黒川博行のレビュー一覧

  • 勁草
    結構、時間を忘れて読んでしまった。というか、この本を読み進めるために睡眠時間一時間くらいなら削ろうかとか、気が付いたらこんなに時間が経っていたとか、そんな感じ。映画を先に観たのも良かったかもしれない。いや、良かったのかなぁ。良くも悪くも映画の印象に左右されそうな。橋岡が男だと言われようが私の中ではや...続きを読む
  • 勁草
    原田眞人監督の『BAD LANDS』がとても良かったので原作にも手を出してみた。
    基本的なストーリーラインは映画と同じなのだが、登場人物は原作は男性主人公で映画の方は女性主人公である。バディは共に男性だが、映画の方は兄弟である。
    原田眞人監督は登場人物を魅力的に描くことに長けており見た目や話し方、仕...続きを読む
  • 勁草
    映画「BAD LANDS」の原作
    名簿屋、道具屋、掛け子、受け子、出し子、オレ詐欺に関わる人間達
    その奥の闇に隠れるヤクザ
    詐欺に関わる人間が多種多様で多い、まるで会社組織のようだ
    名簿屋の高城に使われる矢代と高岡
    ある日、賭場で250万を溶かした矢代がヤクザに追われる身になり高城の金に目をつけると...続きを読む
  • 勁草
    映画の予告を観て本を手に取った。きょうだいが出てくる話だと思って読み進めても一向に出てこない。
    間違って異なる本を選んでしまったか、と思い映画のサイトを観たところ、原作と映画で主人公の性別や設定を変えているとのこと。そうだったのか。。
  • ドアの向こうに
    ”ブン”と呼ばれる刑事が総田という上司と共に事件を解決していくお話。
    ブンの実家のお母さんがいい味を出していてファンになったw
    やっぱり黒川さんの小説の中ではは疫病神シリーズが一番好きだなあ、と再認識した。
  • 連鎖
    久しぶりの黒川さんの作品。
    疫病神シリーズ以来かな。
    会話がメインなのですこぶる読みやすいのと
    内容が入ってきやすいので2日ほどで読破。
    違う本にも手を出してみようかな。
  • 勁草
    黒川さんの小説は、好きなので結構読んでいる。
    これはオレオレ詐欺の犯人とそれを追う警察のお話。
    お金を稼ぐだけの目的だったのに、ふとしたことから他の悪事にも手を染めてしまい、あれよあれよという間に深みにはまっていく描写がリアルだった。
    今回は極道ものではないので★を少な目に。個人的にはやっぱり疫病神...続きを読む
  • 二度のお別れ
    関西弁での軽快なやり取りと、事件の意外な結末が面白かったです。最後に犯人自身が種明かしする所など、凝った展開でした。
  • 連鎖
    500ページを超える分厚い本でした。
    持って読むのは困難です...

    後半、登場人物が絡みに絡み合って、理解するのに
    時間がかかりました。

    筏組とか斎藤商事とか誰と誰が繋がって、
    うんぬんかんぬん(◎_◎;)

    ちょっと長すぎでしたね。
    疲れました。

    まぁ、悪があばかれ、捕まってよろしい感じでし...続きを読む
  • 連鎖
    関西弁で関西の土地を題材にした、警察小説。いつもの黒川さんの関西弁のテンポの良さが読んでいて楽しい。
    こんな警察官が本当にいるのだろうか?と思いながらのめり込んでしまう。しかし結構地道な調査で事件の核心に迫る姿らはまさに警察官。ボリュームが多かったがそれも気にならなかった。
  • 蒼煌
    古本屋で手に取る。

    京都を舞台に日本芸術院の会員選挙を巡る話。

    室生晃人は鹿児島から身一つで京都に出て、必死に絵を書き成り上がってきた。

    今回二度目の挑戦となる芸術院会員選挙。画廊の会長を参謀につけ、金まみれの選挙戦が始まる。

    弟子の大村、大村の愛人、対抗馬などキャラが濃い人がたくさん出てき...続きを読む
  • ドアの向こうに
    まだ防犯カメラもない時代の刑事もの。
    電話も携帯ではなく、自宅や公衆電話が使用され…ダイヤルという言葉まで出てくる。
    これはこれで、今と比べて読めるので面白いかも。
    今ならこんな足取りは防犯カメラで…
    これもDNAで鑑定できるのでは?とか…
    小説で時代の流れを感じられるのもまたいいな。
    内容は大阪府...続きを読む
  • 疫病神
    ノワール小説にカテゴライズされる作品を読むのは久しぶり。産廃の話は途中でどうでも良くなりました(笑)
    地名や組織の名前が多くてメモしながらなんとか読み切りました。
    関東民なので泉南がどっちとか富田林がどの辺とかは分かりますけど、アメ村からどうのと細かい話になるとさっぱりなのでこちらも地図を片手に…。...続きを読む
  • 連鎖
    簿記の勉強を始めたのが役に立った。手形の話が最初に出てくる。振り出し、割引などの用語が「やった、やった」と思える。
    大阪出身なので、場所の描写がよく分かる。なじみのある地名が出てきて、楽しい。また刑事さんの符牒のような言い回しが通ぶって自分も語れるように感じて、ちょっとわくわくしてしまう。

    ただ推...続きを読む
  • 悪果
    先に溶果を読んだので、シリーズを遡ってきた。そうするとちょっぴりハチャメチャ感が乏しいような寂しい気持ち。賭場から専門学校の土地買付に繋がっていくのは良かったけど、もう一波乱くらいあってもよかったかも。奥さんがマルチまがいにハマってる描写がリアルで、おっさんだけじゃなくおばさんもリアルだなーと感心し...続きを読む
  • 二度のお別れ
    お話としては、大阪の銀行で銀行強盗が発生。
    その場に居合わせた男性客が犯人を取り押さえようとしたが犯人に撃たれ負傷、そのまま連れ去られ犯人からは身代金の要求が。
    大阪府警捜査一課が犯人逮捕に当たるが、最初は行き当たりばったりでの誘拐かと思われたが、犯人は意外に巧妙な交渉を持ちかけてくる。

    事件の真...続きを読む
  • 切断
    3.15
    出だしも良かったし生々しさが伝わる作品
    言い方が合ってるかわからないが、リアルでグロい でも想いは伝わる そこまでする意味がわかる
    構成がちょっとなぁ…って思う所があったけど自分は好きなジャンルです
  • 連鎖
    途中までは、グイグイ引き込まれて分厚い本が薄ペラに感じるほど面白かった。きんちゃんとジロさんの会話が楽しくて、捜査の一員になったようわなワクワクがあった。映画好きなので、知っている俳優やタイトルが出てくるのが余計に面白かったんだと思う。食レポも楽しかった。
    ラストに向け、間延びした感が否めない。トー...続きを読む
  • 連鎖
    面白かった。
    関西弁のバディはこの作家の定番で、会話のパターンは似てる。この2人はとても真面目で働き者。しっかり解決してよかった。
  • てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書
    大阪府警の捜査一課の短編集。大正区とか西区とか懐かしい地名が続く。祖父母が大正区で暮らしていたので、昭和の香りが漂う町並みが目に浮かぶ。黒マメコンビの大阪弁の掛け合いも絶妙で、事件を忘れてしまうほど。あっという間に読んでしまったのが もったいない(笑)この作家さんの本は、初読み。早速、黒マメコンビの...続きを読む