塩田武士のレビュー一覧

  • 騙し絵の牙
    同じサラリーマンとして出版業界の実情が知れるのは純粋に面白かった。
    また誰にでも二面性はある。
    仕事の自分、家族といる自分。彼女といる自分。友達といる自分。
    輝く一面がある分影もより暗くなるんだろう。
    個人的に最後の速水の過去の部分は若干の無理矢理感は感じたかな。
  • 騙し絵の牙
    大泉洋を主人公にあてがきたした小説。先に同名の映画を視聴し、痛快で大どんでん返しの凝った内容だったため、小説を手に取った。
    内容は映画とは全く異なっているので、小説としてどんどん読み進めていける。
    大泉洋をイメージしながらも、もっていたモノマネ上手な人たらしの大泉洋、ということだけでなく、裏の顔も掘...続きを読む
  • 雪の香り
    純愛ミステリーとは書いてあるけど、純愛要素の方が強そう。
    相変わらずの関西弁の!
    しかも、上賀茂神社とか、北大路とか知ってるとこ多いし、親近感が半端ない!
    その近所の大学行ってたから、懐かしい〜
    こんな男まさりな女の人結構好きですよ〜強がりの…
    色んな経緯あるんやけど、犯罪は感心しないのは確か。
    ...続きを読む
  • 歪んだ波紋
    読んだ後、マスメディアに対する考えが少し立体的に見るようになった。
    物語も面白く、また読むだろう1冊。
  • 騙し絵の牙
    出版業界や編集者の仕事について理解が深まった。
    大泉洋をイメージした主人公キャラクター、ユーモアがあり、仕事に熱い人柄に好感を持てる。
    最後の締めくくりも良かったなぁ。
    小説家を応援するためにもっと本読もう。
  • 女神のタクト
    うん!この雰囲気好き!
    (関西弁&ボケ&ツッコミ 笑)
    塩田さんの作品は、これだけで癒される。多分、癒される人の絶対数少なそうやけど(^◇^;)

    傾きかけたオーケストラを何とか立ち直らす話やけど、主人公以外、ほぼ関西弁やからかキャラが濃い!

    でも、共通してんのは、音楽が好き!パンチパーマのおっさ...続きを読む
  • 歪んだ波紋
    元々メディアの報じる内容が真実とは思っていなかったけど、これを読んで益々そう実感した。
    メディアを失墜させるための活動家。
    そういう人たちもこのネット時代で活発になってきてるんだろうなぁ。
    興味深い内容でした。
  • 騙し絵の牙
    数年前に映画で見てしまったので、期間を空けてようやく手を出した。
    結論、映画とは全く別作品!
    大泉洋さんをモデルにしているのに、この人生を歩ませるんだ!と思ってしまう。
    読書好きとして、もっと世の中に読書の娯楽が広がらないかなと思った。
  • 騙し絵の牙
    表紙はともかく中表紙と最終ページに大泉洋さんのカラー写真ページがあって、やけに大泉洋を推してくるなーと思ったら、大泉洋さんのために書かれた小説なんですね。びっくり。
    人たらしの才のある主人公・速水輝也が人脈と機転で自らが編集長を勤める雑誌を廃刊から救う、的な話かと思いましたが、最後はいい意味で予想を...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    小説を愛し、物語を作ることが宿命のような男の話。
    斜陽産業である出版業界の変化にあらがっていくような話かと思ったら、タイトル通り、「このままでは終わらないだろうな」というところからの急展開。エピローグで語られる速水の過去が、これまでの速水の行動や思考を裏付けていく。

    大泉洋をアテレコして書かれたと...続きを読む
  • ともにがんばりましょう
    はじめてやわ!
    労働組合と会社の交渉の小説なんか!
    更に、交渉ごとを関西弁でやるんで、激しいし、面白い!
    塩田さんの描く小説は、関西弁が生きているけど、関西出身だけやなくて、高校の時、漫才もしてたんや!
    激しく納得!

    深夜手当なんか、法律通りにしかくれてへんし、羨ましい感じするけど、毎日、そんなん...続きを読む
  • 拳に聞け!
    下町の貧乏ジムというと「明日のジョー」を思い浮かべるけど、ここは大阪やねんな。
    元芸人が、貧乏ジムで、将来あるボクサーをサポートする。
    自身の夢と重ねながら…
    というセンチな部分は根底にあるけど、ボクシングのパンチと同じく、鋭いボケとツッコミが炸裂するのに親近感。
    塩田さんの作品は、関西弁が生きてて...続きを読む
  • 拳に聞け!
    下町の貧乏ボクシングジムの息子がチャンピオンを目指し、主人公が自分のこれまでの生き方を青年に投影しながらサポートする。騙し絵の牙の作者であることから手に取った。ベタな展開ながらベタであるが故に最後まで物語に引き込まれた。特に最後の試合の場面は一気読み必至です。作者による上手いキャラ作りが本作でも発揮...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    映画の予告編で、騙されてしまった。(映画と原作とは違うらしいが…)そして想う。「騙し絵」とは「牙」とは。速水は誰を騙したのか、と。

    「あいつは騙し絵みたいなもんや」「みんな認めたくないんや。速水輝也に裏の顔があったことを」と語る。しかし、本当に”裏”なのか、騙したのかと疑問に思う。きっと、編集者と...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    確かに騙されましたが、全く騙された感じがしない
    憎らしくない、爽快かつ温かい、というか熱い

    小説については勝手に好きなようにキャスティングして読むことがたまにある
    この作品は俳優ありきの主人公ということで、なにそれめちゃめちゃ面白いじゃんってなりました

    出版を受けてみたいから勉強と思って気軽に手...続きを読む
  • 歪んだ波紋
    連作中編。既存の新聞ってメディアに対して警鐘を鳴らす内容。まあ面白かったけど、まわりくどいな。一冊で見ると群像劇なんだけど、なんというか人物が多すぎてそれを繋げる横軸がバブルの大物韓国人フィクサーなんだけど、そこがいかにも弱い。ドレインってグループも良くわからないし、放火で死んだ女性もはっきりしない...続きを読む
  • 歪んだ波紋
    何か今のネットで、安易に情報を広げるのにも似通った感じ。
    新聞とかの媒体で、誤報は致命症にもなりねない…発信側の致命症は、自身の問題でもあるから仕方ないにしても、発信されて、致命症になる人は別問題!
    ネットは匿名性というので無責任になるのは理解できなくはない(調べりゃ分かるんで、ホンマは匿名性ないん...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    もしも大泉洋が出版業会に生きてたら....の正解のような物語。
    企業ドラマはやっぱり面白い!仕事に生きる大人はかっこいい!誰しも騙し絵的な2面性は、それぞれの%が違うだけであると思う、深い。
  • 騙し絵の牙
    どんでん返しは、最後の最後にありました。
    「騙し絵の牙」・・・タイトルの通りだった~!!

    人当たりの良い主人公。嘘くさい笑顔の裏の、したたかさ。豪胆さ。その裏まで覗けば見える、脆くて人間くさい部分。最後の数ページで、主人公の速水という人物のイメージがひっくり返って、思いがけず読後感の良い一冊でした...続きを読む
  • 盤上に散る
    うん!相変わらずの関西のボケ、ツッコミの会話!
    ほぼ最後の真剣師 林鋭生を探して何千里っていう彼に会うまでの捜索がメイン。
    亡くなったお母さんの手紙あった名前から探す女性、怖いおっちゃんに脅され探す元ヤンキー。
    至る所で、2人のボケ、ツッコミ。その他も個性ある関西の人ら。
    一応、続編やけど、別にそれ...続きを読む