歪んだ波紋

歪んだ波紋

858円 (税込)

4pt

ニュースという名の「悪意」――。
累計75万部突破『罪の声』の著者、真骨頂の報道小説!


地方紙記者の沢村は、調査報道チームのデスクから一枚の写真を見せられる。
同僚記者が、ひき逃げ事件の犯行車両とスクープしたものだ。
「この車、遺族宅にあるらしい」。
沢村は取材へ急行する。
犯人は家族なのか――(「黒い依頼」)。

「誤報」を通じて現代社会の虚と実に迫る、著者会心の傑作。

NHKドラマ原作
吉川英治文学新人賞受賞作

解説 武田砂鉄(ライター)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

歪んだ波紋 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    塩田さん初作品。
    怖!ジャーナリズムの世界怖!情報社会怖!!となる作品でした。
    登場人物が皆ジャーナリズムの世界に関係している人達の連作短編集。
    作中では虚報について深く掘り下げられていて、締切やプレッシャーにより真実でない記事を出したり、誰かを貶めるために意図的にフェイクニュースを流したりする恐ろ

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    面白かった!新聞記者と報道にまつわる話の連作短篇。話は全部つながってる。報道とフェイクニュース、真贋混ざっていく感じ。短篇がつながって収斂していくさまをドキドキしながら読みました。報道とか真実とか、自分の掴んでるもののもろさを突きつけられる。多分誰にもある傲慢さとか正義とかと向き合わされる感じです。

    0
    2023年06月05日

    Posted by ブクログ

    非常に耳が痛い。でも思っていることを代弁してくれたような清々しさもある。
    「いや、小説内の出来事で、ヴァーチャル・エステイトなどという団体は現実には起こり得ないよ」などと言いそうな人たちに、言いたい。起こり得なくとも、実際に自分たちが立っている場所は、小説の中の種々の会社と同じだぞ、と。
    「自由と無

    0
    2023年05月03日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの塩田作品。
    新聞記者("元"を含む)を主人公にした短編集ですが、それぞれの登場人物が巧みにリンクしています。

    誤報、黙殺、虚報-。
    正確さの求められる新聞記事による誤りによって人生が変わっていく人達。
    自らが発信した情報の重さに気付く記者達。
    彼らが複雑に絡まりあった

    0
    2022年09月09日

    Posted by ブクログ

    「ジャーナリズムとは」
    と考えさせられる。

    タイムリーだなと思ったけど、2018年に出てるみたい。

    今読むべき。小説としてのエンターテイメント性もあるからおもしろい。

    0
    2022年07月13日

    Posted by ブクログ

    轢き逃げ事件の犯行車両が被害者宅に……というスクープを取った新聞記者の物語が第一話。

    まるで誤報と虚報をテーマにした5話の短編集、連続短編のように描かれていたが、数多の点が絶妙に繋がっては途切れ、途切れては繋がるような感覚を覚えて、全てを一つの物語と勘違いしたまま読み終えてしまった!

    それほどに

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    4.3

    新聞を中心としたニュースの真偽についてを物語を通して考えさせられる小説。

    短編集かと思ったらニュースの真偽を通して全てが繋がっていくのがとても良かった。

    何となく思っていた『このニュースが正しいのかなー』と思っていた事が物語となって現実感を帯びているのでとても楽しめたと共に情報の真偽に

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに一気読みした!
    「報道」をする側の色んな人の色んな事件。まあ、そこから先に
    ちょっと有りがちな話の作りだけど「そんな絡んでいく?」という短編連作。だけど、私にはとても面白かった。
    結論。「人から聞いた話なんですが」的なものを信じてはならない(笑)。

    0
    2024年11月18日

    Posted by ブクログ

    新聞社近畿新報の記者である沢村は、上司の桐野から渡された特ダネのため、ひき逃げ事件の被害者の元へ向かった。そこで悲劇の被害者と思われる女性にカマをかけたところ、予想と異なる反応に動揺する。社に戻ると桐野やその上司の中島の動きがおかしい…。

    5人の新聞記者、元新聞記者達が、誤報もしくはもみ消された事

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    2023.12.03
    ネット社会で「書かれる」ことの怖さを感じる一冊。みな、自分は安全地帯にいてネットの情報を消費しているが、自分が消費される素材になる怖さを考えたことはない。考えたら何もできないということか。

    0
    2023年12月03日

歪んだ波紋 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

塩田武士 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す