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Posted by ブクログ
いわゆる難病ヒロイン話。
普通こういうお話は、出逢って恋に落ちてそして永遠の別れで幕を閉じるものだけど、本作では最初からすでにヒロインはなくなっている。
でも、丁寧に過去の二人の道程は描かれるので、そこはいわば定番通りだ。
ただ違うのは、過去のヒロインと繋がった交換日記を手にしたこと。
このファンタジーのために、もしかしたらヒロインを救えるかもしれないという想いが生まれる。
そこがこの物語のカギなのだ。
ただ、そのカギをうまく使えたかというと……どうかなあ?
読み終わって、なんだかもの足らない気分が残った。
それはヒロインが救われなかったからということではなく、たぶん、必死さが足らないからだ。
もし自分なら、好きだった人を救えるかもしれないとしたら、もっと後先考えず、もっと必死に、もっと懸命に、その可能性を掴もうとすると思うのだ。
自分の正体を明かしてもいい。
あらかじめ事故に備える対策を教えてもいい。
その結果、現代がどうなろうとも、彼女を救えるなら、どうだっていいじゃないか。
彼女が生きていてくれるなら、たとえ運命が変わっても、自分が会えないとしても、どこか別の世界線の上だとしても、生きている彼女がいる未来があるのなら、なんだってするだろう。
そう思うのだ。
そう言う意味で、必死さが足らないと思うのだ。
精一杯あがいた結果、ダメだったのだとしたら、それはもう仕方ないと悲しいけれど納得するだろう。
でも、これじゃあ納得できないなあ。
そんな気持ち。
Posted by ブクログ
感動した
すっごく泣ける
恋人のどちらかが亡くなってしまうのって
だいたいの本は現在進行形だけど
この本は過去と現在が1つのもので繋がってる感じ
(今回の場合は交換日記)
彼女の亡くなる原因になった海に
どうしても行かせたくなくて
交換日記で忠告したにもかかわらず
海に行ってしまった
一見するとすごく自分勝手なように思うが
自分が死ぬリスクというか結末が確実に待っていると
知ってもなお海に行った
それだけ彼のことが大好きで
彼と一緒に海に行きたかった
死ぬ原因も分かっていたのだから
自分で助けずにかれに助けを求めるとか
もっと他にも方法があったのに
それでも自分で助けに行ってしまう
普通に考えれば当然だと思う
未来から過去に干渉できていることだけですごいのに
未来からの言葉で過去が変わってしまったら
世界めちゃくちゃになっちゃう
でも現実にこんなことがあったら
その結果は変わらなかったとしても
この話の主人公のような人の心が
少しは楽になるのではないかと思った
Posted by ブクログ
泣ける物語。恋人が死ぬ、タイムトラベルっていう物語は王道だけど、心に刺さる。心臓の障害を抱える恋人に対してどう接すればいいのか自分でもわからないかなぁ
無口だけど、娘のことを誰よりも考えている透子の父にまた感動した。透子は未来の成吾がどう諭しても少女を助けて死ぬ未来を選んだんだろうなと考えると切なく思う。
終わりの成吾の心情の変化が自分とは違い理解できず、少しついていけなかったのが残念だった。
高校2年生の夏にひとつ上の恋人、葵透子を海で喪った主人公の渡成吾は、高校を卒業し、上京から2年後にしてはじめて故郷を訪れる。透子の家を訪れ、昔のままになっていた部屋に入ると、昔透子と交わしていた交換日記がある。
4年経っても透子を忘れられない成吾が「どうすればいい」とノートに書き込むと過去の透子から返事があり、成吾は山口と名乗り透子の命を救おうとする。
しかし未来は変わらずに透子は死んでしまう。
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小説・文芸
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