塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今この社会に生きてる人が読まんといかん小説やなって思った。誹謗中傷って知らん間にみんなしとると思うけど自分からしたらこんだけじゃ死なんやろって思っとっても書かれた相手からしたら受け止め方は人それぞれあるわけで興味本位で書いた言葉がその人を追い詰めて死に至るケースがあるってことを自覚せなあかんと思った。言葉で人は本当に死ぬってことをいい加減分かれって本当に誹謗中傷とかする人に言いたい。ネットなんかに書かれとることなんか嘘か本当かも分からんのに分かってない奴らが自分で妄想したことを書いてそれがまた頭おかしいヤツらがまたそれを自分の都合のいいように書いてってのをしよるって考えたらほんまに吐き気する。
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Posted by ブクログ
過激な報道やSNSでの炎上で傷つき退場する(時には人生から)芸能人たち。
被害者たちに成り代わって加害者のネットユーザーたちの個人情報を曝した被告人瀬尾政夫。
不倫騒動をきっかけに自死したお笑い芸人天童ショージの中学時代の同級生で弁護士となった久代奏は、瀬尾に対して起こされた名誉毀損訴訟の弁護にあたる。
裁判を通じて明かされる瀬尾と天童、さらにもう一人の被害者である天才歌手奥田美月との隠されたつながり。
ネットの世界の残酷さに、芸能界やジャーナリズムの裏の顔、裏社会や家庭崩壊などの要素も加わり全体のトーンは重苦しいが、奏の一途さと、奏が属する山城法律事務所のチームワークに救われる。
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Posted by ブクログ
⭐︎4.8
(5はなかなかつけたくない、というプライドが邪魔をして…笑)
何度か書いているのですが、私の中で読書の「面白かった」の基準は2つあって
・自分の心を動かす、読む前と後で考えが何かしら変わる、というような、自分に影響を与えるもの
・心を動かされたりそういうのはないけど、単純に話が良かったり、贅沢な時間潰しなるもの
この2つです。
基本高評価になるのは一つ目の要素が多いけど、この話に関しては、結構純粋に「話が面白かったから」だと思います。
面白い、というのも、表現が正しくないかな…
映画館で映画を観てる感覚に限りなく近いけど、私は映画だと作り物感をどうしても感じてしまう。 -
Posted by ブクログ
久しぶりの塩田武士さん!
まぁ、単行本以外は、読んでるけど〜
二児同時誘拐!
結構、身代金渡すまでのシーンは、ワクワク!ドキドキ!
これは、この珍しい事件を追っていくのかと思えばさにあらず!
未解決になったこと事件を時効が過ぎて、30年という月日を超えて、動き出す。
幸運にも、この事件は、誘拐された子供たちは、帰って来てる(^_^)v
でも、一人は、3年後に帰って来る。
元新聞記者さんやから、真実を追うシーンには、現実感がある。
コツコツ、コツコツとジグソーパズルのように取材でえた事実を埋めていく…
途方もない時間をかけながら…
事件自体は、時効になってるけど、当時に関わった刑事、記者に -
Posted by ブクログ
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。1984〜85年に起こった昭和史に残る、グリコ森永事件を題材にした作品。 舞台は関西を中心に展開される。 新聞記者がグリコ森永事件を取材する話と、自身が加害者の息子である人物の視点から話が進んでいく。もともと身代金より株で儲けるつもりだったという話は、なかなかおもしろか
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Posted by ブクログ
ネタバレ小栗旬さんと星野源さんが演じる映画を観て、原作も読みたいと思い購入しました。
映画より分かりにくかった部分が細かく描写されており楽しめました。結構映画では削られてたんですね…。映画同様に好きなシーンは、やはり生島家族で亡くなった姉の声を聞くシーンでした。"声"により波乱の生活を送る様になった一家。罪の象徴でもある様に扱われていた声ではありますが、最後にはその声で失われた家族の時間を補う存在となった事に深い感動を感じました。
阿久津と俊也がバディとなる部分は映画と違い最終盤。そして曽根達雄との対峙もまた中盤という展開。この部分に関しては映画も原作もどちらも良いですね。
面白か -
Posted by ブクログ
轢き逃げ事件の犯行車両が被害者宅に……というスクープを取った新聞記者の物語が第一話。
まるで誤報と虚報をテーマにした5話の短編集、連続短編のように描かれていたが、数多の点が絶妙に繋がっては途切れ、途切れては繋がるような感覚を覚えて、全てを一つの物語と勘違いしたまま読み終えてしまった!
それほどに、たった150ページの中に多くの人物、誤報事件、虚報事案が発生する。
人や媒体を信頼することと、情報を信頼することの違い、そして人も自分も情報をどのように得て受けられるのか。
「歪んだ波紋」は、決して作中の苦悶する記者たちだけではなく、自分のような他業種、一般的人間の判断力が問われる罠のようなも