天沢夏月のレビュー一覧

  • サマー・ランサー

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    剣道ではなく槍道という新しいスポーツでの開拓に、胸を打たれました。こういう切り込みかたがあるのかと感心しました。
    キャラクターそれぞれの葛藤がしっかりと描かれつつ、青春時代の輝きを描いていた作品だと思います。

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    2022年08月27日
  • そして、君のいない九月がくる

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    ネタバレ

    これは、後悔を抱えた少年少女たちの、一夏の冒険物語。
    山から転落し、命を落としたケイタ。ケイタのドッペルゲンガーであるケイが、ケイタの死を悲しむ親友たちの前に現れる。ケイは頼み込む。ケイタの望みを、未練を、叶えてやって欲しいと。詳細は、ケイタが亡くなった山に隠されているという。戸惑いながらもケイタの親友たちは、山へと向かうことを決意する。

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    2022年08月07日
  • ヨンケイ!

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     リレー物といってはいけない。バトンをつなぐように、受け手と渡し手の両方の心理が巧みに描かれている。

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    2022年02月28日
  • 思春期テレパス

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    思春期真っ只中の中高生は、共感する部分が多いのかなと思いながら読んでいました。
    思春期を終えた大学生の私が読んでも「あー、たしかに」と懐かしい気持ちを感じた。

    天沢夏月さんの本は、今回初めて読みましたが他の作品も読んでみたいと思いました。

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    2022年01月25日
  • ヨンケイ!

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     ヨンケイ(四継)とは,陸上競技の100×4リレーのこと。
     100メートル走の記録を0.1秒縮めるのは,並大抵のことではないが,ヨンケイのリレーの技術次第ではもっと大きな秒差を縮めることができる。
     ヨンケイはチームワークが重要な鍵を握っているのだ。

     東京都島しょ部,伊豆諸島の大島にある,渚台高等学校。
     高校の規模が小さく,慢性的な人数不足であった渚台高等学校に,転入生が。
     陸上部に入り,短距離走の選手が4人となったので,顧問の佐藤先生からヨンケイをやらないかという提案があった。
     だが,チームワークは最悪,タイムも当然遅いものだった。

     小説は4つの章で構成され,それぞれヨンケイ

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    2022年01月13日
  • ヨンケイ!

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    リレーを通して少年たちが精神的にも肉体的にも成長していく姿が、とてもきれいに描かれていた。

    人は何かしらコンプレックスや悩みをもって生きている。自分自身の弱い部分、認めなくない部分と言っても過言ではないかもしれない。

    そこと向き合いながら、仲間と刺激し合いながら目標に向かっていく4人の姿がかっこよかった。眩しかった。

    自分自身、陸上の経験がありヨンケイも出場したので、細かい描写がとても懐かしく感じた。
    陸上経験者は、ぜひ読んで欲しい1冊。

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    2021年07月24日
  • 拝啓、十年後の君へ。

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    10年前の思い描いていた自分と今の自分。笑ってしまうくらい全然違っていて、悩むこともある。そんな時に助けてくれるのが過去の自分と意図せずして出会う小学校時代の友達。
    小学生の時の友達なんて忘れてしまう人も多いが忘れてしまってもまた再び出会える奇跡はとても特別なものなのではないだろうか。大切なものは友達だと再認識させられた

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    2021年05月31日
  • ヨンケイ!

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    駅伝小説で同時期を多重視点で描くのは定番だが、リレーの第二走者はバトンパスゾーンを含めると80m地点から120m地点まで走る。つまり重複区間がありつつ前進する。これを小説でやるとは!

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    2021年03月12日
  • 八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。

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    天沢夏月先生の作品の中で一番泣いた話。
    展開は予想がつきやすい、と思う方も居るかもしれないけど
    先を考えながらでも少し期待を裏切ってくれる場面もあってとても良かったです。ピュアな恋物語と言えば、私の中ではこれが1位。

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    2021年02月18日
  • なぎなた男子!!

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    自分もなぎなた部に所属しているので共感できるところが多く面白かった。
    私の学校は男子も女子も関係なく一緒に練習するため、なぎなたへのイメージが全然違った。
    男子のなぎなたは力強くカッコイイので見たことない人は是非見てみてほしい。

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    2021年01月28日
  • サマー・ランサー

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    槍道の細かなルールや、設定が作り込まれていて物語に引き込まれました。
    槍道部のアットホームな雰囲気にも癒され、爽やかな青春を楽しめました。
    主人公の心の中の葛藤がさまざまな場面で描かれ、それを周りの人に影響を受けながら乗り越えていく姿が印象的でした。自分も槍のように真っ直ぐな人になりたいと思いました。

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    2021年01月17日
  • そして、君のいない九月がくる

