羽生善治のレビュー一覧

  • マンガではじめる! 子ども将棋

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    羽生さんの子ども向けの将棋の教本。
    駒の動かし方を覚えた子どもたちが、その次に何を学べばいいのかと思い買ったのですが、大人が読んでも面白かったです。私も小学生の頃、将棋に夢中になった口でしたが、それでも知らないことがいくつか載っていて勉強になりました。また将棋をやってみようかな。子どもとの対戦が楽しめるようになったら楽しそう。
    マンガというスタイルなので、子どもたちの食いつきもとても良かったです。

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    2020年10月03日
  • 人間の未来 AIの未来

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    ネタバレ

    山中教授はもとより、羽生さんの見識の広さがよく分かる対談だった。
    以下、心に留まったポイント。

    ・創造的な出来事の99.9%は過去にあった出来事の組合せ
    ⇒イノベーションとは「既存事項の新結合」である(by シュンペーター)に通じる

    ・人間は継続性や一貫性を好み、そこには安心や安定がある。それが人間の美意識の基になっている。
    逆に言えば、人間は未知のものや未経験のことには不安や危機感を覚える。それは人間が生き延びるために必要な感覚やセンスだったはず。
    ⇒AIには元々恐怖心がないから、継続性や一貫性に基づいた美意識から解放され、ただただ過去のデータに基づいて最適解を計算してくる。
    だから人間

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    2020年07月26日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    棋士、羽生善治さんの本。
    自己啓発とは少し違うが、概ねそのジャンルに当たる。

    情報が多く、これからは選択肢は多くなった分、失敗したときの後悔が増す。(あの時、あっちを選んでいれば......等)
    将棋の世界では「何を捨て、何を残すか」を迫られる。そんな時に大局観が育っていれば大きな流れを見て、考えられる限り最善の手に絞り込むことができる。
    世界は否応なく変化し続けている。自分が勝っている時、うまくいっている時に方向転換は難しいが、負けている時は方向転換し易い。確かに......長い目を見れば、勝っている時こそリスクが最も高まるのは頷ける。
    話はツキ(運)、ゲン、AI、格言、チェスと幅広くなっ

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    2020年07月13日
  • 盤上の海、詩の宇宙

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    狂気の可能性を逃げつつ受け入れる。

    全部の駒がきれいに働くと、駒がにっこり笑ってくれるような感じ。

    考えた指し手に愛着があるが、それをやっぱり考えていく中でその愛着を捨てていかなくてはいけないことがある。
    それだけ愛着がある分、未練もあることもある。せっかくこれだけ考えたんだから、やっぱり盤上に表さないとかわいそうだしもったいないという気持ちもある。

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    2020年07月11日
  • 「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 物忘れしない脳の作り方

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    物忘れとアンチエイジングがテーマだったみたいだけど、もうちょっと奥深い話になった。
    ユーモアや挑戦すること、それに気持ちの切り替えや毛づくろいのバランスシートなどの大切さについて、茂木さんと羽生さんがそれぞれ語り、語り合う。

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    2020年06月20日
  • 人間の未来 AIの未来

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    「プレイヤーは楽。努力すれば他の人に頼らなくても成績は上がる。監督やコーチは他の人に動いてもらう必要がある」

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    2020年05月10日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    ・将棋は「読み」と「大局観」のゲーム。複雑な状況下で決断を下すとき、「大局観」で無駄な「読み」を省略でき、正確性が高まり思考が早くなる。
    ・将棋には「勝負手」と言われる手があるが、そのほとんどがマイナスの手である。
    ・将棋の棋士にとって、リスクを取らないことが最大のリスクである。今日勝つ確率の最も高い戦法は、三年経てば完全に時代遅れになっているから。
    ・将棋では、「着手する前に、四つの香車を確認しなさい」と言われる。それを見ると盤全体を観ることになり、見落としがなくなる。
    ・将棋の場合、1つの局面で平均80通りの可能性があると言われているが、その大部分はマイナスの手、パスした方がよい手である。

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    2021年07月27日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    京都産業大学での講演・対談シリーズ「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば何かが始まる!」の書籍化。
    登場人物は、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生、将棋の羽生善治さん、映画監督の是枝裕和さん、京大の山際壽一総長という錚々たるメンバー。聞き手が科学者で、かつ、歌人の永田和宏という素晴らしいメンツ。
    どの人の話も含蓄があり、興味深い。
    どの分野でも一流になる方というのは、当たり前だけれども、自分の仕事を自分の言葉で語れる。

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    2020年04月19日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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     4人のスーパーリーダーが短い講演をして、そのあとそれぞれ永田和宏(生物学者、歌人)と対談するスタイルである。
     僕は傷が後を引くので、あまり積極的でなかった。傷が少なければリスクを取る事、機会を掴む事(オファーを受ける事など)を、心掛けたいと思う。

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    2020年04月06日
  • 大局観 自分と闘って負けない心

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    戦えば負けることがあるのも当然で、戦わないと強くなれない。
    試合に出て勝負している人はどれだけいるのだろうか?

    直近の1時間を悔やむことは誰にでもある。
    1年前の1時間を悔やむことはどれぐらいの人にあるだろうか?

    1年前の1時間を悔やむ人は、
    同じ悔やみをしないためにどれだけの改善をしてきたのだろうか?
    それとも1年間、1時間を忘れるための努力をしてきたのだろうか?

