塩田武士のレビュー一覧

  • 雪の香り

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    ネタバレ

    2017/8/28 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2018/9/6〜9/11

    「罪の声」で名前を知った塩田さんの初読み。舞台である京都北山、宝ヶ池あたりは自分も学生時代によく行ったところ。その懐かしさだけでなく、スリリングな展開に引き込まれる。上手い作家さんだ。また1人、Must Read作家が増えた。

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    2018年09月11日
  • 踊りつかれて

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    オーディブル視聴。
    とある歌手とお笑い芸人を誹謗中傷して死に追いやった人々の名前がネット上に晒されて…?!とう序章はミステリー的にすごく良かったんだけれど、その後その歌手とお笑い芸人とその周りの人々の描写が若干長い… 同じ場面を様々な人から見た視点で何度も語ったりするのがくどく感じてしまって、もう分かったよという気持ちに。
    とはいえ、裁判シーンは緊張するし、意外な人物たちがつながっているのが判明する驚きもあり、なにより誹謗中傷の残酷さが胸にくる物語でした。

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    2026年01月11日
  • 踊りつかれて

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    誹謗中傷の言葉を気軽に一瞬にして投稿できてしまう現代において、その言葉が持つ「重み」を感じさせられる読書体験だった。

    本書に登場する二人の芸能人たち(美月、天童ショージ)は誹謗中傷が転換点となり人生が狂わされていく。本書では、その転換点前の二人のそれまでの人生や栄光の道を自力で掴み取るまでには至難困難を潜り抜けてきたことが描かれている。
    事件をきっかけにメディアやSNSによって事実無根な悪者像が作られていき、焚き付けられ、その炎が最悪の結末でしか消化できないところまで広がっていく。誹謗中傷をSNS投稿する本人にとってはちょっとしたストレス解消でしかなく、いかに相手の痛みには鈍感であるかと思わ

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    2026年01月11日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    三度目の正直でようやく読み終えられた!
    そして、読んで良かったと思えた。
    最後は母の気持ちでぼろぼろと涙が。
    わたしは案外門田さん好きです。
    それから、文章がとても写実的で、実際のその場をよく知る人なら脳裏にそのイメージがありありと浮かぶのだろうなと感じた。
    スマホで画像検索しながら読みました。
    作者の他の作品を知らないのでなんともいえないけれど、写実画家のお話でこの描写。

    読み終わって考えてみれば、幸せとは何か、本当にわからなくなる。
    亮と関わったことによって生まれた幸せと破滅。
    関わらなければ安穏とした日常がただ続いていたのかもしれないと思うと、なんともいえない気持ちになる。
    でもそんな

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    2026年01月11日
  • 罪の声

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    真実を暴くことは正義なのでしょうか。
    終盤にかけて点が線になる感じがよかった。
    実際の事件は未解決ですが、実はこの小説に近いのかもしれない。
    となると、犯行の動機はかなり空虚なものだが。
    読み応えがあった。

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    2026年01月10日
  • 踊りつかれて

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    やってしまった…次の日もあるのに夜更かしして一気読み…
    うつらうつらしながら読んだのが勿体無かった…

    今もネット上で飛び交う正義感を振り翳した罵詈雑言の嵐。いいね貰うために過激になってるそこの愚か者。とりあえずこの本を読め。晒されて人生狂うぞ。

    正しさに対する違和感を見事に言葉で固めてくれた一冊。話がどんどん壮大かつ辛くなってくる。若干ミステリ要素も感じながら読める。
    自分の価値観を疑い、多様でグレーな在り方を、皮肉を、もやもやしながら引き受ける人でありたい。


