塩田武士のレビュー一覧

  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長編なのにそれを感じさせない!すごい!あっというまでした。
    序盤の事件真っ只中はもちろん、3年間の空白を探す門田のターンも、高校生2人の恋愛模様も。
    ただとにかく登場人物が多くて
    ノートに登場人物や関係図をまとめながら読むべきだったなあと後悔。

    亮と夫婦が出会ったところから先はとにかく切なかった。
    思ったよりも亮が愛されていたことが分かったからこそ、期間限定の3年が辛い。
    亮を送り出すところも、亮が来る前に戻れなかったところも。

    疑問だったのは犯行の動機と、兄の雅彦が何をしたかったのかと、ダミーの誘拐の方。
    のちの詐欺事件を見るに、ダミーの方は被害者も共犯だったってことなのかな。

    気が付

    0
    2026年06月30日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    重い、重すぎました。この事件をきっかけに、日の光の当たらない人生を歩まざるを得なくなった人たちの現実が重すぎて消化しきれない、やりきれないです。後から調べたら実在する昭和の事件がモチーフということで、改めて衝撃をうけました。

    0
    2026年06月27日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    文庫オリジナルの短編4作が収録されている。
    合計189ページなので気楽に読めたし、税抜500円とお得価格でした。
    さすが塩田さん、短い物語でも笑いあり涙ありでした。
    特に『仮縫い』が良かった。
    男の馬鹿さ加減が見事に描かれ、最後は感動と元気ももらえました。

    0
    2026年06月24日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    俊也と阿久津の地道な取材を通して少しずつ少しずつ真実が分かってきて、同じものを追ってきた二人の情報が交差して最後には2人が出会う。出てくる登場人物や情報を整理しながら読んでいくのがしんどくなることもあったが読む手が止まらなかった。
    犯人が誰だったのか?というよりは加害者、被害者がどういう背景があって事件に到り、その後どんな人生を歩まねばならなくなったのかが、ノンフィクションのようにリアルに書かれてあり、壮大なドキュメンタリーを見ているようだった。純粋にすごい作品を読んだ余韻が残る。

    0
    2026年06月24日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前読んだ「罪と声」をイメージしていたのだが、まったく別物。
    ミステリー要素よりも感動要素の方が圧倒的に高い。

    30年前に発生した2児誘拐事件。1人はすぐ解放されたが、もう1人は3年後に解放。
    その3年の間に何があったのか。どこで誰と過ごしていたのか。

    「存在のすべてを」

    題名にギュッと凝縮。

    亮と別れてからの夫妻について…

    貴彦はどうなったのか。
    優美と亮の再会はどこでどのようにされたのか。

    最後まで明らかになっていないが想像するのはやめておこう。

    0
    2026年06月23日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    本当によく練られて書き込まれた作品。
    これぞまさしくエンタメ小説というぐらい様々なストーリーが入り混じった厚みのある物語でした。

    0
    2026年06月22日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    先日読んだ『存在のすべてを』に共通することですが、塩田さんは、ひとりの人生にスポットライトを当ててじっくり描いていくのが上手い。

    芸能人も、それを支える周りの人も、匿名で発信する人も、皆、ひとりの人間である。

    ともすれば安っぽい説教のようになりがちな本作のメッセージが、読者に強く訴えかける力を持っているのは、血の通った人間として登場人物を描く塩田さんの筆力によるものだと私は思います。

    ただし、冒頭の「宣戦布告」から期待されるSNSの誹謗中傷に関する話が瀬尾の裁判で一旦落ち着いてしまって、後半の美月を中心にした話と分離している感はあるなと思いました。
    瀬尾の人生と美月は切り離せないので、瀬

    0
    2026年06月22日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    前半部分は事件の内容=犯人捜しに興味が行きますが、後半は事件に関わった人に焦点を当てた話しになります。事件では加害者と被害者がありますが、加害者の関係者、例えば家族、友人など、も被害者になってしまうことがある。改めて犯罪とは、多くの人を不幸にしてしまうと感じました。

    0
    2026年06月22日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    実際の事件を、ベースにした小説。
    被害者であり加害者という視点から、2人の対照を出すことで、話の深さを作っていた。
    ここからは元ネタについて、調べていきたい。

    0
    2026年06月22日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     グリコ・森永事件を題材に、事実とフィクションを交えて物語が展開されていく。

     京都でテーラーを営む曽根は、父の遺品整理の最中に古いカセットテープを発見する。そこには幼い頃の自分の声が録音されており、その音声がかつて世間を騒がせた企業脅迫事件で使われた脅迫テープと同じだと気付く。
     曽根は、自分が知らないうちに事件に関わっていた可能性に衝撃を受け、真相を探り始める。

