塩田武士のレビュー一覧

  • 氷の仮面

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    トランスジェンダー、性同一性障害という言葉がなかった時代に生きづらさに悩む主人公の気持ちを丁寧に描いた作品。最後にちょっと驚きの要素もあり。派手ではないけど、優しい気持ちになれる作品でした。

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    2026年01月08日
  • 罪の声

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    重厚。
    実際の事件をモチーフにして、そこに人間味のあるテーマを添えて再編。犯人たちの動機が軽薄なのも、このテーマを際立たせるのには重要。
    実際の事件のことはよく知らないので、知っていると胸熱だったのか。立場の違う二人の人間が物語を進めていくが、途中二人の立場は全く違うものに気づく瞬間が覚める。
    二人分のストーリーと複数の犯人、もう誰が誰だかわからなくなって大変。時系列も複雑。分厚いし、気軽に再読や人に勧めるのは難しい。

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    2026年01月08日
  • 罪の声

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    きっかけはラジオの声で、2人の男がそれぞれ違う方面から謎を調べて、ようやくふたりが出会ってからのスピード感がたまらなく良かった。
    正直に言えば事件自体は色々ややこしくて、理解はしたが納得は出来なかった。
    真相もあっけなく、謎がわかって良かったという気持ちにはならなかったが、その後の事件関係者の今に心が震えた。
    ようやく解き放たれて、前に進んで欲しいなと強く思った。

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    2025年12月27日
  • 崩壊

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    序章
    発生/捜査/浮上/疑惑/肉薄/動機
    終章

    市議会議長が殺された事件
    所轄のベテラン男性刑事本宮と
    県警の若手女性刑事平原が
    組になって捜査にあたる

    少しずつ明らかになる
    事実、人間関係、語られた言葉……

    不明な動機にこだわり調査を続ける本宮
    最後に手に入れたのは……

    なんだか せつないなあ


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    2025年12月05日
  • 崩壊

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    刑事本宮、市議会議員嶋田殺害事件を追う
    そこには過去の公務員の汚職が関係しているのでは?

    そして被疑者は何故嶋田議員を殺したのか?

    本宮自身刑事としてではなく仕事に逃げていた過去や捜査に関わる人達の人間関係から、
    犯人は何故?嶋田を?
    「ふれあいの里」そこには!
    犯人の心理を勝手慮ってしまった

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    2025年12月04日
  • 罪の声

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    京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。1984〜85年に起こった昭和史に残る、グリコ森永事件を題材にした作品。 舞台は関西を中心に展開される。 新聞記者がグリコ森永事件を取材する話と、自身が加害者の息子である人物の視点から話が進んでいく。もともと身代金より株で儲けるつもりだったという話は、なかなかおもしろか

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    2025年11月27日
  • 罪の声

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    ネタバレ

    小栗旬さんと星野源さんが演じる映画を観て、原作も読みたいと思い購入しました。
    映画より分かりにくかった部分が細かく描写されており楽しめました。結構映画では削られてたんですね…。映画同様に好きなシーンは、やはり生島家族で亡くなった姉の声を聞くシーンでした。"声"により波乱の生活を送る様になった一家。罪の象徴でもある様に扱われていた声ではありますが、最後にはその声で失われた家族の時間を補う存在となった事に深い感動を感じました。
    阿久津と俊也がバディとなる部分は映画と違い最終盤。そして曽根達雄との対峙もまた中盤という展開。この部分に関しては映画も原作もどちらも良いですね。
    面白か

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    2025年11月05日
  • 歪んだ波紋

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    轢き逃げ事件の犯行車両が被害者宅に……というスクープを取った新聞記者の物語が第一話。

    まるで誤報と虚報をテーマにした5話の短編集、連続短編のように描かれていたが、数多の点が絶妙に繋がっては途切れ、途切れては繋がるような感覚を覚えて、全てを一つの物語と勘違いしたまま読み終えてしまった!

    それほどに、たった150ページの中に多くの人物、誤報事件、虚報事案が発生する。

    人や媒体を信頼することと、情報を信頼することの違い、そして人も自分も情報をどのように得て受けられるのか。

    「歪んだ波紋」は、決して作中の苦悶する記者たちだけではなく、自分のような他業種、一般的人間の判断力が問われる罠のようなも

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    2025年10月31日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    サスペンスでありミステリーでありドキュメンタリー的な要素もあり、そして美術史やラブストーリーなところもあり……重厚なエンタメ小説であるのと同時に、なんかこれは、もう、人生!!人生の小説です!!と思いました。人生やって頑張ってる人、みんな読んでほしいです。

    激動の生活を送る中でも、あの約束が忘れられてなかったって分かったとき、私も泣いちゃった。そして今から老後に備えてオタクグッズの整理に入らせていただきます。それでは。

