あらすじ
二宮と桑原の二人は、自分たちを嵌めた詐欺師を追って、中国との国境から再び北朝鮮に密入国を企てる。北朝鮮の凄まじい現実と極寒のなか、詐欺師を追い込んだ二人だったが、脱出には更なる困難が待っていた――。「疫病神」コンビは、本当の黒幕にたどり着くことができるのか? 圧倒的なスケールで描かれた傑作長編。
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あー面白かった〜〜
現地の突撃隊の黄くんもカッコよかったし、李さんとの再会も嬉しかったし〜
何より二宮のピンチには絶対駆けつける桑原がカッコ良すぎる…
日本刀振り回してるシーン、ドラマで見たいなあ〜〜でも北朝鮮は映像化難しいよな〜〜〜
北朝鮮の内情を知って複雑な感情を持つ桑原と二宮も良かった…
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下巻は一気読みでした。これまでハードボイルドというジャンルがはっきりしていませんでしたが、これぞハードボイルドなんですね。後半の目まぐるしい展開に惹き込まれました!
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本当に一気に読んでしまいました。
簡単に密入国なんて出来ないよとか思いつつもついつい先に進んでしまいました。
善悪はほっておいても、自分なりの筋を通す、
だからこそ気持ち良いし、筋を通すからこそ見えてくる
世の中の理不尽が物語に良い色合いを添えます。
しがらみが多いからこそ、気持ちよく生きていきたいものです。
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桑原が死ぬわけないのはその後のシリーズで分かっているのですが、啓之は弔い合戦をやろうと、けなげです。そんなにいいところに現れるなんてできすぎでしょうってツッコミしたくなるけど、桑原が出てこない場面が長すぎて桑原ロス限界になってて、ああ、やっと来てくれたあ!もう展開のチョロさなんてどうでもいいです。桑原がいてくれれば。てな感じで楽しませていただきました。テンション上がって、楽しい毎日でした。
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とにかく、「天性のイケイケヤクザ」の桑原の魅力が圧倒的。底なしの口の悪さと悪知恵のための頭の回転と、化け物じみた喧嘩の強さ、そしてなにより、筋の一本と追った任侠(なんだかんだ言って金を使うべきときには出し惜しみしない)に、爽快感を覚えない人はいないのじゃないか。
特に本作では、桑原たちに協力する中国人、朝鮮人の男たちの侠気に思わず目頭が熱くなるシーンがあり、文字通り「任侠に国境なし!」と快哉を送りたくなった。また、ラストシーンにもぐっと来る。もちろん、想像を絶する過酷な現実の中で生きる北朝鮮の人々(特に浮浪児たち)の描写には胸が痛む。桑原でさえ絶句する社会状況、小説では金正日体制時代でまで日本との経済交流があった時代だが、金正恩体制となった今、悪くなりこそすれ良くなっているとは到底考えられず、果たしてここで描かれているよりひどい状況とはいかなるものかと考えるだけで、言葉を失う。
おそらく、黒川さんご自身で北朝鮮に取材されたと思われるが、巻末の参考資料の量にも圧倒される。これだけ手間隙書いたのに「あと一息」とか「北朝鮮の描写が書き割り」とか評されて直木賞獲れなかったなんて、ちょっと悔しいくらいじゃ済みませんよね。
あれだけ長いのに、無駄なシーンがひとつもないうえに、おびただしい情報量にも関わらずすこんすこんと頭の中に入ってくるので、あっという間に読めてしまう。もちろん、桑原と二宮の丁々発止の遣り取りには時々吹き出してしまうこと請け合い。
暴力シーンもあるけど、桑原は女性には意外にもジェントルマンなので、女性にもお勧めですよ!
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あちこちのレビューで最高傑作と書かれていて気になって、これを読むために疫病神シリーズを読み始めた。噂に違わぬ面白さ。
名作でした。
最後は思わず泣いてしまった。
近年読んだ本の中ではダントツで面白かった。
Posted by ブクログ
BSスカパーで疫病神を観て面白かったので読んでみた。かなり面白い。圧倒的な個性とスピード感で一気読み!上巻は北朝鮮編で下巻は国内解決編。桑原・二宮コンビ最高!
