塩田武士のレビュー一覧

  • 歪んだ波紋
    誤報、捏造、盛りだくさん。メディアだからといって正しくも高尚でもなんでもない。訂正記事を出したくないとか勘弁してください。
  • 歪んだ波紋
    短編集なのかと思いきや全てが繋がっている展開は面白い。ただ前の章の人物は忘れてしまっていたので人物相関図みたいなのを作ると分かりやすそうだし面白いと思った。マスコミへの見方が少し変わると思う。新聞だから、ネットだから、という区分はこれからはせず何が真実か見極めがだ大切だと思った。
  • 崩壊
    バブルは、経験してるんやけど、恩恵に預かる事もなければ、その逆の悲惨な経験もない。
    何か仕事忙しくて、な〜んもしてなかったって感じ。何か景気ええ事言うてるわ的な。

    相変わらずのええ感じの関西弁は心地よいけど、タイトルの如く、バブルで大変な人らとか、崩壊してる家庭がチラホラ。犯人側にも、追う方にも。...続きを読む
  • 盤上のアルファ
    作者のデビュー作ですが先が気になり一気に読めました。特に序盤でのドイヤ姫路での、シリアスな展開から一気にギャク路線になるところに驚きましたが嫌いじゃないです。作者のギャクをもっと読みたい気持ちで他の作品を手に取りそうです。特に二人の主人公の関西弁の掛け合いがとても楽しいです。更に二人をつなぐ三角関係...続きを読む
  • デルタの羊
    アニメを創り上げる、作り手達の物語と今のアニメ界を描いた作品。どこまでリアルなのかは分かりませんが、へえ~と頷くことや、そんなんなってるの!?という驚きもあり、楽しかった。熱血度の塩梅も個人的にはちょうどよかったです。
  • 歪んだ波紋
    期待を裏切らない力作とは感じるも、ストーリー立てが少し複雑で何度も前段の話の登場人物の確認が必要になった。記者出身の著者ならでは視点であると思うが最終的なメッセージを掴み取りにくいとも感じた。
  • 歪んだ波紋
    いろいろ考えさせられるストーリー。「誤報」がなされる背景に、ライバルを出し抜かなければならないとか、会社や個人が存続していくために仕方がなかった…というような展開は想像に難くないが、最後の最後に全く違う視点を与えられ、背筋が凍ってしまった。
  • 盤上のアルファ
    ええ感じの会話!ノリツッコミありの!
    これぞ関西って感じには、親近感が!
    しかし、将棋は、ほぼ知らんに等しい。駒の進め方ぐらいしか知らん。

    作者の塩田さんは、元将棋担当記者みたいなんで、リアリティがある。更に神戸新聞みたいなんで、関西弁もリアリティあり!

    文化部に左遷された不貞腐れた新聞記者(秋...続きを読む
  • 氷の仮面
    今でこそ多様性が理解されて、周りにもLGBTを公にしている人がいるけど、自分が小さい頃は理解されにくかったり、人とは違うことに対して差別的な捉え方をする部分も一部あったように思う。

    本作もまだ性同一性障害が理解されてていない時代に、女性として生きていくまでの半生を描いた物語だったけど、蘭の生きた半...続きを読む
  • 盤上のアルファ
    読みやすくてスラスラ読んでしまった。
    ハチャメチャな将棋指し(プロじゃないからこう呼ぶしかないね)真田と、反発しながらも次第に親友になっていく新聞記者の秋津。社会部から外されて文化部に異動して腐っていたのに、真田と同居を始めることでその熱さに取り込まれて、再び記者として書きたいという気持ちを取り戻し...続きを読む
  • 歪んだ波紋
    吉川英治文学新人賞受賞作。地方紙記者の報道を通して現代社会の虚と実に迫る。ジャーナリズムの姿を・・・。ここまで描くとは!
  • ともにがんばりましょう
    組合の団体交渉一色。
    こんな作品初めてでした。

    私も会社の執行委員に誘われたこともありましたが、
    こんなに大変なのか・・・・と。

    YASUSHIも登場。
    面白かったです。
  • 盤上のアルファ
    社会部の県警担当から文化部の将棋担当へと異動を命じられた男。無職で住所不定のプロ棋士を目指す男。このふたりが嫌われ者である理由は「彼は性格が悪かった」。2回この文が出てきて笑いました。

    将棋のことはほとんどわからないのに、胸が熱くなるシーンがあります。例えるなら、『シコふんじゃった。』で竹中直人が...続きを読む
  • デルタの羊
    アニメ業界のクリエーター達の奮闘を描いた物語。今まさに直面するアニメ業界の実情を背景にリアルを感じる。
    アニメ製作プロデューサーの渡瀬智哉はSF小説「アルカディアの翼」のアニメ化に情熱を燃やす。一方でアニメーターの文月隼人はアニメ業界を描いたドキュメントをアニメ化するプロジェクトに参加していた。
    ...続きを読む
  • デルタの羊
    アニメ業界で奮闘するアニメーター達のリアルを描いた物語。
    一度は頓挫した「アルカディアの翼」のアニメ化。その実現に全てを賭ける渡瀬智哉は、アニメ化計画「デルタの羊」を引っ提げ、不可能と言われたアニメ化の実現に挑む。
    アニメにまつわる様々な専門用語が出てくるため、読みやすい文章ではなかったが、その分日...続きを読む
  • デルタの羊
    まるで絵のない漫画を読んでいるような、躍動感のある語り口の文章と仕掛けのある展開はさすがの一言。
    ただ、アニメに関してあまりにも知識がなさすぎ、ついていくのに精いっぱいな部分もあった。
    それでも最後まで読ませたのは、作中通して感じられた、アニメに限らずモノ作りに賭ける熱い思いの力か。
  • 氷の仮面
    バラバラだったストーリーが1つに繋がって、エピローグの美しい秘密は素敵すぎた。参考文献もいくつか使われていて、様々な形の「愛する」を知ることができた気がする。
  • 女神のタクト
    やはり塩田作品は面白い。
    一気に読みました。
    各キャラに特性があって、その裏があって。
    感動しました。
  • デルタの羊
    アニメ界が抱える問題を小説化。
    確かにスタッフを多く抱える中で、その情熱を頼りにしてしまう現実はあるのかもしれない。
    その中で、鬼滅の刃のヒットがあるので、利益分散を現実に想像してしまう。
    さて、物語はといえば、挫折からの成功で、マンガやアニメによくありそうな展開。
    最近映像化の多い作者だけに、アニ...続きを読む
  • 拳に聞け!
    舞台は大阪の寂れたボクシングジム。
    そこに集まるのは、挫折し、夢を追えなくなった大人達。その大人達が1人の優しき青年、勇気に想いを託し、願いを込めて、リングへ送り出す。

    勇気の成長。勇気に夢を託し、夢に加担し、変わっていく大人達の姿が胸を熱くする。
    いわゆるスポ根ものに近いかも。読んでるうちに胸が...続きを読む