塩田武士のレビュー一覧

  • デルタの羊

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    日本のアニメ業界をリアルに描いたお仕事小説です。装画は作中作の『アルカディアの翼』をイメージしているんでしょうね、とても素敵です。特に飛行船のデザインは『天空の城ラピュタ』最近で言えば『空挺ドラゴンズ』を彷彿とさせますね。

    読み始めて最初のうちはアニメプロデューサー渡瀬の視点で話が進んでいくんですが…私が期待していたのはクリエイティブな方の制作だったのに、あれ…この本ってビジネスの方の製作の話だった?ちょっと私には難しくてついていけないかも…と不安になってしまいました。でもちゃんと文月視点のアニメーターさんたちのクリエイティブな方の制作の方も描かれていました。

    アニメーターさんたちのアニメ

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    2022年03月30日
  • 崩壊

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    好きな作家塩田さんの本。
    新聞記者出身ということもあり、
    年代ごとの社会描写が上手く描かれている。
    バブル期を生きた人々の感情、背景など
    当時はそんなん人ばっかりやったんやろなぁと思う。

    ストーリーに関しては、
    あまりすっきりする解釈ができず、
    不完全燃焼な感じ。

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    2022年02月21日
  • 盤上に散る

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    続き物なので読みました。前作ほど将棋色はなく、盛り上がりに欠けました。人探しなので。
    前作ともども、不幸な境遇の書き方がきっとりあるなんでしょうね、元記者だけに。なかなか自分の周りにはいない方々なので、読んでいるだけでも辛くなります。

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    2022年01月30日
  • 氷の仮面

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    同期から貸してもらった。性同一性障害の男の子が命を賭けて女の子として生きていくお話。いじめの話や家族と恋人にカミングアウトする話が辛過ぎて途中読むのやめたくなった。エピローグ読んでからプロローグを読み直すと全てが繋がる。エピローグで泣かされた。周りの数人の友達(特に真壁くん)が理解があってすごく救いになるけれど、現実世界で周りが理解して受け入れてくれるケースってまだまだ少ないんじゃないかな。ここ数年でLGBTに理解のある人やパートナーシップ制度を認める地域も増えてきた。命を賭けてでも自分の性別を変えて好きな人と一緒にいたい人は知らないだけで沢山いると思うし将来的には同性婚が世間で認められて欲し

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    2022年01月30日
  • デルタの羊

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    4分の3位読み進めて、やっとアニメを作り始める〜。諸々あってここまでが長かったよ!
    作るまでではなく、作っている過程をもう少し掘り下げて欲しかったかなぁ。
    読後感は爽快。

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    2022年01月27日
  • 氷の仮面

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    真鍋くんがかっこいいぃぃ

    ただ少し
    友達がLGBTに対して
    理解が早過ぎるところが
    リアリティないなっと思ったり

    逆に三田の描写が妙にリアルだったり

    ちょっとなぁっていうところも…

    でもエピローグが最高すぎて…

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    2022年01月26日
  • デルタの羊

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    敗走と助走は、ときどき見分けがつかなくなります。

    僕らは芸術家じゃない。もちろん、視聴者の半歩先にいる必要はある。
    でも、頑張っても一歩先までだよ。二歩先になると作り手のエゴになる。


    構成が最初どうなるかって感じでやや不思議やったけど、作中作な中の半作中作みたいな入れ子構造やったな!
    まあまあ面白かったんやけど、本来カタルシスであるべき、逆転のポイントで、目線が主に文月になって、ややハブられたような、なんとも中心にいれないような感じがして共感しきれんかったな。
    なんというか、騙し絵の牙もそうやったような?なんかもひとつ没入感に欠けるなーこの人は

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    2022年01月16日
  • 盤上のアルファ

    購入済み

    作者のデビュー作

    「罪の声」にとても感銘を受けたので、この作者のデビュー作である「盤上のアルファ」を読んでみた。はっきり言って「罪の声」よりはかなり落ちる作品だと感じた。序盤の一章が本筋とはあまり関わりがないのに妙に力が入ってるし、何よりも他の作者の将棋を扱った作品と比べて対戦場面の記述に迫力がない。題名も内容を象徴しているとは思わない。

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    2021年10月05日
  • 雪の香り

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    最近ハマり気味の塩田作品。
    今回は恋愛ミステリー風。
    面白かったですが、ちょっとぶっ飛び感が・・・。

    塩田作品制覇したいと思っています。

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    2021年10月01日
  • 罪の声

    ネタバレ 購入済み

    社会批判する者の極端な論理が

    主犯格の一人は、動機を「自分が社会に希望が持てなくても、誰か社会に希望を持つ者(今いる社会が、絶対的の基盤だと信じる人々)に空疎な社会を見せることができる。」と語る。インタビューをした記者は、強い憤りを感じた。「金が欲しいわけでもなく、権力や資本主義に一矢を報いるためでもなく。ただ、砂上の楼閣を建てるため青酸菓子をばらまく」。砂上の楼閣は、脅迫文の録音の主である幼い子供のその後の人生であり、その家族や犯人と関係者のその後でもある。戦後20年が過ぎたころから戦争を知らない世代が、中心的に、幸福の理想を求めた反帝国主義、反資本主義、社会民主主義、新自由主義など運動を起こした。しかし、活発になるほど

