塩田武士のレビュー一覧

  • 罪の声

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    きっかけはラジオの声で、2人の男がそれぞれ違う方面から謎を調べて、ようやくふたりが出会ってからのスピード感がたまらなく良かった。
    正直に言えば事件自体は色々ややこしくて、理解はしたが納得は出来なかった。
    真相もあっけなく、謎がわかって良かったという気持ちにはならなかったが、その後の事件関係者の今に心が震えた。
    ようやく解き放たれて、前に進んで欲しいなと強く思った。

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    2025年12月27日
  • 存在のすべてを

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    物語の核心部分に入ってから一気に面白いんだけど、そこに辿り着くまでの記者パートがあまりにも長すぎ。
    亮と里穂は初々しくて可愛い。

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    2025年12月26日
  • 踊りつかれて

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    今この社会に生きてる人が読まんといかん小説やなって思った。誹謗中傷って知らん間にみんなしとると思うけど自分からしたらこんだけじゃ死なんやろって思っとっても書かれた相手からしたら受け止め方は人それぞれあるわけで興味本位で書いた言葉がその人を追い詰めて死に至るケースがあるってことを自覚せなあかんと思った。言葉で人は本当に死ぬってことをいい加減分かれって本当に誹謗中傷とかする人に言いたい。ネットなんかに書かれとることなんか嘘か本当かも分からんのに分かってない奴らが自分で妄想したことを書いてそれがまた頭おかしいヤツらがまたそれを自分の都合のいいように書いてってのをしよるって考えたらほんまに吐き気する。

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    2025年12月26日
  • 踊りつかれて

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    ひとつひとつの描写が丁寧。SNSで表層的でライトな交流関係になってしまっている時代に、人との関わり深さの大切さを実感させられました。

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    2025年12月24日
  • 踊りつかれて

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    過激な報道やSNSでの炎上で傷つき退場する(時には人生から)芸能人たち。

    被害者たちに成り代わって加害者のネットユーザーたちの個人情報を曝した被告人瀬尾政夫。

    不倫騒動をきっかけに自死したお笑い芸人天童ショージの中学時代の同級生で弁護士となった久代奏は、瀬尾に対して起こされた名誉毀損訴訟の弁護にあたる。

    裁判を通じて明かされる瀬尾と天童、さらにもう一人の被害者である天才歌手奥田美月との隠されたつながり。

    ネットの世界の残酷さに、芸能界やジャーナリズムの裏の顔、裏社会や家庭崩壊などの要素も加わり全体のトーンは重苦しいが、奏の一途さと、奏が属する山城法律事務所のチームワークに救われる。

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    2025年12月22日
  • 踊りつかれて

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    「精神を病むこと」「精神を病んでいる人」の解像度が高かった。どうやって情報収集をしたのだろう。
    天童ショージが何故あのような結末を選んだのか。
    後半まで読み進めることで「そうなるかもね」と思わされてしまった。

    安全地帯からの誹謗中傷、理不尽な暴力、洗脳、パーソナリティ障害、依存症、遺伝・・・闇深いことがモリモリだった。

    優しい側でいたいけれど、全方位への優しさは難しい。

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    2025年12月20日
  • 存在のすべてを

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    これは単純な幼児誘拐事件ではない。そこに描かれる当事者の人間模様、刑事や記者のあくなく探究心など、いずれも欠けては成り立たない壮大なストーリー。語られる順番の構成も秀逸で、バラバラになったパズルのピースをいろいろと試しながら完成、話を回収していく感じも素晴らしい。

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    2025年12月20日
  • 踊りつかれて

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    序章から鋭い言葉が続き、SNSが怖くなった。
    天堂の「誰かの正義は誰かの傷」という言葉にハッとする。
    「正しさ」って何だろう。
    真実を曲げない、そしてそれを真摯に扱うことなのかもしれない。

    自分の正義が刃になっていないか確かめる時間を取り、
    他人の正義をそのまま自分の心に刺させないための距離を保ちながら、
    SNSを使いたいと思った。

    絶望の中にも、優しさや魂の結びつきのようなものがあって、光を感じながら読めた。

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    2025年12月19日
  • 踊りつかれて

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    出だしのインパクトが強く、
    これはヤバイな~と読み進めたのだけど
    案外後半は落ち着いた展開だったのが残念。

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    2025年12月18日
  • 存在のすべてを

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    オーディブルで視聴。
    私には、登場人物の多さや、時代の行き来、話の展開が複雑だったため、オーディブルではなく本で読めば良かったな〜
    でも内容は良いし、感動作。

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    2025年12月14日
  • 存在のすべてを

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    二児同時誘拐を巡り話は進んでいく。被害男児4歳の内藤亮、母親の瞳、祖父母の茂と塔子、所轄刑事の中澤、新聞記者門田、そして、亮を預けられた誘拐犯の弟(画家野本貴彦)とその妻(優美)、亮と高校で出会った画廊の娘里穂。貴彦と優美は3年間亮と隠れるように暮らすのだが、その間に亮は貴彦から写実の絵の本質を伝えられる。30代になった亮は、如月修という人気の写実画家になっていた。貴彦と優美が亮に伝えたかったこと「存在のすべてを」は、亮の絵の中に。

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    2025年12月10日
  • 存在のすべてを

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    ⭐︎4.8
    (5はなかなかつけたくない、というプライドが邪魔をして…笑)

