黒川博行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「黒マメコンビ」第2作。
1985年6月刊行。
第1作と同樣にサントリーミステリー大賞(第2囘)で佳作となつた作品。
またも大賞を逃した理由は「華がない」だつたさうな。
第1作での批評を受けて、作者は主人公を獨身に設定變更して名前も黒田から黒木に變更したのだが、どうも安直すぎて、この解決策は效果を發揮しなかつたやうだ。
ちなみに、第4囘ミステリー大賞でついに大賞を受賞したのだが、その時の主人公の探偵役は「華のある」女子美大生だつたとのこと。
さて、この作品も面白い。
大阪弁による輕妙な會話の面白さもさることながら、金融システムや日本畫の商品としての流通のしくみなど、普段なかなかわからないことが克明に描かれてゐる。
人を喰つたやうなマメちやんの言動も健在で、樂しめること請合ひである。
2004年2月8日讀了