【感想・ネタバレ】時をめぐる少女のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

もともと天沢夏月さんの書く本が好きだからかもしれませんが、大学生になった私に響く甘酸っぱいような苦いような大人の青春小説でした。特に、後半の主人公の葛藤の部分を読んでいると、とても胸が詰まる思いがしました。よかったです。

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2019年08月11日

Posted by ブクログ

未来や過去の自分に少しだけ出会える不思議な広場、イチョウ並木の奥にある誰もいない「とけいじかけのプロムナード」。この広場で、小学4年生で9歳の葉子の前に現れた綺麗なお姉さんは、恋人と婚約した将来の自分自身です。そのお姉さんは結婚に対する不安を口にします。そして9歳の葉子も母親の転勤による引っ越しを勝手に決められたことが納得できていません。
この過去と未来が入り混じる場所で、主人公の葉子が9歳、13歳、21歳、28歳の時に、それぞれの時代の自分との向き合い、自分を見つけ成長します。
一人の女の子が幸せを見つけるあたたかいお話でした。

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2021年06月08日

Posted by ブクログ

一人の少女の物語。   
なんやかんやありながらも、紆余曲折しながらも、悩みながらも、幸せな人生を歩んでいく。   
羨ましい限りだ。   
こんな人生にすら手が届いていないと思うと涙が出ますよ(´;ω;`)

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2017年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヨーコ
一瀬葉子。小さい頃に両親が離婚。母親の仕事の都合で小学四年の五月に転校する。中学も転勤の多い母に振り回される。中学ではバレー部に所属。大学では親元を離れて暮らしている。

母親
旅行代理店勤務。

お姉さん
秘密の場所で出会う。今度、結婚するという。

ぼうしさん
秘密の場所で出会ったベレー帽のおじいさん。

麻衣
中学のクラスメイト。

佳帆
中学のクラスメイト。

新田杏奈
中学バレーの強豪校からの転校生。

月島洸
同じ学部の大学四年生。チャラチャラしてるが、学部で一番に第一志望の食品メーカーの内定をもらう。

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

少女が大人になるまでに過去の自分や未来の自分と会う話です。
その場面ごとの風景が頭に浮かんできやすく、かなり読みやすかったです。
個人的には最後には感動できる作品でした。

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2020年03月06日

Posted by ブクログ

 ヨーコは杏奈や月島と出会えてよかった。自分のやりたいことはわからないし、周囲の顔色を窺って自分の意見も言えなかったヨーコは杏奈と一緒にバレーボールでいい汗をかくことができたし、かけがえのない友達になれた。月島のおかげで自分の笑顔に出会うことができた。月島がヨーコを好きになってくれた。自分にとっての大切なもの、素敵なもの、好きなもの、逆に不要なもの、不愉快なもの、嫌いなもの──子どもの頃だったら即答だったかもしれないな。知っていることや世界も限られていたし。大人になると知識も世界も広がるけど、体裁や人間関係とかを気にして素直に言えなくなっているかも。いや、ヨーコと一緒でそれは言い訳で本当に自分が喜ぶこともわからなくなっているんだよな。大人になったら子どもの時よりも見聞も世界も広がったんだから、大切なものや素敵なものや好きなものでいっぱいになっていいんだよな。気がついたら不愉快なものや嫌いなもののほうが多くなっているんじゃないかな。ヤダヤダっ!小さくても楽しいこと、幸せなことをたくさん見つけていこうっと。

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2018年10月30日

Posted by ブクログ

青春物語の書き手である作者の、でもこれは青春ものとは違う、一人の少女の物語。

題名はもちろん「時を駆ける少女」に掛けてるんだろう。
そのタイトル通り、ファンタジー仕掛けの時を遡る日時計が登場する。
その日時計を使って、主人公がいろんな時代の自分に会って、何か事件が起こる話か、と思ったのだけど、違った。
これはちょっと自分に自信が持てなくて、要領が悪くて、すぐ後ろ向きになってしまう女性の成長物語。
いや、成長とは少し違うかな?
まあでも、そんな感じ。

正直、自分的にはちょっと微妙だったかな。
時を遡るのも4つの時間のうち、最初と最後の二つだけ。
しかもこの内容なら、敢えてファンタジー仕掛けにする必要はなかったんじゃないかな。
そういう意味では、せっかくの設定を効果的に使っているとは言えない。
主人公の性格も相まって、いつもの青春物語のようなワクワク感や爽快感がなかったのも残念。

とは言え、こんな、ある意味大人な物語も時には良い。

 

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2017年12月04日

Posted by ブクログ

今読んだのは良きタイミングだったかも、と思うほど自分の価値観が揺さぶられた。

とはいえ本作、とある女性の9歳、13歳、21歳、28歳時の人生を綴り、そこにタイムリープを絡めて少しファンタジックにまとめる、とワシとはかけ離れたキャラと内容。それでも、価値観や愛情への考え方で影響を感じたのは、ライトに表現、構成されているが、主人公の感情の深掘りがされていて、純文学的でもあったからだと思う。

こういうのを読むと、文章表現とその効果ってことも考えてしまう。もちろん、サラッと青春小説としても読めるので、良作。

余談だけど。本作ではよく「空気を読まねばならぬ世界の不自由さ」が表現され、それは、かつて、いじめられながら空気を読むことを覚えていった自分に重なった。

でもいつしかそれに背を向けて、好きに生きていきたいと思っての今があり、それを成長とするなら、やはりワシはこの主人公に感情移入できる。

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2017年06月06日

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