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Posted by ブクログ
ヨーコは杏奈や月島と出会えてよかった。自分のやりたいことはわからないし、周囲の顔色を窺って自分の意見も言えなかったヨーコは杏奈と一緒にバレーボールでいい汗をかくことができたし、かけがえのない友達になれた。月島のおかげで自分の笑顔に出会うことができた。月島がヨーコを好きになってくれた。自分にとっての大切なもの、素敵なもの、好きなもの、逆に不要なもの、不愉快なもの、嫌いなもの──子どもの頃だったら即答だったかもしれないな。知っていることや世界も限られていたし。大人になると知識も世界も広がるけど、体裁や人間関係とかを気にして素直に言えなくなっているかも。いや、ヨーコと一緒でそれは言い訳で本当に自分が喜ぶこともわからなくなっているんだよな。大人になったら子どもの時よりも見聞も世界も広がったんだから、大切なものや素敵なものや好きなものでいっぱいになっていいんだよな。気がついたら不愉快なものや嫌いなもののほうが多くなっているんじゃないかな。ヤダヤダっ!小さくても楽しいこと、幸せなことをたくさん見つけていこうっと。
Posted by ブクログ
青春物語の書き手である作者の、でもこれは青春ものとは違う、一人の少女の物語。
題名はもちろん「時を駆ける少女」に掛けてるんだろう。
そのタイトル通り、ファンタジー仕掛けの時を遡る日時計が登場する。
その日時計を使って、主人公がいろんな時代の自分に会って、何か事件が起こる話か、と思ったのだけど、違った。
これはちょっと自分に自信が持てなくて、要領が悪くて、すぐ後ろ向きになってしまう女性の成長物語。
いや、成長とは少し違うかな?
まあでも、そんな感じ。
正直、自分的にはちょっと微妙だったかな。
時を遡るのも4つの時間のうち、最初と最後の二つだけ。
しかもこの内容なら、敢えてファンタジー仕掛けにする必要はなかったんじゃないかな。
そういう意味では、せっかくの設定を効果的に使っているとは言えない。
主人公の性格も相まって、いつもの青春物語のようなワクワク感や爽快感がなかったのも残念。
とは言え、こんな、ある意味大人な物語も時には良い。
Posted by ブクログ
今読んだのは良きタイミングだったかも、と思うほど自分の価値観が揺さぶられた。
とはいえ本作、とある女性の9歳、13歳、21歳、28歳時の人生を綴り、そこにタイムリープを絡めて少しファンタジックにまとめる、とワシとはかけ離れたキャラと内容。それでも、価値観や愛情への考え方で影響を感じたのは、ライトに表現、構成されているが、主人公の感情の深掘りがされていて、純文学的でもあったからだと思う。
こういうのを読むと、文章表現とその効果ってことも考えてしまう。もちろん、サラッと青春小説としても読めるので、良作。
余談だけど。本作ではよく「空気を読まねばならぬ世界の不自由さ」が表現され、それは、かつて、いじめられながら空気を読むことを覚えていった自分に重なった。
でもいつしかそれに背を向けて、好きに生きていきたいと思っての今があり、それを成長とするなら、やはりワシはこの主人公に感情移入できる。
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小説・文芸
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