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天才は何がすごいのか? そんな素朴な疑問を、誰もが認める天才棋士・羽生善治をモデルに徹底解明。将棋との出会い、勉強法、対局で大切にしていることなど、本人が明かす驚愕の思考を最新科学がすっきり整理し、ついに能力の秘密が明らかになっていく。常に多くの決断を迫られる将棋だからこそ、その極意は人生の様々な局面にも生きてくるはず。向上心ある日本人のための画期的な一冊。
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Posted by ブクログ
"羽生さんという将棋のプロ、名人、天才といわれている人の思考のメカニズムに迫ろうというのが本書。 羽生さんが語る言葉は、思考を言語化するお手本ともいえる。自らの思考を言葉で表すことはとても難しいこと。そして、その言語化した思考について解説もしてくれるのが本書の特徴。 できる人の思考回路を除...続きを読むき見ることで、我が身にも活用できるものなのか?思考の見える化を志した良書。"
羽生善治の将棋的世界観を 認知科学(伊藤)と人工知能(松原)から 科学的にアプローチする。 コンピュータはニンゲンの知的行動を模倣する。 ニンゲンの臨機応変な対応。 的確な判断を直感的にくだす。 経験的な知識を用いて常識的に考える。 羽生善治の『頭脳の回転の速さ』『泰然とした余裕』 的確に、わ...続きを読むかりやすく応える。 自分の思考力を極めて客観的にとらえる能力。 →メタ認識。 それを包みかくさず理路整然と説明する能力。 →自己説明能力。 超エキスパートの形成 ステップがある。 『友達から教わる』『興味』『どんどん指す』『道場に通う』 『さらに専門書などを読んで自分で勉強する』 『自分を見つめるメタ認識』 『自分なりの学習スタイル』 『反射思考』『熟考する』 『パターンで理解する』『理解する』 『10代で将棋の骨格が決まる』 『センス』『継続力』『飽くなき情熱』 『熟達化すると言うことは、無意識で処理できる』 コンピュータには、ニンゲンの直感や常識の扱い方がわからない。 考えることは、『新しい課題をみつけつづけること』 →『問題発見能力』 『序盤戦研究』『知識の体系化』『手で覚える知識』 →絶対将棋感。 羽生善治は、どんな将棋でも指しこなす。 『将棋を理論的にとらえることを定着させたのは羽生善治』 それ以前は 対戦相手との駆け引き。 『指運』『勝負勘』 『できるだけ可能性を残す』 『この手を指すぐらいだったら、むしろ指さない方がいい』 『将棋とは 対応する手を見つけるゲーム』 『形勢判断は流れから』 『時間配分とメタ思考』 『発見と創造ーそれがモチベーション』 熟達者の思考プロセス 局面→良さそうな手→先読み→確認→一手。 コンピュータは 膨大に読む。 網羅的検索 ー 直線的検索。 静的評価関数 ー 大局観。 膨大な検査により評価値の高いものを選択 ー 経験に基づく直観 『情報の集約力』 問題局面→局面理解→候補手生成→先読み→評価→次の一手 『流れ形勢判断をする』 『棋は対話なり』 →相手によって指し手は変えない。 『棋風』 『内的な要因と外的な要因』 『負けから学ぶこと』『言語化の重要性』 トッププロの記憶力。 コンピュータの思考方法とトッププロとの思考方法が まったく違う。 思考方法が どう追いつくかになってくるのか? 思考方法が 変えないと行けないのか 確かに 羽生善治によって 将棋そのものの闘い方が 大きく変化している。 その変化に対して、一番良く見えているのが 羽生善治なのかもしれない。
本当に頭のいい人は、難しい内容を平易な言葉で とても分かりやすく話すんだなと思った 将棋の歴史や奥深さ、また羽生さん自身の強さの秘密についてなど ページ数はそんなに多くないけれど内容の濃い1冊 将棋のルールはまったく知らないけど、かなりおもしろかった あと、数学大嫌いなド文系の私ですが、 認知科...続きを読む学という分野にはすごく興味がわいた!
