塩田武士のレビュー一覧

  • 騙し絵の牙

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    大泉洋さんのキャラに合ってる人たらしで、場の中心にいつもいるよーな編集者。ネット社会で本が売れない時代の編集社の存続をかけた戦い。私は電子ではなく紙で読むことが多いけど、古本ばかり…。作家さんは大変だなぁーと。最後に人のよい主人公の裏の顔が…騙してるとは思わないけど、誰しも裏の顔はありますよ。

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    2025年09月24日
  • 朱色の化身

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    これも一気に読んでしまった。インタビュー形式が大部分で、登場人物も多いため、もう一度読み返さねば。
    珠緒さんと年齢が近いので(こんなに辛くはなかったけど)就職後の描写は懐かしささえ感じた。珠緒さんは一切登場していないのに、インタビューで彼女の性格が肉付けされていくのが、見事でした。
    でも珠緒さんもお母さんもお祖母さんも壮絶な人生すぎて可哀想でした。

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    2025年09月17日
  • 盤上のアルファ

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    初読みの作家さん
    面白かった
    将棋の世界ってプロになるまでが
    大変なのね
    将棋を知ってればもっと楽しめたかな
    真剣な中にちょっとクスッと笑えるとこもあり
    登場人物が皆んな個性的で素敵
    私的にはアナゴのおっさんを
    もうちょい見たかったなぁ

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    2025年09月07日
  • 騙し絵の牙

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    日曜劇場でやっていそうな、勧善懲悪のストーリーかと思いきや…
    エピローグがなくても十分面白かったですが
    エピローグを読むと物語の印象が全く違ってくる。
    まさに、「騙し絵」のようでした。

    大泉洋さんのイメージにもぴったりです。

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    2025年09月03日
  • 存在のすべてを

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    順番逆だが『踊りつかれて』に続いての塩田先生の作品
    2作しか読んでないがいつもテーマ曲がある?
    作中に出てくる洋楽の1曲がずっと流れている感じがする

    主題は、時効も過ぎている30年前の誘拐事件の身代金受け渡し劇から、誘拐された子が戻るまでの空白の3年間にシフトしていく
    『踊りつかれて』もそうだったが事件はキッカケでしかなく、描きたいものはその裏の話なのね
    ミステリーの皮を被った人間ドラマやね!

    人間ドラマとしては揺れ動く心情を細かく描いて切なさに涙するほど感動的

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    2025年10月29日
  • 罪の声

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    親族が犯罪に加担していたという共通点がある2人の対比が辛い、総一郎の未来がどうか明るいものであって欲しい。

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    2025年07月27日
  • 罪の声

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    当時小学生だった私も強く記憶に残る事件の
    小説化
    小説としてフィクションだとしても
    子供の声、その子供はいつかはその重大性に気がつくだろう、その時どうするのか
    その後どう生きるのか?
    小説として登場人物たちは落とし所を見つけた
    と、小説だからそうしかならないだろうけれど
    実際の事件の子供はどうだろう?
    どうしているんだろう?知らないままだろうか?
    未解決の事件は多いけれど、お菓子が標的になった事件、お菓子を食べたい年頃だった自分や
    その保護者だった親の不安など考えさせられる

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    2025年06月22日
  • ともにがんばりましょう

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    労使交渉自体は面白かったけど、ほぼそれで占められていてキャラへの感情移入がいまいちだった。物語の構成上仕方ないかもだけど。

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    2025年06月22日
  • 騙し絵の牙

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    出版の世界、大泉洋のあてがき、リアルな筆致。
    様々なベクトルで翻弄される様に充てられる。
    本や出版が好きな人には魅了される世界観だと思う。

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    2025年06月16日
  • 罪の声

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    苦しいけど、読んでよかった
    生まれる前の話だから、グリコ・森永事件のことは全く知らず、最初は参考にした事件があったことも知らずに読んだ
    登場人物も多くて、内容も複雑、読み進めるのがかなりきつかった。それでも、少しずつ交わっていく糸と、見えてくる全体図に、読みきるしかないと思った。終始それぞれの心情が辛いものが多く、読んでいるなかで苦しいことも多かったが、本当に最後まで読んでよかった
    誰にでも人生はあって、歩んできた道がある。

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    2025年06月14日
  • 騙し絵の牙

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    1ヶ月ぶりに本を読みきれた。

    大泉洋のあてがき、本の中でもあるような出版の新しい企画としてのこの小説を見た時、やはり面白い、斬新だと思った。

    ひょうひょうとしながらも、社内政争、廃刊の危機、妻子との関係、部内の不和など、どんどん追い詰められていく姿。そこにだんだん感情移入し辛くなってきたところにバツんと最後に持っていかれる。一種の気持ちよさと、そこで現れる二面性の気味悪さ。なんとも言えない読後感だった。

