あらすじ
唯一の家族だった母を亡くした明日香は、遺品の中から一通の出されなかった手紙を見つける。宛名は「林鋭生様」。それが将棋の真剣師の名だと知り、明日香は林を捜すことに。ある対局の後、忽然と姿を消したという男と、母との関係は。昭和を生きた男女の切なさと強さを描いた傑作長編。
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まさかの続編から読むという。。
でも、とっっても面白かった。YASUSHIの詩が面白過ぎてめっちゃ好き!
流れるような文章とセリフの受け答えが楽しすぎて読みながら何度も笑ってしまう。
のに、最後はすっと心の中があったかくなるような感動があって、とても好きお話しやった。
次は、ちゃんと前作を読もう!
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苦悩する男の表紙に惹かれ手に取る。この男の正体が最後の対局の後で明かされるのだが、そのままの表現に泣かされる。
題名にしてもいかにも将棋の世界に生きる男の話を連想させるが、それだけでなく駒師のそのダンディズムというか考え方が総じてかっこ良く、こちらも最後に意味が分かる。
前作の盤上のアルファを読んでから時間が経っていたので人物を大分忘れていたが、話の邪魔にならない程度で登場しポイントを押さえてくれていた。
大阪の濃いキャラ連中や、背景となる人物達に少しこんがりがりそうになったが、昭和の時代をバックにした物語が重厚で読み応えがあった。
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面白かった!
個人的には前作より好き。順番に読んだ方が被る登場人物がいるので楽しめると思われる。
棋士というと堅苦しい品行方正なイメージがある。ひふみんが人気が出たのはそんなイメージからズレたお茶目さといい加減さがウケたのではないか。私も好きだ笑
この小説も棋士のイメージとかけ離れた、しかも、ひふみん路線ではなくアウトロー路線のきな臭い世界だった。
キャラクターがなんとも言えず良かった。出てくる人、みんな味がある。人間臭いところが良い。
関西弁のやりとりも最高だ。テンポ良くツッコミ合う感じが面白い。
謎多き伝説の真剣士を探す旅に出るのはアラフォー女(多分結構美人)とリーゼントのチンピラアサラー男。普通の会社員の女がどこから見てもちょっとやばい年下の男にだんだん慣れて、むしろ親しみを感じていくサマが良い。そして、安っぽい恋愛関係にならずに終わったのも良い。
ただ、この小説は恋愛小説です。
1割だけ恋愛要素があり、その1割だけで恋愛小説と言いたくなるほどの読者の心をキュンキュンさせる。
あらすじには恋愛小説と書いていないのでネタバレ設定しておきます(๑˃̵ᴗ˂̵)
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うん!相変わらずの関西のボケ、ツッコミの会話!
ほぼ最後の真剣師 林鋭生を探して何千里っていう彼に会うまでの捜索がメイン。
亡くなったお母さんの手紙あった名前から探す女性、怖いおっちゃんに脅され探す元ヤンキー。
至る所で、2人のボケ、ツッコミ。その他も個性ある関西の人ら。
一応、続編やけど、別にそれほど、気にせずに読める。私は前のも読んだけど。
「夢果つる街」(夢枕獏作)の時代みたいに生々とはしてないな…
もう昭和が終わると厳しそう…
真剣師も博奕やから、今の世の中厳しそう…
更に三段リーグ編入試験というのができて、奨励会以外のアマチュアがプロになる道もある。
こんな時代の真剣師は、ツライな〜
ザ昭和って感じ!
生々としたテンポの良い会話がええ!
こんな関西人ばかりではないので、何か面白い話出来るとかは思わないこと!
そのテンポで、星一つアップ!
