黒川博行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
エッセイ
Ⅰデビューまで
博打と船と
美大受験
四年きりのスーパーマン生活
大阪からの修学旅行生
先生を辞めたくなかった
Ⅱ作家的日常
勝手に人生訓
一日の始まりは麻雀から
よめはんの口福
ガザミの思い出
愛車遍歴
家の履歴書
引っ越しビオトープ
お裾分けのオタマジャクシ
幸せは小鳥や金魚とともに
手間ちがい
ねこマキ
セグとの日々
文句が多くて、すんません
持たない三点セット
装幀について
仕事と音楽
胃カメラ
震災の朝
わがまち大阪・浪速区ー金は無くともぶらりぶらりとジャンジャン横丁
個性派ぞろい、大阪アート
Ⅲ麻雀・将棋・カジノ・そして運
悪銭身につかず
親父の将棋
カジノギャンブ -
Posted by ブクログ
一気に最後まで読んでもうたけどめちゃくちゃおもろいとかめちゃくちゃスピード感があるとかゆうのでもないのにまったく疲れを感じずどんどん先に行けた感じ/もしドラマ化するなら女子大生二人が主役なんやろうけど、事件を追跡し始める動機がちょっと弱すぎるかもなあ/最後まで遊び半分やったのに出し抜いてしまったのでは警察がお気の毒。
■簡単なメモ
・余呉湖で発見された身元不明死体、京都の美大生の毒殺死体両方からキャッツアイが出てきた。
・美大生の村山はインド帰りだった。
・村山の行跡を追いインドに旅立つ河野啓子と羽田弘美。
・あいりん地区で作業服の男がキャッツアイ殺人。
・宝石密輸に話は向かっていく。
・ -
Posted by ブクログ
銀行強盗のえーかげんな犯人像と、誘拐事件の知的な犯人像というそぐわなさ、共犯がいる?/誘拐ものには三つくらいパターンがあって、一つは身代金受け渡しのスリル&人質の生死への緊張。次に被害者と犯人が共犯ないしは同一人物の狂言誘拐で常にこの可能性は考えてます。次は人質と犯人の交流による人間ドラマ。今回はどんなでしょう? いずれにせよ誘拐ものはあまり好みではないのですが。
■大阪府警についての簡単な単語集(『雨に殺せば』『てとろどときしん』も含む)
【浮貸し】金融機関の役員や従業員が職務上保管している資金を利益のために貸し出すようなこと。金融機関職員のサイドビジネスにつながり信用を失うことになるた -
Posted by ブクログ
関西弁の会話が楽しい。少しちゃうかなゆうとこもあったけど/個人的に何十年も住んでいた森之宮団地から始まったので即感情移入してしまった。それ以外にも知ってる場所が続々と。東京や京都の住人にとってはよくあることでしょうけど/現金輸送車強盗殺人事件は金融機関の歪みをさらし、犯人と思われる男が浮かび上がるが、チンケななヤツすぎる気がする…
■大阪府警についての簡単な単語集(『てとろどときしん』も含む)
【浮貸し】金融機関の役員や従業員が職務上保管している資金を利益のために貸し出すようなこと。金融機関職員のサイドビジネスにつながり信用を失うことになるため違法となる…らしい。
【岡崎】府警捜査二課第四 -
Posted by ブクログ
こいつは驚いた!ラスト4ページまで犯人が捕まらないもんだから、これでどういうラストが待っているんだろう?とハラハラしながら読み終えた。
社会に巣食う悪党たちが次々と殺され、現金やインゴットが盗まれる事件が起こる。犯人は元刑事のエース、箱崎。箱崎は警察の動きを知り尽くしているため、その尻尾はなかなか掴ませない。
一方、箱崎を追い詰めていくのは玉川と舘野のコンビ。黒川博行ならではのテンポよい関西弁での掛け合いが楽しく、物語を進めてくれる。
ただ、事件が次々に起こるだけで、なんとなくただそれだけだったかなぁ。犯人や刑事に感情移入するでもなく、淡々と読み終えてしまった。 -
Posted by ブクログ
【2024年132冊目】
マル暴担当、いわゆる筋者を相手にする刑事である堀内は、相棒である伊達と共に違法賭博の内偵を進めていた。突入した結果、現場にいた人員を現行犯逮捕できた堀内は、ネタを業界紙の編集長である坂辺に流した。坂辺とは黒い付き合いが続いており、堀内はいつものようにキックバックを手に入れることができる筈だった――のだが。
読み始めた時に既にお酒を飲んだ状態だったのが悪かったのかもですが、最初はなかなか世界観に入っていけず、ちょっと苦労しました。賭場に踏み込むらへんからようやくシンクロできた感じでした。なかなかの長編なので、合わないと結構きついのではないかと思います。
このままマル -
Posted by ブクログ
600ページ近くある長編刑事もの。
犯人は、一見悪を懲らしめる元刑事ではあるが、彼もなかなかの悪。
地元大阪を舞台に、知った地名が多く出てくるので、ふんふんと思いながらページをめくることが出来た。
殺しのシーンは、まるで映画を見ているような感じにさせる一方、犯人を追う玉川と舘野両刑事の少し脱線した会話は、逆に和ませてくれ、そのギャップが面白い。
上手く警察の裏をかいて逃げ延びる犯人であったが、最後は意外とあっけなく感じた。
帯には、ラスト5ページまで結末が読めない注目のクライムサスペンスとあるが、ここまで引っ張るのなら、もう少し捻ってよね と思ってしまった。
また、動機は何やったんやろとも