塩田武士のレビュー一覧

  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    冒頭の「宣戦布告」になるほどそういうことかと引き込まれた。途中少し退屈に感じたがラストは良かった。天童には生きていてほしかった。わからない単語がいくつかあって、調べてしまった!

    0
    2026年05月07日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    構成も文体もとても丁寧だった。少しづつ手がかりやお話を積み重ねていっていて、心の中にじわじわ広がっていく文章だった。

    二児同時誘拐と、空白の3年間、とても素敵な時間だった。読んでる間、静かな空間で写実の絵を見てるみたいな感覚になってた。

    0
    2026年05月03日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の言葉遣いが知的で美しく、景色や人物の表情、雰囲気がよく伝わってくるような文章であった。どの頁も大切な場面であるところが特に良かった。驚くような伏線や予想外の展開があるわけではないが、現代社会における問題を鋭く提起しており的確、かつ自分事として捉えることのできる内容で現実的な点も良かった。
    著者は研究者気質あるいは観察力のある方ではないかと思う。思想の偏りはないが、自分の意見、目的のようなものをはっきりと感じられた。
    SNSやマスコミを通して一部を切り取られた人間たち、そして切り取られた一部を我々がその人の全てのように見てしまう気持ち悪さ、対して、リアルに面と向かって会ったときの人間の魅力

    0
    2026年05月01日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ本にはなかった、家族の形だった。
    この本を読んで改めて、家族とはなんだろうかと疑問に思った。血が繋がっているから家族なのか、決してそうではない気がする。
    家族というものを考えさせられる本であった。

    0
    2026年04月30日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    まず、この作品が文春で連載していたということがおもしろい。


    誰にでもその人の生きてきた年数分の思いがある。

    それを、顔も知らない他人が、本人が目の前にいたら言えないくせに匿名性を利用して土足で踏み躙っていいのか??

    どんな人にだって生活があり、周囲に大切な人がいて夢があって努力して泣いたり笑ったり困ったり悩んだり。

    そんな人としてのごく当たり前の感情を、全く無関係の他人が弄んでいいのか。


    SNSと無責任なネットニュース、ゴシップ記事に翻弄されて、それらに人生を大きく変えられてしまった人たち。

    そして、そのゴシップに群がりネットを利用し無責任に相手の人生を破壊した人たちがこれまた

    0
    2026年04月30日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    『罪の声』での細かい描写、綿密な情景にうならされた塩田武士。期待して!
    昨今問題となってるSNSでの誹謗中傷、以前からあったマスコミによる芸能人へのバッシング…を題材とした作品。どうして縁もゆかりもない人の事をそこまで叩いてしまうのか少しは理解したかも、共感はできないけど。
    少しづつ、なぜ犯罪を犯してまで個人情報を晒すことにまでなったのか…弁護をする事になった主人公が調べていく事で話は進んでいくのですが、まぁ何とも切なかったり辛い。最後は少し救われました。おもしろかったです。

    0
    2026年04月29日
  • 雪の香り

    Posted by ブクログ

    まさに純愛ミステリーですね。凄くよくできてる作品だと思いました。何故男に近寄ってきたのか?何故忽然と姿を消したのか?徐々にわかってくるのが、たまりませんでしたね。最後の最後がまた良い。ラストはあれで良いと思いましたね。良い作品を読ませてもらいました。塩田武史先生の作品は良いですね。ちなみに登場人物の風間恭平は、めちゃくちゃ痩せた伊集院光。北瀬雪乃は、豊崎愛生を想像して読みましたてか、風間恭平はどうでも良くて、北瀬雪乃は、愛生ちゃんだよ絶対に。

    0
    2026年04月27日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マスコミ、ネット、誹謗中傷、問題提起が主題だと思ったら純愛だった
    どんな人にも過去があり、受け入れられること受け入れないことさまざま、よく作り込まれて詰め込まれていて、お腹いっぱい
    ときおり入るポップな掛け合いが救いではあったが、全体的に重かった。そして冗長、想像にまかせて欲しいところも全部出し切られた気がする。
    そうは言いつつほぼ一気読み、次が気になるというより、なんか途中で置きにくい一冊でした。

    0
    2026年04月27日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    序盤のハラハラする展開から、中盤は少しテンポを落としたように感じてしまうが、終盤に向けて「空白の3年間」の濃密さが際立つ内容でエンディングもよかったなあ。
    写実画家の存在が重要なポイントとなっており、この小説も事件に関係する存在のすべてを写実画家のように緻密に書き切られ、心が震えるような作品だった。
    写実絵画というものを実際に生で観たくなった。

    0
    2026年04月26日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    audibleにて。途中まで「なんかずっと拗らせおじさんの自語り聞いてるみたいでしんどいなあ」とうっすら思ってたんだけど、途中からただただエモかった。メルヘンおじさん満足です。現代のネット社会の歪みみたいな題材を扱ってる作品はとても多いけど、それだけで読まないのはもったいない作品だなと感じた。

