黒川博行のレビュー一覧

  • 雨に殺せば

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    暇潰しに前情報なく読んだが面白かった。内容は結構骨太でした。
    かなり前に書かれた作品だけど違和感なし。
    黒マメコンビの大阪弁の会話が楽しい。

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    2018年04月28日
  • 疫病神

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    大手ゼネコンが一枚絡んだ、産廃地開発を巡るドタバタを飽きさせずに一気に読ませる。ヤクザと、そのフロント企業の関係がちょっと複雑で分かりずらい(ページ中に図式あり)あの、二宮と桑原のコンビの距離感がとっても効いている。やくざの桑原は『螻蛄』で受けた印象より、やや大人しい感じがするが、十分にキャラは立っていた笑

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    2018年04月01日
  • てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書

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    大阪人の私としては、知っている地名が多く出てくるので土地のイメージが浮かびやすく、たぶん他の地方の人よりも楽しめたと思う。中には「大淀区」などというその後なくなった名前も出てきて感慨深い。短編集で、テンポよくすいすい読めるが「犯人当てクイズ」として書かれた作品のトリックだけは、再度読み返してもよく分からない。

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    2018年03月03日
  • 勁草

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    橋岡死んじゃったかぁ。ワルになりきれない甘ちゃんなとこが死期を早めたのかな。作者の作品で殺人が起きるのは珍しいが矢代という粗暴な極悪人が登場したらむしろ必然かなと思った。佐竹達が橋岡をじわじわ追い詰めていく展開はスピード感がない代わりにリアルを感じさせてくれた。

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    2018年02月10日
  • 勁草

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    オレ詐欺グループ犯と追いかける刑事のそれぞれの視点からの物語。あまりコテコテとした関西弁もなく読みやすかった。

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    2017年12月27日
  • 疫病神

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    桑原と二宮、いつの間にかコンビになっていた。二宮からするといい迷惑のようだが。桑原はイケイケでケンカも強い。やられたらキッチリやり返す。

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    2017年12月21日
  • 悪果

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    黒川作品の真骨頂を見させていただいた。雑なようでいて筋書きがとても緻密で「ここで繋がるのね」と思わされることが多く楽しめた。文庫だと思って甘く見てたが思ったよりページ数が多くちと疲れた。今の警察もこんな風に裏金作ってるのかな。

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    2017年12月12日
  • 国境(下)

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    ネタバレ

    大好き“疫病神”シリーズ。
    相変わらず軽妙な大阪弁のやり取りで物語が紡がれていきます。
    桑原と二宮の、腐れ縁というには濃すぎる絆が北朝鮮で更に強まったような。
    にしてもラストにはやられました。
    美しいです。

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    2017年08月25日
  • 後妻業

    ネタバレ 購入済み

    おもしろかった。

    あれよと言う間に読めた。残念なのは結末が物足りなかった。
    もうちょっと苦悩するところがみたかった。

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    2017年07月21日
  • 悪果

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    不祥事は絶えることなし、警察は、信用できません。「依願退職」で、すべてリセットか!小説だけの話ではない!!

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    2017年11月27日
  • 迅雷

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    ネタバレ

    昔の作品を掘り起こして読みました。
    やくざを誘拐して金を奪うって破天荒な話。
    今時大人を誘拐するなんて難しいハズだが、行動を特定できればありうるのか。
    狐と狸ではないが、化かし合いにはあっぱれと言いたくなる。
    ラストは次への布石のよう。
    次作はあるのかな?

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    2017年07月09日
  • 国境(上)

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    冒頭の北朝鮮旅行と称した人探しから幕が開けて、北朝鮮という国の実態を知る。
    ニュースなどでもその国の事はよく聞くが、それでも知らない事がたくさん書かれていて、興味深かった。にしても彼の国は我々の斜め上、いやもう斜め上の上の上のよく分からないところに行ってる。

    当初、桑原さんのキャラが濃すぎて濃すぎて(笑)おっかなビックリで、ページを捲っていた。でも、時間が経つにつれてオレオレの桑原、ドジでビビリの二宮の凸凹コンビによる会話のやり取り、同じ詐欺に引っかかったネタなどが面白くて、そこから結構ハイペースで読んだ。
    途中、密輸屋の李さんというおじさんが出てくるだけれどこのおじさんのキャラが中々、良い

