塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
講談社文庫創刊55周年!の企画
550円「STORY IN POCKET」
5月の刊行本。
550円というお値段と
初読み作家さん
“入門、作家さんとの出会いに”
という 書店のポップを見て手に取る。
いつか読んでみたいと思っていた作家さん
4篇の短編集
『小さい上司』 『仮縫い』
ライトで少しニヤニヤしながら
だけど、最後はほんわか、じんわり
自分はまだまだなんだと思い
成長する主人公たちに共感
『鈍い火』
50ページちょっとの短編だけど
読みごたえあり、
終始不穏で少しの恐怖を感じつつ没入できた
最後の表題作の 『起点』
わずか8ページの短編
著者の 塩田武士さんご自身の50年 -
Posted by ブクログ
久しぶりに泣かされた社会派ミステリーだった。
二児同時誘拐事件の真相を新聞記者が追うなかで、隠されていた事実や当事者たちの心情が明らかになっていく。刑事、新聞記者、画家、事件の当事者など、さまざまな視点から描かれることで、何が正しいのかを考えさせられた。
写実画とは、ただ見たままを再現するものではなく、対象の「存在」や、目には見えない真実まで描き出そうとするものらしい。写実画を描くことは、辛い現実から逃避し、現実とは別の世界を生きることなのだろうか。
かなりの長編だが、序盤と終盤はとてもよかった。一方で、中盤は長く感じた。たとえば里穂は事件の核心ではない人物なのに、仕事や恋愛感情までかな -
Posted by ブクログ
実在の「グリコ森永事件」をモチーフにした社会派サスペンス小説。
「実際も本当にこうだったんじゃないの…?」と思わせてくる文章の説得力に脱帽。これが途方もない資料やリサーチの賜物だと思うと、作者の執念のようなものを感じる。
おもしろいと一言で表現するのが憚られるような作品。
もちろん小説として楽しんだんだけど、ひとつの事件にあまりにもたくさんの人生が狂わされていて呆然としてしまう。被害者・加害者だけにとどまらず、その家族や友人、関わったすべての人たちまで否応なしに巻き込まれ、人生に影が落ちる。
世の中にとっては「一未解決事件」だけど、関わった人はそれを一生背負っていく。誰にも吐き出すことができ -
Posted by ブクログ
ネタバレグリコ・森永事件を題材に、事実とフィクションを交えて物語が展開されていく。
京都でテーラーを営む曽根は、父の遺品整理の最中に古いカセットテープを発見する。そこには幼い頃の自分の声が録音されており、その音声がかつて世間を騒がせた企業脅迫事件で使われた脅迫テープと同じだと気付く。
曽根は、自分が知らないうちに事件に関わっていた可能性に衝撃を受け、真相を探り始める。
一方、新聞記者の阿久津は、事件発生から長い年月が経ったこの事件を、新聞の特集として真相を追うことに。
取材を進める中で、事件の背後には複数の人物の思惑や社会的な不満、そして警察の捜査を巧みにかわした犯人グループの存在があっ