塩田武士のレビュー一覧

  • 歪んだ波紋

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    連作短編。
    正直なところ、それぞれの主人公が変わっていく切り替えが分かりにくい。
    ただ、作者は新聞記者だった事もあり、内部的視点からの作品として面白いと思えるし、当たり前の事だけど目で見ているメディアの情報に踊らされてるのは結局のところ、情報を他力に頼っている画面越しや新聞越しの私たちなんだと思う。

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    2026年03月19日
  • 罪の声

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    ノンフィクションを読んでいるかのような現実感
    ぐんぐん読み進められる疾走感
    史実はあまり知らないけれど、確かにこんな風に事件によって狂わされた人がいるかもしれないと思う

    犯人の1人の告白を聞いてる場面が
    真実はそんなものかと思ってしまう一方、母親の告白は劇的だった

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    2026年03月18日
  • 踊りつかれて

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    今日はじっくりとこの本を読もうと決めて、1ページ毎じっくりと読んだ。
    全人類この本を読んで欲しいと思う。
    私もSNSはやっているが、特に投稿することはなく、人の投稿を読むぐらいしかしていないが、自分の身分を隠してあることないこと言うくせに、自分の個人情報が漏れたら騒ぐなんて、想像がつきすぎて怖い現代だと思う。

    途中からは美月の話がメインとなってしまって、話がどこに落ち着くのかよく分からない展開になっていったが、強いて言うなら、残りの80人近くがどうなったかが気になった。

    あまりにも情報発信への入口が広いので、自分の言葉が人への凶器にならないよう、全員が理解しないといけないと思う。

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    2026年03月15日
  • 踊りつかれて

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    SNSが身近になりすぎて、テレビの前で独り言のようにとか、ちょっと身内や仲間内にウケ狙いで呟く感覚で、SNSに投稿してしまっているのだと思うけど、責任のない一言で見た人がどれだけ不快に思ったり傷つくか改めて考えさせられる作品。
    早急に対策必要だと思う。

    作品は心ない投稿をきっかけに自殺してしまった芸人と嘘ばかりの内容の週刊誌のせいで芸能界から姿を消す事になった歌手の復讐をすべく、投稿した83人の個人情報が全部晒されて、逆に自分たちが標的になってしまうところから始まる。晒した側の瀬尾を弁護する立場から情状酌量の情報を集めるため瀬尾の知り合いに当時の話を聴きながら、どんどん瀬尾や被害者の人となり

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    2026年03月15日
  • 朱色の化身

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    読むのがつらくて悲しくて、それでも手が止まらない。たまにこういうのを読むと小説の中で自分にない体験を追体験しますね。

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    2026年03月13日
  • 踊りつかれて

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    これは良い本。深い。すごい(←語彙力w)
    多面的かつ骨太なエンターテインメント。時代やメディアリテラシーへの示唆に富み、それでいて存分にヒューマンドラマでもあり、さらに昭和・平成・令和の「芸能史」的な側面もある。どの要素も中途半端にならずにきちんと描き切っている。というか、これらの要素が全部きちんとまとまって大きな太い糸になってるのがすごい。あらすじから想像していたのは「SNSにおける誹謗中傷へのアンチテーゼがテーマの作品」って感じだったけど、そんな単純な話じゃなかった。
    この著者の作品は「存在のすべてを」というのも読んだことがあるが、テーマは全く違うものの、それと似た読後感も感じた。社会派、

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    2026年03月08日
  • 氷の仮面

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    「女性になりたい」という強い思いを胸に、自分の人生を切り開いていく主人公の壮絶な歩みが描かれた物語。苦しくもどこか美しさを感じる作品だった。

    「ひとりだけ違う世界に住んでいる。ミラーハウスという名の反転な世界に。」という一文が心に残る。周囲と同じ場所にいながら、どこか違う世界にいるような孤独が伝わってきた。

