羽生善治のレビュー一覧
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羽生善治
1970年、埼玉県生まれ。将棋棋士。小学6年生で二上達也九段に師事し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。奨励会の6級から三段までを3年間でスピード通過。中学3年生でプロ棋士四段。1989年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得。その後、破竹の勢いでタイトル戦を勝ち抜き、1994年、九段に昇段する。1996年、王将位を獲得し竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖と合わせて「七大タイトル」すべてを独占。「将棋界始まって以来の七冠達成」として日本中の話題となる。2012年7月、大山康晴十五世名人の持っていた生涯獲得タイトル数80期を超えて、歴代一位となった。2017年には竜王通算7期により -
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おもしろかった。将棋界に一時代を築いた大名人が、自ら感じて、思った、数々の言葉
直感とはたんなるひらめきではなく、これまでの多くの経験や思考が導き出される一瞬の思考である
気になったのは以下です。
■直感とは
・直感は決して先天的なものではない
・ツボを押さえる、といった感覚が自分の中に出現するのを待つことが大事なのではないかと思う
・論理的思考の蓄積が、思考スピードを速め、直感を導いてくれる
・つまり、直感とは、論理的思考が瞬時に行われるようなものだ
・直感とは、本当になにもないところから、湧き出てくるわけではない。
・考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねば -
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羽生 善治
将棋棋士。1970年生まれ。1996年、史上初めて七大タイトルを独占。2017年、永世七冠の資格獲得。2018年、国民栄誉賞。
梅原 猛
哲学者。1925年生まれ。京都市立芸術大学、国際日本文化研究センター名誉教授。ものつくり大学総長、日本ペンクラブ会長などを歴任。1999年、文化勲章。
尾本 恵市
1933年生まれ。分子人類学者。東京大学、国際日本文化研究センター名誉教授。2015年、瑞宝中綬章。
将棋にはこのように、理系と文系といった学問領域の枠を超え、さらには芸術から文明論に至るまで、実に多彩な「見どころ」「考えどころ」がある。あらゆる人の知的好奇心に訴えかけ -
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あらゆる原則を将棋で体現した一冊。
以下メモ。
新しい型は実践で試して負けないとマスターできない
将棋ら白黒つくからPDCAが回しやすい
真似から理解へのステップは創造力を培う基礎力になる
過去に選択しなかったことに対してなぜか楽観的になる
たくさんの選択肢から選ぶと後悔する
美しい棋譜を残したいかどうかは結果的に近道
仕事に行き詰まったら整理整頓
ラッキーだと心底思えることが実力
感性を磨くために他ジャンルとの人と絡むべし
不安=目標に近づいてきたことの裏返し
何かを成し遂げると努力と成果のモノサシができる。これくらいやればこうかと理解できる。
自分の埋もれた力を見出せた人や発掘できた人 -
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ネタバレ基本を疎かにしない
→誤った時に修正がききやすい
→初心に帰る点でも良い
決めたことを思い切ってやる
→気持ちと決断が大事
→選んだものに対して責任を持つ
→決断に費やした時間や努力が安定剤になる
→決断したことに対して揺るがない
→選んだ以上は後悔しない、振り返らない
変化は必須
→でも留まりたい、守りたくなるもの
→意識的に「変化」にベクトルを向ける
→今決断すれば先延ばした後よりリスクが減る
欠点の裏返しが一番の長所
仕事の醍醐味は情熱を持続すること
夢中で打ち込んだから上達した
→低い階級から上がるごとにカードがもらえた
→子供心にそれが嬉しかった
→目に見え -
Posted by ブクログ
当代きっての勝負師が体得した大局観とは何か
・「大局観」とは具体的な手順を考えるのではなく、文字通り大局に立って考えることだ。パッとその局面をみて、今の状況はどうか、どうすべきかを判断する。
・将棋の対局中では、どのように考え次の決断を下すのか。「直感」、「読み」、もう一つが「大局観」である。
・情報と知識の洪水のなかで、「大局観」では「終わりの局面」をイメージする
気になったことばは次の通りです。
・若い頃は危機意識もなく、何も考えずに冒険ができた。
・勝ちに不思議の勝ちはあり、負けに不思議の負けはなし
・リスクをとらないことが最大のリスクだ
・部分的に見るだけでなく、全体的 -
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(備忘録なので大したことは書いていません)
18冊しかない寂しい本棚に、今回はいい本が追加できそうだ。いつ買ったのか、どこで見つけたのか分からないが、最後の人以外を読んでいて放置していたのを思い出して、最後の人を読んだあと、もう1回始めから読み見返す気になった。何かしら教訓もあったかと思うが、基本的には興味深いという方向で最高レベルだったため高評価。
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山中先生
超有名人だが、ほとんどパーソナリティについて知らない。カッコ笑い付きで饒舌に語られる様子が文字から伝わる。ただの文字起こしだが、空気感まで十分に伝わってきた。気になった一節はアメリカでは一生研究者でいられるというもの。飛躍するが -