黒川博行のレビュー一覧
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エッセイ
Ⅰデビューまで
博打と船と
美大受験
四年きりのスーパーマン生活
大阪からの修学旅行生
先生を辞めたくなかった
Ⅱ作家的日常
勝手に人生訓
一日の始まりは麻雀から
よめはんの口福
ガザミの思い出
愛車遍歴
家の履歴書
引っ越しビオトープ
お裾分けのオタマジャクシ
幸せは小鳥や金魚とともに
手間ちがい
ねこマキ
セグとの日々
文句が多くて、すんません
持たない三点セット
装幀について
仕事と音楽
胃カメラ
震災の朝
わがまち大阪・浪速区ー金は無くともぶらりぶらりとジャンジャン横丁
個性派ぞろい、大阪アート
Ⅲ麻雀・将棋・カジノ・そして運
悪銭身につかず
親父の将棋
カジノギャンブルの旅ー黒野十一『カジノ』を読む
カジノの負けは三桁
麻雀は「運」を予想するゲーム
八勝七敗
阿佐田哲也さんの敗戦証明書
色川さんと勝負したゲーム
文壇麻雀自戦記
カブ歴四十年の勝敗
なぜベアリングズ銀行はつぶれたかー『私がベアリングズ銀行をつぶした』を読む
トオちゃんとの凄絶な闘いー白河道著『捲り眩られ降り振られ』を読む
競輪でビギナーズラック
騙る
Ⅳ交遊録
めめが描いた″男の矜持”
めめのこと
いおりんのことー追悼・藤原伊織
Ⅴ自作解説
『文福茶釜』のこと
世の中"後妻業”だらけー『後妻業』
贋作はなくらないー『騙る』
直木賞を受賞してー『破門』
「疫病神」シリーズ一言コメント
Ⅵ直木賞受賞記念エッセイ&対談
読んできた本ー自伝エッセイ
対談 東野圭吾×黒川博行「僕は運が強いんです」
著者あとがき
初出一覧 -
Posted by ブクログ
一気に最後まで読んでもうたけどめちゃくちゃおもろいとかめちゃくちゃスピード感があるとかゆうのでもないのにまったく疲れを感じずどんどん先に行けた感じ/もしドラマ化するなら女子大生二人が主役なんやろうけど、事件を追跡し始める動機がちょっと弱すぎるかもなあ/最後まで遊び半分やったのに出し抜いてしまったのでは警察がお気の毒。
■簡単なメモ
・余呉湖で発見された身元不明死体、京都の美大生の毒殺死体両方からキャッツアイが出てきた。
・美大生の村山はインド帰りだった。
・村山の行跡を追いインドに旅立つ河野啓子と羽田弘美。
・あいりん地区で作業服の男がキャッツアイ殺人。
・宝石密輸に話は向かっていく。
・宝石流通の話がおもろい。
・それにしてもキャッツアイを咥えさせる理由は?
・個人情報保護の概念なんて影も形もなかったんやなあ。
・危険域に踏み込んでいきつつある? 啓子と弘美。
■簡単な単語集
【阿部】日本画専攻の京都府立美大生。村山の後輩。室町の大きな染色屋の総領息子。気が弱い。
【伊東】大津警察署捜査三係部長刑事。根尾の元部下のようだ。
【五十嵐】京都府警捜査一課刑事。
【工藤】大阪府警刑事。怖そう。
【ケン&キーコ】村山と窪田真由美がインドで出会ったヒッピー風の男女。夫婦かもしれない。
【窪田真由美】インドで村山と関わりがあったらしい。
【河野啓子】日本画専攻の京都府立美大生。村山の後輩。「鳥獣戯画」を模写している。
【笹野】京都府警捜査一課警部。五十嵐の上司。
【白石】刑事。五十嵐の相棒。
【永瀬】日本画専攻の京都府立美大生。村山の後輩。ラグビー部のフランカー。マメで繊細。
【謎の死体】余呉湖で発見された。全裸で髪を剃られ指先が全部切断され身元不明。胃の中からキャッツアイが出てきた。
【根尾研一郎】滋賀県警捜査一課班長。パイプ愛好家。
【羽田弘美】日本画専攻の京都府立美大生。村山の後輩。藤原隆信筆「源頼朝像」を模写している。
【船木】大阪府警工藤班の刑事。安井の相棒。
