羽生善治のレビュー一覧
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京大名誉教授でありかつ詩人の永田和宏氏と山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏という超一流の人たちの講演とその後の永田さんとの対談を収録したのが本書である。
山中さんとの対談では、大学はそれまでと違い答えがある問題の正解を探すのではなく、誰も答えを知らない、もしくは答えがあるかどうかもわからないが、大切な「問い」を自分で見つけるという態度を学んでほしい、というところが心に残る。大学に入ったときにまず第一に欲しい言葉だ。自分はこれがわかっていなかった。
羽生さんとの対談では、ミスをした直後には後悔して過去に引きずられることなく「自分の将棋は次の一手からはじまる」とその場に集中する、と -
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ネタバレ2人とも非常に難しいトピックを一つ一つ噛み砕いて、自分の言葉で語っているのが非常に印象的。
AIのトピックをお互いの専門分野である将棋やiPS細胞研究の話をアナロジーに自分の中に腹落ちさせた上で会話をしているためだと思われる。
AIに関して何か目新しい示唆があるかというとあまりないが、2人の賢さと知に対する誠実さが分かり読んでいて楽しい。
以下印象的だった箇所(抜粋)
[羽生さん]
・直感、読み、大局観
直感で2.3手に絞り込み、読みでそこから2,3手先をシミュレーションする、3番目に大局観で全体の流れを俯瞰し先の戦略に基づいて打ち手を切る。
そして上記は年齢により利用割合が変わってくる。頭 -
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お二人の対談を通して、iPS細胞・将棋・AIに関する最新の知見がわかりやすくスーッと入ってくる。読みやすくて知的好奇心を喚起される、とてもコストパフォーマンスのいい本。
羽生さんは、将棋以外の分野に関しても非常に博識であることに驚く。もともと、常日頃から勉強を怠らない方なのか、この対談のために相当準備されたのか。棋士としてだけではなく、人間としても高まろうという意識が垣間見えて感嘆。
AIに関しては、「人類はどうやって共存するか」ということが今後のテーマなんだろうが、羽生さんの話から、「暗黙知」とか「意外性」とか、その辺りにヒントがありそうだと思った。
藤井聡太さんは羽生さんから見ても驚 -
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チェスの天才、ボビー・フィッシャーの評伝。最高にエキサイティング。
フィッシャーのろくでもない人格や冷戦時代のポリティクス(米ソのチェス対決はそのまま代理戦争だった)の多面性の描写も秀逸だが、これを読んで改めて痛感したのは、「チェスは高度な心理戦だ」というごく当たり前の事実。我々日本人はとくに「世紀の決戦」に侍精神を求めがちだ。が、世界レベルの修羅場では、冷笑的なしぐさで相手をいらだたせ、対戦に応じて戦略的に引き分けを選択して強敵との戦いのために体力を温存する。あらゆる手練手管が動員される。有利な局面で勝利を予感し、ピンチで動転し、それが思いもよらぬ一手(多くの場合は過ち)を導くことになる。 -
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ノーベル医学・生理学賞を受賞された山中先生と、将棋の永世七冠の羽生善治さんによる対談。
AIが将棋や研究に与える影響から始まり、未来社会の絵姿まで、話題は多方面に及びます。
羽生さんが、藤井聡太七段のことをどう捉えているのかも披露されて、興味深くよみました。
▼羽生さんのAI観。
人間は、連続性・一貫性に美しさを感じるけれど、AIはその場の最適解を求めることしかしない。それが違和感につながっているが、AIの指した手が将棋の戦法を変えた例もある。人間の美意識が将棋の可能性を狭めているのかもしれない。一方で、AIを絶対視するのは危険。AIは人間に比べて間違える可能性が少ないというだけ。ディープラ -
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直感には論理的思考の蓄積が必要。
余白がなければ、直感は生まれない。リラックスした状態で集中してこそ直感は生まれる。
好きなことには、関心を持って焦点を当てられる。一方苦手なものにも得るものはある。
直感の醸成は自分1人では成し得ない。相手の力を活かし、自分の力に変えることが、自分の創造性、やる気の継続へとつながる。
不安定な時間に対して耐性を持つこと。情報を積み重ねただけで成果が見えるような、性急な進化を目指してはいけない。
時にはいさぎよくあきらめることも必要。
目標は一気に課してはいけない。少しずつ積み重ねることによって、気が付けば着実に前進している。という自然に出来ることを続けていくと