羽生善治のレビュー一覧
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羽生善治さんの著書を読むのは初めてでした。大局観というタイトルからは物事のとらえ方を羽生さんなりにどう捉えているというものなのかなと思っていました。
読み進める中で、リスクを取らないことは最大のリスクだというフレーズに心打たれました。物事にチャレンジしなくては得られるものはないということで、今の自分に足りてない部分だと強く感じました。また、集中力を高める方法として、何も考えない時間を持つこと(意外!)、1つのことをじっくり考えることに慣れること(慣れれば疲れにくいので集中しやすくなる)、時間と手間のかかることに取り組むこと(長編小説などを読む。人間関係、背景が複雑で理解するのに頭を使う)という -
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『決断力』
将棋界の頂点に長年君臨してきた羽生善治氏が綴った『決断力』は、単なる将棋の勝ち方を語る本ではなく、「どう生きるか」「どう選ぶか」を深く考えさせられる一冊でした。
ビジネスにも人生にも通じる普遍的な示唆に満ちており、読むほどに羽生氏の思考の深さと柔軟性に驚かされます。
この読書体験を通じて私が最も印象に残ったのは、以下の3つのポイントです。
1. 完璧を求めず、最善を尽くすという姿勢
羽生氏は将棋において「常に最善の一手を指すことはできない」と語ります。
将棋は一局で平均120手ほど、そのすべてに正解があるとは限りません。しかも、正解がわかるのは後になってからのことが多く、対 -
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200
羽生善治
1970年、埼玉県生まれ。将棋棋士。小学6年生で二上達也九段に師事し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。奨励会の6級から三段までを3年間でスピード通過。中学3年生でプロ棋士四段。1989年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得。その後、破竹の勢いでタイトル戦を勝ち抜き、1994年、九段に昇段する。1996年、王将位を獲得し竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖と合わせて「七大タイトル」すべてを独占。「将棋界始まって以来の七冠達成」として日本中の話題となる。2012年7月、大山康晴十五世名人の持っていた生涯獲得タイトル数80期を超えて、歴代一位となった。2017年には竜王通算7期により -
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おもしろかった。将棋界に一時代を築いた大名人が、自ら感じて、思った、数々の言葉
直感とはたんなるひらめきではなく、これまでの多くの経験や思考が導き出される一瞬の思考である
気になったのは以下です。
■直感とは
・直感は決して先天的なものではない
・ツボを押さえる、といった感覚が自分の中に出現するのを待つことが大事なのではないかと思う
・論理的思考の蓄積が、思考スピードを速め、直感を導いてくれる
・つまり、直感とは、論理的思考が瞬時に行われるようなものだ
・直感とは、本当になにもないところから、湧き出てくるわけではない。
・考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねば -
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880
羽生 善治
将棋棋士。1970年生まれ。1996年、史上初めて七大タイトルを独占。2017年、永世七冠の資格獲得。2018年、国民栄誉賞。
梅原 猛
哲学者。1925年生まれ。京都市立芸術大学、国際日本文化研究センター名誉教授。ものつくり大学総長、日本ペンクラブ会長などを歴任。1999年、文化勲章。
尾本 恵市
1933年生まれ。分子人類学者。東京大学、国際日本文化研究センター名誉教授。2015年、瑞宝中綬章。
将棋にはこのように、理系と文系といった学問領域の枠を超え、さらには芸術から文明論に至るまで、実に多彩な「見どころ」「考えどころ」がある。あらゆる人の知的好奇心に訴えかけ -
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あらゆる原則を将棋で体現した一冊。
以下メモ。
新しい型は実践で試して負けないとマスターできない
将棋ら白黒つくからPDCAが回しやすい
真似から理解へのステップは創造力を培う基礎力になる
過去に選択しなかったことに対してなぜか楽観的になる
たくさんの選択肢から選ぶと後悔する
美しい棋譜を残したいかどうかは結果的に近道
仕事に行き詰まったら整理整頓
ラッキーだと心底思えることが実力
感性を磨くために他ジャンルとの人と絡むべし
不安=目標に近づいてきたことの裏返し
何かを成し遂げると努力と成果のモノサシができる。これくらいやればこうかと理解できる。
自分の埋もれた力を見出せた人や発掘できた人 -