【村山光行】毒殺された日本画専攻の京都府立美大生。口の中からキャッツアイが出てきた。
【安井】大阪府警工藤班の刑事。
【吉中隆一】あいりん地区で殺された四十八歳の男。口の中からキャッツアイが出てきた。 -
Posted by ブクログ
銀行強盗のえーかげんな犯人像と、誘拐事件の知的な犯人像というそぐわなさ、共犯がいる?/誘拐ものには三つくらいパターンがあって、一つは身代金受け渡しのスリル&人質の生死への緊張。次に被害者と犯人が共犯ないしは同一人物の狂言誘拐で常にこの可能性は考えてます。次は人質と犯人の交流による人間ドラマ。今回はどんなでしょう? いずれにせよ誘拐ものはあまり好みではないのですが。
■大阪府警についての簡単な単語集(『雨に殺せば』『てとろどときしん』も含む)
【浮貸し】金融機関の役員や従業員が職務上保管している資金を利益のために貸し出すようなこと。金融機関職員のサイドビジネスにつながり信用を失うことになるため違法となる…らしい。
【岡崎】府警捜査二課第四係デカ長。知能、経済犯罪を担当する部署。
【神谷】大阪府警本部の警部。「赤だるま」と呼ばれる。偏執居士。いけ好かないタイプ。
【亀田淳也/かめだ・じゅんや】黒木の相棒。府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。まだ二十代。コロコロとした豆狸っぽい体型で「マメダ」と呼ばれている。黒木とコンビで「クロマメ」と呼ばれている。金壺眼。よく喋りそれが武器となっており刑事としての性能はよい。きつねうどん好き。銀行嫌い(『二度のお別れ』では)。千里ニュータウンの公団住宅に妻、娘(『雨に殺せば』のとき生まれた)といっしょに暮らしている。
【黒木憲造/くろき・けんぞう】主人公。府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。住居は天神橋筋六丁目(天神橋筋商店街の北詰あたり)のゲタばきマンション三階の2DK、家賃月四万円。
【黒田憲造】刑事。『二度のお別れ』の主人公。「黒木」の旧バージョン? 独身ではなく妻の佐智子と五歳の娘、美加がいる。茨木市のマンションに住んでいる。
【拘束預金】銀行が金を貸すときその一部を預金させその引き出しを拘束しているようなこと。説明を読んでもいまいちよくわからないが担保のようなものだろうと思われる。「にらみ預金」などがあるらしい。基本的には禁じられているようだが慣習上行われているらしい。
【沢居】府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。
【サラ金】サラ金業者の桜木によるとサラ金は銀行の手先というか末端部門みたいなもんやということらしい。
【三協銀行】都市銀行の六位。非財閥系で個人と中小企業には強いが大企業取引は弱い。『二度のお別れ』では都市銀行中第四位で大坂発祥の財閥系で三協商事と並ぶ三協グループの中核となっており少々お高いところがある。
【シェ・モア】黒木が住んでいるマンションの一階にある喫茶店。パリのカフェテラスという雰囲気。ママは村山さん。
【時代】『雨に殺せば』では、いろいろ考え合わせるに、1980年頃かなと。だいたい四十年前か。刑事たちがたばこを吸いまくり銀行の応接室にもたばこケースと灰皿が用意されており、北浜にまだ三越があり(三越劇場によく行きました。2005年閉店らしい)、南港の野鳥園が建設途中で(1983年頃できたと思われる)。森之宮第二団地がすでに「古い」団地と書かれているが1978年頃完成だと思われるので「古い」のは第一団地のことかと。
【誠一】吉永誠一。大阪府警捜査一課深町班所属の刑事。デコちゃんにベタぼれ?
