塩田武士のレビュー一覧

  • 朱色の化身

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    ある女性の姿を第三者に語らせ、取材という手法で浮き彫りにしていく意欲的な作品。「悪女について」を思い出した。そこに主人公の家族も絡んできて、少しずつ解き明かされていくその女性の人生には魅了されるし、深まっていくドラマに引き込まれて、香港に出張してる間に一気に読んだ。

    って書くと面白そうだし、確かに面白かったんだけど、なんかこれはテーマを詰め込みすぎじゃないか?作者頑張りすぎじゃないか?知ってること全部詰めたのか?という気もした。簡単に取り上げられているテーマだけでも、女性が差別された時代、男に縋らないと生きていけない女性達、ゲーム業界、ゲームやアルコール依存、不倫、芦原大火などなどあり過ぎで

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    2026年05月30日
  • 起点

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    550円シリーズ!買いやすく読みやすく私はとても好きです。これからも販売が楽しみ。塩田さんの短編は関西弁が軽快で読みやすかった。「鈍い火」が1番好きです。

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    2026年05月29日
  • 罪の声

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    「グリコ森永事件」と「きつね目の犯人」の似顔絵
    昭和を知る者にとって記憶に残る事件

    この、実際にあった未解決事件をもとに、場所や時代もそのまま、特に犯人からの要求などに子どもの声を使っていた点に焦点を当ててフィクションとして作られた物語。
    現代の日常生活から突然31年前の事件が身に降りかかる。

    ショッキングな出だしのあと、遅々として焦れるような展開が続くが、150ページをすぎた頃から物凄い緊迫感を覚える。

    読むほどに作者の凄まじいほどの熱量を浴びて、ラストシーンまでくぎ付けになった。

    これは映画も観なくちゃ!

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    2026年05月27日
  • 起点

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    塩田武士『起点』講談社文庫。

    講談社文庫55周年を機に、550円で読める文庫本の企画の1作。既に東野圭吾、赤川次郎の作品が刊行されているようだ。昔は普通にこの程度の金額で文庫本を手にすることが出来た。自分が知る限り、160円や180円で芥川龍之介や太宰治、夏目漱石など名だたる作家の小説が購入出来たと思う。小松左京や筒井康隆の短編集も180円、260円という安価な値段だった。

    単行本未収録の4編収録の短編集である。4編とも風合いが全く異なり、読んでいて結末が楽しみになる。


    『小さい上司』。

    こういうドケチなヤツはたまに居る。自分の会社でも入社してから結婚するまで会社の付き合いは一切断り

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    2026年05月26日
  • 起点

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    講談社の新しい試み。新レーベルかつ塩田武士というのもあって手に取った。短編が4篇。表題の「起点」ーおそらく書き下ろしで他は過去作ーに惹かれて買ったのだが、他の3篇の方が気に入った。

    『罪の声』『存在のすべてを』と比べてコミカルな感じで読みやすい。しかし通ずる要素はふんだんにあった。

    人間を描くということを昔から変わらずやっているんだなと感じたし、人間臭さで言えば昔の方が好きかもしれない。

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    2026年05月25日
  • 起点

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    塩田武士さんの文庫出てる!
    帯に「この面白さで550円!」ってある!
    550円やから薄くて、ペラペラやけど^^;

    「小さな上司」
    ちっちゃ〜!ちっちゃ過ぎる!(-。-;
    確かに、苦労してそうな上司かもしれんけど、あかんわ〜
    奢ると言って、ほぼ割り勘とか、細かい!
    昔、そんな先輩おった!
    呑みに行ったら、割り勘は良いとしても、1円単位でやらんでも、そこは、先輩がキリのええとこで、多少、多めに払うとかしいや〜(-。-;

    「鈍い火」
    自分の息子が轢かれ意識不明。
    犯人は、執行猶予まで付いた。
    でも、事故現場は、見晴らしの良い一本道!
    何かある!
    何かあったけど、悲しい!
    何があったとしても、息子

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    2026年05月24日
  • 罪の声

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    実際の事件を知らない世代だが、ホントに子供の声とキツネ目の容疑者が浮上してたことを知るきっかけとなった

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    2026年05月22日
  • デルタの羊

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    アニメの制作現場とプロデューサー、制作委員会にまつわるあれこれのストーリー。

    これまで現場スタッフの好きなアニメの仕事ができるという《やりがい搾取》の中でそれでも成長し続けてきたジャパニーズアニメ。

    忙しさを誇る幼さをなんとかしなくてはならん、とあれこれプロデューサーは奮闘する。

    〜いつまで昭和を引きずるんだ。阪神のクリーンナップは、バース、掛布、岡田じゃないんだぜ。
    には笑ってしまったが大きく頷いた。

    新しい技術を取り入れ、現場スタッフの地位を向上させ新たなる作品を生み出す。

    50代の自分は子どもの頃から大量のテレビアニメ、アメリカのハンナバーベラを楽しんだ。

    《さらば宇宙戦艦ヤ

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    2026年05月20日
  • ともにがんばりましょう

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    地方新聞社入社6年目、引っ込み思案であがり症の武井。
    委員長の寺内に労働組合本部に引っ張られ、経営陣との団体交渉を経て成長していく物語。
    言葉は知っていても、初めて知る団体交渉の裏側にへぇーと思うばかり。

    「文句を言うことは誰でもできる。しかし、交渉本部に求められているのは結果だ。」

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    2026年05月10日
  • 雪の香り

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    まさに純愛ミステリーですね。凄くよくできてる作品だと思いました。何故男に近寄ってきたのか?何故忽然と姿を消したのか?徐々にわかってくるのが、たまりませんでしたね。最後の最後がまた良い。ラストはあれで良いと思いましたね。良い作品を読ませてもらいました。塩田武史先生の作品は良いですね。ちなみに登場人物の風間恭平は、めちゃくちゃ痩せた伊集院光。北瀬雪乃は、豊崎愛生を想像して読みましたてか、風間恭平はどうでも良くて、北瀬雪乃は、愛生ちゃんだよ絶対に。

