羽生善治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・同じ指示を出されても、人によって仕上がりは異なる。同じ単語でも、人によって解釈は異なる。→基本を踏まえ、一手ごとの選択をし、時にはリスクを冒して決断するといった経験を重ね、道のりを歩いてのちに、自然に個性は出てくる。
・色んな環境や関わる人、経験などによって、「その人」が出来上がっていく。例えば、たまたま長女に生まれたからこそ、責任感や面倒見が育まれる。私の場合、人と調和することよりも、自分が興味のあることをやりたい。その為には1人でも構わない。1人で参加すれば、初めての人とも関わることが出来る。
・向かうべき答えが分からない場面→何をしてどう考えるべきかが、非常に大切でありその人の個性が際立つ時。→昔からあるアイデアに今のアイデアを付け足していく。 -
Posted by ブクログ
僕は何かを選択する時に直感というものを日々の生活の中で大切にしている。
将棋の世界で一流のプロ棋士である羽生棋士が考える直感力とは何か、一流の人の直感力を学んで自分の人生に生かせるものを探してみたくてこの本を手に取った。
『この本を通じて感じたこと』
「直感で決めました。」と聞くと、行き当たりばったり的、責任感の薄い選択というような印象を受けることはあると思う。
しかし、羽生さんは、直感とは論理的思考の蓄積により導かれるものであると言う。
つまり、直感とは、今までの経験に基づいた無意識下で行われる瞬間的な論理的思考により下される決断。
この言葉を聞いてとても納得させられた。
そして、直感力を磨くために最も必要なことは「経験」であるらしい。
経験をどれだけたくさん積み、多様な価値観を自分の中に持ち、選択の可能性を広げること。
それによって何か選択や決断をしなければならない時、周りの意見や世間体などの外部環境に惑わされることなく、自発的な行動によって得た自分の内にある経験、知識に基づき形成された自分の人生の軸に従って選択、決断をすることができる。
これによってその選択がベストでなかったとしても、それなりに自分自身の選択に納得感を持てるし、次の選択でミスする可能性が小さくなると言う。
将棋はひとつの場面で約80通りの可能性があり、その中から一瞬で2つか3つの可能性に絞り込み、残りの選択肢を捨てるらしい。それでもミスをすることはあるし、ベストな選択ができることは稀だと言う。
まさに直感力が必要とされ、それを磨かなければベストな選択どころかベターな選択すらすることは難しいだろう。
この話を聞いて将棋は人生に例えられると僕は思った。
私たちは日々の生活の中のあらゆる場面を選択の連続によって過ごしている。
例えば、今日のお昼はご飯にしようかパンにしようか、今日の夕食は友達と外食しようか帰宅して家で自炊しようか
といったささいなものですら。
よく人生は選択の連続と言われるが、私たちは受験校を決める時や就活、告白のタイミングといった重要なターニングポイントでない限り、ほとんどの場面においておそらく無意識下で選択を瞬間的に行なっている。
それでもそれらの選択は全て自分自身の中にある経験、人生観に基づいていると思う。
将棋であれば「目の前の相手に勝つ」ことが棋士にとっては最大の目標であり、最大の喜びであるだろう。
同じように膨大な選択肢の中から自分の人生の幸福度を最大化する選択をできたら、今日より明日、明日より明後日とより良い人生を送ることができると思う。
そのためには悩んだり考えたり、失敗したり、時には無駄だと思うことでもいつかきっと役に立つと考えて取り組んだりする「快くない経験」を若い時にたくさんすることが直感力を磨き、選択の可能性を広げ、幸せになる近道なのかな。
楽して幸せや成功はつかめないんだなと改めて思った。
また、羽生さんの生き方、考え方を知り、人生そんなに焦らなくていいんだよ、無理しなくていいんだよっといったメッセージを自分は受け取って少し心が軽くなった。
例えば、、、
完璧主義に囚われないこと、時には潔くあきらめること、思い通りにならない自分を楽しむこと、変化を楽しむこと
