黒川博行のレビュー一覧

  • 落英(上)

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    長い前振りが終わってやっと始まった。
    点と点を結び線にして、
    線と線を結んで面にしていく。
    地道な作業こそ大事なんだな。

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    2024年03月24日
  • 騙る

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    アートの詐欺師ものの小説。
    著者の黒川さんの本は初めて読んだのですが、
    普通に面白くて、あっという間に読んでしまいました。
    短編だけど、ストーリーもちゃんとまとまっている。

    主人公の美術雑誌の編集者がまたいい味を出している。
    イケメンと言うよりは、ブサメンで、
    正義のヒーローという訳でもない。
    むしろ、金儲けのことばかり考えるようなワルなのですが、
    時々ヒーローっぽいこともする。
    そのアンバランスさ加減が絶妙で面白かったです。

    騙し騙され合いのアート・骨董の世界。
    素人の自分は怖くて踏み出せないですね、
    こんな小説を読んでしまったら(笑)

    他にも関連作品があるみたいなので、
    読んでみたい

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    2024年03月18日
  • 騙る

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    この手の作品は普段読まないのですが表紙が美しくて購入しました。でも小悪人が出てくる話はあまり得意ではありません。
    美術は高尚なものだけれど、お金をうむところには必ず悪党が集まってくる。そんな様子がよくわかりました。

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    2024年02月24日
  • 勁草

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    ネタバレ

    個人的には関西メイン=関西弁、あと土地名が何て読むのかわからなくなってこんがらがってしまう笑
    映画化された作品だからなんとなく本屋で手に取ってみた作品。
    時間はかかったけどなんとか読み切った、、、
    前半よりは後半の逃亡劇ごスリルとスピード感があって面白く楽しめた!
    まさか最後はあんなクライマックスになるなんて、、、
    どうせなら最後まで逃げ切って欲しい気持ちとちゃんと捕まって罪を認めて欲しいの両方だったから、少し寂しく感じた。

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    2024年02月20日
  • 勁草

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    映画BAD LANDSの原作と知って読んでみた。お馴染みの黒川ワールド。勁草(けいそう)とは、風雪に耐える強い草のこと。何故この題名にしたのだろう?哀れな生き様の受け子役のイメージだろうか…。

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    2024年02月11日
  • 果鋭

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    大阪の北新地に内藤医院と似た開業医があり、よくビタミン剤を打って貰いに行きました。体調が悪いと言うだけでいつも同じ注射で笑えますが、先生の机のガラス敷きに大阪府警の刑事さんの名刺が10枚位挟まっていて黒川博行さんもお世話になっていたので着想したのかな。
    なお、そこは保険が使えましたよ。

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    2024年02月11日
  • 疫病神

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    建設コンサルタントとヤクザの凸凹コンビが織りなす狂騒曲。シリーズ第1弾。産廃を巡るゼネコンとヤクザの絡みに巻き込まれていく流れは難しいながらも軽妙で面白い。テーマが重いわりに会話がテンポ良い関西弁なので関西住民としてはサクサク読めて楽しい。作品当時にあたるこの業界は闇がかなり深そうで実際にあったら恐ろしいな、と思いながら読めた。主人公の二宮が頭の回転が速く口も達者なので気後れしない所が何とも。そして黒川作品に共通していることなのだがラストの余韻がサッパリとしつつ後を残すのがたまらん。

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    2024年02月02日
  • 悪果

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    大阪弁での会話がテンポよく進むので読みやすかった。
    シリーズものみたいなので、次も読んでみようかな?

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    2024年01月09日
  • 勁草

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    結構、時間を忘れて読んでしまった。というか、この本を読み進めるために睡眠時間一時間くらいなら削ろうかとか、気が付いたらこんなに時間が経っていたとか、そんな感じ。映画を先に観たのも良かったかもしれない。いや、良かったのかなぁ。良くも悪くも映画の印象に左右されそうな。橋岡が男だと言われようが私の中ではやけに安藤サクラさんがチラついた。ただ事件の経過をなぞる話かと思いきや、最後はそう来るんだ。久しぶりに、一気に読み進めたいという焦りとわくわくで楽しい本だった。

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    2023年12月31日
  • 勁草

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    原田眞人監督の『BAD LANDS』がとても良かったので原作にも手を出してみた。
    基本的なストーリーラインは映画と同じなのだが、登場人物は原作は男性主人公で映画の方は女性主人公である。バディは共に男性だが、映画の方は兄弟である。
    原田眞人監督は登場人物を魅力的に描くことに長けており見た目や話し方、仕草一つとっても面白い。原作はそういう描き方はほとんどないので一番の魅力の部分が欠けた感じ(原作がこちらなので欠けたも何もないけど)

    良かったのはやはりオレオレ詐欺の細かい描写部分。
    黒川博行作品は初めて読んだが、他の著作を見てみるとその道のプロフェッショナルを描いた作品が多い。そういう描写は映画で