    人間、真の「正しさ」の前にはひれ伏すようにできてる。でも、個人にそれが備わらんことは、みんな百も承知や。その不完全さを笑いに変

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    2026年01月09日
  • 存在のすべてを

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    大部分は新聞記者の門田が事件を調査する様子が描かれていて、ノンフィクションを読んでいるような気分だった。描写が細かく(ETCカードを忘れた。みたいな描写は必要だったのか?)、なかなか話が見えず、全体が掴めない。そもそも長い。しかし、ただの記者が警察も辿り着けなかった真実に辿り着く経緯を書くにはこの長さが必要だったんだろうな。
    ラストは一気に読んでしまった。何とも苦しくも、幸せな「人生」。ディティールを観ると不幸に見えるかもしれないけど、確かに幸せもあって、俯瞰で見た時にそれが人生に見えるんだな。「水はどう描けばいいのか」に通づるなと思った。
    「描きたいものだけを細かく描いても嘘くさくなる。キャ

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    2026年01月09日
  • 氷の仮面

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    トランスジェンダー、性同一性障害という言葉がなかった時代に生きづらさに悩む主人公の気持ちを丁寧に描いた作品。最後にちょっと驚きの要素もあり。派手ではないけど、優しい気持ちになれる作品でした。

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    2026年01月08日
  • 罪の声

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    重厚。
    実際の事件をモチーフにして、そこに人間味のあるテーマを添えて再編。犯人たちの動機が軽薄なのも、このテーマを際立たせるのには重要。
    実際の事件のことはよく知らないので、知っていると胸熱だったのか。立場の違う二人の人間が物語を進めていくが、途中二人の立場は全く違うものに気づく瞬間が覚める。
    二人分のストーリーと複数の犯人、もう誰が誰だかわからなくなって大変。時系列も複雑。分厚いし、気軽に再読や人に勧めるのは難しい。

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    2026年01月08日
  • 踊りつかれて

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    SNSの普及で、個人発信の影響力が増し、誹謗中傷の投稿が、大きな攻撃へと広がってしまう危険性を描いた作品。
    最初は現代社会への警鐘が中心の物語かと思ったが、背景のストーリーが進むにつれて少しずつ全体像がつながり、点が線になるように輪郭が見えていく展開に引き込まれた。

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    2026年01月07日
  • 踊りつかれて

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    芸能人への誹謗中傷の書き込みをテーマとし、現代のネット社会に一石を投じている。
    不倫の誹謗中傷から自殺した若手芸人、記者からの執拗なる突撃取材により表舞台から姿を消した歌手。
    本人を追い詰めるデジタルタトゥー。汚い言葉達が正義と変換され書き込みが止まらない異常さ。
    ネット社会に踊らされず、誰に見られても恥ずかしくない生き方をしたいと感じさせられたし、一度失敗してしまった人へ世間が寛容になり救済があってほしいと願う。

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    2026年01月07日
  • 踊りつかれて

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    社会派ミステリ書かせたら、塩田さんですよね。今回はミステリじゃないけど、、、
    SNS時代の「匿名性」が「免責」になる社会の怖さをこれでもかと叩きつけてきた感覚。

    週刊誌という、消費され捨てられることを前提にしたメディアと、SNSによって誰もが発信者になり、情報が半永久的に残り続ける現代。
    形は変わっても、人の興味や悪意が誰かの人生を消費していく構造は変わっていない。

    物語を読み終えて、加害する側だけでなく、情報を受け取る「利用者」としての自分もまた無関係ではいられないと感じた。
    他人事として距離を取ることができず、どう関わっていくべきかを考え続けさせられる一冊だった。

    追記とはなりますが

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    2026年01月05日
  • 踊りつかれて

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    世間のバッシングに晒された昭和の歌姫と現代のお笑い芸人。
    アイドル歌手だった彼女は週刊誌の捏造記事によって表舞台から姿を消した。
    お笑い芸人は私生活をネットで晒され、激しい誹謗中傷を浴びて命を落とす。