    辛い過去や心ない人との出会いもあったが、周囲の人に恵まれていたことに救われる思いがした。そして真壁くんが初恋の人だったことも、温かく感じられる。

    プロローグとエピローグが見事にリンクし、読み終えたあと、思わずプロローグを読み返したくなるような胸に残るラスト。波瀾万丈の人生だったが、こ

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    2026年03月08日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    序章の宣戦布告がネット文章をものすごく再現していてものすごい引き込まれてしまった。
    第1章の加/被害者たちも、ある日突然ネットの炎上の火の粉が現実の自分を燃やし始めて、焦る人間の心理描写がとてもよく表現されていた。
    これからどんな展開を見せていくのだろうとかとワクワクしながら読み進めていったけど、弁護士の奏が瀬尾の人生を辿り始めたあたりで、ん?なんか思っていたのと違うな…という感想を抱き、奥田美月の過去話になり、最後のラストを迎えて、やっぱり思っていたのと違う物語だったな、という感想に至りました。

    ネット炎上や週刊誌のやりすぎた報道については、後半に行くにつれてなりをひそめ、最後はなんか瀬尾

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    2026年03月08日
  • 騙し絵の牙

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    ネタバレ

    登場人物が多くて最初は少し混乱しましたけど、読み進めるうちに自然と整理が出来ていくのは、きっとキャラの書き分けが秀逸だからでしょう。
    逆に言えば、それだけ個性的なキャラが乱立しているのですけど、そこにわざとらしさがなく、大袈裟にも感じないのは、出版業界という特殊な舞台による先入観から、実際には知らなくてもそうなんだろうなぁと受け入れてしまうからでしょう。

    終始、臨場感とか不条理とか、やるせなさ、熱量、策略、打算…といった、あらゆる「現場」ならではの息遣いやライブ感が伝わってくる物語です。
    出版業界のリアルな苦境や、混沌とした展望なども垣間見ることが出来、こうして本を手にすることのありがたさと

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    2026年03月08日
  • 罪の声

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    グリコ・森永事件が戦後最大の未解決事件ということは知っていたが20代の自分にとって中々想像力を膨らませることができない部分が多かった。2/3くらいの読むまでは正直焦ったく感じてしまったが、後半は急に話が動き出して読む手が止まらなかった。
    最後は感動的な終わり方で重かった雰囲気を払拭してくれた。

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    2026年03月07日
  • 崩壊

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    いやー、面白かった!!!
    警察小説好きなのでこういうの大好物

    犯人は割と序盤に判明していて
    大きな何かがやってくるわけではないのですが...
    複雑に絡まった糸を少しずつ解いていく
    感じがとても良かった。ラストにわかる動機も。

    タイトルの「崩壊」。
    何かが崩れる時って本当に一瞬で...
    すごく小さな綻びも後に大きなものに
    影響を与えることってよくあることだよね。
    お金、人間関係、信頼、、
    一瞬で崩壊してしまう恐ろしさにぞっとします。

    あとは本宮と優子のペアも良かったな..!
    唯一作中で癒されるペアだったかもしれない。

    王道って感じの警察小説はやっぱり良い
    すき!!!!!!

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    2026年03月02日
  • 罪の声

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    どんどん読み進めてしまったし、読み応えのある作品だった。おもしろかった!と言っていいのかわからない作品だし、色々考えさせられる。わたしは事実を明らかにするだけが正義ではないよなーと思った。

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    2026年03月01日
  • 氷の仮面

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    自分の性に違和感があり、お祝いごとできる姉の洋服がうらやましかった幼少期。初恋の人とのファーストキスの思いでを忘れず、女の子として生きることを決意。2度の性転換手術の先にあった世界は…父親の深い愛情に最後涙してしまった( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)性別を変えたあとの無力感、人としての幸せを考え始める姿に、これからの人生のことを考えよーと思った1冊。