【捜査一課】殺人(コロシ)班、強盗(タタキ)班など合わせて十班。各班は警部を長とし、係長は警部補、あとは巡査部長と巡査の計十人構成。
【多田】第一係長。
【槌田】日興新聞のベテラン記者。サツ回り。
【デコ】吉永照子。誠一の妻。誠ちゃんにベタぼれ? 公設市場で父親のやってる「岩朝(いわき)塩干店」を手伝っている。探偵として優秀。
【寺田稔】大正署捜査三係の刑事。誠一とは警察学校の同期。
【野村】大阪府警捜査一課の刑事。
【服部】黒木の直接の上司。ニックネームは「トリさん」やけど「ハットリ」のトリではなく「揚げ足取り」のトリ。他人の言うことに文句ばかりつけるくせに正解やったら自分の手柄にするタイプ。
【文田】誠一の同僚。
【堀内剛】『二度のお別れ』で大阪府警本部捜査一課長。叩き上げで優秀。
【三柴/みしば】大阪府警捜査一課の刑事。
【宮元】府警捜査一課強盗(タタキ)班班長。頭頂部が禿げて短い前髪をなでおろしているところから「バテレン」と呼ばれている。能力は高いが粗野で高圧的。すぐ怒る。
【村山】シェ・モアのママ。一歳年下の黒木を「クロちゃん」と呼ぶ。未婚。かつては画学生としてパリに留学していたこともありフランス語に堪能で日仏学院で教えている。
【村橋】『二度のお別れ』で黒田の上司。通称「村長」。
【メガネ】羽曳野南署の刑事。
【モヤシ頭】羽曳野南署の刑事。
【森之宮団地】個人的に第一団地五号棟に数十年住んでいたので馴染みの場所。他の棟はどうかしれへんけど第一団地五号棟の屋上は洗濯物干し場になっており異常に高いフェンスがあって飛び降りるのはけっこう難しい。強い意志と脚立があれば可能やけど。
【野鳥園】建設が進むにつれてやってくる野鳥の数が減っていくという必然。『雨に殺せば』では南港に作られている途中。サイトによると昭和58年(1983年)開園、平成26年(2014年)閉園らしい(今は緑地として存続しているようだ)。 -
Posted by ブクログ
関西弁の会話が楽しい。少しちゃうかなゆうとこもあったけど/個人的に何十年も住んでいた森之宮団地から始まったので即感情移入してしまった。それ以外にも知ってる場所が続々と。東京や京都の住人にとってはよくあることでしょうけど/現金輸送車強盗殺人事件は金融機関の歪みをさらし、犯人と思われる男が浮かび上がるが、チンケななヤツすぎる気がする…
■大阪府警についての簡単な単語集(『てとろどときしん』も含む)
【浮貸し】金融機関の役員や従業員が職務上保管している資金を利益のために貸し出すようなこと。金融機関職員のサイドビジネスにつながり信用を失うことになるため違法となる…らしい。
【岡崎】府警捜査二課第四係デカ長。知能、経済犯罪を担当する部署。
【亀田淳也/かめだ・じゅんや】黒木の相棒。府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。まだ二十代。コロコロとした豆狸っぽい体型で「マメダ」と呼ばれている。黒木とコンビで「クロマメ」と呼ばれている。金壺眼。よく喋りそれが武器となっており刑事としての性能はよい。きつねうどん好き。千里ニュータウンの公団住宅に妻、娘(『雨に殺せば』のとき生まれた)といっしょに暮らしている。
【黒木憲造/くろき・けんぞう】主人公。府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。住居は天神橋筋六丁目(天神橋筋商店街の北詰あたり)のゲタばきマンション三階の2DK、家賃月四万円。
【拘束預金】銀行が金を貸すときその一部を預金させその引き出しを拘束しているようなこと。説明を読んでもいまいちよくわからないが担保のようなものだろうと思われる。「にらみ預金」などがあるらしい。基本的には禁じられているようだが慣習上行われているらしい。
【沢居】府警捜査一課強盗(タタキ)班刑事。
【サラ金】サラ金業者の桜木によるとサラ金は銀行の手先というか末端部門みたいなもんやということらしい。
【三協銀行】都市銀行の六位。非財閥系で個人と中小企業には強いが大企業取引は弱い。
【シェ・モア】黒木が住んでいるマンションの一階にある喫茶店。パリのカフェテラスという雰囲気。ママは村山さん。
【時代】『雨に殺せば』では、いろいろ考え合わせるに、1980年頃かなと。だいたい四十年前か。刑事たちがたばこを吸いまくり銀行の応接室にもたばこケースと灰皿が用意されており、北浜にまだ三越があり(三越劇場によく行きました。2005年閉店らしい)、南港の野鳥園が建設途中で(1983年頃できたと思われる)。森之宮第二団地がすでに「古い」団地と書かれているが1978年頃完成だと思われるので「古い」のは第一団地のことかと。
【誠一】吉永誠一。大阪府警捜査一課深町班所属の刑事。デコちゃんにベタぼれ?
