塩田武士のレビュー一覧

  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    軽妙でいて手に汗握る。
    脳内大爆笑シーンも多く、登場人物も個性的でまさにエンタメ。
    社会人経験は長くとも組合経験は未熟なためとても興味深く、今後は組合活動に注目しようと思います。

    0
    2023年05月28日
  • 歪んだ波紋

    Posted by ブクログ

    非常に耳が痛い。でも思っていることを代弁してくれたような清々しさもある。
    「いや、小説内の出来事で、ヴァーチャル・エステイトなどという団体は現実には起こり得ないよ」などと言いそうな人たちに、言いたい。起こり得なくとも、実際に自分たちが立っている場所は、小説の中の種々の会社と同じだぞ、と。
    「自由と無料をベースにした難敵を相手にしているという自覚がない」。まさにその通りで、刺さった。
    「記者は現場やで」という言葉はまさにその通りで、でもだからこそ、ホンモノの記者がちゃんと存在意義を果たして活躍できる場が必要。誰もが発信できる玉石混交の情報時代だからこそ、過去の栄光に縋らず、おごらず、変わっていか

    0
    2023年05月03日
  • 【無料お試し版】『デルタの羊』試し読み&雑誌ダ・ヴィンチ<『デルタの羊』刊行記念特別企画>記事付(著者インタビュー/特別対談 作家・塩田武士×声優・速水奨/アニメ関係者の声!)

    購入済み

    冒頭から引きずり込まれる

    アルカディアというアニメ世界が冒頭にあることで、すぐに物語へ引きずり込まれた。アニメの世界を作り上げていく素晴らしさに感動した。

    #深い #感動する

    0
    2023年03月19日
  • 罪の声

    匿名

    購入済み

    真実?

    グリコ森永事件に興味があり購入しました。現実は小説より奇なりということで、もうこれが真実でいいんじゃないのと思ってしまうほどおもしろく最後まで読めた。

    #ドキドキハラハラ #深い

    0
    2023年02月03日
  • 氷の仮面

    Posted by ブクログ

    小説の中には登場人物やその物語の中に入り込むまで時間のかかるものも多いけど、この本は最初からすっと入り込めるような本でした。

    登場人物が皆魅力的で素敵です。
    真壁くん、素敵な人でした。
    蘭ちゃんも葛藤と戦いながら、人と真摯に向き合う姿がとても印象的です。

    個人的には真壁くん、お姉さん、茜ちゃんが特に好きな人物です。
    本当に温かくて、蘭ちゃんの支えになってくれてたのを感じました。
    タイトルとはあまり結び付かなかったのですが、エピローグでなるほど!と思いました。

    とてもいい本でした。

    0
    2022年10月20日
  • 罪の声 昭和最大の未解決事件(1)

    匿名

    購入済み

    なるほど、という展開で、本当にこれが真実なんじゃないかと錯覚しそうになるような動機や犯人構成でした。単に身代金目的ではないのでしょう。
    子供たちもよく口を滑らしませんでしたね。もしかしたら、命を奪われていたのかもしれません。

    0
    2022年10月06日
  • 罪の声 昭和最大の未解決事件(3)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    真相にたどり着いた記者が、ふたを開けたら何もない、虚無だと言ったセリフが印象に残った。
    未解決事件といったって、「しょうもない動機、しょうもない犯人」であることは他の犯罪と変わらないでしょう。
    ただただ子どもたちが可哀想です。ひどい親族を持ったがために人生をめちゃくちゃにされて。胸が苦しくなりました。

    0
    2022年10月04日
  • 氷の仮面

    Posted by ブクログ

    個人的に凄く好きなストーリーだった

    想像も出来ないくらいの苦労だったろうし、
    感想を述べることなんて簡単に出来ないけど
    心が温まるラストで本当に良かったなと。

    蘭がきっと人として素敵だったからこそ、
    真壁くんに惹かれたんだなって思うし、
    蘭が好きになった人が真壁くんで本当良かった。

    真壁くん本当に素敵だった。

    0
    2022年09月30日
  • 歪んだ波紋

    Posted by ブクログ

    久しぶりの塩田作品。
    新聞記者("元"を含む)を主人公にした短編集ですが、それぞれの登場人物が巧みにリンクしています。

    誤報、黙殺、虚報-。
    正確さの求められる新聞記事による誤りによって人生が変わっていく人達。
    自らが発信した情報の重さに気付く記者達。
    彼らが複雑に絡まりあった後に見えてくる恐ろしい存在とは。

    世に溢れる様々な情報をどう受け止め、どう考えるべきかというテーマに大変興味があるので、この作品もとても面白かったです。
    マスメディアの在りかた、私たちがニュースに求めるもの、発信された情報の扱い方。
    現代社会の課題の1つをテーマに、レベルの高い短編集に仕上げている

    0
    2022年09月09日
  • 歪んだ波紋

    Posted by ブクログ

    「ジャーナリズムとは」
    と考えさせられる。

    タイムリーだなと思ったけど、2018年に出てるみたい。

    今読むべき。小説としてのエンターテイメント性もあるからおもしろい。

    0
    2022年07月13日
  • デルタの羊

    Posted by ブクログ

    スピード感が伝わりすぎる。
    文章なのにアニメの映像がうかぶし
    主人公が複数いる感じ。
    小説なのにアニメを見ている気持ちになる、
    罪の声より好き

    ただ、仕事に対してやりがいがあればいいか、と思うタイプの人ではないとそもそもの感性はあわなさそう

    0
    2022年05月01日
  • 【無料お試し版】『デルタの羊』試し読み&雑誌ダ・ヴィンチ<『デルタの羊』刊行記念特別企画>記事付(著者インタビュー/特別対談 作家・塩田武士×声優・速水奨/アニメ関係者の声!)

