【感想・ネタバレ】盤上のアルファのレビュー

あらすじ

「おまえは嫌われてる」。神戸新報県警担当記者・秋葉隼介は、たった一言で文化部に左遷され、将棋担当を命じられる。そんな秋葉の家に、突然転がり込んだのは、やけ酒の席で大喧嘩をした同い年の不遜な男・真田信繁だった。背水の陣でプロ棋士を志す男が巻き起こす熱い感動の物語。小説現代長編新人賞受賞作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

挫折した男たちの再起の物語。

人間関係が上手くなく、左遷に近い人事異動をくらった新聞記者。
生まれも育ちも不遇で、将棋だけが残された男。

そんな二人が出会ってもう一度前を向いてもがく。

新聞記者を将棋未経験者としたことで、読者が将棋を知らなくても読める様にしたのは親切。
将棋を通して描く人間模様こそが主題なので、安心して手にとって欲しい。将棋を知っていると輪をかけて面白いのはあると思いますが。

将棋にすがって生きてきた男の生き様は確かに不遇であるが、場面々々で手を差しのべる人がいたのはほんの少しの幸運だったなぁ。そのほんの少しの幸運が後に大きくなって帰ってくるとは。

秋葉にとっては大きな失望となってしまいましたが。でも、やっぱり春が来そうで良かった。

まさか、あの2人がそんな関係だったとは。それも含めていい読後感。

続編なのか、スピンオフなのかもある様なので楽しみです。

序盤の女流二人が対峙した場面、面白かったなぁ

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2025年03月18日

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33歳・独身男たちの、崖っぷちで熱い将棋物語
将棋しかない無職の真田は、将棋に嫌気を指す新聞記者の秋葉と出会い頭に喧嘩。それを機に、秋葉の家へ転がり込む。騒がしい同居生活を送りながら、真田はプロ棋士を目指して3ヶ月後の試験対局に挑む。

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2021年07月06日

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唐突な膝カックンに、思わせぶりな内股透かし。会話の妙で引き込まれて、気付いた頃には勝負の綾に絡め取られる。
面白かったなー

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2020年10月12日

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これは面白かった!
ユーモアあり、涙あり。
局面を再現して欲しいですね。
将棋を指していた頃を思い出しました。

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2020年01月12日

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初読みの作家さん
面白かった
将棋の世界ってプロになるまでが
大変なのね
将棋を知ってればもっと楽しめたかな
真剣な中にちょっとクスッと笑えるとこもあり
登場人物が皆んな個性的で素敵
私的にはアナゴのおっさんを
もうちょい見たかったなぁ

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2025年09月07日

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今年度、暫定No.1!

帰省時のバスで、なんか読も、と思って手にした一冊。新刊に読みたい本が書店に色々並んでいたが高いのでグッと我慢して、「前に読んだことのある作家だなぁ」くらいの認識でこの文庫をチョイス。
Debut作だったんですね。将棋にはあまり思い入れのない私なので、少し読み進めてから失敗したかなぁと思ったけれど、私以上に主人公が将棋に思い入れがなかったので、安心して読み始めました。気がつくと一気読み。最後はちょうど目的地についたところで、読後感サイコーでした。アルファ、というモチーフはあまり響いて来なかったかな。
解説も気持ちよく読めましたが、続編をぜひ読みたい、という気持ちより、この方の他の作品を読みたい気持ちが強くなりました。
おすすめの一冊!

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2024年08月13日

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『罪の声』『存在のすべてを』を読んだ流れでの著者読み。
プロ棋士編入試験を目指す男と 文化部への異動にくさる新聞記者のおっさん二人を中心としたお話。
新聞記者の経歴が このデビュー作に生かされていることを実感する。
タイトルのアルファが意味するものは分かるが、生への執着の迫力としては 真剣師の「いてもたれ!」の方がピンと来るものがあった。
24-11

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2024年06月14日

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前半はすこしゆったりめに進む。
初めの方、作中の表現にもあるが主人公が性格が悪く、あまり共感できるキャラクターでもなかったが

後半にかけて、人間味やその人の持つ優しさや弱さに触れてだんだんと魅力に思える人だなと感じた。

たぶん30代そこそこの男はそんなもんだと思う。
そして30代そこそこの男女の三角関係なんて見てられないと思ったけど、読み終えた時この3人の物語の続きが知りたくなった。

ぜひ読んで欲しい!嫉妬にまみれた30代におすすめ!

