天沢夏月のレビュー一覧
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ケイタ、ミホ、タイキ、シュン、リノは同じ高校の仲良しグループ。その高校の夏休み直前、ケイタが行方不明になり、キャンプで行く予定になっていた山の中で死体となって発見されます。ショックで立ち直れずに夏休みを過ごしていたそんなある日、ケイタとそっくりで幽霊のような存在のケイがミホの前に現れます。ケイはケイタの死んだ場所まで一緒に来て欲しいと頼みます。戸惑いながらも、ミホ、タイキ、シュン、リノの4人は歩いてケイタの足跡を辿って行きます。その中で、それぞれがケイタに対しての嫉妬や後悔などの想いを語ります。そして目的地に着いた4人は、意外な結末を迎えます。
このお話の中で、4人の少年たちが好奇心から線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いた映画「スタンド・バイ・ミー」が登場します。ケイタの死んだ山までの道のりは、まさしく、ひと夏の冒険で、そこで語られるエピソードが苦くて切ない青春時代を思い起こしてくれます。 -
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ネタバレ感動した
すっごく泣ける
恋人のどちらかが亡くなってしまうのって
だいたいの本は現在進行形だけど
この本は過去と現在が1つのもので繋がってる感じ
(今回の場合は交換日記)
彼女の亡くなる原因になった海に
どうしても行かせたくなくて
交換日記で忠告したにもかかわらず
海に行ってしまった
一見するとすごく自分勝手なように思うが
自分が死ぬリスクというか結末が確実に待っていると
知ってもなお海に行った
それだけ彼のことが大好きで
彼と一緒に海に行きたかった
死ぬ原因も分かっていたのだから
自分で助けずにかれに助けを求めるとか
もっと他にも方法があったのに
それでも自分で助けに行ってしまう
普通に考えれば当然だと思う
未来から過去に干渉できていることだけですごいのに
未来からの言葉で過去が変わってしまったら
世界めちゃくちゃになっちゃう
でも現実にこんなことがあったら
その結果は変わらなかったとしても
この話の主人公のような人の心が
少しは楽になるのではないかと思った
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とっても心が温まりました
最後彼女は死んでしまうのであまりいい終わり方だとは言えませんがとっても心が温まります
偶然彼女のUSBを拾ってちょっとした興味で中身を見てしまい関わるはずのなかった2人が打ち解けていくのです
次第に彼の過去のトラウマも明らかになっていき
そして最後に全てが繋がります
彼女が死んでしまうのは悲しいしできれば生きて
エンディングを迎えてほしかったですが
流石にそれだと現実感がありません
(私は助かるはずのない病気が奇跡的に治っちゃう系は
あまり好きではありません)(好きな人ごめんなさい)
人生が楽しく充実しているかどうかは
必ずしも人生の長さに比例しているのではないと
感じました
短い人生を一生懸命、精一杯楽しんで歩んだ彼女に
そしてそれを受け入れ支えた彼の姿に
私はとても心が温まりました -
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東京の離島・大島の高校陸上部を舞台に4人の高校生を中心とした4✖️100mリレー(四継)にかける戦いを描いています。初めはバラバラだった関係が、次第に団結力をもっていく様子は爽やかな青春さを感じさせてくれました。
物語の構成としては、各章ごとに4人それぞれが主人公となって、進行します。バトンを渡すかのように次の章へ気持ち良く受け渡している工夫がされていて、その構成が面白かったです。同じ場面でも登場人物の視点によって、解釈が異なっていくので、奥行き感がありましたし、異なった楽しみ方を味わえました。
4人それぞれには、何かしらの悩みを持っていますが、リレーを通して、最後には迷いを断ち切るかのように芯のしっかりとした姿へと成長していきます。
リレーは単純に速いだけで勝つわけではなく、瞬発力や団結力といった様々な要素が詰まっています。その辺の高校生達がどのようにして、勝利へと導いていくのか。青春さを感じながら、良い風を浴びたように感じました。特に次の人に繋ぐ一瞬のタイミングにハラハラしました、
手に汗握るリレーの熱き戦いももちろん楽しめたのですが、離島の大島の魅力も楽しめました。大島の自然や歴史といった紹介が描かれていて、ちょっと行ってみたくなりました。 -
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公立高校のテニス部に属するテニスの成績優秀な川木が、スカウトされてアメリカのプロテニス養成施設へ留学するという。
その話を聞いた同じテニス部の同級生たちが、どのように思い、どのように川木と向き合うのか。嫉妬や憧れ、はたまた恋愛など今まで思っていたことを交えながら、部員5人の川木に対する思いをぶつけていきます。
爽やかな青春小説の中に泥臭さも入った青春群像劇でした。
内容としては、5人の部員それぞれにスポットを当てて、川木に対する思いが描かれています。時折、川木の心情もちょこちょこ描いていて、物語に深みが増していました。
ダブルスの相手として、マネージャーとして、部長としてなど様々なポジションから描かれているので、多種多様な心情を楽しむことができました。
特に個人的にはダブルスの相手としての立場が共感できました。自分自身も軟式ではありましたが、テニス部に所属していました。優秀な相手と組んだときは、勝利したら相手のおかげ、失敗したら自分のせいという文章には、ふっと思い出すものがありました。
その他にも、高校生たちの心の葛藤、嫉妬などが渦巻いていますが、ドロドロ感はなく、サラリと青春群像劇に溶け込んでいて、後味スッキリ感がありました。
5人の感情を剥き出してはいますが、最後は「仲間」として前へと飛び立つかのような描写でしたので、読後感は爽やかでした。 -
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『ずっと三人でさ、変わらないでいようね』
ある日、正体不明の本音メールが届いた。そのメールによって関係が脆く壊れてしまう…
面白がるように心に傷をつける。
友達の本音を知ったとき、あなたは何を思いますか?
