塩田武士のレビュー一覧

  • 罪の声

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    ネタバレ

    途中までは登場人物の関係性を整理しきれず、やや混乱しながら読み進めていたが、新聞記者が「し乃」の板前にたどり着いたあたりから、一気に物語に引き込まれた。

    ただ、その板前の語りはあまりにも饒舌で、思わず「喋りすぎでは……」と感じてしまうほど。
    テーラーの俊也の事を考え、その場面では鼓動が早くなった。

    後半、次々と謎が明らかになっていく展開は圧巻で、ページをめくる手が止まらなかった。
    重く苦しい物語ではあるが、最後に親子が再会できたことで、わずかながら救いを感じることができた。

    0
    2026年01月23日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    3年後に誘拐された子供が帰ってくる??なんてありえるだろうか…と真相が早く知りたくて頑張って読みました。

    子供がいなくなって破綻してしまった夫婦…さびしく思った。最後門田さんはどうするのか??スッキリしなかったなぁ。

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    2026年01月19日
  • 存在のすべてを

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    未解決に終わった誘拐事件を定年間近の記者が、人生の集大成として、真相に迫る。
    途中、長かったが、最後はスッキリと終わって良かった。
    画家の権威争いが克明に書かれていて、好きなことで飯を食うというのは、大変なことだな、と改めて思った。

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    2026年01月18日
  • 存在のすべてを

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    『砂の器』を思い出した…。
    謎解きではなく、事件関係者の足跡を
    丹念に積み重ねた物語です。

    二件の誘拐が同時に起こった理由も
    誘拐犯の手口なども
    わりと早い段階で明らかになるけど
    身代金受け渡しに失敗して
    戻ってはこないと思われていた4歳児が
    3年の時を経て自ら帰ってきた理由と
    誰とどう暮らしていたかは
    警察としてはもう深掘りできなかった。

    しかし30年の時を経て、新聞社の門田が
    元刑事・中澤の死をきっかけに
    あらためて真相を追おうと決意する。
    これが外側からの展開。

    一方「人気の写実画家は、誘拐児・亮だ」
    とマスコミに暴露され
    交流のあった画廊の店主・里穂が
    彼との過去を思い出し
    その

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    2026年01月18日
  • 存在のすべてを

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    平成3年の「二児同時誘拐事件」から30年後、事件を追っていた新聞記者が、誘拐被害者の一人が「写実画家」として成功していることを知り、真相を再調査する物語です。単なるミステリーではなく、事件に巻き込まれた人々のその後や家族の絆、芸術の世界、そして「存在」とは何かを問いかける、感動作動の社会派エンターテインメント

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    2026年01月14日
  • 存在のすべてを

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    オーディブルにて。
    序盤、つまらなくてやめようか迷った。ある一人の画家の物語となったとたん引き込まれました。
    大切な子供の幸せを祈り、願い、一生懸命応援する。この当たり前のことが出来ない親がいる。可哀想な子が世界にいなくなりますように。

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    2026年01月12日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    友人に勧められて読みました。
    文庫じゃなくハードで本を買ったのは久しぶり。
    買ってよかったと思いました。
    正直登場人物が多くて、途中は関係性がわからなくなったり、誰がなんて言ってたかわからなくなって戻ってみたりしましたが最後まで諦めず読んでよかったと思いました。
    元々絵画が好きで美術館に行くことも多いですが、写実画は見たことがなかったので美術館に行ってみたいなと思いました。

    物語は最初の誘拐事件から、どんどん話の主人公が変わり、色んな立場でこの事件を見ることができました。最後は涙涙で、本でこんなに泣いたのは初めてに近いかも。救いがあってよかった。みんなの愛を感じた。

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    2026年01月12日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    三度目の正直でようやく読み終えられた!
    そして、読んで良かったと思えた。
    最後は母の気持ちでぼろぼろと涙が。
    わたしは案外門田さん好きです。
    それから、文章がとても写実的で、実際のその場をよく知る人なら脳裏にそのイメージがありありと浮かぶのだろうなと感じた。
    スマホで画像検索しながら読みました。
    作者の他の作品を知らないのでなんともいえないけれど、写実画家のお話でこの描写。

    読み終わって考えてみれば、幸せとは何か、本当にわからなくなる。
    亮と関わったことによって生まれた幸せと破滅。
    関わらなければ安穏とした日常がただ続いていたのかもしれないと思うと、なんともいえない気持ちになる。
    でもそんな

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    2026年01月11日
  • 罪の声

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    真実を暴くことは正義なのでしょうか。
    終盤にかけて点が線になる感じがよかった。
    実際の事件は未解決ですが、実はこの小説に近いのかもしれない。
    となると、犯行の動機はかなり空虚なものだが。
    読み応えがあった。

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    2026年01月10日
  • 存在のすべてを

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    大部分は新聞記者の門田が事件を調査する様子が描かれていて、ノンフィクションを読んでいるような気分だった。描写が細かく(ETCカードを忘れた。みたいな描写は必要だったのか?)、なかなか話が見えず、全体が掴めない。そもそも長い。しかし、ただの記者が警察も辿り着けなかった真実に辿り着く経緯を書くにはこの長さが必要だったんだろうな。
    ラストは一気に読んでしまった。何とも苦しくも、幸せな「人生」。ディティールを観ると不幸に見えるかもしれないけど、確かに幸せもあって、俯瞰で見た時にそれが人生に見えるんだな。「水はどう描けばいいのか」に通づるなと思った。
    「描きたいものだけを細かく描いても嘘くさくなる。キャ

