塩田武士のレビュー一覧

  • 起点

    Posted by ブクログ

    不穏な空気だけではなく温かさを感じるからこそ、塩田さんの作品が好きなのだと感じる。「仮縫い」が特に好き。

    0
    2026年06月03日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    冒頭が強烈。昭和芸能界の雰囲気味わえたのは確かだけれど、思ってた方向に進まなかった印象。冒頭の強烈さで突き進んで欲しかったかな。今は流石にここまではいかないけれど、勝手な憶測で吐き出すネット民はいないわけではないから、そんなことする前にこの部分を読んで欲しいですね。美月の家族の描写がきつすぎ。誉田哲也氏作品でもこんな感じ読んだかも。

    0
    2026年06月02日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    塩田さんの本は、終盤のたたみかけが凄まじくて、
    「そう繋がるのか!」と毎回ドキドキする。
    『踊りつかれて』はSNS社会に一石を投じるテーマになっていて、
    読み応えもあった……。
    これが週刊文春で連載されていたの、信じられないな。

    0
    2026年05月31日
  • 盤上のアルファ

    Posted by ブクログ

    関西弁のやり取りが面白く、テンポよく読めました。将棋に詳しければもっと楽しめたんでしょうけどわからなくても楽しめます!

    どの登場人物もキャラが立ってて魅力的です。
    実写化も出来そうですし続編もやれそうですけど、ないのかなぁー。

    0
    2026年05月31日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    スター美月、売れっ子芸人天童、p瀬尾ちゃん、
    久代弁護士、彼等の生き様が映像で観ているように展開して引き込まれていきます。
    SNSによる匿名性ありきの誹謗中傷による天童の自殺からすべてははじまります。
    瀬尾の怒りにも共感するし、正義とは?
    途中読むのが辛くなるところもあるけど、みんなに読んで欲しい小説です。

    0
    2026年05月31日
  • 朱色の化身

    Posted by ブクログ

    ある女性の姿を第三者に語らせ、取材という手法で浮き彫りにしていく意欲的な作品。「悪女について」を思い出した。そこに主人公の家族も絡んできて、少しずつ解き明かされていくその女性の人生には魅了されるし、深まっていくドラマに引き込まれて、香港に出張してる間に一気に読んだ。

    って書くと面白そうだし、確かに面白かったんだけど、なんかこれはテーマを詰め込みすぎじゃないか?作者頑張りすぎじゃないか?知ってること全部詰めたのか?という気もした。簡単に取り上げられているテーマだけでも、女性が差別された時代、男に縋らないと生きていけない女性達、ゲーム業界、ゲームやアルコール依存、不倫、芦原大火などなどあり過ぎで

    0
    2026年05月30日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    550円シリーズ!買いやすく読みやすく私はとても好きです。これからも販売が楽しみ。塩田さんの短編は関西弁が軽快で読みやすかった。「鈍い火」が1番好きです。

    0
    2026年05月29日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    宣戦布告から一気に物語に引き込まれた
    主人公の弁護士の聞き込みによって少しずつ明らかになっていく過去
    天童と美月と瀬尾のつながりがわかってほっとした
    藤島や和枝などの悪役が光と影のコントラストを生み出していて、この長さでも飽きずに読み進めることができた

    0
    2026年05月28日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    「グリコ森永事件」と「きつね目の犯人」の似顔絵
    昭和を知る者にとって記憶に残る事件

    この、実際にあった未解決事件をもとに、場所や時代もそのまま、特に犯人からの要求などに子どもの声を使っていた点に焦点を当ててフィクションとして作られた物語。
    現代の日常生活から突然31年前の事件が身に降りかかる。

    ショッキングな出だしのあと、遅々として焦れるような展開が続くが、150ページをすぎた頃から物凄い緊迫感を覚える。

    読むほどに作者の凄まじいほどの熱量を浴びて、ラストシーンまでくぎ付けになった。

    これは映画も観なくちゃ!

    0
    2026年05月27日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    塩田武士『起点』講談社文庫。

    講談社文庫55周年を機に、550円で読める文庫本の企画の1作。既に東野圭吾、赤川次郎の作品が刊行されているようだ。昔は普通にこの程度の金額で文庫本を手にすることが出来た。自分が知る限り、160円や180円で芥川龍之介や太宰治、夏目漱石など名だたる作家の小説が購入出来たと思う。小松左京や筒井康隆の短編集も180円、260円という安価な値段だった。

    単行本未収録の4編収録の短編集である。4編とも風合いが全く異なり、読んでいて結末が楽しみになる。


    『小さい上司』。

    こういうドケチなヤツはたまに居る。自分の会社でも入社してから結婚するまで会社の付き合いは一切断り

    0
    2026年05月26日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    講談社の新しい試み。新レーベルかつ塩田武士というのもあって手に取った。短編が4篇。表題の「起点」ーおそらく書き下ろしで他は過去作ーに惹かれて買ったのだが、他の3篇の方が気に入った。

    『罪の声』『存在のすべてを』と比べてコミカルな感じで読みやすい。しかし通ずる要素はふんだんにあった。

    人間を描くということを昔から変わらずやっているんだなと感じたし、人間臭さで言えば昔の方が好きかもしれない。

    0
    2026年05月25日
  • 起点

    Posted by ブクログ

    塩田武士さんの文庫出てる!
    帯に「この面白さで550円!」ってある!
    550円やから薄くて、ペラペラやけど^^;

