塩田武士のレビュー一覧
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購入済み
エピローグは自室で読んで
昭和の未解決事件を追う新聞記者と肉親が犯罪者ではないかと不安を抱える男性、二つの動線が一つに繋がってからラストまでは一気読み
筆力に圧倒されました
エピローグはティッシュ必需品 あーこれ入力している間にも涙がこみ上げてくる 感動しました -
Posted by ブクログ
サイン本に釣られて購入しただけなのに。ツボでした。
芸人の話もボクシングの話も今やあちこちに転がっていて、ちっとも珍しくはありません。冒頭では『火花』や『笑う招き猫』を思い出し、二人組の便利屋が登場すると『まほろ駅前多田便利軒』、そしてその後は当然『ボックス!』を思い出す。下町の雰囲気に『泣いたらアカンで通天閣』が頭をよぎり、ところどころ『戸村飯店 青春100連発』まで連想する。それなのに、寄せ集め感はゼロ。ちょっとそこいらにはおらんぐらい素直な少年の夢に大人が乗っかりまくって、みんなが再び夢を追いかける。読み終えたときには彼らと一緒に3年間を過ごした気持ちに。
読み手を置いてけぼりにしな -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024年本屋大賞第3位受賞作。2つの児童誘拐事件を軸に30年にわたる人々の人生が交錯する長編小説。複雑に絡み合う時間軸と伏線が少しずつ繋がりやがて驚きの事件の真相が明らかになる。圧倒的なスケールで描かれる読み応えたっぷりのヒューマンドラマ。
誘拐された子どもと誘拐犯として生きることになった犯人の弟夫婦が過ごした3年間に何度も胸を打たれた。本当の親子ではないけれどそれでも3人は間違いなく家族だった。絵を通して育まれる絆と避けられない別れの場面には何度も目頭が熱くなった。
写実画や美術の世界の描写も興味深く芸術好きにもおすすめしたい一冊。最終的にすべてが明かされない余白もこの物語の魅力だと思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ『存在のすべてを』に共通することですが、塩田さんは、ひとりの人生にスポットライトを当ててじっくり描いていくのが上手い。
芸能人も、それを支える周りの人も、匿名で発信する人も、皆、ひとりの人間である。
ともすれば安っぽい説教のようになりがちな本作のメッセージが、読者に強く訴えかける力を持っているのは、血の通った人間として登場人物を描く塩田さんの筆力によるものだと私は思います。
ただし、冒頭の「宣戦布告」から期待されるSNSの誹謗中傷に関する話が瀬尾の裁判で一旦落ち着いてしまって、後半の美月を中心にした話と分離している感はあるなと思いました。
瀬尾の人生と美月は切り離せないので、瀬 -
Posted by ブクログ
ネタバレグリコ・森永事件を題材に、事実とフィクションを交えて物語が展開されていく。
京都でテーラーを営む曽根は、父の遺品整理の最中に古いカセットテープを発見する。そこには幼い頃の自分の声が録音されており、その音声がかつて世間を騒がせた企業脅迫事件で使われた脅迫テープと同じだと気付く。
曽根は、自分が知らないうちに事件に関わっていた可能性に衝撃を受け、真相を探り始める。
一方、新聞記者の阿久津は、事件発生から長い年月が経ったこの事件を、新聞の特集として真相を追うことに。
取材を進める中で、事件の背後には複数の人物の思惑や社会的な不満、そして警察の捜査を巧みにかわした犯人グループの存在があっ