羽生善治のレビュー一覧

  • 捨てる力

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    著者の30代後半の思考法をまとめたもの。

    全体を通じて、前書きにあるような「「変化」を求める攻めの姿勢と状況にあわせた思考の厚みを増すこと」が根底にあると感じた。

    今まで培ってきた知識と経験に安住することなく常に攻めつつ、その膨大な知識と経験をいかに整理して選択して、自らを進化させていくのか。厳しい世界を生き抜いてきた著者だからこそのシンプルな言葉に重さを感じた。

    今の自分には、この本の中の言葉の真意がまだ掴めていないと感じるところもあり、時間をおいて再読し、言葉の意味をあらためて考えてみたい。

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    2021年12月31日
  • 人間の未来 AIの未来

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    とても読みやすい。わかりやすい。異職業であるがゆえにわかりやすく言い合っているから。対談の良さが出てる本。2人の頭の良さを感じる。自分も会話に入ったような気分になれます。
    人間は変化を恐れ、安定を求める傾向があるけれど、変化を恐れないで新しい知識を得、行動していくことが大事。そんなメッセージを感じました。

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    2021年12月24日
  • 捨てる力

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    私自身将棋ではなく、卓球というスポーツを10年以上真剣にやってきた身だが(実力は草の根)、
    失礼ながらも、「わかる」と感じる部分が多々あった。

    特に「積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすること」というのは卓球をプレーしていて学んだ最も重要なことだった。

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    2021年11月07日
  • 人工知能の核心

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    羽生善治さんのわかりやすい語り口で人工知能という最先端の問題について触れることができた。自分の生活にも直結してくるであろう人工知能をどう使うべきなのか、今後考えていくきっかけになった。

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    2021年09月20日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    羽生さんの生き様、些細なことから学ぶ姿勢や頭の回転の速さは流石だなと思った。
    大局観とは?の本筋よりも御本人の聡明さにただただ圧倒されてしまって自分にうまく応用できるかなーというところはあるが、何かを極めた人でも謙虚に、また、深い洞察から考え抜いているということがわかる。ますます羽生さんを尊敬した

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    2021年09月11日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    立花隆『青春漂流』『二十歳のころ』にしろ、仮に美化されたものだとしても、誰かが己の青年期を回顧し、そこから人生訓を抽象化してくれるなら耳を傾けない手はない。そもそも正解がなく、比べられない人生。与えられるのではなく、掴み取ること。

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    2021年09月02日
  • 勝負哲学

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    勝負にも流れってあるんだなと思いました。

    我慢することも大事だし、ちょっとしたひらめきが良い効果が出ることもある。

    必死になることが全てじゃなくて、良い展開になる前は悪い展開もある、だから耐えることも大事なんだと思えました。

    サッカーと将棋は違う物ですが、その違いがあるから岡田監督と羽生さんの考え方の共通点や相違点が面白かった。

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    2021年08月02日
  • 直感力

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    直感は本当に何もない所から湧き上がることはない。
    もがき努力した全ての経験を土壌として、ある瞬間に生み出されるもの。ほとんどが無意識下で行われ、意図的に行っているのかが自分自身にもわからないようになれば、直感が板についたと言える。そしてそれを信じることで、湧いてきた直感が初めて有効になる。

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    2021年07月18日
  • 人工知能の核心

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    将棋の羽生さんが人工知能の本を書いてる、という興味から本書を手にとった。4年前の本なので、内容には古いところがあるかもしれないけれど、IT知識なしの自分には人工知能とはなんぞやがわかりやすい文章でよどみなく書かれていた。

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    2021年06月24日
  • 盤上の海、詩の宇宙

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    ゆっくりとした静かな
    トーン
    リズム

    いつかは会得したいと思うものの一つ将棋
    母が羽生さんのことを好きなので手に取った一冊だったけれど、最近藤井風さんと出会って思ったことでもあるけれど、何かを突き詰めるプロな方は本当に素敵でとてもカッコいい。わたしも自分にとってそんなものを見つけたいな。

    難しいけれど面白い
    ただやっぱりそう言う時間をどこかで求めてるからやれる
    考え続けることができる

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    2021年05月31日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    どの人もさすが第一線で活躍されている方。こんな風に歳をとりたい。

    山中伸弥…20代はなんでもいいから失敗してでも打ち込めるものを見つけて貰いたい。それと体力は裏切らない。

    羽生善治…失敗を挽回できないほど重ねないこと。ミスを重ねないためには「その時点から見る」という視点が大事。「次の一手から始まる」とその場に集中していく。様々な物差しを持つと何かに挑戦する時に必要以上に不安にならないし考えすぎない。結果だけを求めると上手くいかず苦しくなることもあるが、プロセスの中で「面白い!やって良かった」という感動を見つけられることが挑戦を続けることの支えになる。挑戦をスムーズに続けるにはどこまでアクセ

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    2021年06月06日
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」

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    羽生先生と梅原猛氏の対談ももちろんよかったが、飯田先生の研究者として、また大川慎太郎氏の観戦記者としての視点からのアプローチが興味深かった。
    飯田先生の将棋を含めたゲームやスポーツの面白さの評価は、将棋の面白さが絶妙なバランスの上に成り立っていること、スポーツのルールが変わる視点を教えてくれた。大川氏は河口先生の時代とは異なるAI時代の観戦記者としての立ち位置を教えてくれたような気がします。