Posted by ブクログ
自分たちを嵌めた詐欺師を追って二宮と桑原は、
中国との国境から再び北朝鮮に密入国を企てる。
緊迫のハードボイルド的な展開の下巻。
たどり着いた真の黒幕。その正体。
やはり詐欺師を捕まえて終わりなんてわけはなく、
話は一筋縄ではいかなかった。
息を呑む展開の連続にページを捲る手が止まらなかった。
黒川博行作品は初めての体験だったが見せ方が非常に上手い。
描写が細かく、そしてリアルなのでその場にいる様に情景が浮かぶ。
ラストは意外な涙を誘う展開に胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
息も付けぬ展開の速さ、いつもの2人の行動だ。どんどん核心に迫って行く。ヒリヒリしながら読み進めた。最後の最後はドンデン返しがあり、大金は羽が生えて飛んで行った。
最後の参考文献を見たら、北朝鮮の描写はコレらを元にしてるんだ。やっぱり怖い国だ。
Posted by ブクログ
疫病神シリーズ第2作は、前作から遥かにスケールアップした巨編でした。
建設コンサルタントの二宮啓之と二蝶会幹部の桑原保彦は、自分たちを嵌めた詐欺師の趙成根(チョウソングン)を追って、中国との国境から再び北朝鮮に入った。北朝鮮の凄まじい現実と極寒の中、趙を追い込んだ二人だったが、脱出にはさらなる困難が待っていた…。
詐欺師の趙をひっ捕らえるまでが長い道のりでしたが、実は趙も詐欺師の親玉に切り捨てられた駒に過ぎなかった…。趙も知らない金主を追って日本で再び"疫病神"コンビが奔走する。金欲にまみれた曲者たちのオンパレードに腸が煮えくり返ること必至ですが、圧倒的面白さも折り紙付き。大阪府警マル暴担の腐れ刑事・中川や、ヤクザ御用達の内藤医院も初登場し、ストーリーがさらに広がりを見せます。内藤医院は他の黒川作品にも出てくるんですよね。ニヤリ。
Posted by ブクログ
こういうことに関わりたくないねん。嫌やねん。いつのまにか二宮になってしもうてるから、ページを開けるのは気が重い。せやけど、読み出したら止まらんようになる。でもしんどなって休憩したら、もう読みたくなくなるねん、やけど、やっぱしジャンキーのように(ってジャンキーになってもないから分からんけど)手を伸ばしてしまう。もう次の話には手を出さんとこと思うねんけど、ちょっとしたら薬切れのように(って、そんなことなったことないから知らんけど)ポチッとしてしまうねんやろな。ほんま桑原、嫌い。
北朝鮮からの脱出
相変わらずのテンポの良い展開で、ベタベタやくざの桑原と二宮の大阪弁のお約束通りのやりとりが面白い。
この本の最大の読みどころは、豆満江の脱出場面だ。息もつかせぬ迫力に時間の経つのも忘れ読みふけった。
あと、北朝鮮の庶民のくらしの陰鬱さなどに著者の体験取材のご苦労がうかがえる力作である。
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面白かった。スピード感のある展開で上下巻だったけど一気に読めました。飽きさせない展開で、単純に小説として楽しめるシリーズで、次も読もうと思います。
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大好き“疫病神”シリーズ。
相変わらず軽妙な大阪弁のやり取りで物語が紡がれていきます。
桑原と二宮の、腐れ縁というには濃すぎる絆が北朝鮮で更に強まったような。
にしてもラストにはやられました。
美しいです。
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2015年11月14日読破!
以前から読みたかった一冊だったが、なかなか手に入れることが出来ず、やっと入手できた一冊。
北朝鮮を舞台にした物語で、読みづらい部分もあったが、無駄な物を排除したスピード感溢れる一冊でした。
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2度目の北朝鮮行で、ついに目的を達成か。と思いきや、そもそも北朝鮮を平和に脱出できるのか・・。その後も裏の黒幕が出るわ出るわ、相変わらず、「この状況はもうどうにもならないのでは。」という環境から、細い糸をたぐりよせて先に進んでいく展開。最後までドキドキして楽しめました。
Posted by ブクログ
疫病神シリーズ第2弾。上下巻の下巻。
桑原と二宮のコンビが詐欺師を追って北朝鮮へ行き、日本に帰って来てからの追いかけっこ。とりあえず手掛かりを見つけては、移動して次の手掛かりを掴む展開。
相変わらず、会話のテンポが良くサクサク読める。
桑原の突っ込んでいく勢い、二宮の瞬時に見せる桑原とのコンビネーション。
結局、ヤクザで解決。まぁ、そうですよね。
本作も登場人物が多く、相関図が欲しいくらいだが、前作程のややこしさはない。
北朝鮮の状況も詳しく描かれており、日本に帰って来てからも楽しめた。
星は3つ。3.6とするが、星に意味はない。
Posted by ブクログ
「鵜飼いの鵜」になってしまった疫病神コンビ。命懸けの越境までしたのに散々でした。
堅気の二宮氏がだいぶ図太くなってきましたね。
「おまえはなんや、金の亡者か。地獄に堕ちるぞ」
またもや死人出ず。不思議や。
Posted by ブクログ
疫病神シリーズで北朝鮮へ行くというとんでも展開
少し時代背景が古いので今がどうなのかは分からないがあの国でイメージする雰囲気はよく描けていた気がする
ネタバレかは微妙だけどシリーズ物だと分かっていると少し緊迫感が薄れるかな。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
二宮と桑原のふたりは、自分たちを嵌めた詐欺師を追って、中国との国境から再び北朝鮮に密入国を企てる。北朝鮮の凄まじい現実と極寒の中、詐欺師を追いこんだふたりだったが、脱出には更なる困難が待っていた―。「疫病神」コンビは、本当の黒幕にたどり着くことができるのか!?圧倒的スケールの傑作。
Posted by ブクログ
組関係やらカラクリやらが複雑でもしかたしたら、ちゃんと理解できてないかもしれないけど面白かった。
啓ちゃんのピンチに現れたり、最後のはからいとか、桑原さんなんかかっこいいと思ってしまい、嫌いになれない。
Posted by ブクログ
上巻冒頭、「あれ?私下巻から読み始めちゃった?」ってくらい唐突に始まるけれど、徐々に状況がわかってくる。ハードで、スリリングで、普段読むジャンルの本ではない。ただ、これはこれで楽しい。血なまぐさいシーンもあるし、気分爽快!な結末ではない分、最後のエピソードのおかげで読後感が好転した。