    読み終えたその日に映画も見たが、驚くほど別の話だった。さらに騙されたのだった。でもかなり面白かった。

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    2025年04月26日
  • 騙し絵の牙

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    大泉洋さん大好きで、表紙をみて即購入。
    映画化されるとのことで先に原作読みました。
    本当に巧妙などんでん返し。主人公の性格、セリフも相まって読後感最高で、すっきりした。
    もちろん映画もとてもかっこよかったです。

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    2025年10月16日
  • 氷の仮面

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    トランスジェンダーの物語

    以下、公式のあらすじ
    ---------------------
    「ずっと、好きでした」
    泣いて、隠して、あきらめて。それでも女の子になりたかった――。
    『罪の声』の著者がたどりついた「本当に人を愛する」ということ。感動の傑作長編。
    *******
    「えっ、真壁君、ほんまにするの?」
    「目つむれ」
    「へっ? あかん、あかん」
    後ずさった翔太郎の肩を真壁君が両手でがっしりとつかんだ。
    「深呼吸しろ」
    言われるがままに大きく息を吸って、長く吐いた。その間、お互い顔を見られなかった。(本文p111-112より)
    *******
    小学四年の春、同じクラスになった真壁君の顔を

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    2025年03月17日
  • 氷の仮面

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    性同一性障害というテーマに対して真摯に取り組んでいる。その部分には感心するが、ヘテロ男性の自分としては男の主人公が自身の男性性を否定することがとても辛く、読んでいて気分が悪くなった。(玉取ったシーンとか)
    共感しようとするからこそ認知不協和が起こり、気分が悪くなるというのは自分の心の動きとして面白いと思う。そういう意味では価値ある作品かもしれない。
    アニメや漫画、バラエティ番組やゲームなどのカルチャーを散りばめることで時代感を出す手法はちょっとわざとらしいがそれなりに上手くいってると思う。

    微妙だったのは終盤の怒涛の伏線回収シーン。正直白けたし、一気に物語が嘘っぽくなったので無理にカタルシス

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    2025年03月13日
  • 雪の香り

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    ジャンルとしたら『恋愛ミステリー』というところ。
    主人公は新聞記者。むかし京都の大学に通ってるときに、ふとしたことから同じ歳の女性と知り合い、意気投合し同棲を始める。しかし、彼女は突然いなくなってしまった。
    その後、新聞記者となった自分が追っている事件の容疑者にその彼女の名前を見つける…自分と会っていなかった時間、彼女は何処で何をしていたのか?(塩田武士さんは元新聞記者で警察回りの担当をし、このような経験をしたのが、小説のヒントになったらしい)

    この2人の若い頃のデートシーンなどのセリフが関西弁のやり取りで非常に微笑ましく、面白い。屈託の無い冗談ばかり。だからこそ、現在の状況が切ない。

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    2025年02月27日
  • 歪んだ波紋

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    4.3

    新聞を中心としたニュースの真偽についてを物語を通して考えさせられる小説。

    短編集かと思ったらニュースの真偽を通して全てが繋がっていくのがとても良かった。

    何となく思っていた『このニュースが正しいのかなー』と思っていた事が物語となって現実感を帯びているのでとても楽しめたと共に情報の真偽について考えさせられた。

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    2025年02月10日
  • 氷の仮面

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    ネタバレ

    性同一性障害の人の悩みや苦しみが、今の時代は少なくなってるといいなと思った
    真壁くんを想う描写のところは普通の恋愛小説としてきゅんとしたし、私も真壁くんのこと好きになった

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    2025年02月03日
  • 騙し絵の牙

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    映画のあてがきはたまにあるけど小説のあてがきは初めて。ザ・大泉洋的キャラクターではないけど、確かにこの主人公は大泉洋っぽいなと思わせる絶妙なバランス。10年前くらいの出版業界が舞台。今だと状況が微妙に変わりそう。登場人物がとにかく多いが、それぞれ個性が出ていて物語のまとめ方も良い。

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    2025年01月26日
  • 騙し絵の牙

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    大泉洋さんのあてがきということで
    速水のイメージを読む前から想像していたが、その想像のうえをいく素晴らしい表現っぷりだった。電子から紙に戻ってきた自分からすると、本ってそんなに売れなくなってるんだと思ったが、編集者の仕事はどうにかなくならないでほしいなぁと思います。

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    2025年01月23日
  • 騙し絵の牙

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    雑誌の編集長である速水がトリニティの出版を継続させようと奮闘する物語であり、業界の裏側を描いた物語であり、速水という人物を巡るミステリでもある。
    「忍の本懐」のアニメは配信限定なんだろうけど見てみたいなぁ。

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    2025年01月10日