     一方、新聞記者の阿久津は、事件発生から長い年月が経ったこの事件を、新聞の特集として真相を追うことに。
     取材を進める中で、事件の背後には複数の人物の思惑や社会的な不満、そして警察の捜査を巧みにかわした犯人グループの存在があっ

    0
    2026年06月20日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    盛りだくさんだったなぁ
    地上から見上げる月はとても美しいのに、漢字の〝月〟ってイマイチ優美さに欠けるというか
    まぁ何月何日とか生年月日とか、超・現・実!な場面で頻繁に目にする漢字だからかな(2026-05-29L)

    0
    2026年06月19日
  • 氷の仮面

    Posted by ブクログ

    男でも女でも、好きになったらならそれでええやないか、って思てまう。
    「許されない恋」とか聞くと、誰の許しが必要なんだ、って思てまう。
    真壁くん、かなりええオトコである。

    0
    2026年06月14日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん。初めましてには丁度よい。講談社さんの550円シリーズ.良い企画で助かります。4話からなる短編集。どんな話かと思ったら、リアルサラリーマンあるある話や中年男のホロっとくる昔話、少年の事故が絡んだミステリー、そして著者の作品の50年後を描いたSFと飽きない内容になってました。まさに名刺代わりの本ですかね。

    0
    2026年06月07日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    今や社会派作家として地位を築いた塩田さんの初期の短編を収録したものです。文庫なのでお買い得ですね。
    まずは周囲を固めながら物語を構築し、最後に真相にたどり着く書き方は、読書体験として心地よい。
    最後にある、今回書下ろしの超短編、近未来のAIなしでは生きられない社会は、作家としての著者の憂いがものすごい伝わります。

    0
    2026年06月04日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    不穏な空気だけではなく温かさを感じるからこそ、塩田さんの作品が好きなのだと感じる。「仮縫い」が特に好き。

    0
    2026年06月03日
  • 盤上のアルファ

    Posted by ブクログ

    関西弁のやり取りが面白く、テンポよく読めました。将棋に詳しければもっと楽しめたんでしょうけどわからなくても楽しめます!

    どの登場人物もキャラが立ってて魅力的です。
    実写化も出来そうですし続編もやれそうですけど、ないのかなぁー。

    0
    2026年05月31日
  • 朱色の化身

    Posted by ブクログ

    ある女性の姿を第三者に語らせ、取材という手法で浮き彫りにしていく意欲的な作品。「悪女について」を思い出した。そこに主人公の家族も絡んできて、少しずつ解き明かされていくその女性の人生には魅了されるし、深まっていくドラマに引き込まれて、香港に出張してる間に一気に読んだ。

    って書くと面白そうだし、確かに面白かったんだけど、なんかこれはテーマを詰め込みすぎじゃないか?作者頑張りすぎじゃないか?知ってること全部詰めたのか?という気もした。簡単に取り上げられているテーマだけでも、女性が差別された時代、男に縋らないと生きていけない女性達、ゲーム業界、ゲームやアルコール依存、不倫、芦原大火などなどあり過ぎで

    0
    2026年05月30日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    550円シリーズ!買いやすく読みやすく私はとても好きです。これからも販売が楽しみ。塩田さんの短編は関西弁が軽快で読みやすかった。「鈍い火」が1番好きです。

    0
    2026年05月29日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    「グリコ森永事件」と「きつね目の犯人」の似顔絵
    昭和を知る者にとって記憶に残る事件

    この、実際にあった未解決事件をもとに、場所や時代もそのまま、特に犯人からの要求などに子どもの声を使っていた点に焦点を当ててフィクションとして作られた物語。
    現代の日常生活から突然31年前の事件が身に降りかかる。

    ショッキングな出だしのあと、遅々として焦れるような展開が続くが、150ページをすぎた頃から物凄い緊迫感を覚える。

    読むほどに作者の凄まじいほどの熱量を浴びて、ラストシーンまでくぎ付けになった。

    これは映画も観なくちゃ!

    0
    2026年05月27日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    塩田武士『起点』講談社文庫。

    講談社文庫55周年を機に、550円で読める文庫本の企画の1作。既に東野圭吾、赤川次郎の作品が刊行されているようだ。昔は普通にこの程度の金額で文庫本を手にすることが出来た。自分が知る限り、160円や180円で芥川龍之介や太宰治、夏目漱石など名だたる作家の小説が購入出来たと思う。小松左京や筒井康隆の短編集も180円、260円という安価な値段だった。

    単行本未収録の4編収録の短編集である。4編とも風合いが全く異なり、読んでいて結末が楽しみになる。


    『小さい上司』。

    こういうドケチなヤツはたまに居る。自分の会社でも入社してから結婚するまで会社の付き合いは一切断り

    0
    2026年05月26日