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すべては決断から始まる。勝敗を左右する判断。直感と経験はどちらが正しいか。現役最強の著者が勝負の哲学を徹底公開する決定版。大ベストセラー続編
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Posted by ブクログ
大局観とは、全体を見て、現在の状況からどのようにすべきかの方針を判断する、らしいです。 羽生さんは、 大局観を見て、自分の経験、相手の先を読み、多くある選択肢を減らして、後悔のないように打つことをしてるみたいです。 本の中盤、終盤はエッセイみたいな雑談も多めで読みやすかったです。 将棋の打ち方で...続きを読む人柄が出るという話がありましたが、仕事の仕方で性格が出るような気もしました。考えさせられます
羽生善治さんの著書を読むのは初めてでした。大局観というタイトルからは物事のとらえ方を羽生さんなりにどう捉えているというものなのかなと思っていました。 読み進める中で、リスクを取らないことは最大のリスクだというフレーズに心打たれました。物事にチャレンジしなくては得られるものはないということで、今の自分...続きを読むに足りてない部分だと強く感じました。また、集中力を高める方法として、何も考えない時間を持つこと(意外!)、1つのことをじっくり考えることに慣れること(慣れれば疲れにくいので集中しやすくなる)、時間と手間のかかることに取り組むこと(長編小説などを読む。人間関係、背景が複雑で理解するのに頭を使う)というのがあり、参考になりました。
当代きっての勝負師が体得した大局観とは何か ・「大局観」とは具体的な手順を考えるのではなく、文字通り大局に立って考えることだ。パッとその局面をみて、今の状況はどうか、どうすべきかを判断する。 ・将棋の対局中では、どのように考え次の決断を下すのか。「直感」、「読み」、もう一つが「大局観」である。 ...続きを読む ・情報と知識の洪水のなかで、「大局観」では「終わりの局面」をイメージする 気になったことばは次の通りです。 ・若い頃は危機意識もなく、何も考えずに冒険ができた。 ・勝ちに不思議の勝ちはあり、負けに不思議の負けはなし ・リスクをとらないことが最大のリスクだ ・部分的に見るだけでなく、全体的な認識を小まめにすることが、リスクを取るときには必要不可欠なようだ。 ・相手を真正面から見ることは、現実を見据えることであり、逃げることなく挑戦することを意味する ・集中力を高める三つのトレーニング法 ①何も考えない時間をもつ ②一つのことをじっくり考えることに慣れる ③時間と手間のかかることに取り組む ・とにかく毎日、練習を続けることが肝心だ。 ・勝負の世界では、自分で決断をして局面を打開し、全責任を負わなければならない ・教える時に肝心なことは、教わる側は何をわかっていないかを、教える側が素早く察知することだ ・一方的に入ってきた知識は一方的に出ていきやすい 自分で体得したものは出ていきにくい ・法則性のないものは記憶しにくい ・真面目にコツコツと積み重ね、真面目に不必要な物を捨てるという作業を繰り返してゆく先には、深遠な真理があるのではないかと考えている。 ・小泉純一郎談「人生には、上り坂もあれば下り坂もある。そしてもう一つ、”まさか”という坂がある」 ・今再び、”野性のカン”が必要な時期に来ている これが結論??? ・対局に臨んだら、その時その時の局面で、自分ができることを精いっぱいやるだけだ。 目次は以下の通りです はじめに 第一章 大局観 1 検証と反省 2 感情のコントロールはどこまで必要か 3 リスクを取らないことは最大のリスクである 4 ミスについて 5 挑戦する勇気 第二章 練習と集中力 1 集中力とはなにか 2 逆境を楽しむこと 3 毎日の練習がもたらす効果 4 教える事について 5 繰り返しの大切さ 第三章 負けること 1 負け方について 2 記憶とは何か 3 検索について 4 知識とは 5 直感について 6 確率について 7 今にわかる 第四章 運・不運の捉え方 1 運について 2 ゲンを担ぐか 3 スターの資質 4 所有について 第五章 理論・セオリー・感情 1 勝利の前進 2 将棋とチェスの比較 3 コンピュータと将棋 4 逆転について 5 ブラックスワン 6 格言から学ぶこと 7 世代について
