あらすじ
二宮と桑原の二人は、自分たちを嵌めた詐欺師を追って、中国との国境から再び北朝鮮に密入国を企てる。北朝鮮の凄まじい現実と極寒のなか、詐欺師を追い込んだ二人だったが、脱出には更なる困難が待っていた――。「疫病神」コンビは、本当の黒幕にたどり着くことができるのか? 圧倒的なスケールで描かれた傑作長編。
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Posted by ブクログ
桑原が死ぬわけないのはその後のシリーズで分かっているのですが、啓之は弔い合戦をやろうと、けなげです。そんなにいいところに現れるなんてできすぎでしょうってツッコミしたくなるけど、桑原が出てこない場面が長すぎて桑原ロス限界になってて、ああ、やっと来てくれたあ!もう展開のチョロさなんてどうでもいいです。桑原がいてくれれば。てな感じで楽しませていただきました。テンション上がって、楽しい毎日でした。
Posted by ブクログ
疫病神シリーズ第2作は、前作から遥かにスケールアップした巨編でした。
建設コンサルタントの二宮啓之と二蝶会幹部の桑原保彦は、自分たちを嵌めた詐欺師の趙成根(チョウソングン)を追って、中国との国境から再び北朝鮮に入った。北朝鮮の凄まじい現実と極寒の中、趙を追い込んだ二人だったが、脱出にはさらなる困難が待っていた…。
詐欺師の趙をひっ捕らえるまでが長い道のりでしたが、実は趙も詐欺師の親玉に切り捨てられた駒に過ぎなかった…。趙も知らない金主を追って日本で再び"疫病神"コンビが奔走する。金欲にまみれた曲者たちのオンパレードに腸が煮えくり返ること必至ですが、圧倒的面白さも折り紙付き。大阪府警マル暴担の腐れ刑事・中川や、ヤクザ御用達の内藤医院も初登場し、ストーリーがさらに広がりを見せます。内藤医院は他の黒川作品にも出てくるんですよね。ニヤリ。
Posted by ブクログ
大好き“疫病神”シリーズ。
相変わらず軽妙な大阪弁のやり取りで物語が紡がれていきます。
桑原と二宮の、腐れ縁というには濃すぎる絆が北朝鮮で更に強まったような。
にしてもラストにはやられました。
美しいです。
Posted by ブクログ
北朝鮮へ渡った二宮と桑原は、強力な助っ人を得て、次々と降りかかる災難をかわしながら、逃げた詐欺師を追い詰めていく。
緊張感に満ちた北朝鮮情勢が描かれる一方、怖いもの知らずの桑原と、何かにつけて怯える二宮が繰り広げるドタバタ劇は、相変わらず抜群に面白い。
前作『疫病神』では、桑原に振り回される二宮という印象が強かった。だけど本作では、悪態をつき合いながらも互いを頼り、危険を切り抜けていく。いつの間にか二人は、立派なバディになっているように?
友情が芽生えた?
いやそれを言うには、この二人には少し綺麗すぎる(笑)
腐れ縁、奇妙な信頼関係、あるいは「結局、こいつを放っておけない」という情。それくらいの距離感が、二人にはちょうどいいかな。
何より印象的なのは、二人の窮地を救った李との再会
しかも、その再会を二宮に内緒で桑原が仕組み、女好きの李をキャバクラに呼ぶという展開が、最後までこの物語らしい(笑)
壮絶な逃亡劇の果てに待っていた、笑えて少し泣ける再会。
事件を追う面白さ以上に、二宮や桑原、彼らを取り巻く人々の間に流れる“情”に惹きつけられた。
『疫病神』から続けて読んだからこそ、二人の関係の変化も含めて、より深く味わえた一冊だった。