ユーザーレビュー
Posted by ブクログ 2021年02月19日
いつも登場人物の多さに混乱しそうになっちゃうけど、桑原と二宮の会話のキャッチボールのリズムの良さが相変わらず楽しかった。クールないとこの悠紀ちゃんとのやりとりも大好き。そして、主役2人がどこまでもゲスい。気持ちよくなるくらいにお互いに自分のことしか考えておらず、あっぱれ!
Posted by ブクログ 2020年10月09日
極道の桑原とカタギの二宮がコンビを組む疫病神シリーズの第4弾。いつも通り大阪中心にカネを追って様々な土地を訪れるハイテンションでスピーディーな展開。その中で2人のボケツッコミ会話が絶妙なタイミングで挿入される。今回はそれに加えて二宮が飼うオカメインコがいい味を出している。
今回の2人のターゲットは...続きを読む宗教法人が保有する時価数千万円の絵巻物。光に集まる蛾のごとく、巻物をめぐり、桑原・二宮コンビや宗教法人の経営者と坊主、美術館経営者、ヤサグレ警官、東京のヤクザが群がる。
それにしても、ヤクザの世界と宗教の世界はよく似ている。どちらもその世界をよく知らないカタギ、信者から合法的にカネをどれだけの引き出せるか。それこそが、それぞれの世界で上を目指す権力者たちに必要な能力だ。
そんな世界をどうにか泳ぎきった疫病神コンビ。しかし、その儲けはイマイチ。
Posted by ブクログ 2020年05月05日
疫病神シリーズ第4弾
今回のシノギは仏教界。
動く額が違うし、ヤクザな業界で驚いた。
金額が細かく説明してあるので
リアリティーもあるし、とても面白い。
命張った割には、あまり儲からないのもだな。
Posted by ブクログ 2012年04月05日
疫病神シリーズは
文句言わずに星5つ。
この二人が会話してるだけでもう満足。
ちょっと尻切れだけど
そんなこたあ大したことじゃない。
Posted by ブクログ 2020年07月29日
疫病神シリーズなので買った一冊。
相変わらず楽しいコンビだった。
今回は宗教に関する話だったが、このシリーズは毎回人物や組織の関係が難しい。
この「螻蛄」の小説も一冊が結構厚い本だったが、コンビのやりとりが、面白く本の厚さを感じる事なく読み終えた。
この小説の作家黒川さんの小説は疫病神シリー...続きを読むズしか読んだ事がない。
疫病神シリーズ以外ね本も読んでみたくなった小説でした。
Posted by ブクログ 2019年03月31日
疫病神シリーズ。何冊が読んでいるのですっかり桑原さんのファンになってしまった。とぼけた二宮さんも面白い。おすすめ
Posted by ブクログ 2019年01月18日
安定の面白さ。
桑原と二宮の会話はもちろんだが、二人のベタベタしていない友情がいい。
読ませるなあ。
Posted by ブクログ 2018年10月08日
疫病神シリーズ/ 出版社が違うせいか、時間が経っているからか、昔の設定をど忘れしてるのか過去と整合性がない描写がある/ 親父の寺の名前とか/
Posted by ブクログ 2016年11月20日
この疫病神シリーズも4作目ということで、塚本・二宮コンビもだいぶかみ合ってきたみたい。
事件(シノギ)そのものは嘘っぽいけれども、二人の掛け合いはいかにも大阪人コンビという感じで、面白い。
Posted by ブクログ 2015年04月19日
2015年4月19日 やっぱり面白い。
疫病神シリーズは面白い!余分なシーンは省いたスピード感溢れるストーリーと、桑原と二宮の掛け合いに惹かれっぱなしです。
Posted by ブクログ 2014年11月05日
建設コンサルタントの二宮とヤクザの桑原が宗宝を巡るスキャンダルに乗り込み、金を稼ごうと悪巧みをするが宗教内部の争いや腐敗刑事が出てきて事態は混乱して行く。
漫才のような会話でリズムが良く読む事が出来る。ただミステリ要素は少なくヤクザの争いや宗教の内部紛争、金の争いがメイン。ドタバタアクションといった...続きを読む感じ。面白いがパターン化してしまいそうな設定だった。
Posted by ブクログ 2014年08月19日
疫病神シリーズの四作目。
五作目が先日直木賞受賞ということで、おめでとうございます。
そのニュースを見て久々にこのシリーズを読もうと思って購入。
相変わらず桑原と二宮の掛け合いが面白かったです。
『国境』を読んでからなので、そうすると少しインパクトとかスケールが小さく感じるかもしれませんが、登場...続きを読む人物がなんとか把握できる程度だったので読みやすかったです。いや、それでも多いほうだとは思うけど…。
あとは、東京が舞台のシーンが多くて、今まで大阪の描写はわからないとこが多かったけど東京は「あぁ」となれたのでその辺も読みやすさの一因だったのかも。
それにしてもなんだか二宮がほんとに意地汚いというか図太くなってってる気がする。
これでカタギ…と毎回思う。
Posted by ブクログ 2013年01月04日
疫病神シリーズ四作目。少しマンネリ化したのか、スケールも小さくなっている。前作まであったどこか間が抜けたコミカルな雰囲気もなくなって、どちらかというとシリアスなヤクザ物に近い。それはそれで悪くないのだが。
