勁草(けいそう): 風雪に耐える強い草 思想、節操の堅固な例え 疾風に勁草を知る
オレオレ詐欺の詐欺グループのパシリ橋岡と矢代の二人が、元締めの高城を裏切り、犯罪を重ねて、逃亡するはなし
9月に映画公開とのことで、どんな映像になるのだろうと想像しながら読んだ 電話のコード、ブルーシート、花柄の毛
...続きを読む布、血みどろで殴られるシーン、刑事が追うシーンが浮かぶ
オレオレ詐欺、自分は騙されないと高を括っていても、巧妙に練られたシナリオで畳み掛けられたら、私も騙されるかも この本は、旅先で読んでいたが、周りにいる人が全て犯罪者に思えて、常に疑心暗鬼になり、出歩くのが怖かった たった今も騙されている人がいて、本当に新聞やニュースに出てきそうなくらい臨場感がある 人気のない産廃施設には、何かがあると疑ってしまう
元はと言えば、歳の若い半グレの矢代が賭場で作った借金(トロと言うらしい)250万円が事の発端 悪事を重ねると麻痺して、歯止めが効かなくなるのか 欲とは怖いものだ
カッと血がのぼると止められない矢代に比べると、橋岡のほうが冷静で悪知恵が働く 最後まで逃げ切れるかもと思ったら、あっけない最後
いつも思うのは、日本の警察は優秀だということ
今回も一気に読めました
小説が面白いので、映画は観ないかも