塩田武士のレビュー一覧
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「女性になりたい」という強い思いを胸に、自分の人生を切り開いていく主人公の壮絶な歩みが描かれた物語。苦しくもどこか美しさを感じる作品だった。
「ひとりだけ違う世界に住んでいる。ミラーハウスという名の反転な世界に。」という一文が心に残る。周囲と同じ場所にいながら、どこか違う世界にいるような孤独が伝わってきた。
辛い過去や心ない人との出会いもあったが、周囲の人に恵まれていたことに救われる思いがした。そして真壁くんが初恋の人だったことも、温かく感じられる。
プロローグとエピローグが見事にリンクし、読み終えたあと、思わずプロローグを読み返したくなるような胸に残るラスト。波瀾万丈の人生だったが、こ -
Posted by ブクログ
ネタバレ序章の宣戦布告がネット文章をものすごく再現していてものすごい引き込まれてしまった。
第1章の加/被害者たちも、ある日突然ネットの炎上の火の粉が現実の自分を燃やし始めて、焦る人間の心理描写がとてもよく表現されていた。
これからどんな展開を見せていくのだろうとかとワクワクしながら読み進めていったけど、弁護士の奏が瀬尾の人生を辿り始めたあたりで、ん?なんか思っていたのと違うな…という感想を抱き、奥田美月の過去話になり、最後のラストを迎えて、やっぱり思っていたのと違う物語だったな、という感想に至りました。
ネット炎上や週刊誌のやりすぎた報道については、後半に行くにつれてなりをひそめ、最後はなんか瀬尾 -
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ネタバレ登場人物が多くて最初は少し混乱しましたけど、読み進めるうちに自然と整理が出来ていくのは、きっとキャラの書き分けが秀逸だからでしょう。
逆に言えば、それだけ個性的なキャラが乱立しているのですけど、そこにわざとらしさがなく、大袈裟にも感じないのは、出版業界という特殊な舞台による先入観から、実際には知らなくてもそうなんだろうなぁと受け入れてしまうからでしょう。
終始、臨場感とか不条理とか、やるせなさ、熱量、策略、打算…といった、あらゆる「現場」ならではの息遣いやライブ感が伝わってくる物語です。
出版業界のリアルな苦境や、混沌とした展望なども垣間見ることが出来、こうして本を手にすることのありがたさと -
Posted by ブクログ
SNSの誹謗中傷や週刊誌の報道によるイメージ暴落などによって 命を絶った芸人 天童と歌手 美月。匿名の安全圏から有名人を狙撃するスナイパーたちを許さない、と彼らの個人情報を晒した瀬尾と、逮捕された彼の弁護することになった久代が追う被/加害者の人生。
この方の小説は罪の声ぶりかな。罪の声はあまり好みじゃなかったけれど、この小説は好きだったし余韻が長い。感想(雑)を残すまでに2日もかかってしまった。
SNSで誰かの誹謗中傷をしたり、SNSだけじゃなくてリアルでも芸能人のゴシップを嬉々として話す人たちの気持ちは本当に全く分からない。その時点で寂しい可哀想な人ではあるけど…。
だから晒されて当然と -
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いやー、面白かった!!!
警察小説好きなのでこういうの大好物
犯人は割と序盤に判明していて
大きな何かがやってくるわけではないのですが...
複雑に絡まった糸を少しずつ解いていく
感じがとても良かった。ラストにわかる動機も。
タイトルの「崩壊」。
何かが崩れる時って本当に一瞬で...
すごく小さな綻びも後に大きなものに
影響を与えることってよくあることだよね。
お金、人間関係、信頼、、
一瞬で崩壊してしまう恐ろしさにぞっとします。
あとは本宮と優子のペアも良かったな..!
唯一作中で癒されるペアだったかもしれない。
王道って感じの警察小説はやっぱり良い
すき!!!!!! -
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ネタバレ手に取った瞬間から最後まで読めるのか?と自分に問うところからスタートした。
この三連休使って読む!が、約20時間で読み終えた。何度か巻き戻ったりした。
登場人物が多すぎて相関図書いた方がわかりやすいと思ったが、なんだか、負けた気がして、頭の中で作り上げた。
細かい描写が多く、フィクションだったよね?実際の事件だったのか?と分からなくなった。
点と点が繋がるうちに、主人公もかわるような目線。
置いてかれないように必死に読んだ。
最近のドラマではよく三年後、、5年後などと主人公たちの様子をみせてくれる。
わたしはそれが、好きだ。好きだが、その3年間に何があったか教えてくれ!やあっちの方の人はどうな -
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まとまった時間が取れなかったので前半は細切れで読んでいたら、とにかく登場人物が多すぎて覚えられず混乱…
ポッと出の人物なのか、重要人物でその後も度々出てくるのか読んでる時判断できないから仕方ないけど。とりあえず刑事の名前は覚えなくて大丈夫。
終盤はサクサク読めたし泣いたしおもしろかったけど、最終的にあの人どうなったの?とか、そのあとどうなったの?とか、なんでそうなったんだっけ?とか色々疑問は残る。
全部を全部伏線回収してほしいとは思ってないしもちろん余白はあっていいけど、自分的には取材長かったわりに最低限しか回収してくれなかったな〜という気持ちもある笑
でもすごくおもしろかった! -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本を震撼させた未解決の脅迫事件に、主人公の親族が関わっているかもしれないーその疑念から物語は始まる。時効が成立した事件を追う記者の視点と、加害者の親族という立場にある主人公の視点が交錯しながら、事件の真相が少しずつ明らかになっていく展開に強く引き込まれた。
特に印象に残ったのは、大人の都合によって事件に巻き込まれてしまった子供たちの存在である。彼らには何の責任もないにもかかわらず、事件に利用され、その後の人生までも大きく狂わされてしまう描写は非常にリアルで重く感じられた。一度背負わされた「過去」は簡単には消えず、大人になっても背負い続けなければならない。私自身は体験していないが、その残酷さ -
ネタバレ 購入済み
今だからこそ読んでほしい作品
これは本当に多くの人に読んでほしい作品。
プロローグの言葉が強すぎて序盤で挫折しかけましたが、そこを乗り越えたらあとはぐんぐん読まされました。
SNSがテーマの作品なので、きっと多くの方に刺さるはず。
実際私も、SNS黎明期の頃にSNSがどういうものかをきちんと理解できておらず、人を傷つける使い方をしてしまったことがあります。ものすごく反省したし、事が起こってはじめてSNSの危うさを学び、もう2度と同じことはするまいと誓いました。
ですが、記憶というのはどうしても風化するものです。劇中で主人公の久代さんが懸念しているように、喉元過ぎれば痛みは薄れ、また同じことを繰り返してしまうということは、