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2024年05月20日

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作者のデビュー作ですが先が気になり一気に読めました。特に序盤でのドイヤ姫路での、シリアスな展開から一気にギャク路線になるところに驚きましたが嫌いじゃないです。作者のギャクをもっと読みたい気持ちで他の作品を手に取りそうです。特に二人の主人公の関西弁の掛け合いがとても楽しいです。更に二人をつなぐ三角関係となる女将、静がいい味だしてます。
プロ将棋の過酷な世界を垣間見るようだが、プロ棋士による解説には物語になるような事は少ないとも書いており、個人差があるのかと。作者がこの作品を執筆していた頃は神戸新聞の棋士記者だというので驚きと納得感があります。
終盤のプロ棋士編入試験の緊迫はとても読み応えがかるが、勝負直後に挿入される三角関係の結末については気持ちの準備ができておらず、試験の余韻を打ち消すほどの威力がありびっくりしました。そういえば伏線割とありましたね。

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2022年08月14日

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ええ感じの会話!ノリツッコミありの!
これぞ関西って感じには、親近感が!
しかし、将棋は、ほぼ知らんに等しい。駒の進め方ぐらいしか知らん。

作者の塩田さんは、元将棋担当記者みたいなんで、リアリティがある。更に神戸新聞みたいなんで、関西弁もリアリティあり!

文化部に左遷された不貞腐れた新聞記者(秋葉)と将棋の夢に敗れホームレス寸前の人(真田)の話。
2人の交わりを通じて、将棋のプロを再度目指す。(アマチュアから、プロへとか色々制度があるんやな)

将棋に賭ける熱い思い(真田)また、今まで、興味なかった将棋への思い(秋葉原の2人の交わりは面白かった。

しかし、秋葉さん〜可哀想〜〜
ええように利用されて…やっぱり、女の人って怖い〜
まぁ、美人さんに揺れてしまう秋葉さんに非はないとは言わんけど…
利用しただけなら、秋葉さん報われんから、ちゃんとプロ棋士になって活躍してや〜

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2022年04月23日

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読みやすくてスラスラ読んでしまった。
ハチャメチャな将棋指し(プロじゃないからこう呼ぶしかないね)真田と、反発しながらも次第に親友になっていく新聞記者の秋津。社会部から外されて文化部に異動して腐っていたのに、真田と同居を始めることでその熱さに取り込まれて、再び記者として書きたいという気持ちを取り戻していくストーリー。ドラマも良かったです。

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2022年01月23日

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社会部の県警担当から文化部の将棋担当へと異動を命じられた男。無職で住所不定のプロ棋士を目指す男。このふたりが嫌われ者である理由は「彼は性格が悪かった」。2回この文が出てきて笑いました。

将棋のことはほとんどわからないのに、胸が熱くなるシーンがあります。例えるなら、『シコふんじゃった。』で竹中直人が勝利を収めるのを観たときと同じような感覚。映画館で拍手が起きたことを覚えています。本作でも思わず立ち上がって拍手したくなりました。

将棋担当になったことは左遷以外の何物でもなかったわけですが、でも確かに、事件事故だけでは紙面は埋まらない。あらゆる面をつぶさに読みたい気持ちにさせられます。

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2021年11月15日

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続編的な 著書の盤上に散る の方を先に読んでいたが この作品の方が文章のリズムや展開等も良く出来ている感じ

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2021年03月26日

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面白い。33歳のおっさん2人を主人公にした青春ど真ん中もの。人物描写が上手いし、軽妙な関西弁のでのやり取りがテンポ良くて黒川博行を彷彿とさせる。この作家はなかなか凄い。三段リーグに復帰してからの続きが読みたい!

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2020年11月26日

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前半はやや重く、中盤以降のテンポアップから終盤までの流れはとても良い。これがデビュー作とは恐れ入りました。続編があるようなので手に取ってみたい。真田、秋葉、静、加織のその後がどうなるのか、興味津々!

