天沢夏月のレビュー一覧
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ネタバレ学生時代に読んだ本を久々に読もう!と思って引っ張り出してきました。
テニスは数年軟式をやっていたので、文中にぽんぽんと登場する専門用語にはついていけたし、全体的に柔らかく軽い感じの文章だったので、さらっと読めました。逆に用語について分かっていないと読みにくいのかも…?
王道のさわやか青春もの。こういう話はやっぱり大好きだし、安心して読める。
進藤を凸、曲野を凹と表現しているのがいい。
他人を信用できなかった進藤が一歩歩み寄るということ、
他人を頼れなかった曲野が、他人を受け入れるということ、
そういった意味での凸凹という表現なのかな、という風にも思った。
最後の試合中、曲野の視点で登場 -
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大島(東京都)の、男子がたった4人しかいない高校陸上部
その4人で"ヨンケイ" 100メートル×4リレー に挑む
一走、ニ走、三走、四走と1人ずつの紹介の様な短編が、それぞれリンクして1冊の物語に仕上がっている。
短距離とリレーとの違い、バトンパス1つをとっても分かりやすく描かれていて、ただ走るだけじゃない陸上の面白さが伝わります。
同じ時間を4人それぞれの視点で感じることで、それぞれの悩み、葛藤、抱えてきたものを昇華していく様子もわかりやすい
何より、このたった4人が能力に恵まれた4人である事が奇跡。
悩める青春時代、部活に賭ける思いがとても清々しい!
読んでいる -
Posted by ブクログ
タイムカプセルが届いた所から
それぞれが変わろうと動きだす物語。
10年前の後悔や約束を思い出したり
このままじゃ駄目だと思い直したり。
1歩の勇気を出したら
そこから少しずつ何かが変わり始めて
10年前の自分からの手紙って凄いね。
他人から言われると反抗しちゃうけど
過去の自分は他人じゃないし
今の自分を俯瞰して見れるのかなぁ。
10年前の自分からの手紙で
良い方向に変わり始めたのを見たら
私とタイムカプセルとかしてみたいと思った。
過去に何度か
未来の自分に手紙を書いてみようとしたけど
結局何もしなかったんだよなぁ。
過去の私が今の私を見たら
どんな風に映って何を思うんだろう。 -
Posted by ブクログ
私も高校で4kをやっていた。そして、この小説の受川と同じ100mのベストタイムで1走だった。そんな偶然の一致に驚きながら読み始める。
大島の部員も少ない弱小高校の話。4kメンバーの悩みと成長をリレー形式で繋いでいく。最後はもらうだけの部長の4走から渡すだけの新部長の1走に初めてのバトンリレーがされた。構成がリレーを意識した形で練られていて面白い。
タイム競技はやっていない人からは1位しか認知されないが、競技者には何位だろうと個々の目標があり、勝ち負けは自分の中にだけある。オリンピックは終わったが、金メダルだけに一喜一憂せず、終わった後の彼らの表情を見て欲しい。 -
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ネタバレ浅井千尋
高校二年の夏に、小山ヶ丘第六小学校一年一組で作ったタイムカプセルが家に届く。青崎高校二年。美術部。松島と付き合っていたが別れる。
松島
青崎高校三年。千尋の先輩。美術部。
桐原冬弥
高校サッカー界強豪の姫坂高校に入る。サッカー部たが、周りのレベルが高く幽霊部員になっている。
森脇祥吾
冬弥と同期。サッカー部で十番でキャプテン。
染谷優
定時制の高校三年生。机で全日制の生徒と一日一文の文通をしたいる。
千代田
優のクラスメイト。
二ノ瀬美夏
慣れないギャル生活で息苦しい。
原岡桃子
美夏が憧れ、同じ高校に進学。
ユウコ
美夏の遊び仲間。
リサ
美夏の遊び仲間。言葉づか -
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家が火事になり、親も退院できないため、遠縁の剱田(つるぎだ)という刀鍛冶の女性のもとで生活することになった高二の沙(いさご)コテツ。自身も顔に火傷跡残り、心と両方で深く火事からダメージを受けている。
島根の何もないと表現された環境や、剱田さんや弟子の気持ちに囲まれ、学校に行けないコテツがなし崩し的に刀鍛冶の仕事を手伝い、回復していく話だった。心の回復の方はまあ、普通という印象だったが、刀鍛冶の仕事が良く分かる児童文学という意味でレア、結構良かった!中高刀剣女子に一読して欲しいです。
刀を現代で作る意味かぁ。伝統工芸品全般が持つ問題かもしれないけど、刀はまた、人を殺せる武器だから難しいんだな。初