塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今日はじっくりとこの本を読もうと決めて、1ページ毎じっくりと読んだ。
全人類この本を読んで欲しいと思う。
私もSNSはやっているが、特に投稿することはなく、人の投稿を読むぐらいしかしていないが、自分の身分を隠してあることないこと言うくせに、自分の個人情報が漏れたら騒ぐなんて、想像がつきすぎて怖い現代だと思う。
途中からは美月の話がメインとなってしまって、話がどこに落ち着くのかよく分からない展開になっていったが、強いて言うなら、残りの80人近くがどうなったかが気になった。
あまりにも情報発信への入口が広いので、自分の言葉が人への凶器にならないよう、全員が理解しないといけないと思う。 -
Posted by ブクログ
SNSが身近になりすぎて、テレビの前で独り言のようにとか、ちょっと身内や仲間内にウケ狙いで呟く感覚で、SNSに投稿してしまっているのだと思うけど、責任のない一言で見た人がどれだけ不快に思ったり傷つくか改めて考えさせられる作品。
早急に対策必要だと思う。
作品は心ない投稿をきっかけに自殺してしまった芸人と嘘ばかりの内容の週刊誌のせいで芸能界から姿を消す事になった歌手の復讐をすべく、投稿した83人の個人情報が全部晒されて、逆に自分たちが標的になってしまうところから始まる。晒した側の瀬尾を弁護する立場から情状酌量の情報を集めるため瀬尾の知り合いに当時の話を聴きながら、どんどん瀬尾や被害者の人となり -
Posted by ブクログ
これは良い本。深い。すごい(←語彙力w)
多面的かつ骨太なエンターテインメント。時代やメディアリテラシーへの示唆に富み、それでいて存分にヒューマンドラマでもあり、さらに昭和・平成・令和の「芸能史」的な側面もある。どの要素も中途半端にならずにきちんと描き切っている。というか、これらの要素が全部きちんとまとまって大きな太い糸になってるのがすごい。あらすじから想像していたのは「SNSにおける誹謗中傷へのアンチテーゼがテーマの作品」って感じだったけど、そんな単純な話じゃなかった。
この著者の作品は「存在のすべてを」というのも読んだことがあるが、テーマは全く違うものの、それと似た読後感も感じた。社会派、 -
Posted by ブクログ
「女性になりたい」という強い思いを胸に、自分の人生を切り開いていく主人公の壮絶な歩みが描かれた物語。苦しくもどこか美しさを感じる作品だった。
「ひとりだけ違う世界に住んでいる。ミラーハウスという名の反転な世界に。」という一文が心に残る。周囲と同じ場所にいながら、どこか違う世界にいるような孤独が伝わってきた。
辛い過去や心ない人との出会いもあったが、周囲の人に恵まれていたことに救われる思いがした。そして真壁くんが初恋の人だったことも、温かく感じられる。
プロローグとエピローグが見事にリンクし、読み終えたあと、思わずプロローグを読み返したくなるような胸に残るラスト。波瀾万丈の人生だったが、こ -
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ネタバレ序章の宣戦布告がネット文章をものすごく再現していてものすごい引き込まれてしまった。
第1章の加/被害者たちも、ある日突然ネットの炎上の火の粉が現実の自分を燃やし始めて、焦る人間の心理描写がとてもよく表現されていた。
これからどんな展開を見せていくのだろうとかとワクワクしながら読み進めていったけど、弁護士の奏が瀬尾の人生を辿り始めたあたりで、ん?なんか思っていたのと違うな…という感想を抱き、奥田美月の過去話になり、最後のラストを迎えて、やっぱり思っていたのと違う物語だったな、という感想に至りました。
ネット炎上や週刊誌のやりすぎた報道については、後半に行くにつれてなりをひそめ、最後はなんか瀬尾 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物が多くて最初は少し混乱しましたけど、読み進めるうちに自然と整理が出来ていくのは、きっとキャラの書き分けが秀逸だからでしょう。
逆に言えば、それだけ個性的なキャラが乱立しているのですけど、そこにわざとらしさがなく、大袈裟にも感じないのは、出版業界という特殊な舞台による先入観から、実際には知らなくてもそうなんだろうなぁと受け入れてしまうからでしょう。
終始、臨場感とか不条理とか、やるせなさ、熱量、策略、打算…といった、あらゆる「現場」ならではの息遣いやライブ感が伝わってくる物語です。
出版業界のリアルな苦境や、混沌とした展望なども垣間見ることが出来、こうして本を手にすることのありがたさと -
Posted by ブクログ
いやー、面白かった!!!
警察小説好きなのでこういうの大好物
犯人は割と序盤に判明していて
大きな何かがやってくるわけではないのですが...
複雑に絡まった糸を少しずつ解いていく
感じがとても良かった。ラストにわかる動機も。
タイトルの「崩壊」。
何かが崩れる時って本当に一瞬で...
すごく小さな綻びも後に大きなものに
影響を与えることってよくあることだよね。
お金、人間関係、信頼、、
一瞬で崩壊してしまう恐ろしさにぞっとします。
あとは本宮と優子のペアも良かったな..!
唯一作中で癒されるペアだったかもしれない。
王道って感じの警察小説はやっぱり良い
すき!!!!!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本を震撼させた未解決の脅迫事件に、主人公の親族が関わっているかもしれないーその疑念から物語は始まる。時効が成立した事件を追う記者の視点と、加害者の親族という立場にある主人公の視点が交錯しながら、事件の真相が少しずつ明らかになっていく展開に強く引き込まれた。
特に印象に残ったのは、大人の都合によって事件に巻き込まれてしまった子供たちの存在である。彼らには何の責任もないにもかかわらず、事件に利用され、その後の人生までも大きく狂わされてしまう描写は非常にリアルで重く感じられた。一度背負わされた「過去」は簡単には消えず、大人になっても背負い続けなければならない。私自身は体験していないが、その残酷さ -
ネタバレ 購入済み
今だからこそ読んでほしい作品
これは本当に多くの人に読んでほしい作品。
プロローグの言葉が強すぎて序盤で挫折しかけましたが、そこを乗り越えたらあとはぐんぐん読まされました。
SNSがテーマの作品なので、きっと多くの方に刺さるはず。
実際私も、SNS黎明期の頃にSNSがどういうものかをきちんと理解できておらず、人を傷つける使い方をしてしまったことがあります。ものすごく反省したし、事が起こってはじめてSNSの危うさを学び、もう2度と同じことはするまいと誓いました。
ですが、記憶というのはどうしても風化するものです。劇中で主人公の久代さんが懸念しているように、喉元過ぎれば痛みは薄れ、また同じことを繰り返してしまうということは、