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    2026年01月09日
  • 氷の仮面

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    トランスジェンダー、性同一性障害という言葉がなかった時代に生きづらさに悩む主人公の気持ちを丁寧に描いた作品。最後にちょっと驚きの要素もあり。派手ではないけど、優しい気持ちになれる作品でした。

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    2026年01月08日
  • 罪の声

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    重厚。
    実際の事件をモチーフにして、そこに人間味のあるテーマを添えて再編。犯人たちの動機が軽薄なのも、このテーマを際立たせるのには重要。
    実際の事件のことはよく知らないので、知っていると胸熱だったのか。立場の違う二人の人間が物語を進めていくが、途中二人の立場は全く違うものに気づく瞬間が覚める。
    二人分のストーリーと複数の犯人、もう誰が誰だかわからなくなって大変。時系列も複雑。分厚いし、気軽に再読や人に勧めるのは難しい。

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    2026年01月08日
  • 存在のすべてを

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    Audibleにて

    30年前の誘拐事件。
    最初は門田記者に感情移入しながら進めていたけれど、後半は亮くんと野本夫妻にどっぷりはまってしまった。
    野本夫妻のやったことは褒められることではないけれど、結果的に亮は救われて幸せな3年を過ごすことができた。

    家族って何だろう、血のつながりって何だろう。

    貴彦さんとも再会できて欲しかった。
    みんな幸せになっていてほしい。

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    2025年12月31日
  • 罪の声

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    きっかけはラジオの声で、2人の男がそれぞれ違う方面から謎を調べて、ようやくふたりが出会ってからのスピード感がたまらなく良かった。
    正直に言えば事件自体は色々ややこしくて、理解はしたが納得は出来なかった。
    真相もあっけなく、謎がわかって良かったという気持ちにはならなかったが、その後の事件関係者の今に心が震えた。
    ようやく解き放たれて、前に進んで欲しいなと強く思った。

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    2025年12月27日
  • 崩壊

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    序章
    発生/捜査/浮上/疑惑/肉薄/動機
    終章

    市議会議長が殺された事件
    所轄のベテラン男性刑事本宮と
    県警の若手女性刑事平原が
    組になって捜査にあたる

    少しずつ明らかになる
    事実、人間関係、語られた言葉……

    不明な動機にこだわり調査を続ける本宮
    最後に手に入れたのは……

    なんだか せつないなあ


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    2025年12月05日
  • 崩壊

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    刑事本宮、市議会議員嶋田殺害事件を追う
    そこには過去の公務員の汚職が関係しているのでは?

    そして被疑者は何故嶋田議員を殺したのか?

    本宮自身刑事としてではなく仕事に逃げていた過去や捜査に関わる人達の人間関係から、
    犯人は何故?嶋田を?
    「ふれあいの里」そこには!
    犯人の心理を勝手慮ってしまった

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    2025年12月04日
  • 罪の声

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    京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。1984〜85年に起こった昭和史に残る、グリコ森永事件を題材にした作品。 舞台は関西を中心に展開される。 新聞記者がグリコ森永事件を取材する話と、自身が加害者の息子である人物の視点から話が進んでいく。もともと身代金より株で儲けるつもりだったという話は、なかなかおもしろか

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    2025年11月27日
  • 罪の声

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    ネタバレ

    小栗旬さんと星野源さんが演じる映画を観て、原作も読みたいと思い購入しました。
    映画より分かりにくかった部分が細かく描写されており楽しめました。結構映画では削られてたんですね…。映画同様に好きなシーンは、やはり生島家族で亡くなった姉の声を聞くシーンでした。"声"により波乱の生活を送る様になった一家。罪の象徴でもある様に扱われていた声ではありますが、最後にはその声で失われた家族の時間を補う存在となった事に深い感動を感じました。
    阿久津と俊也がバディとなる部分は映画と違い最終盤。そして曽根達雄との対峙もまた中盤という展開。この部分に関しては映画も原作もどちらも良いですね。
    面白か

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    2025年11月05日
  • 歪んだ波紋

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    轢き逃げ事件の犯行車両が被害者宅に……というスクープを取った新聞記者の物語が第一話。

    まるで誤報と虚報をテーマにした5話の短編集、連続短編のように描かれていたが、数多の点が絶妙に繋がっては途切れ、途切れては繋がるような感覚を覚えて、全てを一つの物語と勘違いしたまま読み終えてしまった!

    それほどに、たった150ページの中に多くの人物、誤報事件、虚報事案が発生する。

    人や媒体を信頼することと、情報を信頼することの違い、そして人も自分も情報をどのように得て受けられるのか。

    「歪んだ波紋」は、決して作中の苦悶する記者たちだけではなく、自分のような他業種、一般的人間の判断力が問われる罠のようなも

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    2025年10月31日
  • 罪の声

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    終盤、俊也と阿久津が聡一郎に会うあたりからは胸が締め付けられるような感じでした。読み終わって何だか少し疲れました。
    自分勝手で虚しくなるような犯行理由。多くの子どもを危険にさらした事件が、裏側でも子どもの人生を大きく狂わせてしまっていた。大人の勝手な行動で。
    犯人探しだけではなく未来に繫ぐ、報道の役割についても考えさせられました。

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    2025年10月17日