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    2026年03月06日
  • 罪の声

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    終盤、俊也と阿久津が聡一郎に会うあたりからは胸が締め付けられるような感じでした。読み終わって何だか少し疲れました。
    自分勝手で虚しくなるような犯行理由。多くの子どもを危険にさらした事件が、裏側でも子どもの人生を大きく狂わせてしまっていた。大人の勝手な行動で。
    犯人探しだけではなく未来に繫ぐ、報道の役割についても考えさせられました。

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    2025年10月17日
  • 崩壊

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    ネタバレ

    多くの人物が登場して複雑に絡んでいくが、繋がりが見えてくると一気に展開が変わる。犯人は割と序盤で浮き出てくるが、犯人の考えや軸にあるもの、犯行の動機は最後まで読まないと全く分からなかった。また、誰かの過ちによって(主に金に振り回されて)崩壊していく家庭、それに苦しめられる罪のない者たちはどう生きていけばいいのか、考えさせられた。何より、事件を共に追う本宮と優子はそれぞれ魅力的な人物で、とても良いペアだ。非常に面白かった。

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    2025年10月14日
  • 氷の仮面

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    今でこそ性同一性障害と名がついた一人の人生を丁寧に追っていく。読みやすいテンポ書かれていて一気読みした。
    小学校からの積年の想いや家族との関係の拗れ、人との出会いなど、綺麗に収まらない部分に現実味があり良かった。

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    2025年10月10日
  • 罪の声

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    2016年第7回山田風太郎賞受賞、同年「週刊文春」ミステリーベスト10 国内部門第1位、2017年本屋大賞3位、2020年には小栗旬×星野源で映画化される。現在NetflixとU-NEXTで配信中、昨夜は1章とエピローグを残してU-NEXTで映画鑑賞。そのあと残りの91ページを読み終えたてレビューをする。

    罪の声とは35年前、企業事件の揺動に関わった子供たちの声のこと、テープの存在を偶然知った当時の加害者でもあり、被害者の曽根俊也が過去の事件を追う記者とその全貌をあばくお話。事件に関わった3人の子供のそれぞれの人生はやり直せないが、ラストには前向きに生きる希望を与えてくれる。イヤミスではない

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    2025年10月03日
  • 騙し絵の牙

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    読み応えのある本でした。ちょっと難しそうかなと思って読みはじめましたが、展開が面白くドラマのようにさくさく読めました。

    特にp.160-161の所が印象に残りました。安くて手軽で時間潰しばかりに時間を使ってしまっていると、自分の生活を反省しました。昔は一日中本を読んでいられたのに、今は読んでいてもついついスマホに手が伸び、分からない単語を調べようと思っただけでも、そこからSNSを開いてしまったり…

    これからはスマホ依存から脱することが豊かな人生に繋がるのかと考えたり、何も考えずに生活してしまっていたなと、この本を通して色々と考えさせられました。

    最後の解説で大泉洋さんを元に小説が作られた

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    2025年09月27日
  • 騙し絵の牙

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    大泉洋さんのキャラに合ってる人たらしで、場の中心にいつもいるよーな編集者。ネット社会で本が売れない時代の編集社の存続をかけた戦い。私は電子ではなく紙で読むことが多いけど、古本ばかり…。作家さんは大変だなぁーと。最後に人のよい主人公の裏の顔が…騙してるとは思わないけど、誰しも裏の顔はありますよ。

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    2025年09月24日
  • 朱色の化身

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    これも一気に読んでしまった。インタビュー形式が大部分で、登場人物も多いため、もう一度読み返さねば。
    珠緒さんと年齢が近いので(こんなに辛くはなかったけど)就職後の描写は懐かしささえ感じた。珠緒さんは一切登場していないのに、インタビューで彼女の性格が肉付けされていくのが、見事でした。
    でも珠緒さんもお母さんもお祖母さんも壮絶な人生すぎて可哀想でした。

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    2025年09月17日
  • 盤上のアルファ

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    初読みの作家さん
    面白かった
    将棋の世界ってプロになるまでが
    大変なのね
    将棋を知ってればもっと楽しめたかな
    真剣な中にちょっとクスッと笑えるとこもあり
    登場人物が皆んな個性的で素敵
    私的にはアナゴのおっさんを
    もうちょい見たかったなぁ

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    2025年09月07日
  • 騙し絵の牙

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    日曜劇場でやっていそうな、勧善懲悪のストーリーかと思いきや…
    エピローグがなくても十分面白かったですが
    エピローグを読むと物語の印象が全く違ってくる。
    まさに、「騙し絵」のようでした。

    大泉洋さんのイメージにもぴったりです。

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    2025年09月03日
  • ともにがんばりましょう

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    労使交渉自体は面白かったけど、ほぼそれで占められていてキャラへの感情移入がいまいちだった。物語の構成上仕方ないかもだけど。

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    2025年06月22日
  • 騙し絵の牙

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    出版の世界、大泉洋のあてがき、リアルな筆致。
    様々なベクトルで翻弄される様に充てられる。
    本や出版が好きな人には魅了される世界観だと思う。

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    2025年06月16日