Posted by ブクログ
面白い。ただの続編じゃないのが憎いぜ塩田武士。テンポ良い展開と読んでて気持ち良い会話のやり取りが良かった。この人探しの様子は罪の声で更に磨きがかかったわけだ。ラストも良かったな。ちゃんと全部喋りきって終わりにするところがこの作家の良いところ。真剣師のおっさんの純愛かっこよかった。内容もさる事ながら、ちゃんと盤上のアルファの登場人物のその後がわかるのもとても良い。真田はプロになれたんだなあそれが知れただけでも読んでよかった。
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これは盤上のアルファの続きと言ってよい、前作の登場人物ふんだんに出てくるし。主人公の女と、チンピラくずれコンビが真剣師を探す話。いろんなとこで登場人物がつながっていくところが面白い。この作者の文章は重厚さはないけどいい意味ですんなり読めるので、展開がはやくて時間がかからないのもいい。
そして最後、25年前と同じ、駒をかけた大勝負、タイトルのとおり散るのかと思ったら散らない。謎も全て解けて読後感スッキリです。
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処女作「盤上のアルファ」の続編。塩田さんの作品はいくつか読んできましたが、ストーリィよりかは生き生きとしたキャラクタ描写が好きみたいだ。そのキャラたちがストーリィを動かしているんだという感じがとても良い!“昭和”というスパイスがより魅力的にする(^^ また京都、嵐山が物語のキープレイスなのも個人的に良き。星四つ半。「罪の声」への期待が俄然高まるっっ!!!(←某ドラマキャラwww
Posted by ブクログ
『盤上のアルファ』がめちゃくちゃ面白くて、続編があるというので喜んで読んだ。
全くの続編ではないが、前作の“その後”もわかる記述があってスッキリ。
話としては登場人物が一部重複してるだけで別の話だったが、どうなるんだろうと引き込まれて一気に読んだ。
前作を読んでる方が登場人物に親近感はわくと思うが、こちらだけ読んでも十分理解できるし、楽しめると思う。
塩田さんはあと1作読んだことがあるだけだけど、幅が広そうな作家さんで、他の作品も読みたい。
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続き物なので読みました。前作ほど将棋色はなく、盛り上がりに欠けました。人探しなので。
前作ともども、不幸な境遇の書き方がきっとりあるなんでしょうね、元記者だけに。なかなか自分の周りにはいない方々なので、読んでいるだけでも辛くなります。
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知らずに読んでましたが、続きものでした(笑)
真剣師の物語かと思いきや、将棋に纏わるストーリーはほぼなく、コテコテの関西人がたくさん出てきます(笑)
駒士の父が脳梗塞に、親子は離ればなれになり、自分の居場所を求め、真剣の世界に。何の希望もなく、ただただ生きていた彼に、転機が。
大阪万博を控えた関西、何もかもが大きく変わるなか変わらないものが。
世代を越えて繋がる縁に未来を感じます♪
Posted by ブクログ
昭和感あふれる読書2冊目。
読んだら続編だった、元のやつも読んでみよう。
登場人物たちのキャラクターや生活感がなかなか軽妙な筆致で描かれていて興味が惹かれた。
筆者も巻末の対談で述べていたが、本を貫くテーマに「昭和」があった。令和のいまから考えたら2つ元号が前、混沌と勢いがあってハッタリのきく時代。上手く表現できないけど、枠ができきっていないから、世の中のポケットに落ちる人がまだいたような時代。
クライマックスに向けてすごく盛り上がっていくような内容ではなかったんだけれども、昭和で大阪な舞台で描かれたストーリーは面白かったです。
この本を読んだこともあり、こういうご時世だから私も自分を振り返ったりしてしまった。人生って色々だよなあ。
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何かある そう思わせすぎなのか 物語の後半に行っても もうとっくに少しづつだけど期待感を高めさせられてるし って感じで上手に盛り上がれなかった 嫌いな感じじゃないんだけどな~~
Posted by ブクログ
前作「盤上のアルファ」を期待して読むと肩透かしを食らう。
本作はあくまでも亡くなった母親と交友があったとされるが、行方知れずの林鋭生を探し当てる内容である。
なんかちょっと違うよなぁ…。