感情タグBEST3
Posted by ブクログ
うわー、これはまた王道の青春物語。
分かっていても泣かされた。
拾った楽器に憑いていた女の子の幽霊の願いで吹奏楽部に入部する女子高生のお話。
部活ものでありながら主人公がある意味傍観者なのがちょっと新しい。
この手の話はおおよそ展開が読めてしまう訳だけど、にもかかわらず、やっぱり胸が震わされた。
もちろん自分が部活物が好きということもあるのだけど。
さすが青春物語の書き手である作者。すごく良かった。
最近作者の作品は暗い話が多かったけど、そう、こういうお話を読みたかったんだよ。
途中、コンクールが始める前にもしかしてここで紫乃がいなくなってしまうかもしれないと思ってドキドキしたけど、それはなかった。
でもそのあと……もちろん紫乃がいなくなってしまったことは悲しい。でも、彼女は想いを果たして消えていったのだ。そして美香に音楽を残した。
ラスト近く美香が自分が紫乃の「最初で最後の弟子だ」と語る場面が個人的ハイライト。
うん、いいお話だった。
ちなみにヒカルの碁を思い出すのは自分だけではないだろうなあと思う(^ ^)