    そして、特に執拗な書き込みをした83名がある人物の『宣戦布告』によって特定された実名や個人情報を逆に公開される⋯。

    長大な物語だが勢いをもって読めました。たぶん主要人物たちに好感が持てたから、この重い内容にも耐えられたのでしょう。
    読後感は表紙のように美しかったてす。

    これを週刊文春で連載されたとのこと。
    売れればなんでも書いて写真を載せていた、1週間後には捨てることを前提に企業が作ってい

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    2026年01月05日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    Audibleにて。SNS・ネット民による誹謗中傷に対し、匿名加害者を顕名化し世間に晒すことで発生した名誉棄損事件と、その誹謗行為禍で自殺したお笑い芸人、活動休止に追い込まれた歌手の人生を、弁護士の視点で見つめ直すパートとが折り重なり、現代社会の闇に切り込む重い作品。裁判の進行パートでは、最終弁論に向けその迫真さが素晴らしかった。未だ我々は未熟で低能な種族ゆえ、おもちゃを与えられ手すさびで弄るがごとく正しい使い方は当面できないだろう。自分が生きている間はずっとこれが続くと思うと悲しい。

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    2026年01月05日
  • 踊りつかれて

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    SNSの可能性、有用性を否定するものではありませんが、この作品を読んでその恐ろしさをあらためて感じました。使い方を誤りたくないです。

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    2026年01月04日
  • 踊りつかれて

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     ネット社会の匿名の誹謗中傷の話と思い、読み始めたら、たくさんの問題がてんこ盛りでした。それぞれに興味が惹かれましたが、少しお腹いっぱいになってしまった。それで星4。
     
     

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    2026年01月03日
  • 存在のすべてを

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    Audibleにて

    30年前の誘拐事件。
    最初は門田記者に感情移入しながら進めていたけれど、後半は亮くんと野本夫妻にどっぷりはまってしまった。
    野本夫妻のやったことは褒められることではないけれど、結果的に亮は救われて幸せな3年を過ごすことができた。

    家族って何だろう、血のつながりって何だろう。

    貴彦さんとも再会できて欲しかった。
    みんな幸せになっていてほしい。

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    2025年12月31日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    恋愛とは違う愛の形でしょうか。
    それともこれが究極の推し活と言うものなのか…。 
    序章の宣戦布告の文体とそれを書いた紳士の人物像がかけ離れている感じがしました。でも、この紳士がどうして芸能界を追いやられた2人のためにここまでするのかじわじわと物語が進むにつれ納得させられていきます(それでもやっぱり露悪的過ぎる文体という気がするけど…)

    悲惨な人生を送った人がたくさん出てきてとても重い。でも現実にSNSで追い詰められた人の話も見聞きするようになってしまっている現実を思うと、この物語に登場するいくつかの悲惨な人生について「どうすればよかったのか」「どうにかできなかったか、途中からでも変えることの

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    2025年12月30日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    SNSの誹謗中傷により大切な人を亡くした男による、加害者約80名の個人情報をネットにさらし復讐を行った。
    現在のSNS問題を扱った題材で、実際に誹謗中傷により自殺をした人もいる避けては通れない問題。
    序盤の、ネットにさらされた加害者がどういう被害を受け人生が壊れるかと言う場面では、確かに個人としては人生が大きく変わるような出来事になるが、人生が壊れると言うものほどではなくて、同情はする一方で因果応報といったところか。
    中盤に犯人はわかり、その後は、裁判の話や犯人と過去被害にあった2人との話になるが、読めば読むほどに胸が痛くなる、苦しい思いをした。
    有名人だからと言って、誹謗中傷の対象になってい

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    2025年12月30日
  • 踊りつかれて

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    誹謗中傷という無自覚の暴力により損なわれてしまった人生への償い。社会的な意義を問うわけではなく、個人的な復讐だと言い切る瀬尾。彼の意思としてはそうなのだろうが、社会に対する問題提起であることは確かだ。自らの人生を代償として対象者の人生を傷つけようとした瀬尾。
    奥田美月を失った後、立ち上がることのできなかった瀬尾がようなく見つけたパートナーは芸人である天童だった。彼は不倫が原因で誹謗中傷の的となり自死する。二度まで同様の理由でパートナーを失った瀬尾は、対象者の人生を壊すことを目的として個人情報を晒す。物語はそこから出発し、冒頭からしばらくはその顛末が描かれるのだが、どうやらそちらは主体ではない

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    2025年12月29日