黒川博行のレビュー一覧

  • 国境(上)
    ググッと読んでしまいました。
    ヤクザと建設コンサルタントが北朝鮮に行く。。
    んなことあるかいと思いつつもついつい引き込まれてしまいました。主人公コンビの掛け合いにつられて一気に読んでしまいます。
  • 切断
    シンプルなタイトルとあらすじに惹かれて読んでみた。冒頭からあっという間に行われる凄惨な事案に、一気に心を掴まれた。途中から、トリックまでは分からなくとも、何となくの結末は分かってしまって、思い返せばごく普通の物語だったと分かるけれど、冒頭の衝撃は、何度か途中で読むことをやめても残ったまま、読み終わる...続きを読む
  • 喧嘩
    待ちに待った疫病神シリーズ最新刊(だと思う)
    大好きな桑原さんも健在。組を破門になり、ちょっぴり気弱になっているとこも、ちょっぴりかわいい。おすすめ。
  • 落英(下)
    面白かった。すごくイメージしやすい描写で一気読みだった。3人だけの捜査だがとても緻密で詰将棋みたいだった。満井の曲者っぷりが印象的。
  • 二度のお別れ
    デビュー作ということで、小説の時代背景も携帯などがない時代だったりする。
    まめちゃんがなかなか切れていて面白かった。
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    疫病神シリーズ。何冊が読んでいるのですっかり桑原さんのファンになってしまった。とぼけた二宮さんも面白い。おすすめ
  • 蒼煌
    芸術院会員選挙をめぐる日本画壇の話。
    芸術院会員になることは、最高の権力と名誉を手にすることであり、次は文化功労者、文化勲章に繋がっていく。
    芸術院会員は、欠員が生じると現会員の選挙によって決ま。そこでは莫大な金が動くという。

    芸術院会員を座を切望する日本画家の室生は、選挙参謀に老舗の画商をつけて...続きを読む
  • 文福茶釜
    古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいの短編集。
    水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、入札目録の図版差し替え等々あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む。

    騙し騙され、狐と狸の化かし合い。
    面白かった。
  • 後妻業
    テレビドラマ化で話題なったので、手に取りました。

    高齢化社会になるとここまでいかなくても、親の再婚に伴うトラブルって増えるんでしょうね。
  • 後妻業
    前半、小夜子&亨の掛け合いがとても良かった。
    2人とも悪事に罪悪感など持たないクズ人間だが、小説というフィクションだからこそ、楽しめた。
    現実に周りにいたらもちろん関わり合いになりたくないが。
    後半少しバタバタしたが強引さは感じなかったしきれいに終わったと思う。納得のいくラストだった。

    小説を読ん...続きを読む
  • 悪果
    主人公2人は刑事だがヨゴレ中のヨゴレ。
    登場人物は全員が悪役。
    だが、そこがいい。
    黒川博行の真骨頂。
  • 大博打
    前半は刑事の一人称が誰なのかなかなかわからないし(結局竹内だとわかる)、展開がわかりにくくてかったるいなーと思いながら読んだんだけど、中盤からどんどん引き込まれて読み終わった今は面白かったの一言。刑事たちの描写が多いけどあまり意味がなくて、犯人が追い詰められるようであまり追い詰められないからあれらの...続きを読む
  • 後妻業
    TVドラマ化に合わせて購入。
    軽快な大阪弁に合わせて、最初のページからテンポ良くどんどん読める小説。
    主人公小夜子が、高齢の資産家を狙い、結婚し財産を得ては離縁を繰り返すが、現実にも似た話は多数あるのだろう。
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    安定の面白さ。
    桑原と二宮の会話はもちろんだが、二人のベタベタしていない友情がいい。
    読ませるなあ。
  • 暗礁(下)
    一度読み始めると、この疫病神シリーズはやみつきになります。特に故郷が関西だとか、関西で暮らした経験がある人は面白がれると思います。
    おすすめ。桑原さんのステゴロを間近で見たい気がしました。
  • 国境(下)
    疫病神シリーズ。憎めないキャラの二宮と、笑えるキャラ桑原。北朝鮮の内情も詳しく描かれていて興味深かった。おすすめ
  • 大阪ばかぼんど 夫婦萬歳
    夫婦の話を主体にしたエッセイ短編集。

    1.ムササビのよめはん
    2.原風景
    3.ベンガイの記
    4.食中日記
    5.この国のカタチ
    あとがき

    かかあ天下のコミカルなやりとりが、そのまま疫病神シリーズの桑原と二宮を彷彿とさせる。

    作品ではグルメな一面もみせる作者だが、こだわりの店はなく、でも料理はでき...続きを読む
  • 切断
    比較的初期の作品だと思うがマクロ的に見てもミクロ的に見ても矛盾がなく良くできていて面白かった。ただ沢木の村津にやられるまでとその後の変わりっぷり特に全く抜け目がなく強くなった点がちょっとありえないかなと思ってしまった。それと内面描写がやや不足してたかな。
  • 暗礁(下)
    相変わらずの面白さ。
    桑原と二宮の会話が絶妙。
    笑ってまう。
    たまには二人も太いシノギをあげて欲しいなあ。
  • 破門
    面白かった!本当は「疫病神シリーズ」というシリーズものらしく、順番どおりに読み進む方がよかったらしいが、そんなことはどうでもよいと思えるぐらい、なかなか面白かった。私が大阪生まれだからかもしれないが、関西弁のひとつひとつに味が合って笑えた。桑原のキャラが憎めなくて、韓国映画の「チョンチョン兄貴」のよ...続きを読む