    「小さな上司」
    ちっちゃ〜!ちっちゃ過ぎる!(-。-;
    確かに、苦労してそうな上司かもしれんけど、あかんわ〜
    奢ると言って、ほぼ割り勘とか、細かい!
    昔、そんな先輩おった!
    呑みに行ったら、割り勘は良いとしても、1円単位でやらんでも、そこは、先輩がキリのええとこで、多少、多めに払うとかしいや〜(-。-;

    「鈍い火」
    自分の息子が轢かれ意識不明。
    犯人は、執行猶予まで付いた。
    でも、事故現場は、見晴らしの良い一本道!
    何かある!
    何かあったけど、悲しい!
    何があったとしても、息子

    0
    2026年05月24日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    確実に作者自身の怒りが筆に込められている箇所も多々見受けられて、読み応えがあった。SNSの悪しき側面が閾値に達した感のある今、書くべきして書かれた小説なのだと思うし、結局ワイドショーや週刊誌が狂っていた時代から何も変わっていないのだな、と気づかされた。

    0
    2026年05月24日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    塩田武士『存在のすべてを』朝日文庫。

    第9回渡辺淳一文学賞受賞、2024年度本屋大賞第3位、『本の雑誌』が選ぶ2023年度ベスト10第1位と評価の高いミステリー小説。

    何と深い余韻の残る小説だろう。単なるミステリー小説だけに留まらず、描かれる人間模様に読み応えを感じた。未解決誘拐事件の被害者男児のその後と事件に当事者として関わった家族、警察、新聞記者たちの30年間の様々な人生が描かれる。


    序章に描かれるのは1991年に神奈川県で発生した二児同時誘拐事件である。最初に誘拐された厚木に暮らす小学6年生の立花敦之は2千万円の身代金を要求されるが、警察により川崎市内の倉庫で無事に保護される。も

    0
    2026年05月23日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    似たような物語は結構あると思います。
    大まかなところは「夜の道標」や「52ヘルツのくじらたち」とかを思い返した。

    けど、もちろんこちらの作品ならではの義理の親子の姿が展開している。
    子を望む夫婦と親の温かさを望む子供。
    血のつながりはなくとも確実に親子だった。
    普通とは違う別れが確実に近いうちにやってくるのがわかっていても、それでも親子の形を辞めたくない気持ちに涙しました。

    誘拐事件は許されるものではないけれど、それが確実に被害者が被害を被っているかどうか…なんだかとても複雑な気持ちになったけど、ひとつ理解したのは「見えているのは結果だけ」だということ。
    背景を慮ることの大事さも学んだ気が

    0
    2026年05月24日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    実際の事件を知らない世代だが、ホントに子供の声とキツネ目の容疑者が浮上してたことを知るきっかけとなった

    0
    2026年05月22日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直序盤は登場人物の多さに心が折れそうになった。
    だが、後半の展開に胸を打たれ一気読みしてしまった。
    二児同時誘拐事件という大きな犯罪に巻き込まれた木島夫妻の心情を想うと胸が痛んだ。亮も、被害児童ではあるものの、巻き込まれた1人なのかもしれない。
    芸術は諦めなければいけない。でも、諦めなければ終わりがない事もまた救いなのかもしれない。
    亮の空白の3年間は、決して空白などではなかった。それどころか、人生のスタートを切るための3年間だったのではないか。
    ネグレクトしていた瞳、そして誘拐犯達は絶対に許せない。

    0
    2026年05月21日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    ネットの炎上から人生が狂ってしまった芸人。
    悪意ある切り取りの記事から表舞台から姿を消した歌手。
    彼らを「炎上」させた匿名の人物の名前や住所を公開したブログがアップされるとさらなる炎上が巻き起こった。
    この話はフィクションだけど、実際に同じように悲しい事件が後を絶たない。
    なぜ、当事者じゃない人たちが、良くも知らない人物の事を有ること無いこと言えるのだろう。私にはわからん。
    苦労してやっと売れて、これからというところで炎上し、全てを失ってしまう。壮絶な人生だったけどラストにはグッときた…。

    0
    2026年05月20日
  • デルタの羊

    Posted by ブクログ

    アニメの制作現場とプロデューサー、制作委員会にまつわるあれこれのストーリー。

    これまで現場スタッフの好きなアニメの仕事ができるという《やりがい搾取》の中でそれでも成長し続けてきたジャパニーズアニメ。

    忙しさを誇る幼さをなんとかしなくてはならん、とあれこれプロデューサーは奮闘する。

    〜いつまで昭和を引きずるんだ。阪神のクリーンナップは、バース、掛布、岡田じゃないんだぜ。
    には笑ってしまったが大きく頷いた。

    新しい技術を取り入れ、現場スタッフの地位を向上させ新たなる作品を生み出す。

    50代の自分は子どもの頃から大量のテレビアニメ、アメリカのハンナバーベラを楽しんだ。

    《さらば宇宙戦艦ヤ

    0
    2026年05月20日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    炎上、それは本当に他人事だろうか?
    本作を読んで、「もしも明日自分が炎上したら」と人生で初めて考えた。

    勧善懲悪のストーリーに非現実さを感じるように、実際の人間社会とは複雑で、見る角度によってその印象は大きく異なる。
    それなのに、SNSでは毎日誰かが自己責任論を盾に個人を攻撃している。

    その一つひとつの攻撃により、積み重ねたキャリアを奪われたり尊い命が失われることもある。
    そんな「赦されない社会」が幸せな社会とは思えない。

    10年後、いや5年後に「炎上」という言葉が死語となり、(著者や出版社には申し訳ないが)本作が古臭い作品として忘れられていく未来を願う。

    0
    2026年05月18日