あらすじ
話題作『罪の声』著者による傑作純愛ミステリー
学生時代、冬の日に出会った恋人・雪乃。
12年前に姿を消した彼女を、いま警察が追っている。
新聞記者になった私は密かに調査を開始した。
彼女は何をしたのか。
京都の四季を背景に描かれる若き日の恋と、隠された秘密をめぐる現在の日々。
純愛ミステリーの傑作登場!
解説 ザ・ギース 尾関高文
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
素直に面白かった。
雪乃が最初は変な人に思えましたが、最終的には幸せになってほしい女性に変わっていた。
切ないようで悲しいようで、最後は何となく救われた気持ちになる小説でした。
2人が全ての過去のしがらみから逃れて幸せになってくれることを祈ります。
Posted by ブクログ
2017/8/28 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
2018/9/6〜9/11
「罪の声」で名前を知った塩田さんの初読み。舞台である京都北山、宝ヶ池あたりは自分も学生時代によく行ったところ。その懐かしさだけでなく、スリリングな展開に引き込まれる。上手い作家さんだ。また1人、Must Read作家が増えた。
Posted by ブクログ
ジャンルとしたら『恋愛ミステリー』というところ。
主人公は新聞記者。むかし京都の大学に通ってるときに、ふとしたことから同じ歳の女性と知り合い、意気投合し同棲を始める。しかし、彼女は突然いなくなってしまった。
その後、新聞記者となった自分が追っている事件の容疑者にその彼女の名前を見つける…自分と会っていなかった時間、彼女は何処で何をしていたのか?(塩田武士さんは元新聞記者で警察回りの担当をし、このような経験をしたのが、小説のヒントになったらしい)
この2人の若い頃のデートシーンなどのセリフが関西弁のやり取りで非常に微笑ましく、面白い。屈託の無い冗談ばかり。だからこそ、現在の状況が切ない。
また舞台が京都で、その四季を背景に描かれるのがちょっといい。若き日の恋を回想しながら、だんだん彼女の隠された秘密がわかってくる驚き…なかなか深い。
若い頃にした恋愛で、いまは一切の連絡先も知らない…その相手の消息があるキッカケでわかり、自分と付き合っていた頃の別な過去があった…これだけでも僕にはめちゃくちゃ興味深く思えたなあ。
Posted by ブクログ
純愛ミステリーとは書いてあるけど、純愛要素の方が強そう。
相変わらずの関西弁の!
しかも、上賀茂神社とか、北大路とか知ってるとこ多いし、親近感が半端ない!
その近所の大学行ってたから、懐かしい〜
こんな男まさりな女の人結構好きですよ〜強がりの…
色んな経緯あるんやけど、犯罪は感心しないのは確か。
でも、お父ちゃんが、あんな事したら、罪悪感が凄いから、言われるがままになってしまいそう…
この辺ではありそうな男女の会話がええ感じやけど、なんだかんだ言っても、主人公が一番純愛やな。
こんなに、ずっと待てるかな…
私なら、あちこちで(^◇^;)
Posted by ブクログ
ぐわわ、せつない。こんなラブストーリーも描けるのか、塩田武士。本作の雪乃はノルウェイの森の緑に次ぐ俺のライフタイムベストヒロインに入るよ。しかも主人公の名前が恭平。主人公が雪乃の事を好きでたまらなくて、いちいち自分の持つ愛情に気づいたり、細かく傷ついたり、共感できる心理描写が良すぎた。雪乃がめちゃくちゃ奔放に振る舞ってたのも、犯罪者たちに身を寄せて生きるしかなかった彼女が初めてさらけ出せる相手に会ったからなんだと考えると、胸が締め付けられる。たった数ヶ月で失った彼女と12年ぶりに会って、また暮らして、いついなくなるのか怖くて、ってのも読んでてハラハラせつなかった。過去と現在の同じ月を並べて同じ章としてるのも良かった。懐広いなー塩田武士。せつなかったー。
Posted by ブクログ
『崩壊』に続き、塩田作品四作目。過去と現在、それぞれの変化、京都の町並みや季節の移ろい。と謎の女・雪乃の変化の対比が良かったです。彼女の過去を知ったとき——さぞ大変だったろうな、と。最後はああなってしまったけど、それで逆に解放されたのかなと思うとジーンときました…。えらい遠回りした感もありますが、エピローグはとても良かったですね^^ 二人の今後の幸せを願いたい!最後に一番好きな場面の紹介を——[p99〜p112]。
Posted by ブクログ
京都の事物を背景に、ポンポンといきかう関西コトバにあふれる、若さの軽み。こんなカノジョがいたらどうヨ、という妄想にも寄り添う。テーマ全体は「青い」という印象。
Posted by ブクログ
京都の街が好きな人には良いかもしれない。自分はそうではないので長々と随所に挟まれる風景描写を読み飛ばしながらなんとか読み終えた。
映像化には向いてそう。
ハッピーエンドだが、果たしてベールに包まれていた黒い過去が明らかになった後も主人公は同じように雪乃を愛せるだろうか。否だと思う。
Posted by ブクログ
京都を舞台に、主人公と雪乃が過ごした2000年と2012年の四季が同時進行で展開されていくお話
私の集中力が乏しいせいか、あれ、いまどっちの話だ?と混乱してしまい、なかなか理解が難しかった
あと…雪乃の無鉄砲な行動が苦手だった〜
幼稚園〜小学生なら“無邪気”や“純粋”で許されても、いい大人がわがままばかりでずっと近くにいたらうんざりしちゃうんじゃないかな〜
Posted by ブクログ
主人公と同年代、大学時代を過ごした北山〜北大路が舞台。
共感要素満載なのに、ヒロインがあまりにいけ好かなく、半分くらいまで本当に辛かった。
後半はペースアップしたが、前半辟易したヒロインのキャラの必要性が、後半明かされる真実とリンクしない。
特に、ケンカっ早いところとか、目立つやん。
とにかく、あんな女いやだー!
でも、北山や北大路の細かい描写は良かった。
あの頃と変わったところも含め、目に浮かぶ。
Posted by ブクログ
積読。
純愛ミステリってどうしても惹かれてしまう…
そして久々のジャンルでもありました〜。
12年前に出会った彼女と、
12年の時を経て再開した彼女の秘密を巡るお話で
彼女の罪が何なのかを予想しながら
読んでいくのはずっと心臓が痛かったーーー
ある日突然隣にいる人がある事件に関わってるとしたら
信じていいのか分からなくなるとしたら……
を考えてゾッとする。
Posted by ブクログ
塩田さん、こんな恋愛ものも書かれるんですね〜!
とはいえ、期待したいのは「罪の声」的なやつなので〜〜!!
あと、いろいろまどろっこしいし!(^_^;)
Posted by ブクログ
12年前に突如として姿を消した恋人。新聞記者になった私に、警察が彼女を追っているとの情報が入る。京都の四季を背景に描かれる青春の日々が甘酸っぱい純愛ミステリー。
ヒロイン・雪乃のキャラクターが印象的である。その個性故に好き嫌いが極端に分かれ、作品の評価にもつながりそうだ。二人の会話のテンポが関西人らしく、ボケとツッコミも的確で微笑ましい。解説の尾関さんの雪乃は満島ひかりに私も賛成。