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    登場人物達の恋というより、愛を深く感じることができたと思います。
    登場人物の言動が物語が進むにつれてつながっていくのが面白いと思いました。
    見返しの絵にあるような入道雲や、空の青が何度も流れてきて、夏の美しさと青春を感じました。
    最後は予想外の結末で驚きました。

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    2020年06月03日
  • DOUBLES!! ―ダブルス―

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    この本はとても面白い。テニスのルールを知らなくてもサクサク読める。青春物語でもあり、青春物語が好きという方にもおすすめだ。シリーズ物だから何回読み返しても面白く感じる。是非読んで欲しい。

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    2020年08月27日
  • マエストロ・ガールズ このコルネット、憑いてます。

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    うわー、これはまた王道の青春物語。
    分かっていても泣かされた。

    拾った楽器に憑いていた女の子の幽霊の願いで吹奏楽部に入部する女子高生のお話。
    部活ものでありながら主人公がある意味傍観者なのがちょっと新しい。

    この手の話はおおよそ展開が読めてしまう訳だけど、にもかかわらず、やっぱり胸が震わされた。
    もちろん自分が部活物が好きということもあるのだけど。

    さすが青春物語の書き手である作者。すごく良かった。
    最近作者の作品は暗い話が多かったけど、そう、こういうお話を読みたかったんだよ。

    途中、コンクールが始める前にもしかしてここで紫乃がいなくなってしまうかもしれないと思ってドキドキしたけど、そ

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    2020年02月21日
  • 初恋オレンジタルト

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    この本は、中学生になったばかりの美夏とクラスメイトの男子、北岡が、同じ幼稚園だったことからはじまります。そこからのストーリーは、次のページが楽しみになります。最後のページの文が心に染みます。ぜひ読んでください。

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    2019年12月26日
  • 時をめぐる少女

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    もともと天沢夏月さんの書く本が好きだからかもしれませんが、大学生になった私に響く甘酸っぱいような苦いような大人の青春小説でした。特に、後半の主人公の葛藤の部分を読んでいると、とても胸が詰まる思いがしました。よかったです。

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    2019年08月11日
  • DOUBLES!! ―ダブルス― Final Set

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    ウオー、大団円だよ!
    高校3年間の部活物語をよくぞ描き切ってくれた。
    テニスバカ達の熱い熱いサイコーの物語をありがとうと言いたい。

    前巻ラストでの駆の怪我を受けて前半は彼の心の葛藤が描かれて不穏な雰囲気。
    目標を失って、テニスを諦めかけて、でも諦められなくて、追い詰められたその時に、彼の背中を押すのは、やっぱりテニスの仲間なのだ。

    でも、前半のそんな葛藤を忘れるくらい、後半の怒涛の試合ラッシュがすごかった。
    しかも、インターハイが終わって、最後の都立戦が始まるっていうところでのタイトルコールだよ。
    いやあ、盛り上がるなあ。
    サイコーだよなあ。

    そこから始まる三日間の試合は、どれ一つとって

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    2018年08月16日
  • DOUBLES!! ―ダブルス― 4th Set

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    いやあ、青春だなあ。
    実に青春。
    まさに青春。

    青春物語の書き手である(最近はそれ以外も多いけど)作者の面目躍如な巻。
    第一巻では題名どおり、曲野と進藤のダブルス二人が主人公だったのだが、4巻目の今巻ではテニス部2年男子4人のみんながそれぞれ主人公の青春群像劇になった。

    テーマは前進だろうか。
    もしくは成長。
    夏の大会の敗北を引きずって、なんともギクシャクとしたテニス部の面々が、修学旅行という一つのブレイクを挟むことによって、再び前進していく姿。
    そしてラストはやっぱり試合で締めくくるという王道展開。
    みんなのテニスに掛ける熱い想いが実に清々しい。
    いやあ、青春だねえ。
    うん、楽しみました

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    2018年08月13日
  • 恋テロ 真夜中に読みたい20人のトキメク物語

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    思わずクスッと笑ってしまうお話や微笑ましい少しうるっときてしまうようなお話がたくさん詰まった小説でした。
    漫画も小説と違った面白いお話がたくさんあったので一冊でたくさん楽しむことが出来ました。
    個人的には、初めてのラブレターや破断同盟、至高なるアレキサンドライトの恋が好みでした。

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    2018年02月04日
  • 拝啓、十年後の君へ。

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    6人のことなった“想い”が、タイムカプセルを通して繋がっていることが美しいと感じた。

    最後の場面で、小学校の頃の約束を信じてきた2人が出会えて本当に良かった。

    1人1人が抱えているそれぞれの事情が鮮明に描かれていて、とても面白いです。

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    2017年06月11日