なぜそんなものが届いたのか?
友達との関係を見直す青春物語。
ぜひ学生さんに読んで欲しい作品。
青春だったなぁ。
みんなの気持ちもわかるし個性もあるし。
三人って不思議な数だよね。
一人は気楽。誰にも気兼ねしないし誰にも迷惑かからない。
二人は対等。すべての感情がお互いにしか向かないから、そこで世界が完結する。
でも三人は…ちょっとアンバランスだよね。二人だったら完結するはずだった世界に、プラス一人入ってくるからとても不安定な感じがする。不平等になってしまう。
この言葉が頭に残ってる。 -
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ネタバレ泣ける物語。恋人が死ぬ、タイムトラベルっていう物語は王道だけど、心に刺さる。心臓の障害を抱える恋人に対してどう接すればいいのか自分でもわからないかなぁ
無口だけど、娘のことを誰よりも考えている透子の父にまた感動した。透子は未来の成吾がどう諭しても少女を助けて死ぬ未来を選んだんだろうなと考えると切なく思う。
終わりの成吾の心情の変化が自分とは違い理解できず、少しついていけなかったのが残念だった。
高校2年生の夏にひとつ上の恋人、葵透子を海で喪った主人公の渡成吾は、高校を卒業し、上京から2年後にしてはじめて故郷を訪れる。透子の家を訪れ、昔のままになっていた部屋に入ると、昔透子と交わしていた交換日記がある。
4年経っても透子を忘れられない成吾が「どうすればいい」とノートに書き込むと過去の透子から返事があり、成吾は山口と名乗り透子の命を救おうとする。
しかし未来は変わらずに透子は死んでしまう。 -
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あーこれは切ないなあ。
でも、最後は少し救われた気持ちになれてホッとした。
それでも……とは思うけど。
死んでしまった彼女がなぜか生き返ると言うファンタジー設定から始まる物語。
過去と現在が交互に語られるんだけど、その中に作者が仕込んだ伏線が見事。
いやあ、すっかり騙されていた。
それにしても物語の中の二つの恋は、どちらも叶わないのだな。
だけど、想いはちゃんと伝わって切ないけれど納得できた。
そしてこれは再生の物語なのだ。
そういう意味では二人の男の子を同時に救いに来た奏音は尊いな。
ただ個人的には、このところ作者の物語は大切な人が亡くなる、もしくは亡くなっている設定が多くてちょっと不満。
もっと読み終わって心が沸き立つような青春話を描いて欲しい。
ぜひ! -
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なんという王道の青春物語だろう!
ただ、それは青春の煌びやかさとは正反対の、苦悩や僻みや後悔という負の感情とそれからの解放の物語だけど。
事故死した友人そっくりの幽霊(ドッペルゲンガー)が現れて、4人の仲間が友人の最期の願いを叶えるために旅に出るという展開。
それぞれが故人に対して持つ葛藤を幽霊が解いて行く様は、もしかして彼は友人たちにちゃんとしたお別れをさせるために来たのかと思えた。
もちろんそういう面もあるのだろう。
けれど、ラストの展開には、まさかと思った。
そこでもう一人いたとは!