桑原の疫病神的ないやらしさが余り前面に出ていないのが残念だ。もっと滅茶苦茶やったほうが面白いの...続きを読むだが。
Posted by ブクログ 2012年08月31日
疫病神シリーズ第4弾。
これまでと同じく金の臭いを嗅ぎつけて桑原が暴れまくり、二宮がぼこぼこにされ、騙し騙されてバイオレンス溢れる楽しい1冊でした。
毎回複雑な人間関係と利権争いを描いているシリーズで、今回は巨大宗教組織を相手に悪徳坊主がわんさか出てきます。ばちがあたるぞおまえら!という感じです。...続きを読む
神も仏も恐れぬ桑原の清々しいほどの暴力と、貧乏で暢気な二宮のへたれっぷり、そしてこの二人の関西弁での漫才のようなやりとりはこのシリーズの最大の魅力です。何度読んでもおもしろい。
桑原と二宮、二人ともお互いを「疫病神」だと思っていますが、わたしはこれまではどちらかというと桑原が二宮の疫病神という方が強いと思っていました。
しかし今作では二宮の金に対する貪欲さが全面に出ており、こいつもやっぱりろくでもないやつだなと改めて認識。
やくざやら悪徳警官やらに狙われている危ない時でさえ寝てるか食べてるか風俗に行っているかで、殺されかけてもうこんなの嫌だ、とぶつくさ言うくせにしっかり分け前の交渉はする。
桑原が二宮に「へたれキャラに何度騙されたか」とぼやいているように、二宮も精神構造がおかしい図太い奴です。
二宮の図太さが見えた代わりに今作では桑原の可愛らしい一面が垣間見れた気がします。
とはいってもこの二人を筆頭に登場人物のほとんどががろくでもない人間ばかりなのは間違いありません。
いつも通りの結末でしたが、最後にはちょっとしたサプライズがありました。
シリーズ中では一番読みやすくて笑えた1冊だったと思います。
麻衣ちゃんが可愛すぎてお嫁にしたいです。
Posted by ブクログ 2019年11月08日
黒川博行〈シリーズ疫病神〉の4作目。私にとっては3作目(『破門』『国境』と順番バラバラ)。
建設コンサルタントの二宮とイケイケヤクザの桑原が、好むと好まざるとにかかわらず一緒に行動する、というか、もっばら二宮が巻き込まれる形で桑原に引き摺りまわされるのは毎度おなじみ。今回はとある仏教系巨大宗教団体...続きを読むのお宝である絵伝の巻物を巡る争奪戦。宗門争いに東京ヤクザが一枚噛んで、そこに桑原の親分の元愛人の美人画商が絡む。
東京に乗り込んだ桑原と二宮は生臭坊主たちと渡り合うが、東京ヤクザも黙ってはいない。だがそこは我らが桑原さん、東京ヤクザの三下どもを次々に病院送りにする。その巻き添えを食った二宮も顔をボコボコにされるのだが。
暴対法が改正されて極道にとっても生きづらい(笑)世の中になったしまったので、桑原さんの活躍も今ではロマンになってしまったかな。
黒川さんの作品は女の人が酷いことされたりしないので、ほんと、女性にもおすすめです。極上極道エンターテインメント。
Posted by ブクログ 2018年08月15日
内容(「BOOK」データベースより)
信者五百万人を擁する伝法宗慧教寺。その宗宝『懐海聖人絵伝』をめぐるスキャンダルに金の匂いを嗅ぎつけた、相性最悪の二人組、自称建設コンサルタントの二宮とイケイケ経済ヤクザの桑原。巨大宗派の蜜に群がる悪党どもは、腐敗刑事、新宿系極道、怪しい画廊の美人経営者。金満坊...続きを読む主から金を分捕るのは誰か。東京まで出張った最凶コンビの命運は?―。
Posted by ブクログ 2018年07月03日
新潮文庫で出ている2冊目だからシリーズ2作目かと思ったら4作目でした。このシリーズは色々な出版社から出ているようだ。でも間飛ばして読んでも大丈夫でした。
相変わらず入り組んだ人間関係でややこしかったけど、どつき漫才コンビの軽快なノリで一気読みでした。イケイケやくざの桑原に二宮が巻き込まれる形で物語が...続きを読む進んでいくけど、なかなか二宮もしたたかで胆が座ってます。金と食欲性欲睡眠欲に忠実な二宮を見ていると、案外桑原の方が常識人なのでは…?と思ったりする場面も。これだけドンパチやっても死人が出ないのがすごいこのシリーズ(ただし半殺しは日常茶飯事)極道の世界の一触即発の駆け引きにもハラハラどきどきでした。ドラマ化されていることは知らなかったけど、桑原=北村一輝はすごくいい!
Posted by ブクログ 2017年12月26日
ストーリーの展開も早く飽きずに読める。キャラが確立されているが、意外な受け答えの時もあり新たな発見がある。
Posted by ブクログ 2017年05月15日
再読。
疫病神シリーズ第四作。
今回もテンポ良く読めた。宗教家も檀家もヤクザも警察官も、そして画商も、みんなが金を巡って必死の意地汚い闘いをしている。
さすがに四作目となると段々とパターン化(二宮拐われる、桑原怪我をする或いはやはり拐われる、最後に嶋田出て手打ち等)してくるが、それも込みで面白いし、...続きを読む二人の掛け合いは段々と息ピッタリになってきている。
そしてなんだかんだで二人の結び付きが良くなってるのも感じる。
あれほど酷い目に遭って、あちこち引き摺り回され駆け回って、色んな経費使って(特に桑原は)、手に入って金がこれだけだと、真面目にコツコツが一番良いのかなとも思える。
もう少し腐れ坊主供を叩いて欲しかったが、これが限界か。