「自分は選択の幅をたくさん残しながら、相手の手は限定されるように指していって、ゲームが進むにつれて、最終的に相手には戦略的に有効な手がないという場面だすのが、理想的な指し方となるのです」 これはあらゆるゲーム(囲碁・チェス・戦争・外交・経営・政治等々)について言える、まさに究極的な考え方ではない...続きを読むかと思う。あらゆるゲームの手段、戦略は相手がどういう手を使っても、それに対して互角か勝つ状態を作ることを方向として持っている。 またそれはゲーム内における戦略オプションをいかに豊富に持つかということだけでなく、時にはルールさえも変更することをも考慮に入れるべきものである。 ゲームに弱いプレイヤーとはつまるところ下手に動いて、自ら戦略オプションを減少させることをいう。つまり、ゲームにおいて考えることは、 ・自分の戦略オプションが増えるように行動すること ・相手の戦略オプションが減るように行動すること のいずれかでしかない。 ほとんどのゲームにおいて、詰めろの局面までが読めない段階では「防御は最大の攻撃」である。相手の出すカードを見てから、自分の出すカードを選ぶ方が有利になるからだ。例外と言えるのは、ゲームの構造上、戦略オプションを獲得できる地点(ポジション)が明らかな場合は先制攻撃が有利になる。いわゆる天王山である。 問題はそのポジションが定点なのか動点なのかということである。つまりポジションが明示的、限定的であるならば先制攻撃はクリティカルヒットになる。しかし、それが暗示的、発生的であるならば後手が有利になる。発生条件が後手で決定することが多いからである。そのためにはゲームのルールとルールの可変性を見極めることが決定的に重要である。
人から教わり、興味からどんどん実践し、道場に通い、専門書などで自分で勉強するという学習プロセス。 ある分野を掘り下げて、考え続けること。
将棋の話なのですが、これは勉強というか色々なことを学ぶことに応用がきく内容だと思いました。かなりお薦めの本です
本当に頭のいい人は、難しい内容を平易な言葉で とてもわかりやすく話すんだなと思った 将棋の歴史や奥深さ、また羽生さん自身の強さの秘密についてなど ページ数はそんなに多くないけれど内容の濃い1冊 将棋のルールはまったく知らないけれど、かなりおもしろかった あと、数字大嫌いなド文系の私ですが、 認知...続きを読む科学という分野にはすごく興味がわいた!
将棋を取り上げていますが、内容は脳科学よりだと思います。 なぜ、将棋でコンピュータ相手に人間が勝てるのか不思議に思って買いました。 だって、コンピュータが全パターン予想すれば人間が勝てるわけないでしょ? 本書を読めば、人間の不思議、特に脳の不思議に興味を持つのではないでしょうか。 脳科学的に...続きを読む重要だと思ったのは下記1点のみでした。 「人間はある事柄を理解するとき、その事柄を自分がすでに持っている知識に照らし合わして、なんらかのマッチングをとって解釈している」 この点は非常に重要だと思います。 上記のように、すでに持っている知識に照らし合わせるのであれば、すでに持っている知識が多いと照らし合わせる数が増えます。そして、照らし合わすことができた数だけ記憶に残る可能性が高くなると思うのです。したがって、大人になったからといって記憶力が低下するという見解はこの側面からは考えにくいです。なんせ、人間の脳の容量は無限に近いと言われていますから。 このように考えると、大人になってからの勉強の仕方を変えたりしなければいけないのかとも考えさせられます。
羽生さんが何を考えているのかを科学的に考察していく本。センスと継続力...羽生さんのすごさには感服させられました。
超おもしろかった! 羽生さんの頭の中を覗かせていただき勉強になったなぁ やっぱり、何かを習得していくには見よう見まねでパターンを自分の中に作ることが土台で、そのうえで熟考して自分らしさを作っていくもんなんだなぁ。 シンプルなんだけど、よく迷ってしまう自分の選択方法。 これ読むと、「やっぱそうだよね...続きを読む」と納得する面が多くて、 じゃぁ20代半ばのあたしはどう生きていこうか、と人生にも応用できると思います。
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先を読む頭脳(新潮文庫)
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羽生善治
伊藤毅志
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