天沢夏月のレビュー一覧
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眩しい青春。
諸事情で無期限活動休止となっている剣道部に所属していた男子高校生4人。屋上で青春を無駄遣いしているところ、新任教師に男子なぎなた部の創設を持ちかけられる。入部を渋る4人が、それぞれの思いを持って徐々に入部を決めていく。
私は過去になぎなたをやっていたので、なぎなたの描写を懐かしく思いながら読んでいたけど、なぎなたのことをよく知らない人にはもしかしたら難しいかな? でも、これを読んで興味を持ってもらえたらいいなとも思った。
物語内では男子なぎなたがディスられてるようなところも多いけど、男子のなぎなた、女子のものとはまた別の迫力と臨場感があって、かっこいいので! -
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あの頃できなかったことを今しよう。後悔したままではいけないから
ある日、自分の目の前に死んだはずの彼女が現れた。しかも死んだ当時のままの姿で。
「やり残したことがあるの。それに付き合ってほしい」そう言った彼女とのたった数日間の同棲生活が始まる。
ようやく最近君の死を受け入れたばかりで、初めは彼女のことを受け入れられなかった。しかし彼女と暮らすうちに、心のうちに留めたはずの彼女への気持ちが溢れてきてしまう。
序盤読んでいてかすかに感じた違和感。後半そのことがわかって読み返してみると、なるほど確かにそういう風になっている。
なぜ3年近く経った今になって彼女は現れたのだろうか。事故が起こっ -
購入済み
読みました
何か読もうと思って色々買ったうちの一冊で、そろそろ読むかーくらいの感覚で読み始めたら、思いのほか先が気になって一気に読んだ。
あらすじのノリと結構違う。主人公はずっと悩みとか葛藤抱えてる感じで、それでも頑張る感じが良くて、それが後半に繋がっていく流れは良かった。
ただ、主人公とその両親、、、 -
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ネタバレ人が死ぬ話は悲しい。
ありがちな展開なんだけど、涙が出た。
結局未来は変わらずに終わるんだけど、出来たら生きて欲しかったなぁ。
悲しいんだもん。
本当に過去を変えたいなら、もっと詳細を話すべきだったと思うし、透子だって、どうしたら死を回避できるかもっと聞くべきだと思う。「生きたい」って気持ちが感じられないんだよ。
なんかやっぱり不満。
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恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。こんなにも人を好きになることは、この先一生ないだろうとさえ思った。言葉や仕草の一つ一つ、ちょっとした表情の変化、笑い声、髪から香る石鹸のにおい…思い出すと息が苦しくなる。まるで肺の中に、炭酸でも入 -
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ヨーコは杏奈や月島と出会えてよかった。自分のやりたいことはわからないし、周囲の顔色を窺って自分の意見も言えなかったヨーコは杏奈と一緒にバレーボールでいい汗をかくことができたし、かけがえのない友達になれた。月島のおかげで自分の笑顔に出会うことができた。月島がヨーコを好きになってくれた。自分にとっての大切なもの、素敵なもの、好きなもの、逆に不要なもの、不愉快なもの、嫌いなもの──子どもの頃だったら即答だったかもしれないな。知っていることや世界も限られていたし。大人になると知識も世界も広がるけど、体裁や人間関係とかを気にして素直に言えなくなっているかも。いや、ヨーコと一緒でそれは言い訳で本当に自分
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部活必須の学校で、諸事情で帰宅部となってしまった
元剣道部員の4名に、なぎなたをしないか、と誘う先生。
なぎなたは女子のもの、という観念は確かにありました。
男子も部があるんだな、という驚きはありましたが
顧問になっている先生…授業してますか?w
元剣道部員の中で、なぎなたをする事にした者。
やらない、とある意味青春している者。
隣の女子なぎなた部も合わせて、全体的に
青春しているな~と。
軸というか、話の流れ的にそうなるだろうと思いましたが
分かりやすい事件、分かりやすい校長。
本当にあの先生を仕返しで流したなら
それはそれで凄いです。 -
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2018/05/14
宮木あや子さん目当てで買った本。
ショートショート、やや短編が沢山入っているので読みやすいけど、感情が入る前で終わる話が多かったり。
漫画やイラストをノベライズした感満載な話(宝石の擬人化とか)もあったりで、普段小説読まないって人にも親しみやすく読めるんじゃないかなぁと思った。
以下、面白かった話
山吹さん ケンタウリまであと百年
六畳のえるさん I she
宮木あや子さん 犬っぽくなかったです
夏野 彼女は僕に焦がれない 百合百合百合
雪夏ミエル ココロのあしあと
20人作家がいてこれか…
うーーーん、まぁまぁだったかな -
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次期部長、新入生、嵐がやってくる。
琢磨、駆だけでなく、森や涼の視点も加わって、それぞれの想いが伝わってくる。違う個性を持つメンバーだから、それぞれの役割を果たす。いいチームだと思う。琢磨の未熟なところ、駆の自分では気付いていない強み。短編で女子テニス部の藤村真緒のエピソードも。琢磨と藤村のコンビがなかなか好きです。
部活動の部長ってどういうポジションかというのは、色々な意見があると思いますが、行き先を示す人。一番前に立っているわけではないかもしれない。でも、みんながその人を見ている。前にいても、後ろにいても。そう、どんな人も、一人で全部できるわけではないから、誰かが支えてくれる。テニスは -
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何でテニスやってるの?
曲野琢磨と進藤駆の凸凹ダブルスが軌道に乗ってきたかと思ったら、まさかの解散宣言。琢磨は転校生で昔馴染みの新海涼とダブルスを、駆はシングルスで行くことになる。今の琢磨の姿に納得がいかない涼と、なぜか駆は勝負をすることになってしまう。藤ヶ丘高校テニス部はどうなるのか。
また面白いキャラクターが加わった。強さとは、部活とは。何を目指すのか、楽しければいいのか、勝てばいいのか。スポーツの強さは、ある点で人間的な強さかもしれない。テニスはメンタルのスポーツ。主人公二人だけじゃなく、周りの関わるすべてのキャラクターの成長が楽しみ。 -
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ダブルスは、単なる二人じゃない。
熱い話だった。私は部活で軟式をしていたので、ダブルスの経験もあるし、硬式もちょっとだけしたことがあるので、違いもなんとなくわかる。一方で、私は駆みたいに軟式から硬式に移行したわけでもないし、ハードヒッターだったわけでもない。琢磨みたいに自分の技術に絶対の自信があったわけでもないし、それを頼みに相手を引っ張ったこともない。相手に失望したことはない、そこまで燃え上がる試合を経験したことはない。でも、知っている。ダブルスが足し算じゃなくて、掛け算になること。すごくわかると思った。続きものなので、このペアを追っていけるのが楽しみ。