    何度か書いているのですが、私の中で読書の「面白かった」の基準は2つあって
    ・自分の心を動かす、読む前と後で考えが何かしら変わる、というような、自分に影響を与えるもの


    ・心を動かされたりそういうのはないけど、単純に話が良かったり、贅沢な時間潰しなるもの



    この2つです。
    基本高評価になるのは一つ目の要素が多いけど、この話に関しては、結構純粋に「話が面白かったから」だと思います。
    面白い、というのも、表現が正しくないかな…

    映画館で映画を観てる感覚に限りなく近いけど、私は映画だと作り物感をどうしても感じてしまう。

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    2025年12月09日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    平成3年の未解決「二児同時誘拐事件」の発生というジェットコースターのようなスタート。30年後の新聞記者の門田の再取材からは信憑性に欠ける情報を頼りに展開していくため、長いトンネルに入ったような気分だった。事件の真相と「空白の3年間」が描かれる後半は夢中になり、読み応えがあった。文章は読みやすいが、取り扱う内容の重さもあって読むのに時間がかかった。シリアスな雰囲気の中でも里穂視点と優美視点が時折和ませてくれた。最後は育ての両親と再会を見たかったと思いつつ、「芸術に完成はない」というのを見せられた気がした。

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    2025年12月08日
  • 崩壊

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    序章
    発生/捜査/浮上/疑惑/肉薄/動機
    終章

    市議会議長が殺された事件
    所轄のベテラン男性刑事本宮と
    県警の若手女性刑事平原が
    組になって捜査にあたる

    少しずつ明らかになる
    事実、人間関係、語られた言葉……

    不明な動機にこだわり調査を続ける本宮
    最後に手に入れたのは……

    なんだか せつないなあ


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    2025年12月05日
  • 存在のすべてを

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    久しぶりの塩田武士さん!
    まぁ、単行本以外は、読んでるけど〜

    二児同時誘拐!
    結構、身代金渡すまでのシーンは、ワクワク!ドキドキ!
    これは、この珍しい事件を追っていくのかと思えばさにあらず!

    未解決になったこと事件を時効が過ぎて、30年という月日を超えて、動き出す。
    幸運にも、この事件は、誘拐された子供たちは、帰って来てる(^_^)v
    でも、一人は、3年後に帰って来る。

    元新聞記者さんやから、真実を追うシーンには、現実感がある。
    コツコツ、コツコツとジグソーパズルのように取材でえた事実を埋めていく…
    途方もない時間をかけながら…
    事件自体は、時効になってるけど、当時に関わった刑事、記者に

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    2025年12月05日
  • 崩壊

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    刑事本宮、市議会議員嶋田殺害事件を追う
    そこには過去の公務員の汚職が関係しているのでは?

    そして被疑者は何故嶋田議員を殺したのか?

    本宮自身刑事としてではなく仕事に逃げていた過去や捜査に関わる人達の人間関係から、
    犯人は何故?嶋田を?
    「ふれあいの里」そこには!
    犯人の心理を勝手慮ってしまった

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    2025年12月04日
  • 罪の声

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    京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。1984〜85年に起こった昭和史に残る、グリコ森永事件を題材にした作品。 舞台は関西を中心に展開される。 新聞記者がグリコ森永事件を取材する話と、自身が加害者の息子である人物の視点から話が進んでいく。もともと身代金より株で儲けるつもりだったという話は、なかなかおもしろか

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    2025年11月27日
  • 罪の声

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    ネタバレ

    小栗旬さんと星野源さんが演じる映画を観て、原作も読みたいと思い購入しました。
    映画より分かりにくかった部分が細かく描写されており楽しめました。結構映画では削られてたんですね…。映画同様に好きなシーンは、やはり生島家族で亡くなった姉の声を聞くシーンでした。"声"により波乱の生活を送る様になった一家。罪の象徴でもある様に扱われていた声ではありますが、最後にはその声で失われた家族の時間を補う存在となった事に深い感動を感じました。
    阿久津と俊也がバディとなる部分は映画と違い最終盤。そして曽根達雄との対峙もまた中盤という展開。この部分に関しては映画も原作もどちらも良いですね。
    面白か

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    2025年11月05日
  • 歪んだ波紋

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    轢き逃げ事件の犯行車両が被害者宅に……というスクープを取った新聞記者の物語が第一話。

    まるで誤報と虚報をテーマにした5話の短編集、連続短編のように描かれていたが、数多の点が絶妙に繋がっては途切れ、途切れては繋がるような感覚を覚えて、全てを一つの物語と勘違いしたまま読み終えてしまった!

    それほどに、たった150ページの中に多くの人物、誤報事件、虚報事案が発生する。

    人や媒体を信頼することと、情報を信頼することの違い、そして人も自分も情報をどのように得て受けられるのか。

    「歪んだ波紋」は、決して作中の苦悶する記者たちだけではなく、自分のような他業種、一般的人間の判断力が問われる罠のようなも

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    2025年10月31日
  • 罪の声

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    終盤、俊也と阿久津が聡一郎に会うあたりからは胸が締め付けられるような感じでした。読み終わって何だか少し疲れました。
    自分勝手で虚しくなるような犯行理由。多くの子どもを危険にさらした事件が、裏側でも子どもの人生を大きく狂わせてしまっていた。大人の勝手な行動で。
    犯人探しだけではなく未来に繫ぐ、報道の役割についても考えさせられました。

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    2025年10月17日