感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とっても心が温まりました
最後彼女は死んでしまうのであまりいい終わり方だとは言えませんがとっても心が温まります
偶然彼女のUSBを拾ってちょっとした興味で中身を見てしまい関わるはずのなかった2人が打ち解けていくのです
次第に彼の過去のトラウマも明らかになっていき
そして最後に全てが繋がります
彼女が死んでしまうのは悲しいしできれば生きて
エンディングを迎えてほしかったですが
流石にそれだと現実感がありません
(私は助かるはずのない病気が奇跡的に治っちゃう系は
あまり好きではありません)(好きな人ごめんなさい)
人生が楽しく充実しているかどうかは
必ずしも人生の長さに比例しているのではないと
感じました
短い人生を一生懸命、精一杯楽しんで歩んだ彼女に
そしてそれを受け入れ支えた彼の姿に
私はとても心が温まりました
Posted by ブクログ
作者曰く「タイトルの月が入っているシリーズ」の自分的2冊目。
いわゆる難病話。
前回読んだ月シリーズも難病話だったけど、個人的には少し苦手。
人が亡くなって終わる話はやっぱりきつい。
題材的には、記憶がどんどん思い出せなくなっていくという、これまでも割とよく扱われるお話。
なので何となく展開は読めたのだけど、一つ作者に見事に騙された。
冒頭、少女の自殺のシーンから始まって本編のヒロインがその彼女だと思っていた。
でも途中で別人だとわかって、じゃあ、どうなるんだろうと。
それでも暗い予感がひしひしと感じられて次を読み進むのに胸がドキドキと苦しくなった。
そしてラストで明かされる真実。
あー、そうだったのかと思った。
でも難病話にしては大きな激情も熱い展開もなく全体的に割と淡々と語られる。
それもあって本文中にもあるような「透明」な印象を持った。
ただ、それがちょっと物足りない。
唯一、屋上で主人公がヒロインに生きろという場面
「君のテロメアが尽きてなくなるその日まで僕の声を聴き続けろ」はいい告白だと思った。