羽生善治の「決断力」(角川oneテーマ21)がとても良かったので、続編である本作も迷わず、読んだ、と言っても10年前の話。そして、メモがあったので、そこから書評にしてみる。書籍も手元にあるが、敢えてメモから。 「集中力を高める3つ」として羽生善治が挙げているのは、 ・第一 何も考えないでボーとする...続きを読む ・第二 一つのことをじっくり考えることに慣れる ・第三 時間と手間のかかることに取り組む としている。手間のかかることの例として 紫式部「源氏物語」 山岡荘八「徳川家康」 を読むことを挙げている。 そして、最も良いパフォーマンスは、リラックスして落ち着いて楽しんでいる状態の時に、充実して活き活きと取り組むことで発揮され、その時は疲れも少なく、効率も上がり、内容も優れる、とある。 目標設定では、義務感や強制の気持ちが強くなると、やる気が落ちるケースもあると述べている。 目標設定の基準として、キーワードとなるのは「ブレイクスルー」である。 毎日練習を続けることを一日も休まず、というのはとても大事な心がけであるし、結果も出したいところ。 忘れることも大事。忘れるから生きて行ける。 書籍は「決断力」の方が「大局観」よりも優れている。どちらも手元に置いておきたい重要本なので、折に触れ読んでみたい。
ひたむきに挑戦し、多くの挫折を経験しながらも非凡な成果を世に残した人物には皆「ある共通の価値観」が備わっているように思えた。 それは「手放せば始まる」ということだ。 本書において羽生氏は「所有」という概念について述べている。これは私個人としても非常に重要視しているテーマであり、まさにフローとスト...続きを読むックという考え方の根幹を成すものである。 ここで言う所有(ストック)とは、単に「持っている」という表層的な意味に留まらない。 羽生氏が述べるには「所有している」という事実が人間に満足感を与え、人によってはさらなる渇望や期待を増幅させるものとなる。 それは例えば「コレクションしたい」という欲望であれば「いつか揃うかも」という期待感に繋がる。 そして人間は、所有しているものに対して更なる期待感を抱くとなかなか捨てることはできない。 一方、所有しているものを捨てる勇気があれば「流動性(フロー)」を上げることができ、凝り固まった概念ではなく意外性やユニークな視点で物事を考えることができるという。 実際に羽生氏は流動性を上げることを普段から心掛けており、将棋の対局中に新しい手を発見すれば、たとえそれが重要なタイトル戦であっても指してみるそうだ。 この考え方については「閃いた手がいずれ誰かの研究によってストック化してしまう前に、思いついた『いまここ』で、リスクを取って挑戦する」ということだろう。 本書の中にも「リスクを取ることを回避し続けて、いざ昔の元気な頃に戻ろうとしても、それはとても難しい」とある。 羽生氏が非凡な活躍を果たせた根底には、こうしたフロー体験への飽くなき挑戦が息づいていることが垣間見える。 そして、知識や経験としてのストックだけでなく、こうしたフロー体験の積み重ねがあって初めて「大局観」が成せるのだと思う。 そういう意味では、大局観とは究極的な「具体⇔抽象」の行き来とも言えるのではないだろうか。 私たちが本当に掴むべきものは、何かを「所有」することによって得られる安心感ではなく、たとえ不確かであっても、手放すことで初めて見えてくる変化と可能性に身を委ねる勇気なのかもしれない。 そうした流れの中でこそ視野は広がり、やがては大局を見通す眼差しが育まれていくのだろう。
視野を広げ視座を高くすること、目先に捉えわれず行き当たりばったりにならないように気を付けようと考えさせる一冊。羽生善治先生の理知的で謙虚な姿勢がをヒシヒシと感じた。「大局観」というものを意識して日々精進したい!