    #怖い #泣ける #切ない

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    2021年09月16日
  • デルタの羊

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    99出版、新聞以外の分野にも造詣が深い。オタクやったんですね。そろそろ阪神淡路のことも小説として書けるかな。楽しみにしております♪

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    2021年08月06日
  • デルタの羊

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    アニメ業界を舞台にしたお仕事小説。
    前半の急な場面展開による凝った構成と、アニメ業界の現状を伝える詳細な描写にやや取っつきづらさを感じてしまいました。後半、物語が動き出してからはとても面白かった。

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    2021年07月11日
  • 氷の仮面

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    今でこそLGBT問題は人の口にのぼるが、肉体と精神の性別の違いに苦しむ人は、遥か昔からいたに違いない。こういう話を読むと、全ての人が自分らしく生きられるべきだと思うが、差別を無くすのは容易ではないと思う。主人公の受けた壮絶ないじめや、身内の数少ない支持、飛び込んだ世界での努力など、小説なので極端に描かれていて解りやすいが、現実の性的マイノリティの苦悩はもっと複雑だろうと想像した。

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    2021年06月15日
  • 罪の声 昭和最大の未解決事件(1)

    ネタバレ 無料版購入済み

    グリモリ事件は脅迫テープを吹き込んだ子供って今頃どうしてんのかな?ってずっと思ってたけどそれを掴みに持ってきますか。

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    2021年05月04日
  • デルタの羊

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    アニメ業界の話ということで楽しみに本を開いた。でも出だしが私の好みではなく、また構成が理解できず、途中でやめてしまおうかと思った。3分の1程読んだところで、ようやく構成が理解でき、内容的にも面白くなってきたので、最後まで読めた。
    アニメ業界の大変さと、アニメーターのアニメ愛の深さがよくわかった。

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    2021年05月04日
  • デルタの羊

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    ネタバレ

    読書備忘録582号。
    ★★★☆。
    アニメ業界のお話。しっくりこない。作者はいろいろ取材したと思うが、やっぱりしっくりこない。
    アニメ業界はもっともっと進化している・・・。
    物語は「アルカディアの翼」という冒険小説の冒頭で始まる。そしてこの作品をアニメ化したいという十字架を背負った玩具メーカー社員の渡瀬の話になる。アニメは製作委員会方式で作成され、そこにはアニメ制作と周辺ビジネスで商売として成立するんだという構図。グッズ販売で利益を得るのが渡瀬という訳だ。
    渡瀬はアルカディアの原作者近藤との長年の交渉でやっとアニメ化の許可を得る。しかし、メインの声優の不祥事で計画は頓挫する。渡瀬は玩具メーカーを

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    2021年05月03日
  • デルタの羊

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    業界もので面白いはずなのだけど、自分にはこの構造がはまらなかった。そうだったのか!とわくわくする方向じゃなくて、えー、そうなの…?になってしまってその後も疑う読み方になってしまったのが残念。

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    2021年04月27日
  • ともにがんばりましょう

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    新聞社の労組話。所々での軽妙な遣り取りにクスっとしながらも、著者の体験に裏打ちされた迫真に迫った経営層との団体交渉場面は手に汗握る。
    寺内が男前過ぎる感があるが、主人公が憧れるロールモデルとしてはこのぐらいの設定で良かったのかもしれない。
    このテーマなら恋愛要素はいらないかな、と思いつつも映像化がもし視野に入っていればやむなしか...。

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    2021年04月25日
  • デルタの羊

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    ネタバレ

    小説『アルカディアの翼』を渡瀬がアニメ化しようとする第1章、文月が1アニメーターとして働く第2章、第2章の最後に『トータル・レポート』として渡瀬の失敗の物語をアニメ化しようとしていることが書かれる。全てが同テクスト上で書かれるため、どこまでがフィクションで作品なのか、序盤は判別できない点は面白い書き方だと思った。
    物語の要所や結果の部分は空白にしたまま、時間が飛び次の章が始まる書き方には好みが分かれるだろう。加え、後半は文月視点で展開されるため、実は渡瀬が奔走しており、アニメーターの繋がりの良さをアピールする終盤に、その実感が欠けてしまっているように感じた。
    コーヒーを飲む休憩室、卓球、PUB

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    2021年04月06日
  • 女神のタクト

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    なんだかキャラクターの濃い人達がたくさん出てきて、すごいスピードで話しが進んでいったなぁという感じでした。オーケストラの再建がテーマですが、気負わず一気に読めるお話し。

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    2021年03月14日