    どんなに頑張ってもいても、それ以上に頑張っている人もいる。
    持って生まれたものや、時風もある。
    俯瞰して見てみれば、現状は点でしかなく、
    山を登ろうと思ったら、雨風強い日も、快晴の日も、
    ゆっくりとでも一歩ずつ進むしかないと

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    2020年03月24日
  • 捨てる力

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    一流の棋士ならではの格言が多い。

    年をとっても守り続けない、
    リスクをとることは将来のリスクをつぶすこと、
    など勝負師ならではの考え方が痺れる。

    自分の状況を客観的に見るために異業種の人と会話すること、
    相手の懐に入ってみること、
    負けることで新しい戦術を身に着ける
    など、新規分野を開拓するビジネスマンに刺さることもたくさん。

    孤高の天才、羽生マジックといわれる芸術家のようなイメージがあるが、一流ビジネスマンにも通じる、地道な泥臭い努力があってこその自信、信じた道はあきらめない粘り強さが大事なのだな。

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    2020年03月07日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    京大名誉教授でありかつ詩人の永田和宏氏と山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏という超一流の人たちの講演とその後の永田さんとの対談を収録したのが本書である。

    山中さんとの対談では、大学はそれまでと違い答えがある問題の正解を探すのではなく、誰も答えを知らない、もしくは答えがあるかどうかもわからないが、大切な「問い」を自分で見つけるという態度を学んでほしい、というところが心に残る。大学に入ったときにまず第一に欲しい言葉だ。自分はこれがわかっていなかった。

    羽生さんとの対談では、ミスをした直後には後悔して過去に引きずられることなく「自分の将棋は次の一手からはじまる」とその場に集中する、と

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    2020年01月03日
  • 人工知能の核心

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    松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」を読んだがついていけず、人工知能の入門書を探していてたどり着いた本。
    こちらは羽生さんのことばでとても分かりやすく書かれている。読みやすかった。
    しかし、まだまだ分かったとは言えない。
    さらに本を探して読む必要がある。

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    2019年10月17日
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」

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    将棋盤の上での勝負はもちろんメインとなる部分ですが、その外側にも、人生を豊かにしてくれる多様な世界が大きく広がっているのです(p3)といって
    将棋学、歴史、メカニズム、教育への利用、観戦記と
    複数の視点から解説、考察している。

    なんだか将棋が気になるけど
    ルールブックも棋譜もおもしろくない。
    でも、棋士や将棋界は興味深い。

    将棋というと限定的な世界のように感じていたが
    意外にも裾野は広く門戸は開かれているのだと
    知ることができて 楽しい が増えた。

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    2019年10月02日
  • 羽生善治 闘う頭脳

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    ネタバレ

    この本は音楽のリスペクト盤CDみたいなもので、ゴーストライターの入る余地は少なく、インタビュー、他棋士の寄稿、対談、エッセイなどを集めた本である。
     谷川浩司を目指し、森内俊之、佐藤康光、藤井猛、郷田真隆、深浦康市ら、ライバルと共に、盤上で闘い続け、様々な要点を掴む様が描かれる。
     対局は、勝負というより、棋力の向上、棋理の究明につながる事として指される。
     対談で、引退要因などを訊かれるが、どのような時と明言していない。同世代が盛りを過ぎるなか、彼の孤独な闘いは続くだろう。

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    2019年09月05日
  • 教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」

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    梅原が、ええかげんな散らかり方や自慢ばっかりしているのに対し、羽生がとにかく端正で知的で情意も安定しているのが目立つ。

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    2019年08月17日
  • 人工知能の核心

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    本書で描かれる「棋士 羽生善治の脳を通して認識された人工知能の姿」を通じて、彼自身の人間としての強さや知能の高さを感じました。羽生さんとDeepMindデミス・ハサビスの対談の様子は一読の価値あり。素人のみならず機械学習に携わる人にも何かしらの知見を与えてくれる一冊だと思います。

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    2019年08月15日
  • 直感力

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    精神力や頭脳が問われる将棋界の雄である作者の人生観は納得させられる内容です。そして常に前向きな考えは作者の素質とも言えます。将棋は読み・計算、大局観、直感力の3要素でそれが経験により大局観と直感力に頼る方向にシフトしていくというのは他の人生にも言えることで、特に直感力は育てることで成長することを意識したい。何事も行動して自分のものにしていくことや、あまり詰め込まず余裕をもつ事で得ることができる発想というものを自分の人生において実践したい。
    前向きな生き方にも好感。

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    2019年08月11日
  • 人間の未来 AIの未来

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    あ互いの世界での尊敬の念が伝わる内容。
    将棋もサイエンスの世界も進化し続けるが、その中で人間の立ち位置を考える
    対談として興味深いほんです

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    2019年06月12日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    ネタバレ

    山中伸弥:受精後、最初の1週間ぐらいは、受精卵はお母さんの子宮の中でプカプカと浮いていて、1週間位して子宮の壁に潜り込んで妊娠が成立します
    羽生善治:挑戦と言うと、何か大きな目標に向かっていくことを想像しがちですが、毎日の生活の中で何かを選択したり、新しい知識を得ようとすることも、小さな挑戦の積み重ねと言えるのではないでしょうか
    是枝裕和:自分が学生の頃は、先生とか大人と言うものを全く信用していなくて、まともに学校に通っていませんでした

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    2019年05月07日