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    2023年10月30日
  • 勁草

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    映画「BAD LANDS」の原作
    名簿屋、道具屋、掛け子、受け子、出し子、オレ詐欺に関わる人間達
    その奥の闇に隠れるヤクザ
    詐欺に関わる人間が多種多様で多い、まるで会社組織のようだ
    名簿屋の高城に使われる矢代と高岡
    ある日、賭場で250万を溶かした矢代がヤクザに追われる身になり高城の金に目をつけるところから歯車が狂って行く…

    映画を見て原作を読んだが、映画はかなり設定を変えていて、全く別の物語と思った方がいい
    どちらも面白かった

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    2023年10月18日
  • 勁草

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    映画の予告を観て本を手に取った。きょうだいが出てくる話だと思って読み進めても一向に出てこない。
    間違って異なる本を選んでしまったか、と思い映画のサイトを観たところ、原作と映画で主人公の性別や設定を変えているとのこと。そうだったのか。。

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    2023年10月09日
  • ドアの向こうに

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    ”ブン”と呼ばれる刑事が総田という上司と共に事件を解決していくお話。
    ブンの実家のお母さんがいい味を出していてファンになったw
    やっぱり黒川さんの小説の中ではは疫病神シリーズが一番好きだなあ、と再認識した。

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    2023年09月26日
  • 勁草

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    黒川さんの小説は、好きなので結構読んでいる。
    これはオレオレ詐欺の犯人とそれを追う警察のお話。
    お金を稼ぐだけの目的だったのに、ふとしたことから他の悪事にも手を染めてしまい、あれよあれよという間に深みにはまっていく描写がリアルだった。
    今回は極道ものではないので★を少な目に。個人的にはやっぱり疫病神シリーズの桑原と二宮のコンビのお話が好きです。

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    2023年08月11日
  • 二度のお別れ

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    関西弁での軽快なやり取りと、事件の意外な結末が面白かったです。最後に犯人自身が種明かしする所など、凝った展開でした。

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    2023年08月03日
  • 蒼煌

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    古本屋で手に取る。

    京都を舞台に日本芸術院の会員選挙を巡る話。

    室生晃人は鹿児島から身一つで京都に出て、必死に絵を書き成り上がってきた。

    今回二度目の挑戦となる芸術院会員選挙。画廊の会長を参謀につけ、金まみれの選挙戦が始まる。

    弟子の大村、大村の愛人、対抗馬などキャラが濃い人がたくさん出てきてページが進む。

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    2023年06月02日
  • ドアの向こうに

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    まだ防犯カメラもない時代の刑事もの。
    電話も携帯ではなく、自宅や公衆電話が使用され…ダイヤルという言葉まで出てくる。
    これはこれで、今と比べて読めるので面白いかも。
    今ならこんな足取りは防犯カメラで…
    これもDNAで鑑定できるのでは?とか…
    小説で時代の流れを感じられるのもまたいいな。
    内容は大阪府警の刑事が扱う事件で、大阪弁での会話やボケとツッコミといったやり取りも軽快。
    鋭い観察眼で事件を解決に導く総長と呼ばれる刑事の娘と、主人公の文田が婚約者というのも面白く、文田と母親のやり取りもまた面白かった。

    2023.4.2

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    2023年04月02日
  • 疫病神

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    ノワール小説にカテゴライズされる作品を読むのは久しぶり。産廃の話は途中でどうでも良くなりました(笑)
    地名や組織の名前が多くてメモしながらなんとか読み切りました。
    関東民なので泉南がどっちとか富田林がどの辺とかは分かりますけど、アメ村からどうのと細かい話になるとさっぱりなのでこちらも地図を片手に…。
    本筋に関係ありませんが、携帯番号が10桁の時代で懐かしくなりました。

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    2023年03月13日
  • 悪果

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    先に溶果を読んだので、シリーズを遡ってきた。そうするとちょっぴりハチャメチャ感が乏しいような寂しい気持ち。賭場から専門学校の土地買付に繋がっていくのは良かったけど、もう一波乱くらいあってもよかったかも。奥さんがマルチまがいにハマってる描写がリアルで、おっさんだけじゃなくおばさんもリアルだなーと感心しました。

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    2023年02月19日
  • 二度のお別れ

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    ネタバレ

    お話としては、大阪の銀行で銀行強盗が発生。
    その場に居合わせた男性客が犯人を取り押さえようとしたが犯人に撃たれ負傷、そのまま連れ去られ犯人からは身代金の要求が。
    大阪府警捜査一課が犯人逮捕に当たるが、最初は行き当たりばったりでの誘拐かと思われたが、犯人は意外に巧妙な交渉を持ちかけてくる。

    事件の真相自体はある程度事件が進展した時点で何となく思っていた通りでしたが、エンディングの持って行き方は新鮮でした。
    あと書かれたのが80年代前半なので携帯電話も登場せず電話ボックスが犯人からの連絡に頻繁に使用されるのが懐かしかった。

    この小説は登場人物のキャラが一人一人個性的で、こんな奴ら本当に居るんだ

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    2023年02月18日