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    2021年05月06日
  • 「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 物忘れしない脳の作り方

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    第1部が茂木さんが書いていて、第2部は羽生善治さんが書いている。
    また、第3部は両者の対談を纏めたもの。
    アンチエージングがテーマで、新しいことに挑戦すること、毛づくろいをすることが大切と理解した。
    印象に残った文章
    ⒈ 苦労した人ほど明るくなれる
    ⒉ 自分の個性は長所と短所の表裏一体
    ⒊ その時羽生の手が震えた
    ⒋ 上にいく向上心を持っていない人は、同じ場所にさえいられない。
    ⒌ 多様性を知る大切さは相手の立場に立って相手の価値観を知る機会が増えることを意味しています。
    ⒍ 脳の成長に終わりはない
    ⒎ 個性を活かすことが、そのまま脳のアンチエージングにつながる。

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    2021年04月11日
  • 直感力

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    伝説の棋士、羽生善治の思考のエッセンスが凝縮された一冊。
    将棋の話だけではなく、そこから得られた様々な対象についての洞察が記されている。読みやすく、こうした考えもあるのかと参考になる。良書。

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    2021年03月28日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    どんなにひどいミスをしても、すぐ忘れるようにしてきた。
    おかげで最近は、努力しなくてもすぐ忘れられる。
    どうであれ、次の一日は、始まるのだ。
    一つの選択によって極端にプラスになるわけでもないし、取り返しのつかない
    マイナスになるわけでもない。地道にプラスになるような小さな選択を重ねることで、いつか大きな成果に至るのではないかと思っている。
    ⇒目の前のことだけを考えないで、物事を大きく見るようにしたい。
    今の悩みは一年後にはたいしたことないと思えるようになっているはず。

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    2024年05月23日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    【所感】
    将棋の世界に限らず、ビジネスの現場で決断や勝負が必要な場面に活用できるノウハウが詰まった一冊

    【覚えておきたいポイント】
    いつも自分に有利な局面ばかりということなどないし、いつも悪い局面ばかりということもないから、必要以上に楽観も悲観もしないし、瞬間的な出来事に一喜一憂もしない

    教える側は教わる側に全てを教えるのではなく、考えさせることが必要である。一方的に入ってきた知識は一方的に出ていきやすい。自分で考えて習得したものは忘れることができない

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    2021年01月02日
  • 捨てる力

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    <感想>
    言わずと知れた羽生名人の語録。考え抜いた人だけが持つ言葉の力がすごい。
    天才も凡人と同じように迷い、考えるのだと知ることができるだけで勇気がわいてくる。

    <アンダーライン>
    ・同じプロセスを経ても、これくらいが「努力」と感じる人もいれば、これくらいは「当たり前」と感じる人もいます
    ★簡単に手に入ったものはすぐに消えていく
    ・新しいモノを入れるために、必要ないものは「忘れる」
    ★忘れていくというのは、次に進むための大事な境地
    ★対局相手は自分の個性を引き出してくれる存在
    ・積極的にリスクを負うことは、未来のリスクを最小限にすること
    ・敗北を全部受け止めると自己否定になる
    ・長くプロと

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    2020年12月26日
  • 簡単に、単純に考える

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    読書録「簡単に、単純に考える」4

    著者 羽生善治
    出版 PHP文庫

    p224より引用
    “金出・私は学生に話すときに「キス・アプ
    ローチでやれ」というのです。KISSというの
    は"keep it simple,stupid"の頭文字です。
    これはアメリカの俗語で、軍隊用語から来て
    いるらしいですけど、部下がうまくできない
    ときに、軍曹が「もっと簡単にやれ、バカモ
    ン」という感じでしょうか。”

    目次より抜粋引用
    “経験、先入観のないことが武器になる。
     論理思考、感性を昇華したものが想像力で
    ある
     簡単に、単純に考えるだけで、鮮やかに解
    ける
     勝負をあきらめない勇気が

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    2020年12月21日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    羽生善治さんの自叙伝的な本。今の将棋会を差しているような文言もあり、羽生さんの先見の明が垣間見れる。いや、これが羽生さんの大局観なのかも。少し将棋を知っていると尚読みやすいと思います。

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    2020年11月02日
  • 人間の未来 AIの未来

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    トップランナー二人の対談、示唆に富むトピックばかり。印象に残ったのは、「人間にできてAIにできないこと」で、AIは数学的処理で言語を扱うためショートショートくらいの文章は書けても春樹の小説は書けないというところ。また、日本の教育は教科書に書いてあること、先生のいうことは正しくて、その通りに答えればマルをもらえる、ある意味子どもにとって「居心地のいい」環境で、それが危ない、といった山中氏の指摘。日本は直線型思考が主流で回旋型思考をしない、つまり回り道を恐れるし、失敗を貴重な経験と捉えない。たしかに。

    おふたりとも「ナイストライ」をし続けていこうと。気持ちの若いふたりに勇気づけられた。

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    2020年10月10日