どれも心に余裕がなければできないことだと思ったし、その余裕は圧倒的な経験から来るものかなと思う。
『好きな言葉』
自分が予想しなかった何らかの出来事で状況が変わることがある。それは自発的な行動の中から生まれてくるものでその小さなきっかけを意識的にたくさん作っておけば、訪れる転機の回数も増える。
転機とは、天気のようなものでいつどのように変わるかは分からない
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Posted by ブクログ
まさにこの前に読んだ「グリッド-やり抜く力」を地でいく人であり、「ザギフティッド」の大川翔君さながらの素直さに通じるものがあり、さらには羽生さんの人柄の良さというか実直さが感じられる読みやすい本だった。
それにしても、将棋で抜きん出た羽生さんには特別な能力(記憶力の良さとか頭の回転とか)に加えて、「続ける才能」がある気がしてきた。この本、一見、凡人でも続けるグリッドがあれば大丈夫と慰められるようだが、続ける能力こそが苦しくて険しい道のり。「才能は人並みだが努力すればいいのだ」と言われても、どうやっても極めるまで努力できないのが凡人のサガ。最後にはそこに気づいて愕然とする。
ところで羽生さんの言葉で印象的だったのは「なるべく長く将棋を続けていきたい」という決意。スポーツと比べれば続けやすい競技とは思うものの、一昔前までの、自分のピークが過ぎれば潔く引退という風潮とは打って変わって、好きなものに関わり続ける潔さを感じて素敵だと思った。競馬の騎手然り、野球サッカー選手然り、ひいてはDA PUMPもか!?衰える部分はあっても年齢とともに伸びている部分がどこの世界にもあるのだろうなあ。 -
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ネタバレ素晴らしい、著名な方々、偉人を一定人たちが何を考えているかを語ってくれている。
どういう姿勢で物事を捉えているかを話してくれている。
特に初めの二人が良い。
山中先生の苦手なことで挫折したけど、新しくチャレンジして得意なものを突き詰めていって成功するあたりの話は非常に重要。
羽生さんの感性・理論としての将棋の向き合い方も素晴らしい。
自分の好奇心に従ってトコトン突き詰める。この姿勢を大事にしたい。
大事な一歩は自分で決断して移動すると決めたこと
アメリカに行くことで、「こんなにすごい人がいるんだ」「なんだ、自分と同じじゃないか」という2つの現実を知ることができる。
良い研究と同じくらい、どう講演で発表するかが重要。
何をしたら正解というのはないが、何もしないというのだけはやめてほしい。なにか打ち込めることを見つけて欲しい。
誰でもミスはする。その後にミスを重ねて傷を深くしないことが大事。「今、初めてその局面に出会ったのだとしたら」というその時点から見る姿勢が必要。
挑戦には「様々な種類のものさしを持つ」事が大事。これを持てば不安にならずに進める。
挑戦に結果を求めると上手くいかない時に苦しさが出る。そのプロセスの中に「面白い、価値がある」という感動を見つけられることが原動力になる。
新しいアイデアは実はあまりなく、今までにあるアイデアとアイデアを過去に例がない組み合わせで用いている、事が多い
情報化社会により、スタートラインに立つための情報量のハードルが高くなっている。
手堅い手法を続けることは、短期的にはリスクは低いが、長期的にはリスクが高い。挑戦することが安全策の場合もある。
冒険や小さな挑戦、身近で未知なるものに出会う機械を求めることが大事。
レンズ、カメラを通すことで、普段そこにあるけど見ていないものに気づくことができる。
自分にしかできないことを探す、他人にできることはその人に任せる。
諦めなけれはいつか何らかの方法で叶う、だけどいい塩梅で見極めることも大事。「いい加減にしよう」と言ってくれる友だちがいれば良い -
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羽生先生は将棋とAIの専門家として、山中教授はiPS細胞の専門家としての対談。
