【感想・ネタバレ】21グラムのタイムトラベラーのレビュー

あらすじ

僕の前に現れたのは、未来からきた君の幽霊。

梅雨のある日。小学生のすばるは学校の近くで、未来からやってきたという若い女性の幽霊と出会う。アイハラコトナという名を名乗る彼女は、なぜかすばるのことをよく知っていて、「変わらないね、すばるくんは」と微笑んだ。そして彼女はすばるに言った。今日、クラスに相原琴奈という子が転校してくる。でも、その子と仲良くしないでほしいの――。だが、琴奈がすばると同じ飼育委員になったことで、すばるは琴奈と親しくなっていく。
その後も、中学、高校、大学と、成長していくすばるの前に、時々思い出したようにふと現れる幽霊の彼女。相原琴奈の未来が幽霊の彼女だとしたら、相原琴奈は若くして死ぬということなのだろうか――?
メディアワークス文庫デビュー、青春小説の旗手による泣ける青春ミステリー。どこまでも透明(ピュア)なラブストーリー!

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Posted by ブクログ

ははあ、そういうお話だったのか。

21グラムはもちろん魂の重さのこと。
つまりは幽霊が未来からやってくる話なのだけど。

幽霊の彼女の願いは、彼だけが助かることだった。
なぜ彼女は自分が助かることを望まなかったのか?
彼女が死ぬことを知らされた彼はどうして助けられなかったのか?
最初、そんな疑問を覚えたけれど、子供時代から丁寧に綴られる二人の物語を読むにつれ、確かにそれもむずかしかった様に思う。
それでも、お互いにもう少しだけ勇気があれば変わっていたかもしれない。
そうして、悲劇で終わるのかと思わせて、ああ、そうか、そういう話だったんだと思った。

これはいわばよりよい未来を願って何度もやり直すお話だ。
ただ繰り返す人は違っていた。
今度は彼が魂になってタイムトラベルするのだ。
今度は間違わないように。
勇気を出して。

だから、ラストのハッピィエンドにはホッとさせられた。
21グラムの彼女、彼によかったねと言ってあげたい。
そんな優しい物語。

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2018年12月03日

Posted by ブクログ

著者らしい綺麗な良いお話。     
もっとページ数増やして何回かループしても良かったとも思うけど、これはこれでシンプルでよいと思う。

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2018年05月20日

Posted by ブクログ

全体的に少し薄味って感じがしましたが、その分の2人の気持ちの描写がしっかり描かれてたかと思います。
ミステリーというより恋愛小説。
21グラムの想いが伝わってよかったです。

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2021年04月13日

Posted by ブクログ

恋愛小説に求めてはいけないと分かりながら、タイムパラドックスの問題がどうにもすっきりしなかった。
2019/6/5

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2019年06月05日

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