黒川博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋で新刊の棚で目に止まった本作。「脅す、騙す、殴る、蹴る」。
帯に書かれたこれらの言葉が不穏すぎて。
内容は確かにそのままだった。
競売屋を生業としている(に勤めている)伊達誠一が管理している空き家かあった。伊達はそこを占有しだしたちょっと迷惑な人物を立ち退かせに出向く。追い出したはいいものの、ソイツが新たに組者のようなふたり組を揃えてまだ占有していた。これも物騒なやり方で追い出すもその人物からなにやら金塊の匂いをかぎつけた伊達。そして最近不正に輸入された金塊が何者かに強奪されたというニュースに思い当たる。今回の件との関係性を追うため(儲け話になるか)元同僚の堀内信也に連絡を入れるが。
元不良刑事タッグが、良いとは到底言えない行動を、危ない人たちに対してやりあいながら金塊の行方を追う。
なんだか、舞台は現代だけれど伊達堀内の金銭感覚や行動原理、考え方がとっても昭和〜平成初期(バブル期?)のように感じた。バブル期を知らないですが(^_^;)
まあ、殴って脅して追っかけて、行く前行く先で飲み食いして大金を使い、また蹴り倒してゆする。これの繰り返しなんだけど、時折書き込まれる過去や現在の心象もあるのかな、最後まで飽きない。
なんとなく最初から伊達堀越タッグが負ける雰囲気もなく、それは最後まで続くので安心して最後まで読めました。 -
Posted by ブクログ
感想
後妻業恐ろしいな。保険金がないと殺人しても警察が調べないとかあり得そう。
あらすじ
中瀬耕造は91歳。妻に先立たれ、後妻として小夜子を迎えた。ある日、耕造は脳梗塞で倒れる。小夜子が血液凝固剤を飲ませていたのだ。
耕造の二人の娘のうち、妹は小夜子を怪しんでいる。小夜子は資産家の老人の資産を奪うべく、それを目的とした柏木が経営する結婚相談所から派遣された女だったのだ。
小夜子は、耕造が脳梗塞で入院している間に、金庫を開けて株や投資信託を現金化する。その後は耕造を空気注射で殺したのだった。
中瀬の娘たちは同級生の弁護士を頼って、探偵社に依頼して小夜子のことについて調べ始める。小夜子が何度も結婚を繰り返し、後妻業を隠そうとしてきた実態が見えてくる。
柏木と小夜子は、娘たちの捜査と元マル暴調査員の調べによって追い詰められていく。小夜子は、刑務所から出所した弟の黒澤に殺され、柏木と黒澤がそれを処理する道すがら警察に逮捕される。 -
Posted by ブクログ
感想
二宮もお金がないのに美味しいもの食べたり、博打したりどうしようもないな。
いつも桑原は最後の最後までお金を騙し取ろうとして失敗するパターンだな。
しかし、桑原の今後はどうなるのか?二宮も廃業か?
あらすじ
二宮は暴対法の影響でサバキの仕事が減って青息吐息であった。そこに、二蝶会の嶋田がVシネに出資することになったので、桑原と二宮に脚本家にアドバイスするように言う。
プロデューサーの小清水は出資された金を持ち逃げする。小清水を追ううちに桑原は同じ川坂系の上部団体の滝沢組とモメる。
二宮が手に入れた情報で、小清水を追いかけて、マカオへ行く。二人は小清水を香港で捕らえて、詐欺の絵図は滝沢組が描いたことを知らされる。1400万円を取り返すも残りの2500万円が見つからない。
小清水を追い、滝沢組とモメる。小清水は逃げ出すが、なんとか捕まえる。滝沢から若頭の嶋田に決着をつけるように圧力がかかる。桑原は、滝沢組の上部の亥誠組の若頭に仲裁してくれるように金を預け、絶縁を免れる。滝沢組に小清水のガラを渡すように約束したが、小清水の残りの2500万円を手に入れるために約束を反故にして、2500万円せしめる。
しかし、川坂系の組内でモメたことが仇となって、桑原は破門される。 -
Posted by ブクログ
探偵社で擬態しながら殺人を犯す箱崎と、主に館野(大阪府警捜査一課)と玉川(箕面北署刑事課防犯係)ペアの応酬劇。お互いの目線で語りが変わっていくが、箱崎が残忍な殺しと鮮やかな手口で大金を奪っていく。前半は箱崎の完全勝利で進んでいくのだが玉川の経験豊かで老練な捜査が少しずつ実っていくのが面白い。また、箱崎の深淵は本人側から語られないが正体がわかっていき驚かされる。玉川が館野とご飯を食べるときのゆるっとした空気管やコロンボを思わせるかみさんトークがびりびりした内容に良い緩和剤となっていた。最後の最後まで息をつかせぬ展開で、これは映画やドラマになったら面白いだろうなあと感じた。
実際の現場をのぞいているような臨場感がよかった。犯罪者や追い詰める側の内面を掘り下げてあるような話が好みなので★は4つ。
殺害の現場は残忍な表現が多く、性的な犯行現場はないものの、中学校までNGだと思う。個人的に読ませるなら中学生以上で相手を見て判断。