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    2017年06月02日
  • キャッツアイころがった

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    初期の小説です。
    今とは随分作風が違って黒川博行の若さを感じます。
    今の作風が好きな人には少しもの足りなかもです。

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    2017年04月29日
  • 繚乱

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    警察をクビになった伊達と堀内.不動産屋の競売物件調査員となり大阪にあるパチンコ店の調査を始める.調べていくほどにヤクザ,政治家,警察OBが利権を争う「ズブズブ」の物件であることがわかってくる.桜の大門がなくなてもなんのその.軽妙な大阪弁にのせてイケイケコンビがノンストップで大暴れ.めちゃスカッとするやんけ!

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    2017年04月29日
  • 煙霞

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    先日、作者のエッセイの本を読んだばかり。以前にこの作者の小説を読んだ時と、今回はちょっと印象が違ったかも。エッセイから作者の日常の様子をいろいろ知ることが出来たが、本作にはその日常がちょいちょい顔を出しているのが伝わってきたというか。それがいいのか悪いのか、どちらでもたぶんないのだけど。

    ストーリーはスピード感があって面白かった。展開が早く、騙し騙されの役どころがぽんぽん次々に変わっていくのも楽しめた。以前読んだ小説でもそう感じたが、会話でストーリーを展開させていくのが、一つのこの作家の特徴か。その会話も、ところどころ掛け合い漫才のようなほわんとしたものが挿入されることがあり、無駄っちゃ無駄

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    2017年04月28日
  • キャッツアイころがった

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    さすが直木賞作家だけに、リーダビリティはかなり高かったです。会話文主体でテンポ良く繋いでるだけ、って穿った見方も出来てしまうかも知らんけど(苦笑)物語そのものは、まあ中編ってこともあってか、ちょっと喰い足りなさが残る感じ。最終的に警察は何してたんや?って思うし、どうせ学生を名探偵にするなら、いっそそっちをもっと掘り下げれば、同じ長さの物語でも、更に味わい深さが増した気もするが、いかがなもんか。その点でいうと、もう一捻りした結末が欲しかったです。だんだん解き明かされていくのは良いとして、最終的にそれがそのまま真実という、ちょっと肩透かしを食らったかんじでした。長編だともっと凄いのかな?

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    2017年04月07日
  • 二度のお別れ

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    テンポの良さ、大阪弁の掛け合いの楽しさ、腹に凭れない適度な密度のトリック、ということで、読んでて楽しい。

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    2018年10月14日
  • 蒼煌

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    面白かった。先が読みたくて一気に読んだ。
    日本芸術院。日本画家。
    芸術の世界はこんな感じなのか。
    …にしても、黒川博行氏の作品はどれもおもしろい。今一番好きな作家だ!2017.01.15

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    2017年01月16日
  • 後妻業

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    再読。
    資産家の高齢男性の後妻に入り遺産を狙う「後妻業」。
    小夜子は結婚相談所を経営する柏木と結託し、後妻業を繰り返すが・・・
    やっぱり怖かった。

    2016.3.6
    とにかく怖かった。
    後妻業に狙われたら、寂しい高齢男性はひっかかってしまうだろうな。
    ラストはあっけなかった。

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    2021年03月17日
  • 離れ折紙

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    「目利きほど騙されやすいんですわ」
    タイトルの「折紙」とは刀剣の鑑定書のこと。
    古美術業界を舞台に、人間の尽きることない欲望をあぶり出す連作短編ミステリ。
    ガラス創りの陶器、刀剣、浮世絵、絵画等、京都の洛鷹美術館で非常勤のキュレーターをしている澤井を中心に、「狐と狸の化かし合い」が繰り広げられる。

    面白かった。
    後味は総じて良くないが、人間の悲哀・人生がうかがわれる。
    それにしてもあっさりと多額のお金が動くことに驚いた。
    古美術の知識があればもっと面白いと思う。

    黒川博行って、こんな小説も書くのかと思ったら、京都市立芸術大学卒業、高校の美術教師もされてたんだ。

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    2016年12月12日