落合陽一のレビュー一覧
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日本の課題は過密化する都市部と過疎化する地方で真逆であるが、歴史への理解のうえでビジョンを持ち、発想の転換とテクノロジーの活用(遠隔医療、ブロックチェーンによる土地管理など)で解決できる。
明治以降の近代化の中で意図的に創られた日本人としての画一的な原風景(富士山、松、戦後はドラえもんに出てくる家庭と町)を超克し、歴史認識のうえでリアルな立ち位置を自覚すべきである。
戦前戦後を通じて日本は官僚主権であり、全体目的よりも省益を重視し変化に対応できない彼らが、決められないが故の開戦をはじめとする各問題の原因となってきた。これからは政治家もテクノロジーを理解し、政治家と技術者が真に連携して社会課題を -
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ネタバレ2018年7月に、「平成最後の夏期講習(社会科編)」というニコニコ動画の番組とそこで展開された議論のまとめを元に、落合陽一氏が加筆してまとめた本。
「人生100年時代を考えるための社会保障基礎講座」と銘打ち、社会を取り巻く課題とその解決策を、ポリテック(政治と技術)の必要性に触れながら探っていく。
人口減少地域におけるインフラの必要性を限界費用と絡めて解説したり、高齢者問題については、高齢者の力をうまく活用していく解決策や、日本と似た人口構成のデンマークと比較して行政効率化の問題を指摘したりしている。さらに、育児の責任を親だけに押し付けず、社会で支える必要性、一律の学校教育から多様な教育にシフ -
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第1章のQ&Aは、子供自身が読んでも子供を育てる親が読んでも役に立つ。物事の捉え方がシンプルになる。
第2章の落合さんの育ってきた環境は、自発的に考え方行動できる環境(親子で議論、対話をする、やりたいことを制限されずにできる、ある意味甘やかす)だったんだなと。
落合さんの偏食はなんとなく知っているけれど、おばあちゃんが毎日幼稚園に迎えに来て、シーフードピラフを食べさせに連れて行ってくれたエピソードは最高。
大学の正規ポストにいると営利組織である企業との共同プロジェクトは難しいそう。そこで正規ポストを辞職し、大学内に自身が経営する研究室を設立し対等な関係性で共同研究できるようにしたと -
Posted by ブクログ
職場の人に勧められて、普段は読まないタイプの本を。これで意識が高くなるとか日常の行動が変わるとかはないけど、デジタル社会をのほほんと生きていくときの認識に新たな視点が入るのかもと思いました。
「現代の魔法使い」という耳にしたことのあるキャッチフレーズが付いている人。本人も気に入っているらしい。
働き方5.0。ホワイトカラーでなくクリエイティブクラスの人間になる。機械に使う使われるの関係ではなく共存していく。認識を変える。
同じコンテンツを見ていた映像の世紀から、一人一人違うメディアで違う体験を行う魔法の世紀。真の課題は、どのように人の良いところとシステムの良いところを組み合わせて次の社会に