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    2026年04月27日
  • 罪の声

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    昭和の未解決事件グリコ森永事件をモデルにしたフィクション。作者が子供の声の脅迫テープがあったことにインスピレーションを受け、テープの声の子供 俊哉と新聞記者の阿久津をW主人公で両面から事件を追い謎を解いていくという構成。実事件モデルの小説は大好物。少しずつ新証拠が見つかり真相に迫っていく過程がワクワクするし最後のメッセージも強烈で共感できる。ただのゴシップに終わらない良い小説だった。

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    2026年04月25日
  • 罪の声

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    グリコ事件をモデルにした内容で、構成がすごく面白かったです。
    純粋な子どもの犯罪への加担に対する罪の重さを、大人はもっと深く考える必要があるなと思いました。
    最後まで一気読みしましたが、最後まで面白かったです。

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    2026年04月24日
  • 騙し絵の牙

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    編集長の速水からの視点で、出版業界で生き抜くさまを描いた本。速水の生い立ちは、最後にわかる。登場人物のキャラクターは比較的わかりやすく描かれており、利害関係とかに無理なところもない。タイトルはすっかり忘れたまま、最後まで読んでしまいました。

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    2026年04月20日
  • 朱色の化身

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    読むのがつらくて悲しくて、それでも手が止まらない。たまにこういうのを読むと小説の中で自分にない体験を追体験しますね。

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    2026年03月13日
  • 氷の仮面

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    「女性になりたい」という強い思いを胸に、自分の人生を切り開いていく主人公の壮絶な歩みが描かれた物語。苦しくもどこか美しさを感じる作品だった。

    「ひとりだけ違う世界に住んでいる。ミラーハウスという名の反転な世界に。」という一文が心に残る。周囲と同じ場所にいながら、どこか違う世界にいるような孤独が伝わってきた。

    辛い過去や心ない人との出会いもあったが、周囲の人に恵まれていたことに救われる思いがした。そして真壁くんが初恋の人だったことも、温かく感じられる。

    プロローグとエピローグが見事にリンクし、読み終えたあと、思わずプロローグを読み返したくなるような胸に残るラスト。波瀾万丈の人生だったが、こ

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    2026年03月08日
  • 騙し絵の牙

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    ネタバレ

    登場人物が多くて最初は少し混乱しましたけど、読み進めるうちに自然と整理が出来ていくのは、きっとキャラの書き分けが秀逸だからでしょう。
    逆に言えば、それだけ個性的なキャラが乱立しているのですけど、そこにわざとらしさがなく、大袈裟にも感じないのは、出版業界という特殊な舞台による先入観から、実際には知らなくてもそうなんだろうなぁと受け入れてしまうからでしょう。

    終始、臨場感とか不条理とか、やるせなさ、熱量、策略、打算…といった、あらゆる「現場」ならではの息遣いやライブ感が伝わってくる物語です。
    出版業界のリアルな苦境や、混沌とした展望なども垣間見ることが出来、こうして本を手にすることのありがたさと

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    2026年03月08日
  • 崩壊

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    いやー、面白かった!!!
    警察小説好きなのでこういうの大好物

    犯人は割と序盤に判明していて
    大きな何かがやってくるわけではないのですが...
    複雑に絡まった糸を少しずつ解いていく
    感じがとても良かった。ラストにわかる動機も。

    タイトルの「崩壊」。
    何かが崩れる時って本当に一瞬で...
    すごく小さな綻びも後に大きなものに
    影響を与えることってよくあることだよね。
    お金、人間関係、信頼、、
    一瞬で崩壊してしまう恐ろしさにぞっとします。

    あとは本宮と優子のペアも良かったな..!
    唯一作中で癒されるペアだったかもしれない。

    王道って感じの警察小説はやっぱり良い
    すき!!!!!!

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    2026年03月02日
  • 氷の仮面

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    自分の性に違和感があり、お祝いごとできる姉の洋服がうらやましかった幼少期。初恋の人とのファーストキスの思いでを忘れず、女の子として生きることを決意。2度の性転換手術の先にあった世界は…父親の深い愛情に最後涙してしまった( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)性別を変えたあとの無力感、人としての幸せを考え始める姿に、これからの人生のことを考えよーと思った1冊。

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    2026年02月22日
  • 踊りつかれて

    mii

    ネタバレ 購入済み

    今だからこそ読んでほしい作品

    これは本当に多くの人に読んでほしい作品。
    プロローグの言葉が強すぎて序盤で挫折しかけましたが、そこを乗り越えたらあとはぐんぐん読まされました。

    SNSがテーマの作品なので、きっと多くの方に刺さるはず。
    実際私も、SNS黎明期の頃にSNSがどういうものかをきちんと理解できておらず、人を傷つける使い方をしてしまったことがあります。ものすごく反省したし、事が起こってはじめてSNSの危うさを学び、もう2度と同じことはするまいと誓いました。
    ですが、記憶というのはどうしても風化するものです。劇中で主人公の久代さんが懸念しているように、喉元過ぎれば痛みは薄れ、また同じことを繰り返してしまうということは、

    #深い #ダーク #ドロドロ

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    2026年01月24日
  • 氷の仮面

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    トランスジェンダー、性同一性障害という言葉がなかった時代に生きづらさに悩む主人公の気持ちを丁寧に描いた作品。最後にちょっと驚きの要素もあり。派手ではないけど、優しい気持ちになれる作品でした。

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    2026年01月08日