    購入済み

    唯一世界的競争力を持っていると

    ★★★★★
    冒頭部分が異世界転生ラノベ風の物語だったので、びっくりしたが読み進めていったら「ああそうだったのか」と納得した。モノづくりがどんどんだめになってゆく日本で唯一世界的競争力を持っているというアニメづくりが、このような過酷な労働を主なっている人達に支えられている ということを改めて感じた。このままでは日本に残された唯一のものづくりであるアニメもそう遠くない将来だめになってしまいそうな気がする。本作はそのような問題提起をするのに、とても適した作品である。

    0
    2022年02月03日
  • 罪の声

    映画から小説にきたが面白い

    本は苦手で、いままで活字を遠ざけて生きてきたが、映画を見た後だからか、情景が浮かびやすく面白い。

    0
    2022年01月18日
  • 氷の仮面

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『何かに期待をするのは、とっくの昔に止めたはずだ。でも、何も望んでいなくても、こうして傷つけられることもある。』

    『そのまま記憶が蒸発すればいい』

    『みんな偽物。どんなにあがいたって本物の女には敵わない』

    彼女の言葉。
    どうにもならない現実、苦悩、孤独、怒り、葛藤など、丁寧に書かれているのでとても苦しかったが、一気読みした。

    彼女もまた、自分が思う男と女という性、男らしさ、女らしさというものを言葉にしないまでも、他人に押し付けていたという事実に落胆する。

    感情の機微が秀逸。

    0
    2021年12月13日
  • 【無料お試し版】『デルタの羊』試し読み&雑誌ダ・ヴィンチ<『デルタの羊』刊行記念特別企画>記事付(著者インタビュー/特別対談 作家・塩田武士×声優・速水奨/アニメ関係者の声!)

    購入済み

    多角的な視点から考えられる

    様々なテーマから物語が構成させられているといっても過言ではない作品の「デルタの羊」。日本のアニメに関する並々ならぬ熱意と将来への展望と心配は本気そのものであり、読者を自然と作品の世界に引き込む力を持っていると思われる。

    #ドキドキハラハラ

    0
    2021年12月04日
  • デルタの羊

    Posted by ブクログ

    アニメってこう作られてるんだ!という裏側を知れる楽しさと、人物のあらゆる困難を乗り越えて作られるアニメに対する思いがとても込められていることと、ストーリーの展開が好き。結論とても良かった

    0
    2021年10月17日
  • デルタの羊

    Posted by ブクログ

     アニメ製作業界の抱える問題と、製作に人生を懸ける人たちの情熱と苦悩をリアルに描くお仕事小説。
              ◇
     アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する決心をした。まず3年かけて原作小説『アルカディアの翼』の作者を説得し、テレビアニメ製作委員会を組織するところまでこぎつけた
     ところが制作会社の買収問題や、原作者の希望で主演予定だった声優のスキャンダルが発覚し、計画は頓挫してしまう。
     そして渡瀬の盟友の文月の方も出資者の撤退や制作スタジオの倒産で打つ手がなくなり、失意のうちに郷里に帰ってしまった。
     八方塞がりに見えた渡

    0
    2021年11月24日
  • 罪の声 昭和最大の未解決事件(3)

    Posted by ブクログ

    シリーズ、第三弾にして、完結編。
    昭和最大の未解決事件、『ギンガ・満堂事件』。

    新聞記者・阿久津は、所在が判明した犯人グループの1人と遂に対峙する。

    また、同じ加害者遺族の悲惨な末路を知り、自身の罪に苦悩する。

    罪を追う者と、罪を負う者。
    2人が会合する時、新たな運命が扉を開ける。

    生島親子に、幸多かれと祈ります。

    0
    2021年08月18日
  • 罪の声 昭和最大の未解決事件(2)

    Posted by ブクログ

    シリーズ、第二弾。
    昭和最大の未解決事件、『ギンガ・満堂事件』。
    犯行に使われた子供の声は、自分の声であった...

    テーラーを営む曽根 俊也は、伯父の達雄のはんこうの関与、そして自分以外に2人の子供の存在を知る。果たして、彼らの行方は...

    一方、事件を追う新聞記者・阿久津 英士は、イギリスに飛ぶ。
    そして、彼にもたらされた重要な情報とは?

    いよいよ、展開に進み、緊迫して来ましたね。

    0
    2021年08月18日
  • 氷の仮面

    Posted by ブクログ

    「氷の仮面」塩田武士 著

    0.著書より
    「純白のウエディングドレスのように、
     人間の心が一色に染まることはほとんどない。」

    「女になるのが、わたしの人生の前半なら、
     後半は人として何を残すのか?考えなああかんと思って」

    1.購読動機
    「罪の声」で惚れてしまったため。
    ※映画は視聴なし。文字と行間の世界です。

    2.「氷の仮面」の装丁
    性同一障害で悩む1人の青年が、成人して女性として生きるまでの物語です。

    読み終えて「装丁」を眺めて。
    ひとりの女性が太陽を向いてたっています。
    こちらには、背中が見えているだけです。

    私には、
    「わたしは、わたしの全てを世界に対して見せる
     ことより

    0
    2021年07月18日