蒼煌

蒼煌

733円 (税込)

3pt

芸術院の会員の座を狙う日本画家の室生は、選挙の投票権を持つ現会員らに対し、露骨な接待攻勢に出る。いっぽう、ライバルの稲山は、周囲の期待に応えるために不本意ながら選挙戦に身を投じる。会員の座を射止めるのは果たしてどちらなのか。金と名誉にまみれ、派閥抗争の巣と化した“伏魔殿”日本画壇の清と濁を描き、その現実の姿に迫った問題作。

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蒼煌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    黒川さんの本はどれも最高で甲乙つけがたいが、
    中でもこれがベストワン候補の一つ。
    画家の先生達が個性的で面白い。
    文化勲章などがニュースなどで流れるたびに
    この本のことを思い出してニヤけてしまう。

    0
    2012年11月04日

    Posted by ブクログ

    登場人物多すぎ!
    ・・・って読み始めてまず思ったこの作品の感想だが、
    読み進めていくと複雑に絡み合うこの登場人物たちが面白い。
    出世欲に駆られた主人公、その腰巾着の画家、実弾(現金)を受け取って一票を投じる芸術家etc・・・
    どいつもこいつもクズばっか。
    画家なら絵描いてろよ!って言いたくなる。

    0
    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

    芸術院会員選挙をめぐる日本画壇の話。
    芸術院会員になることは、最高の権力と名誉を手にすることであり、次は文化功労者、文化勲章に繋がっていく。
    芸術院会員は、欠員が生じると現会員の選挙によって決ま。そこでは莫大な金が動くという。

    芸術院会員を座を切望する日本画家の室生は、選挙参謀に老舗の画商をつけて

    0
    2019年03月06日

    Posted by ブクログ

    面白かった。先が読みたくて一気に読んだ。
    日本芸術院。日本画家。
    芸術の世界はこんな感じなのか。
    …にしても、黒川博行氏の作品はどれもおもしろい。今一番好きな作家だ!2017.01.15

    0
    2017年01月16日

    Posted by ブクログ

    冒頭───

    大阪難波、淀屋デパートに着いたのは十時五分前だった。タクシーを降りて新館に向かう。玄関前には七、八人の女性客が並んでいた。待っているはずの美術部長の姿が見あたらない。
    「どうしたんや、伊谷は。おらんやないか」
    腕の時計に眼をやって、いらだたしげに室生がいう。
    「おかしいですね。十分前に

    0
    2014年08月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった。出張の帰り道と家に帰ってきてから読む。飛行機で寝られなかった。ラストは予想できたがいつもながらひどい奴しか出てこない。芸術院会員から訴えられるようなひどい話。しかしボーっと口をあけて待っているだけでは地位も名誉も転がり込んでこないのはその通り。

    0
    2012年06月27日

    Posted by ブクログ

    芸術院会員の座を狙うふたりの日本画家。
    選挙の投票権を持つ現会員への猛烈な接待攻勢。
    はたして勝つのはどちらか・・・
    魑魅魍魎が闊歩する芸術界の深部を暴く問題作。

    展覧会で入賞するのもコネと金
    ひとつ段階をあがるたびにコネと金
    芸術院会員になるためには1億からの資金・・・

    これ、すごいリアルなん

    0
    2012年02月22日

    Posted by ブクログ

    古本屋で手に取る。

    京都を舞台に日本芸術院の会員選挙を巡る話。

    室生晃人は鹿児島から身一つで京都に出て、必死に絵を書き成り上がってきた。

    今回二度目の挑戦となる芸術院会員選挙。画廊の会長を参謀につけ、金まみれの選挙戦が始まる。

    弟子の大村、大村の愛人、対抗馬などキャラが濃い人がたくさん出てき

    0
    2023年06月02日

    Posted by ブクログ

    日本最大の総合美術展「邦展」(もちろん、モデルは日展)と日本芸術院会員選挙をめぐる収賄、不正審査などを描いて、日展の暗部を世に知らしめた小説。連載は 2003年、単行本は 2004年、そして日展に出品する人ならば誰もが知るこの慣行を、鬼の首でも取ったように朝日新聞が「スクープ」するのが 2013年。

    0
    2021年08月06日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)

    芸術院会員の座を狙う日本画家の室生は、選挙の投票権を持つ現会員らに対し、露骨な接待攻勢に出る。一方ライバルの稲山は、周囲の期待に応えるために不本意ながら選挙戦に身を投じる。会員の座を射止めるのは果たしてどちらか。金と名誉にまみれ、派閥抗争の巣と化した“伏魔殿”

    0
    2018年09月24日

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