何度か、羽生善治さんの本が良いと聞いたので 試しに本書「大局観」を読んでみた くどくなく、あっさりした文章で、するすると読めた タイトル通りというか、決断は誰にしてもある事なので 我がことに置き換えて色々考えさせて読ませてもらった
今井むつみさんの『学びとは何か』からの流れで読みました。 今井さんが触れておられた「認知」テーマの内容は分量的には少なかったように思え、「認知」の独学のつもりで読むと、ちょっと違うかなと思いました。 とはいえ、この本は羽生さんが40歳の時の著作のようで、今の自分には響くところが多々ありました。 も...続きを読むう若くはない、けれどまだ先には長い道のりがある中で、どのように仕事や人生と向き合っていくか。 参考になるエピソードや将棋に関する格言、色々な方の著書の引用等が盛りだくさんで、とても勉強になりました。
羽生さんの言葉はいつも平易でありながらも、安易には単純化をしない真摯さを感じる。「無計画」に生きることについて、今後も考えていきたい。
2011年に出版された本 当時は二冠だったか三冠だったかくらいで、まだまだ頂点の頃 今も無冠ではあるけれども、タイトル戦の挑戦者にもなってるしまだまだトップクラスなのに違いはないんですけどね 若い頃との違いなどにも言及されている 読みの力は若いときの方が優れているけれども 年齢を重ねると細部ま...続きを読むで読まなくても判断ができるようになってくるとのこと プロは瞬時に何手も候補も浮かぶが、その中で検討して読むのは2、3手 選択肢が多いほど悩むし、後に後悔しがち 時にはリスクを取る必要がある リスクを取らない事が最大のリスク 勝負手の意味でも使われるけど、もっと大きな流れの意味も含む 現状の最適解ではなく、今後のための一手を試している場合がある 停滞はジリ貧になる この辺は正に今苦しんでいるところでしょうね 後にかかれてあるけど、コンピュータ将棋を学んだ世代との事に言及されている リスクの取り方は年を経るとバランスが取れるようになる ネットで将棋ができるようになった影響 地域格差がなくなった 地方の人でも強くなれるようになった コンピュータの発展 初期の頃は棋譜管理をしやすくなった 過去の棋譜の研究 新手の研究による勝利 過去の一手の掘り出しについても語られている 坂田三吉の端歩 マンガでもちょいちょい取り扱われてたけど、実際に意味のある戦法として通用していた時期もあったというのはロマンを感じる あと、一手損角換わり 3月のライオンでよく登場する戦法ですけど、今は研究されていて余り見かけなくなったという 将棋の戦法の速度が早くなっているのでしょうねぇ 験は担ぎすぎない コンピュータの台頭 コンピュータと人の違い 流れを意識するかどうか コンピュータ将棋で育った世代はどうなるか? 粘る事について 若い頃は粘っていたが、今思えば無理筋だったものもある 藤井六冠との王将戦のドキュメンタリーを見た この本を読んでいたが故に、なるほどと思えるところが多数 藤井六冠はAIの指すような手を全て読もうとしているのでは?という言及 もし今の強さがそれに由来するものだったら、読みの力が衰えてきたらどうなるんですかね? 羽生九段のように大局観や流れといった感覚の方が研ぎ澄まされてくるのだろうか? AIの評価値を参考に勉強している世代との戦い方 評価値が低い戦法は最初から切り捨てている だが、あくまで評価値のため、そこに勝機があるのではないか? 今ではあまり指されない、雁木、一手損角換わりなど 藤井六冠はストライクゾーンのどこに投げても売ってくるバッターのよう ここに投げたら打たれた、ここに投げても打たれた という感覚 戦績だけを見ると負けではあるんだけど 今後の布石にもなっているように感じた 新たな研究に貪欲なようなので、まだまだトップクラスで居続けるように思えた
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