黒川博行のレビュー一覧

  • 絵が殺した
    作者にしてはかなりコテコテのミステリー仕立てでかなり過去の作品だが新鮮味があった。謎解きそのものも面白かったが矢野、小沢、デコと吉沢のやりとりがかなり作品にアクセントをつけてると思う。久しぶりにクソコロナが登場しないモノを読めてスッキリした。
  • 蒼煌
    日本最大の総合美術展「邦展」(もちろん、モデルは日展)と日本芸術院会員選挙をめぐる収賄、不正審査などを描いて、日展の暗部を世に知らしめた小説。連載は 2003年、単行本は 2004年、そして日展に出品する人ならば誰もが知るこの慣行を、鬼の首でも取ったように朝日新聞が「スクープ」するのが 2013年。...続きを読む
  • 破門
    第15回直木賞受賞作ともあったので、新分野開拓の第2弾としての購入本

    ヤクザが主役という点と、シリーズものを途中から読んだ事になってしまったという点で、今ひとつ共感出来ない点は多々あったが、まぁ面白い。

    とりあえず、シリーズ第1弾「疫病神」を購入した。
  • 大博打
    刑事の登場人物が多くて誰が誰なのかよくわからなくはなるが、全体的には先が読めず面白い。なにより誘拐されたじいさんが魅力的。
  • 絵が殺した
    関係者が色々と登場しますが、圧倒的に目立つ人が居るので話の行く先は大体想像がついてしまう。

    一方、その圧倒的な一人以外は皆さん割と薄味で何やっているのかイマイチ印象に残らない(読んでる私が業界事情に疎いことが原因なんですけど)ことから謎解きの方はちんぷんかんぷんのまま終わってしまいました。


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  • 果鋭
    相変わらず危ない橋を渡りまくる二人にドキドキ。
    本作も面白かった!!!
    足が不自由になったことで弱気を見せる堀内と相変わらず大食いで強い伊達。
    なんだかんだで大金を掴む二人にあっぱれ!!!
    伊達と嫁の馴れ初めが詳しく知りたい。笑
  • 国境(下)
    疫病神シリーズで北朝鮮へ行くというとんでも展開
    少し時代背景が古いので今がどうなのかは分からないがあの国でイメージする雰囲気はよく描けていた気がする
    ネタバレかは微妙だけどシリーズ物だと分かっていると少し緊迫感が薄れるかな。

  • 国境(上)
    疫病神シリーズで北朝鮮へ行くというとんでも展開
    少し時代背景が古いので今がどうなのかは分からないがあの国でイメージする雰囲気はよく描けていた気がする
  • 絵が殺した
    まずまずの作品だったと思う。
    一連の殺人がそれぞれ別の手による場合は、複雑さが増して面白い。
    また書かれている人物の数も多く、話に膨らみが出てその点も面白さが増すと思う。
  • 落英(上)
    確か・・・風体の上がらない定年退職刑事が「刑事ごっこ」をしてる・・・けどそのおかげで犯人の糸口がって、横山秀夫さんの「看守眼」とごっちゃになってるかな?(^_^;
  • 絵が殺した
    大阪の竹林で見つかった男の白骨死体。身元は京都の日本画家と判明する。だが、彼は丹後半島で転落死したはずだった。
    大阪府警の刑事・吉永は、頼りない後輩の小沢と共に遠く離れた場所に死体が埋まっていた謎を追うことに。
    事件の背後に大規模な贋作グループの存在が浮上するが、その矢先、更なる犠牲者が。
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  • 落英(下)
    気になって買った一冊

    上巻ではまだまともだと思ってた主人公の警官だったが、下巻読んでやっぱり荒くれ警官だとわかった。

    人物がたくさん出てきてごちゃごちゃしがちな黒さんの小説だが、この小説はまだわかりやすい内容で楽しめた。

    シリーズ化したらまた読みたいとも思ったが、最後読んでシリーズ化はないだろ...続きを読む
  • 落英(上)
    なんとなく気になって買った一冊

    薬を取り締まる刑事の話だった。

    今まで読んだ黒川さんの小説は主人公が暴力的だったので、この小説も多分主人公が暴力的な人な人だと思っていた。

    だけど主人公は暴力的出なく、案外真面目な人だった。

    まだ事件は解決してないからこれから下巻がどうなるかたのしみになる小説...続きを読む
  • 暗礁(下)
    セリフ回しとテンポが良くて一気に読んでしまいました。登場人物がどの人を魅力的で良い、大好きなシリーズです。
  • 落英(上)
    内容(「BOOK」データベースより)
    昇進の道が閉ざされても猟犬のごとく犯人を追う桐尾。薄毛で小肥り、映画オタクの上坂。大阪府警の万年一兵卒の刑事二人が覚醒剤密売捜査の最中、容疑者宅で想定外のブツを発見した。迷宮入りした十六年前の和歌山・南紀銀行副頭取射殺事件で使われた拳銃だ。二人は拳銃を調べる専従...続きを読む
  • 繚乱
    堀内と伊達まじで最強コンビすぎる。
    二人とも警察官じゃなくなったのにヤバい奴ら相手に大暴れしまくってよく生きてるなーって。笑
    ラストで続きが気になるけど、本作でかなりお腹いっぱいになったので、三作目は時間をあけて読もう。
  • ドアの向こうに
    大阪版ザ・ミステリーって感じ。密室モノが出てくるとは思わず驚かされたが、それよりもコツコツと捜査を進めていく中での軽妙なやりとりが見もの。文田と母親との事件考察が箸休めとなり心地良い。
  • 迅雷
    職を転々とし、鉄屑屋をやっていた友永のところに、流れ者の稲垣が現れ、誘拐を計画する。標的は、身代金を巻き上げてからも警察には行かない、ヤクザの首謀者だった…。

    のっけから、助走もつけずに突然ヤクザを誘拐してしまうので、始終ピリピリとした緊張が続く。少なくとも、身代金を取ることなど無理な話であるのは...続きを読む
  • てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書
    大好きな黒川さんの短編集。
    関西弁の刑事コンビの会話の掛け合いがおもしろかった。
    やっぱり短編より長編が読みたくなった。
  • 二度のお別れ
    馴染みの無いコテコテの関西弁を脳内で再生する際のイントネーションに苦戦しながらも楽しく読むことが出来た。

    銀行強盗誘拐事件が起きる。刑事達の脱線会話も面白かったが、事件の緊迫感は薄い。物語が大きく動き出すのは後半の後半から。ヒントになるものが多く、考察するのが楽しい。勿論、良い意味でしっかりと裏切...続きを読む