塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大泉洋を主人公に当てがき。舞台は2016年前後の出版業界。
こんなん面白いに決まってる!
思えば10年程前から、名だたる雑誌の廃刊のニュースが絶えなかった。
私が学生時代に読んでいた雑誌も随分と数を減らしてしまった。
廃刊した雑誌が今もWEBで存続していると聞くと嬉しくなるが、規模大幅縮小で人員も削減しての運営と聞くと手放しには喜べない。
そして雑誌が消えると小説も発表の場を失う。
数少ない掲載枠を奪い合う形で、日の目を見なかった小説がどれほどあったのだろう……。
雑誌を存続させるためにあらゆる策を講じて東奔西走しても、それが報われるとは限らない。
出版不況は2026年現在も続いている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私刑という社会問題を題材にしたお話。 3つ心に残った点があった。
1つ目はSNSでの過剰な情報発信。誰でも匿名で感想という名の悪口を書けるようになったけれど、「悪口を書いていい」となったわけではないし、そんなこと許されるはずもないんだよな。自由と責任は表裏一体だから、自由な言論が許される世界であるならば発言への責任も背負って当然なわけで。
2つ目は瀬尾さんと美月、久代さんと天童の関係性。なんの脈絡もないけどマラソン大会を思い浮かべた。「どれだけ辛くてもこの人の背中だけ見て走り続けよう」みたいな揺るがない目標というか。尊い関係性だなぁと思い羨ましい気持ちすら覚えた。
3つ目はしっっっかり伏 -
Posted by ブクログ
これは映画化されるねと思ったらもうすでになっていた(公開は2027だけど)
この誘拐されたいた3年間が一番の謎で読み進んでいったんだけど、そういうことだったのね。
ちょっと「八日目の蝉」テイストを感じた。
内藤亮にとってはこの3年間は疑似家族だけど、今まで経験したことのない暖かくて幸せな時間だったんだね。
その生活を応援してくれた画廊オーナーの岸朔之介や北海道の不動産の人の支えがあったからこそ。
写実画家の野本貴彦と優実は実の父親、母親以上に亮にとっても父と母だった。
最後に木島家に連れ戻す別れのシーンは涙なくしては読めなかったよ。
でも、この2児同時誘拐事件を執念で追った中澤刑事と新聞記者の -
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PP(パーフェクトポエマー)YASUSHIの新作「ゲット さてぃすふぁくしょん」は秀逸
笑いを堪えるために、俺は剣山で皮膚を痛め付けたっ!
以下、本文を抜粋
予はマンゾクじゃ
見つめられたらゾクゾクじゃ
はしゃいだおいらはテイゾクじゃ
予はボウソウゾクじゃ
仲間の絆をセツゾクじゃ
カゾクが連なりミンゾクじゃ
予はカイゾクじゃ
平日はキゾクじゃ
どちらもキキンゾクが好きじゃ
世の中みんな
ゲット さてぃすふぁくしょん
中山明正財政部長は執行委員の中で一番真面目に考えている
発言を求められただけで固まる武井とは次元が異なるっ!
ニャー吾郎だょ
武井の心中を察する気がないのか、遥は邪気なく繰り -
Posted by ブクログ
ネタバレついに読み終わった…。すごく長い時間がかかった…。
2児同時誘拐事件から始まる同作。最初の警察と犯人グループのやり取りは手に汗握った。茂が無事に身代金を目的地に置けたと思いきや、忘れ物として警察に届けられた時はものすごい絶望した。
そこからずっと語り部は警察側なのかと思いきや、野本貴彦や野本優美に変化していく。
特に野本優美視点の話は本当につらかった。別れを告げるシーン、別れのシーンは胸が張り裂けそうで、自然と涙があふれた。血のつながりはなくとも、3人は紛れもなく本当の家族だったから。
亮と里穂が再び出会えたのは嬉しかったけど、それよりも何よりも貴彦と優美がもう『2人』では生きていけなかった -
Posted by ブクログ
塩田武士さんの作品は、『存在のすべてを』に続き2作目。
扱うテーマとしても、文章量としてもかなりのボリュームでした。
序章は「宣戦布告」と題した衝撃的な文章から始まります。現代のSNSによる誹謗中傷、芸能人のみなし公人化により、多数の一般人から攻撃の標的にされ自殺した芸人と表舞台から姿を消した歌手を悼み、
特に酷い発信をしていた83人の個人情報をばら撒くというもの。
83人はもれなくネットで名前、住所や勤め先を晒され、正義を振りかざす一般人達「安全圏のスナイパー」による集中攻撃を受けます。
誹謗中傷のみならず勤め先への嫌がらせ電話、実際に暴行を受ける者も出てきました。
中盤からは、被告人