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たった40数秒に秘められた、最高に熱い青春ドラマ! 慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、100×4リレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク……。それぞれが悩みを抱えるバラバラのチームで、リレーのバトンは繋がるのか――? 青春小説の旗手がおくる、感動の傑作スポーツ小説!
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Posted by ブクログ
リレー物といってはいけない。バトンをつなぐように、受け手と渡し手の両方の心理が巧みに描かれている。
ヨンケイ(四継)とは,陸上競技の100×4リレーのこと。 100メートル走の記録を0.1秒縮めるのは,並大抵のことではないが,ヨンケイのリレーの技術次第ではもっと大きな秒差を縮めることができる。 ヨンケイはチームワークが重要な鍵を握っているのだ。 東京都島しょ部,伊豆諸島の大島にある,渚台...続きを読む高等学校。 高校の規模が小さく,慢性的な人数不足であった渚台高等学校に,転入生が。 陸上部に入り,短距離走の選手が4人となったので,顧問の佐藤先生からヨンケイをやらないかという提案があった。 だが,チームワークは最悪,タイムも当然遅いものだった。 小説は4つの章で構成され,それぞれヨンケイのメンバー4人の視点で物語が進んでいく。 一走,受川星哉(うけがわ せいや) 二走,雨夜莉推(あまや りお) 三走,脊尾照(せお あきら) 四走,朝月渡(あさつき わたり) 受川は,5歳年上の天才的な100の選手であった兄への複雑な思いから,リレー,特に一走であることについて反発していた。 雨夜は,中学校時代の友人との関係からスランプに陥り,自信もなくしている。 陸上の強豪校を辞め,渚台高校に転入してきた脊尾は,放課後の本練習こそ出てくるものの,陸上へのやる気をすっかり失っていた。 朝月は,受川の兄のいたチームに憧れていたが,理想のチームと現実との違いに苛立ちを隠せず,受川や脊尾に対してきつくあたっていた。 バラバラの4人が,陸上短距離で走ることや,様々なぶつかり合いからお互いを理解していき,徐々にチームとして成長していく……。 ☆ 陸上短距離の,100×4リレーの物語です。 男子高校生が,それぞれぶつかり合い,言い合いながら成長していく物語です。 対話し,それぞれの立場を理解していくにしたがって,リレー自体も上手くいくようになってくる,信頼関係ができていくプロセスがとても良きかな~と感じます。 それぞれが背負っているものを乗り越えて,チームとしてまとまっていく様子が,読んでいて自分はとても好感が持てました。 4人が4人とも,それぞれ主人公なんだなあ。
リレーを通して少年たちが精神的にも肉体的にも成長していく姿が、とてもきれいに描かれていた。 人は何かしらコンプレックスや悩みをもって生きている。自分自身の弱い部分、認めなくない部分と言っても過言ではないかもしれない。 そこと向き合いながら、仲間と刺激し合いながら目標に向かっていく4人の姿がかっこ...続きを読むよかった。眩しかった。 自分自身、陸上の経験がありヨンケイも出場したので、細かい描写がとても懐かしく感じた。 陸上経験者は、ぜひ読んで欲しい1冊。
駅伝小説で同時期を多重視点で描くのは定番だが、リレーの第二走者はバトンパスゾーンを含めると80m地点から120m地点まで走る。つまり重複区間がありつつ前進する。これを小説でやるとは!
リレーの走る順番通りに一章ごとに主人公が交代する 一走の受川くんはあんまり感情移入ができず 二走の雨谷くんで少し乗ってきて 三走の脊尾くんでこの小説おもしろいと思い 四走の朝月くんでまた少し感情移入ができなくなった感じ でもみんなでインターハイを目指してるのはワクワク楽しい どうしても『一瞬の風にな...続きを読むれ』と比べてしまうけど… 良い青春でした!!
4✖️100メートルリレー。駅伝以上の信頼関係と研ぎ澄まされた感覚が必要なバトンパス。顧問のサトセンが静かで魅力的。
大島(東京都)の、男子がたった4人しかいない高校陸上部 その4人で"ヨンケイ" 100メートル×4リレー に挑む 一走、ニ走、三走、四走と1人ずつの紹介の様な短編が、それぞれリンクして1冊の物語に仕上がっている。 短距離とリレーとの違い、バトンパス1つをとっても分かりやすく描か...続きを読むれていて、ただ走るだけじゃない陸上の面白さが伝わります。 同じ時間を4人それぞれの視点で感じることで、それぞれの悩み、葛藤、抱えてきたものを昇華していく様子もわかりやすい 何より、このたった4人が能力に恵まれた4人である事が奇跡。 悩める青春時代、部活に賭ける思いがとても清々しい! 読んでいるうちに気持ちが入って、前に進みたくなる(物理的に笑) リレー種目を見てみたくなりました。
高校陸上部のリレーを舞台にバラバラだった4人が繋がっていく青春もの。 大島という少人数の学校で部員もたった5人の中で奇跡のように揃った4人のリレーメンバー、顧問のサトセンの気持ちがよく分かる。そして本当にいい教師だ。
王道青春スポーツ小説!陸上の4継を選手4人、1人1人の目線で描かれている。 一人称の書き方で読みやすい文体なので、小中学生にもおすすめできる。 さて、陸上小説が好きで色々読んでいるが今回は4人ともバラバラなチームで全くまとまりがない。しかも、それが大会当日までまとまらず試合をしてバトンを受け渡すこと...続きを読むでまとまっていく。 だいたい部長というと、しっかりしているものだが今回の部長は頼れる所もあるが、挑戦ができない。高校最後の大会で負ける事に臆病になっていて、自分一人での練習はやるが、チームメイトのことまでみる余裕がなくなっている。頼れるはずの部長にも、悩みがあってチームのお陰で成長していく姿が良かった。
ここまでバラバラな4人が、どうやってまとまるのか?さすがに熱血青春部活小説だったので、バッドエンドではないと期待しつつ、でも壊滅的に違った方向を見ている主人公たちで、どんな展開になるのか最後までわくわくさせられました。物語もバトンを受け継ぐように、次の走者へと手渡されていき、アンカーの次の物語も読み...続きを読むたくなりました。
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ヨンケイ!
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天沢夏月
Re°
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