    0
    2026年04月26日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    最近気になっている塩田武士さんの最新作。
    冒頭の「宣戦布告」の文章に引き込まれる。激しい口調で書かれているんだけど、たしかにそうだな、と思わせられる。
    「匿名性」の世界で、「正義感」を盾に誹謗中傷をする。相手を限界まで叩きのめす。いつからこんな歪んだ世の中になったんだろう。
    「誰かが死ななきゃ分かんないの?」
    許されない社会って怖いし、物事の一面だけを見て、すべてわかった風に糾弾することの怖さ。でも本人はそれを正しさだと思っている。
    「ほっといてほしい」は本当に心からの声だと思った。SNSって便利かもしれない。誰かを救っているかもしれない。でも、誰かを傷つけ、心を殺しているかもしれない。そうい

    0
    2026年04月25日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    昭和の未解決事件グリコ森永事件をモデルにしたフィクション。作者が子供の声の脅迫テープがあったことにインスピレーションを受け、テープの声の子供 俊哉と新聞記者の阿久津をW主人公で両面から事件を追い謎を解いていくという構成。実事件モデルの小説は大好物。少しずつ新証拠が見つかり真相に迫っていく過程がワクワクするし最後のメッセージも強烈で共感できる。ただのゴシップに終わらない良い小説だった。

    0
    2026年04月25日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    グリコ事件をモデルにした内容で、構成がすごく面白かったです。
    純粋な子どもの犯罪への加担に対する罪の重さを、大人はもっと深く考える必要があるなと思いました。
    最後まで一気読みしましたが、最後まで面白かったです。

    0
    2026年04月24日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    昭和最大のミステリー、グリコ・森永事件。あの「子どもの声」に着想を得て、ここまで重厚な人間ドラマを構築した著者の想像力と緻密な取材力に、ただただ脱帽した。

    本作が描くのは、単なる謎解きではない。「親ガチャ」という言葉では片付けられないほど残酷な、家庭環境が人生を決定づけてしまう理不尽さだ。犯罪に加担させられたとも知らず、平穏に生きてきた者。一方で、その「声」によって人生を徹底的に破壊された者。その対比があまりに鋭く、胸を締め付けられる。

    また、メディアの存在意義についても深く考えさせられた。「声なき人々の声を拾い上げる」こと。それは、情報の海の中で真実が埋もれ、無き者にされるのを防ぐ唯一の

    0
    2026年04月23日
  • 騙し絵の牙

    Posted by ブクログ

    編集長の速水からの視点で、出版業界で生き抜くさまを描いた本。速水の生い立ちは、最後にわかる。登場人物のキャラクターは比較的わかりやすく描かれており、利害関係とかに無理なところもない。タイトルはすっかり忘れたまま、最後まで読んでしまいました。

    0
    2026年04月20日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    事件の真相が明らかになるにつれ、犯人側の動機にはどこか冷めてしまった。「そんな理由のために?」と、身勝手な論理に共感しきれない部分が多かった。しかし、その一方で、犯罪の声として利用された子供たちのその後の人生があまりに壮絶で、言葉を失った。親や大人たちの身勝手な執念によって、平穏な生活を奪われた彼らの人生に胸が締め付けられ、思わず涙がこぼれそうになった。

    0
    2026年03月30日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    グリコ•森永事件を題材にした小説。警察とか会社への恨みを犯罪で返すのはアウトだけどじゃあどうすればいいん被害者きつすぎない?

    0
    2026年03月29日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    日本企業を対象に行われた脅迫事件。その際に使われたテープの声と自分の声が全く一緒だった。事件に利用された子ども達、そして巻き込まれた家族達。人に振り回され崩れていく人生。そんなのってやるせなさすぎる。
    新聞記者の阿久津と関係者の曽根が事件を明らかにしていくとともに、犯人の稚拙さ、巻き込まれた人々の無念が伝わってくる。
    これが実際にあった、グリコ・森永事件に基づいて描かれていたことに驚いたと共に、知らなかった事件でこれから知りたいと強く感じた。

    0
    2026年03月24日
  • 歪んだ波紋

    Posted by ブクログ

    連作短編。
    正直なところ、それぞれの主人公が変わっていく切り替えが分かりにくい。
    ただ、作者は新聞記者だった事もあり、内部的視点からの作品として面白いと思えるし、当たり前の事だけど目で見ているメディアの情報に踊らされてるのは結局のところ、情報を他力に頼っている画面越しや新聞越しの私たちなんだと思う。

    0
    2026年03月19日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションを読んでいるかのような現実感
    ぐんぐん読み進められる疾走感
    史実はあまり知らないけれど、確かにこんな風に事件によって狂わされた人がいるかもしれないと思う

    犯人の1人の告白を聞いてる場面が
    真実はそんなものかと思ってしまう一方、母親の告白は劇的だった

    0
    2026年03月18日