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2020年05月10日

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罪の声でこの作者にハマり、デビュー作読んでみた。将棋には詳しくないが、将棋を通した人の生き様や、神戸の状況を描いた描写は懐かしく関西弁での掛け合いなど、またどハマりしてしまった。面白かった!

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2020年01月31日

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続編から読んでしまった後のこの本!!
知ってる登場人物ばっかりでめちゃくちゃ楽しかった!
真田さんのかなり辛い過去の描写も辛い・キツい、だけで終わらせない表現力。最後の終わり方の清々しさ!
そして、やっぱり魅力的すぎるキャラ達!!
塩田先生の作品を知って間もないのに魅了させられ過ぎ!!
将棋のことを何も知らなくてもめちゃくちゃ手に汗握る対局の描写。こんど、将棋番組見てみようと思った。

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2019年12月30日

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囲碁はわからないけれど、それでも内容はわかりましたし、とても楽しめました!

(読後時間が経過していてあまり細かい感想がかけなくてごめんなさい)

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2019年12月17日

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ネタバレ

期せずして将棋担当になった記者。子供のころから厳しい環境の中で将棋だけを頼りに生きてきて、棋士になるための最後の大勝負に挑む人。そんな二人が邂逅する。
比較的軽いテンポで進むストーリーと対照的に、将棋の場面ではリアルな描写が続く。作者も将棋記者だったのだそうだ。ラストの展開には唸らされた。

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2019年11月09日

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塩田武士のデビュー作とは知りませんでした。人との出会いの大切さを思いました。捨てる神あれば拾う神あり。ラストの展開に驚くとともに救われた気持ちになりました。

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2019年07月15日

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ネタバレ

将棋の話。奨励会でプロになれずそれでも将棋を捨てられない男、見た目はゴツイはげ、金人望家全部ない関西弁。キャラはとてもいい。泊めてやる主人公もなんだかんだいいやつ。ただ、居酒屋の女将が元妻ってのはできすぎというか余分だわ。そこそこのスピード感があり読みやすい。将棋を小説でやるなら、挿絵で棋譜を載せたらわかりやすいのに

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2019年06月09日

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盤上のアルファ / 塩田武士

「秋葉、人事っちゅうのは何で決まるか知ってるか?」
「好き嫌いや。おまえは嫌われてる。」

「この寒い中、裸1つで追い出そうっていうんですか?
僕の格好見てください。タンクトップですよ。
死んだらどうするんですか?」
「灰になるだけや。」
「しびれるわぁ」

かくして、嫌われ者の記者とタンクトップは出会うこととなった。
将棋に命を懸けた男が巻き起こす、男臭く熱い真剣勝負の物語。

「キリストとおまえの共通点ゆうたら、髭ぐらいのもんやろ」
「あと、薄着やな」
「どうでもええわ」

ゆかりある神戸の風景に
関西弁のツッコミが効いていて
どんどん物語に引き込まれました。
気づけば、戦う男に魅せられて
思わずこめかみが熱くなることも。

何をしても三日坊主な私には、
彼のような生き様がうらやましいとともに、とても眩しかったです。
秋葉もきっとこんな気持ちだったんだろうな、と思いました。

ー 希望が一番大きく見えるのは、
達成したときではなく、その目的に向かって苦しんでいるときである。ー

人間、もがき続けてなんぼや!と言われたようで
とても胸に刺さる言葉でした。

何より最後の1ページの情景が美しかった。
鮮やかな読後感を味わえたのはきっと、私だけではないと思います。

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2018年09月03日

Posted by ブクログ

将棋を知らない人でも挫折を乗り越えようとする
再チャレンジするそんなストーリーは展開も早く面白い
一方で秋葉という記者
真田はどのように奨励会や師匠の千田と出会ったのか?
そして‥
と思ったら、続編がある事を知り安堵!「盤上に散る」

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2025年10月15日

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テンポよく進んで読みやすかった。
3人の共同生活あたりから面白くなったと思う。
あの犬は最後どこに行ったんだっけ。

