落合陽一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んだものを忘れていい、というのは救いになったような気がする。なんとなく頭に残ったものが、必要なときにふわっとでてきて、詳しく知りたいなら都度調べればよい。確かに。
目次も読まないというのは「えっ」と思ったが、目次がきっちりしてるのはビジネス書くらい、というのは確かにそうかも。落合さんの読書はコスパタイパを求める読書ではないということがよくわかった。
『忘れる読書』というタイトルは本書の一部を取り上げたもので、全体を通しては落合さんの頭の中を垣間見、同氏を作り上げた本が何かを紹介している、という内容。凡人にはなかなか食らいついていくのが難しい内容も多いが、いろんな分野の本に出会いたい人にはおす -
Posted by ブクログ
落合さんと養老孟司さんの対談が読めるのが貴重。印象に残ったのは人の手による「温もり」を感じる介護が必ずしも必要だろうかという問いかけ。70が近い母も他人に下の世話をされるようになる前に逝けたらいいんだけどと話すことがあるが、確かに人ではなくかえって機械に助けてもらったほうが気楽だということは介護のなかにはあると感じた。
氏の本を読むのは初めてだったが、老いだけでなく身体障害など健常者とおなじようにできないというマイナスイメージをテクノロジーによって克服してきた事例が多く紹介されていた。
介護職の悪いイメージ(汚い、きつい、危険の3K)も技術の進化で払拭していける、年を取って思うように動けな -
Posted by ブクログ
著者自身の思考整理というが、実際は奥深く考えているはず。読者に思考の断片を理解できる形で説いている。
才能が傑出しているだけに、一般人とは頭の回転が何倍も違うのだろう。
それを出来るだけ分かりやすく伝えようとしてくれている所で、著者の心根の優しさが文章から伝わってくる。
論理的に何かを伝えようというよりは、感情を伝えようとしてくれる点が嬉しい。
頭脳明晰な彼の言葉はどうしても論理的になりがちだし、使用する言葉自体が難しいので、解読するのは困難だが、一語一語丁寧に読み解けば思いが伝わってくる。
発したい主張を論理展開するよりも、この日々のエッセイ風な文章は、どちらかというと気の向くままだ。
だか