どちらもそうなんだけど、相手が語っているの時にする質問が鋭く、例えがとてもわかりやすい。
「失敗を怖れずに」「なんでも挑戦を」とはよく言われ、実際間違いを恐れず新しいことに挑戦してきたから羽生さんは48歳でもトップ棋士なんだけど、本当に実践してきたことはすごく困難が伴うことだったと思います。
将棋の棋戦はほとんどトーナメントで、一回負ければもうタイトルには届かない中で、うまくいくかわからないけど試してみようと決断し続けるのは並大抵ではできないのではないでしょうか。 -
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将棋棋士として、数々の賞、記録を獲得してきた羽生善治氏の、「直感」に焦点を当てた今作品。
羽生氏が言うには、「直感とは、数々の経験を積み重ね、その結果、論理的思考を瞬時に出来るようになった状態」と語っています。
それが私にとってとても興味深かったですし、確かにと納得する部分もありました。
例えば、一目見ただけで、その人となりが分かる、という方っていらっしゃると思いますが、その方は、沢山の人と出会った経験から、瞬時にその人の性格を見抜いてしまう、ということと同じなのかなと思います。
私もこれからもっと沢山経験して、瞬時にベストな選択をする事ができる経営者になりたいと思いました。 -
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ネタバレこの本は、このお二方の対談というだけでも非常に興味がそそられましたが、読んでみて、期待以上に面白い内容だったと思います。
片やノーベル生理学・医学賞の受賞者、片や将棋界で永世七冠獲得の国民栄誉賞受賞者ということで、日本人の誇り代表のようなお二方の未来対談。内容もさることながら、お二方の人格も素晴らしく、読んでいて本当に楽しいひと時を過ごせました。
羽生さんは本書以外にも将棋とAIに関する本を出されていますし、NTTの研究所でAIについての対談をされていたり、AIに対しての見識は高く、非常に詳しいと感じます。
職業がら「AIに取って代わられるのではないか」というようなことも考えられるからでしょうか、非常に専門的な内容まで研究されているように思います。
山中教授の研究などに関する裏話もとても興味深かったです。生理学や医学の分野は、非常に官僚的というか古風というか、新しい研究成果が受け入れられにくい土壌であったり、研究そのものが秘密主義の傾向があったりと、本来の期待とは逆の世界があることに驚きました。
また、金儲け主義の企業による医療関係の特許申請が、医療の民間への浸透に悪影響を及ぼすので、そのために学術機関で特許申請に力を入れているなどの話も、予想外のいろいろな課題があるのだと知りました。
最先端を走る者の苦労をされつつも、そのような課題を課題ととらえ、まずは実用化を第一優先に取り組まれている山中教授は、研究者の鏡のように感じますね。
生理学・医学の分野が秘密主義な一方、将棋ソフトの開発はオープンに進められているという。この対比も面白かったです。どんどん勝手に強くなる将棋ソフトに関するFloodgateのことは、初めて知ってビックリです。
その他、お二方のそれぞれの分野での「直感」に関するお話も興味深かったです。
羽生さんが最後のほうで紹介されていたオックスフォードの人類未来研究所等のレポート「文明を脅かす12のリスク」の中に、気候変動や核戦争などとともに、AIがリスクとして挙げられている話をされていましたが、「AIが人間に取って代われるか」という誰もが思うこの疑問について、本書の中では少なくともお二方の考えは一致していると感じました。
そもそも、この対談そのものがその答えであるようにも感じます。もし、山中教授のデータがインプットされた山中AIロボットと、羽生棋士のデータがインプットされた羽生AIロボットが対談したとしても、ある程度は面白いかもしれませんが、本書のようにほのぼのとした雰囲気の中で、互いに尊敬しあいながら、絶妙のタイミングで笑いがあったりと、こういう対談は人間山中・人間羽生でないと実現しないんだろうなと強く感じました。