塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ長編なのにそれを感じさせない!すごい!あっというまでした。
序盤の事件真っ只中はもちろん、3年間の空白を探す門田のターンも、高校生2人の恋愛模様も。
ただとにかく登場人物が多くて
ノートに登場人物や関係図をまとめながら読むべきだったなあと後悔。
亮と夫婦が出会ったところから先はとにかく切なかった。
思ったよりも亮が愛されていたことが分かったからこそ、期間限定の3年が辛い。
亮を送り出すところも、亮が来る前に戻れなかったところも。
疑問だったのは犯行の動機と、兄の雅彦が何をしたかったのかと、ダミーの誘拐の方。
のちの詐欺事件を見るに、ダミーの方は被害者も共犯だったってことなのかな。
気が付 -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ『存在のすべてを』に共通することですが、塩田さんは、ひとりの人生にスポットライトを当ててじっくり描いていくのが上手い。
芸能人も、それを支える周りの人も、匿名で発信する人も、皆、ひとりの人間である。
ともすれば安っぽい説教のようになりがちな本作のメッセージが、読者に強く訴えかける力を持っているのは、血の通った人間として登場人物を描く塩田さんの筆力によるものだと私は思います。
ただし、冒頭の「宣戦布告」から期待されるSNSの誹謗中傷に関する話が瀬尾の裁判で一旦落ち着いてしまって、後半の美月を中心にした話と分離している感はあるなと思いました。
瀬尾の人生と美月は切り離せないので、瀬 -
Posted by ブクログ
ネタバレグリコ・森永事件を題材に、事実とフィクションを交えて物語が展開されていく。
京都でテーラーを営む曽根は、父の遺品整理の最中に古いカセットテープを発見する。そこには幼い頃の自分の声が録音されており、その音声がかつて世間を騒がせた企業脅迫事件で使われた脅迫テープと同じだと気付く。
曽根は、自分が知らないうちに事件に関わっていた可能性に衝撃を受け、真相を探り始める。
一方、新聞記者の阿久津は、事件発生から長い年月が経ったこの事件を、新聞の特集として真相を追うことに。
取材を進める中で、事件の背後には複数の人物の思惑や社会的な不満、そして警察の捜査を巧みにかわした犯人グループの存在があっ -
Posted by ブクログ
ある女性の姿を第三者に語らせ、取材という手法で浮き彫りにしていく意欲的な作品。「悪女について」を思い出した。そこに主人公の家族も絡んできて、少しずつ解き明かされていくその女性の人生には魅了されるし、深まっていくドラマに引き込まれて、香港に出張してる間に一気に読んだ。
って書くと面白そうだし、確かに面白かったんだけど、なんかこれはテーマを詰め込みすぎじゃないか?作者頑張りすぎじゃないか?知ってること全部詰めたのか?という気もした。簡単に取り上げられているテーマだけでも、女性が差別された時代、男に縋らないと生きていけない女性達、ゲーム業界、ゲームやアルコール依存、不倫、芦原大火などなどあり過ぎで -
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塩田武士『起点』講談社文庫。
講談社文庫55周年を機に、550円で読める文庫本の企画の1作。既に東野圭吾、赤川次郎の作品が刊行されているようだ。昔は普通にこの程度の金額で文庫本を手にすることが出来た。自分が知る限り、160円や180円で芥川龍之介や太宰治、夏目漱石など名だたる作家の小説が購入出来たと思う。小松左京や筒井康隆の短編集も180円、260円という安価な値段だった。
単行本未収録の4編収録の短編集である。4編とも風合いが全く異なり、読んでいて結末が楽しみになる。
『小さい上司』。
こういうドケチなヤツはたまに居る。自分の会社でも入社してから結婚するまで会社の付き合いは一切断り