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2024年11月26日

Posted by ブクログ

新聞記者秋葉とプロの将棋士を目指す真田の話。腐っていた秋葉が熱くなっていく様が大変良く何故か秋葉を応援したくなる。けどこの仕打ちは流石に可哀想で肩入れした分言葉が出ない。あー将棋の小説や漫画を読むたび将棋を知ってたらもっと深く読めるのにと後悔する。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

私だって「存在のすべてを」を読みたい。
塩田さん読んで待ちます、2作目
2010年小説現代長編新人賞受賞
2011年将棋ペンクラブ大賞受賞

不遇な少年時代を送ったアマ棋士。三十三歳にして、アルバイト解雇され無職となる。
知り合った新聞社の文化部担当記者の家に転がり込み、プロ棋士になるため最後の挑戦を始める。
最近は、藤井聡太さんの活躍が心地良くて、ネットでニュースになるとつい読んでしまう。将棋のルールはわからなくても、将棋界というところが魅力的なんだろうと思う。
「3月のライオン」
「りゅうおうのおしごと」
「少年⭐︎周波数」
いずれも美形高校生の将棋界のお話しで、いずれも楽しく読める。
プロ棋士となるにはこんな破天荒な人材もいるのかなと思う。将棋界のプロになる行程等も多少わかる。ラストにまさかの人間関係も加えられて、ほぼデビュー作のようですけど、よしよしです。

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2024年03月21日

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苦悩する男の絵から表紙買い。題名から囲碁将棋の話と推測したが、将棋の話。正直駒の動かし方位しか知らないし、「3月のライオン」でしか知識がなかった。
もっと事件性がある展開と思っていたが純粋に将棋に打ち込む話。
30過ぎの男がプロになるべく挑む姿勢は熱く、後がなく追いつめられた状態が切羽詰まりハラハラさせられる。反面、ユーモアを感じるシーンもあり重たくなりすぎない。
「ヒカルの碁」に出てきた、試験を受けるおじさんを主役にしてクローズアップしたような感じ。
そして周りの女達。強かだなあ。と言うのが強烈な印象。世間の女性もこんなのかなぁ。怖いというか、やはり強いのだ。麗、加織、静。
秋葉、真田の戦いを表とすると、女性達の生きざまも裏テーマと平行して語られている。生きていくための強さを感じた。

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2023年07月21日

Posted by ブクログ

将棋を題材にした小説ということで読んでみました。

まぁ、面白かったんだけど、一言で書くなら「女は怖い」ですね。全部そこに持って行かれた。

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2023年05月26日

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ネタバレ

関西弁の会話のやりとりがテンポよく、一気読み。
著者の経験も反映されているのか、将棋独特の世界がわかりやすく表現され面白かった。

とはいえ、いろいろな場面でスムーズすぎるところが逆に引っかかりも。現実ではとてもこうはいかないだろうなぁ。

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2023年02月06日

購入済み

作者のデビュー作

「罪の声」にとても感銘を受けたので、この作者のデビュー作である「盤上のアルファ」を読んでみた。はっきり言って「罪の声」よりはかなり落ちる作品だと感じた。序盤の一章が本筋とはあまり関わりがないのに妙に力が入ってるし、何よりも他の作者の将棋を扱った作品と比べて対戦場面の記述に迫力がない。題名も内容を象徴しているとは思わない。

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2021年10月05日

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文字通り将棋しかない人生の少年が、奨励会という修羅場で力尽き、退会後も将棋が忘れられず、修練を積んで三段リーグ編入試験へと臨むストーリー。まさにいま映画化されたばかりのしょったん、こと瀬川晶司の生き様が思い起こされる。

挫折なしに三段リーグを突破してプロ棋士になるのももちろん険しい道だが、ドロップ・アウトして、一度社会に出てから再び将棋の世界に挑戦するというのは更に想像を絶する厳しさだ。
そこを敢えて進もうとする根性、気概にはやはり心打たれるものがある。

この本はどうやら続編があるらしい。真剣師である林が主人公ということらしいので、そっちもぜひ読んでみたいなぁ、と。

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2020年11月05日

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