【捜査一課】殺人(コロシ)班、強盗(タタキ)班など合わせて十班。各班は警部を長とし、係長は警部補、あとは巡査部長と巡査の計十人構成。
【多田】第一係長。
【槌田】日興新聞のベテラン記者。サツ回り。
【デコ】吉永照子。誠一の妻。誠ちゃんにベタぼれ? 公設市場で父親のやってる「岩朝(いわき)塩干店」を手伝っている。探偵として優秀。
【寺田稔】大正署捜査三係の刑事。誠一とは警察学校の同期。
【野村】大阪府警捜査一課の刑事。
【服部】黒木の直接の上司。ニックネームは「トリさん」やけど「ハットリ」のトリではなく「揚げ足取り」のトリ。他人の言うことに文句ばかりつけるくせに正解やったら自分の手柄にするタイプ。
【文田】誠一の同僚。
【三柴/みしば】大阪府警捜査一課の刑事。
【宮元】府警捜査一課強盗(タタキ)班班長。頭頂部が禿げて短い前髪をなでおろしているところから「バテレン」と呼ばれている。能力は高いが粗野で高圧的。すぐ怒る。
【村山】シェ・モアのママ。一歳年下の黒木を「クロちゃん」と呼ぶ。未婚。かつては画学生としてパリに留学していたこともありフランス語に堪能で日仏学院で教えている。
【メガネ】羽曳野南署の刑事。
【モヤシ頭】羽曳野南署の刑事。
【森之宮団地】個人的に第一団地五号棟に数十年住んでいたので馴染みの場所。他の棟はどうかしれへんけど第一団地五号棟の屋上は洗濯物干し場になっており異常に高いフェンスがあって飛び降りるのはけっこう難しい。強い意志と脚立があれば可能やけど。
【野鳥園】建設が進むにつれてやってくる野鳥の数が減っていくという必然。『雨に殺せば』では南港に作られている途中。サイトによると昭和58年(1983年)開園、平成26年(2014年)閉園らしい(今は緑地として存続しているようだ)。 -
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【2024年132冊目】
マル暴担当、いわゆる筋者を相手にする刑事である堀内は、相棒である伊達と共に違法賭博の内偵を進めていた。突入した結果、現場にいた人員を現行犯逮捕できた堀内は、ネタを業界紙の編集長である坂辺に流した。坂辺とは黒い付き合いが続いており、堀内はいつものようにキックバックを手に入れることができる筈だった――のだが。
読み始めた時に既にお酒を飲んだ状態だったのが悪かったのかもですが、最初はなかなか世界観に入っていけず、ちょっと苦労しました。賭場に踏み込むらへんからようやくシンクロできた感じでした。なかなかの長編なので、合わないと結構きついのではないかと思います。
このままマル暴である堀内のいい意味で人間み溢れる日常を追いかける感じなのかしらと思ってましたが、徐々に事件みが強くなってきたので、途中からは「おっ」と思いながら読むことができました。
そこまで腐ってる感じはしなかったな〜金に執着するというか、性に素直であるとも言える。警察官だからといって清廉潔白だとは誰も思ってないと思うので、それで職務をしっかり真っ当してたら別に女を抱こうが、裏金を懐に入れようがまぁ、という感じでした。その結果、一般市民(私)に負の影響が被ってきたら嫌ですけど。
まるで作者さんが、堀内の隣をずっと歩いていたかのような人間みを感じさせる作品です。作者=堀内の心情、ではないところが面白いかも。長編をゆっくり堪能したい方にはいい作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
アートの詐欺師ものの小説。
著者の黒川さんの本は初めて読んだのですが、
普通に面白くて、あっという間に読んでしまいました。
短編だけど、ストーリーもちゃんとまとまっている。
主人公の美術雑誌の編集者がまたいい味を出している。
イケメンと言うよりは、ブサメンで、
正義のヒーローという訳でもない。
むしろ、金儲けのことばかり考えるようなワルなのですが、
時々ヒーローっぽいこともする。
そのアンバランスさ加減が絶妙で面白かったです。
騙し騙され合いのアート・骨董の世界。
素人の自分は怖くて踏み出せないですね、
こんな小説を読んでしまったら(笑)
他にも関連作品があるみたいなので、
読んでみたいと思わされるような短編小説でした。