ちょっとビックリ。
ただ、ラストをこう言うふうに持ってきたために、そこまでのテーマがズレたと感じて違和感が湧いたのは確か。
そしてやっぱりハッピーエンドが見たかった。
この作品以降、作者は死者からのアプローチ的なお話が多くなるのだけど、個人的にはもっと青春の明るい面を描いた作品を読みたいと思う。
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作者曰く「タイトルの月が入っているシリーズ」の自分的2冊目。
いわゆる難病話。
前回読んだ月シリーズも難病話だったけど、個人的には少し苦手。
人が亡くなって終わる話はやっぱりきつい。
題材的には、記憶がどんどん思い出せなくなっていくという、これまでも割とよく扱われるお話。
なので何となく展開は読めたのだけど、一つ作者に見事に騙された。
冒頭、少女の自殺のシーンから始まって本編のヒロインがその彼女だと思っていた。
でも途中で別人だとわかって、じゃあ、どうなるんだろうと。
それでも暗い予感がひしひしと感じられて次を読み進むのに胸がドキドキと苦しくなった。
そしてラストで明かされる真実。
あー、そうだったのかと思った。
でも難病話にしては大きな激情も熱い展開もなく全体的に割と淡々と語られる。
それもあって本文中にもあるような「透明」な印象を持った。
ただ、それがちょっと物足りない。
唯一、屋上で主人公がヒロインに生きろという場面
「君のテロメアが尽きてなくなるその日まで僕の声を聴き続けろ」はいい告白だと思った。
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ははあ、そういうお話だったのか。
21グラムはもちろん魂の重さのこと。
つまりは幽霊が未来からやってくる話なのだけど。
幽霊の彼女の願いは、彼だけが助かることだった。
なぜ彼女は自分が助かることを望まなかったのか?
彼女が死ぬことを知らされた彼はどうして助けられなかったのか?
最初、そんな疑問を覚えたけれど、子供時代から丁寧に綴られる二人の物語を読むにつれ、確かにそれもむずかしかった様に思う。
それでも、お互いにもう少しだけ勇気があれば変わっていたかもしれない。
そうして、悲劇で終わるのかと思わせて、ああ、そうか、そういう話だったんだと思った。
これはいわばよりよい未来を願って何度もやり直すお話だ。
ただ繰り返す人は違っていた。
今度は彼が魂になってタイムトラベルするのだ。
今度は間違わないように。
勇気を出して。
だから、ラストのハッピィエンドにはホッとさせられた。
21グラムの彼女、彼によかったねと言ってあげたい。
そんな優しい物語。
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青春物語作者の4作目。
いや、この設定はやばいだろう!
友達の本音を勝手に送りつけてくるメールなんて、絶対トラブルになるに決まっている。
しかも返信することでその本音をキャンセルできるなんてやばいにも程がある。
案の定、仲良し3人組はぎくしゃくとして関係性が崩れ、あまつさえ自殺未遂者まで出る始末。
けれどそこで、そのメールが一種の救いに転換する場面はなんともうまい。
最終的にそんなメールが(必要)なくなる結末までよく考えられていると思った。
そんなこんなで楽しく読んだのだけど、でもまあ自分ならそんなメールはいらないな。
確かに、そんな強制手段がなければ分からないこと解決しないことがあることもあるだろう。
でもね、誰かの本音を知ることも、自分の本音を知られることも、そこに本人の意思と覚悟と想いがなければいやだ。
それでこそ青春だと思う。
後悔しても、喧嘩しても、誰のせいでもない、自分のせいでありたい。
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元吹奏楽部の亜希は、担任の平野先生から吹き溜まりにいる生徒たちに吹奏楽を
教えてほしいと頼まれる。
学校の物置と化していた旧講堂には、学校の中でも有名なヤンキー集団
最初は、拒否をする亜希だが、彼らの音楽に対する一途な思いに心打たれ、文化祭を目指して練習を一緒に始める。
熱意があるだけに、どんどん上達するヤンキー集団
しかし、その中でも札付きのヤンキー夏目にお前らrの音楽なんか誰も聞かないといわれ・・・
ひょんなことから、音楽に好意的な在校生も、ヤンキーの音楽と否定的な空気が蔓延し始める
皆、文化祭を前にやる気をなくし・・・
亜希は、ヤンキーたちを奮い立たせ、文化祭のステージに立つために諦めかけていた
気持ちを鼓舞し、動き始める・・・ -
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本を開くと1ページ目に
「1本の槍になれ。」
主人公の天智は、もともと剣道で名をはせた高校1年生、おじいちゃんは剣道の世界では、有名人だった人
しかし、両親は転勤が多く、天智は、剣道によりどころを求めていたが、それが人間関係に亀裂を生むこともあり。。悶々とした日々を過ごしていた。
放課後の体育館で、剣道とは違う、独特な音にひかれ、とびあらを開ける・・
そこで槍道に出会う。
同級生の羽山は熱心に天智を部に誘う。
本人の中の葛藤。
部の先輩にもひかれ入部し、全国槍道選手権を目指してけいこに励む
槍を握った時に、ふとよみがえる剣道の中での自分の立場や葛藤、
集中できないことで、練習中に羽山にけがをさせてしまう。。
大会当日、羽山や先輩に顔を向けられないと悶々とする天智・・・
このまま、皆の前から逃げるのか
葛藤、大会、仲間、熱い暑い、一直線の夏の青春小説