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    2026年02月22日
  • 罪の声

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    ネタバレ

    日本を震撼させた未解決の脅迫事件に、主人公の親族が関わっているかもしれないーその疑念から物語は始まる。時効が成立した事件を追う記者の視点と、加害者の親族という立場にある主人公の視点が交錯しながら、事件の真相が少しずつ明らかになっていく展開に強く引き込まれた。

    特に印象に残ったのは、大人の都合によって事件に巻き込まれてしまった子供たちの存在である。彼らには何の責任もないにもかかわらず、事件に利用され、その後の人生までも大きく狂わされてしまう描写は非常にリアルで重く感じられた。一度背負わされた「過去」は簡単には消えず、大人になっても背負い続けなければならない。私自身は体験していないが、その残酷さ

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    2026年02月01日
  • 踊りつかれて

    mii

    ネタバレ 購入済み

    今だからこそ読んでほしい作品

    これは本当に多くの人に読んでほしい作品。
    プロローグの言葉が強すぎて序盤で挫折しかけましたが、そこを乗り越えたらあとはぐんぐん読まされました。

    SNSがテーマの作品なので、きっと多くの方に刺さるはず。
    実際私も、SNS黎明期の頃にSNSがどういうものかをきちんと理解できておらず、人を傷つける使い方をしてしまったことがあります。ものすごく反省したし、事が起こってはじめてSNSの危うさを学び、もう2度と同じことはするまいと誓いました。
    ですが、記憶というのはどうしても風化するものです。劇中で主人公の久代さんが懸念しているように、喉元過ぎれば痛みは薄れ、また同じことを繰り返してしまうということは、

    #ドロドロ #深い #ダーク

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    2026年01月24日
  • 罪の声

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    ネタバレ

    途中までは登場人物の関係性を整理しきれず、やや混乱しながら読み進めていたが、新聞記者が「し乃」の板前にたどり着いたあたりから、一気に物語に引き込まれた。

    ただ、その板前の語りはあまりにも饒舌で、思わず「喋りすぎでは……」と感じてしまうほど。
    テーラーの俊也の事を考え、その場面では鼓動が早くなった。

    後半、次々と謎が明らかになっていく展開は圧巻で、ページをめくる手が止まらなかった。
    重く苦しい物語ではあるが、最後に親子が再会できたことで、わずかながら救いを感じることができた。

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    2026年01月23日
  • 罪の声

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    真実を暴くことは正義なのでしょうか。
    終盤にかけて点が線になる感じがよかった。
    実際の事件は未解決ですが、実はこの小説に近いのかもしれない。
    となると、犯行の動機はかなり空虚なものだが。
    読み応えがあった。

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    2026年01月10日
  • 氷の仮面

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    トランスジェンダー、性同一性障害という言葉がなかった時代に生きづらさに悩む主人公の気持ちを丁寧に描いた作品。最後にちょっと驚きの要素もあり。派手ではないけど、優しい気持ちになれる作品でした。

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    2026年01月08日
  • 罪の声

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    重厚。
    実際の事件をモチーフにして、そこに人間味のあるテーマを添えて再編。犯人たちの動機が軽薄なのも、このテーマを際立たせるのには重要。
    実際の事件のことはよく知らないので、知っていると胸熱だったのか。立場の違う二人の人間が物語を進めていくが、途中二人の立場は全く違うものに気づく瞬間が覚める。
    二人分のストーリーと複数の犯人、もう誰が誰だかわからなくなって大変。時系列も複雑。分厚いし、気軽に再読や人に勧めるのは難しい。

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    2026年01月08日
  • 罪の声

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    きっかけはラジオの声で、2人の男がそれぞれ違う方面から謎を調べて、ようやくふたりが出会ってからのスピード感がたまらなく良かった。
    正直に言えば事件自体は色々ややこしくて、理解はしたが納得は出来なかった。
    真相もあっけなく、謎がわかって良かったという気持ちにはならなかったが、その後の事件関係者の今に心が震えた。
    ようやく解き放たれて、前に進んで欲しいなと強く思った。

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    2025年12月27日