塩田武士のレビュー一覧

  • 崩壊

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    市議会議長の殺害。ベテラン警察官、本宮はパートナーの若手女性警官、優子と事件を追う。警察官を主人公とするよくある殺人捜査ミステリーかと思いきや、ストーリーの軸となるのは推理ミステリーではなく、登場人物たちの人間ドラマ。

    捜査の進展とともに明らかになる本宮、優子、容疑者、被害者の家庭環境。そんな4人の過去が微妙に絡み合い、最後にピタッとはまり合う。彼らの人生には経済力や男女関係、家族の死など「崩壊」のターニングポイントがあった。それを乗り越えた者と乗り越えられなかった者の差が殺人につながった。

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    2017年11月30日
  • 雪の香り

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    ネタバレ

    2017/8/28 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2018/9/6〜9/11

    「罪の声」で名前を知った塩田さんの初読み。舞台である京都北山、宝ヶ池あたりは自分も学生時代によく行ったところ。その懐かしさだけでなく、スリリングな展開に引き込まれる。上手い作家さんだ。また1人、Must Read作家が増えた。

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    2018年09月11日
  • 起点

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    塩田武士さんの文庫出てる!
    帯に「この面白さで550円!」ってある!
    550円やから薄くて、ペラペラやけど^^;

    「小さな上司」
    ちっちゃ〜!ちっちゃ過ぎる!(-。-;
    確かに、苦労してそうな上司かもしれんけど、あかんわ〜
    奢ると言って、ほぼ割り勘とか、細かい!
    昔、そんな先輩おった!
    呑みに行ったら、割り勘は良いとしても、1円単位でやらんでも、そこは、先輩がキリのええとこで、多少、多めに払うとかしいや〜(-。-;

    「鈍い火」
    自分の息子が轢かれ意識不明。
    犯人は、執行猶予まで付いた。
    でも、事故現場は、見晴らしの良い一本道!
    何かある!
    何かあったけど、悲しい!
    何があったとしても、息子

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    2026年05月24日
  • 踊りつかれて

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    確実に作者自身の怒りが筆に込められている箇所も多々見受けられて、読み応えがあった。SNSの悪しき側面が閾値に達した感のある今、書くべきして書かれた小説なのだと思うし、結局ワイドショーや週刊誌が狂っていた時代から何も変わっていないのだな、と気づかされた。

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    2026年05月24日
  • 存在のすべてを

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    塩田武士『存在のすべてを』朝日文庫。

    第9回渡辺淳一文学賞受賞、2024年度本屋大賞第3位、『本の雑誌』が選ぶ2023年度ベスト10第1位と評価の高いミステリー小説。

    何と深い余韻の残る小説だろう。単なるミステリー小説だけに留まらず、描かれる人間模様に読み応えを感じた。未解決誘拐事件の被害者男児のその後と事件に当事者として関わった家族、警察、新聞記者たちの30年間の様々な人生が描かれる。


    序章に描かれるのは1991年に神奈川県で発生した二児同時誘拐事件である。最初に誘拐された厚木に暮らす小学6年生の立花敦之は2千万円の身代金を要求されるが、警察により川崎市内の倉庫で無事に保護される。も

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    2026年05月23日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    似たような物語は結構あると思います。
    大まかなところは「夜の道標」や「52ヘルツのくじらたち」とかを思い返した。

    けど、もちろんこちらの作品ならではの義理の親子の姿が展開している。
    子を望む夫婦と親の温かさを望む子供。
    血のつながりはなくとも確実に親子だった。
    普通とは違う別れが確実に近いうちにやってくるのがわかっていても、それでも親子の形を辞めたくない気持ちに涙しました。

    誘拐事件は許されるものではないけれど、それが確実に被害者が被害を被っているかどうか…なんだかとても複雑な気持ちになったけど、ひとつ理解したのは「見えているのは結果だけ」だということ。
    背景を慮ることの大事さも学んだ気が

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    2026年05月24日
  • 罪の声

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    実際の事件を知らない世代だが、ホントに子供の声とキツネ目の容疑者が浮上してたことを知るきっかけとなった

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    2026年05月22日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    正直序盤は登場人物の多さに心が折れそうになった。
    だが、後半の展開に胸を打たれ一気読みしてしまった。
    二児同時誘拐事件という大きな犯罪に巻き込まれた木島夫妻の心情を想うと胸が痛んだ。亮も、被害児童ではあるものの、巻き込まれた1人なのかもしれない。
    芸術は諦めなければいけない。でも、諦めなければ終わりがない事もまた救いなのかもしれない。
    亮の空白の3年間は、決して空白などではなかった。それどころか、人生のスタートを切るための3年間だったのではないか。
    ネグレクトしていた瞳、そして誘拐犯達は絶対に許せない。

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    2026年05月21日
  • 踊りつかれて

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    ネットの炎上から人生が狂ってしまった芸人。
    悪意ある切り取りの記事から表舞台から姿を消した歌手。
    彼らを「炎上」させた匿名の人物の名前や住所を公開したブログがアップされるとさらなる炎上が巻き起こった。
    この話はフィクションだけど、実際に同じように悲しい事件が後を絶たない。
    なぜ、当事者じゃない人たちが、良くも知らない人物の事を有ること無いこと言えるのだろう。私にはわからん。
    苦労してやっと売れて、これからというところで炎上し、全てを失ってしまう。壮絶な人生だったけどラストにはグッときた…。

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    2026年05月20日
  • デルタの羊

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    アニメの制作現場とプロデューサー、制作委員会にまつわるあれこれのストーリー。

    これまで現場スタッフの好きなアニメの仕事ができるという《やりがい搾取》の中でそれでも成長し続けてきたジャパニーズアニメ。

    忙しさを誇る幼さをなんとかしなくてはならん、とあれこれプロデューサーは奮闘する。

    〜いつまで昭和を引きずるんだ。阪神のクリーンナップは、バース、掛布、岡田じゃないんだぜ。
    には笑ってしまったが大きく頷いた。

    新しい技術を取り入れ、現場スタッフの地位を向上させ新たなる作品を生み出す。

    50代の自分は子どもの頃から大量のテレビアニメ、アメリカのハンナバーベラを楽しんだ。

    《さらば宇宙戦艦ヤ

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    2026年05月20日
  • 踊りつかれて

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    炎上、それは本当に他人事だろうか?
    本作を読んで、「もしも明日自分が炎上したら」と人生で初めて考えた。

    勧善懲悪のストーリーに非現実さを感じるように、実際の人間社会とは複雑で、見る角度によってその印象は大きく異なる。
    それなのに、SNSでは毎日誰かが自己責任論を盾に個人を攻撃している。

    その一つひとつの攻撃により、積み重ねたキャリアを奪われたり尊い命が失われることもある。
    そんな「赦されない社会」が幸せな社会とは思えない。

    10年後、いや5年後に「炎上」という言葉が死語となり、(著者や出版社には申し訳ないが)本作が古臭い作品として忘れられていく未来を願う。

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    2026年05月18日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    ・AI時代に何を重視するのか。
    ・存在の対象を精緻に捉えるようにしたい。
    写実絵画のように。
    ・子どもを守る為の誘拐は、犯罪なのか。
    全員の幸せの為の犯罪は、悪なのか。
    法律、すなわち規範は、幸福の上位概念か。
    ・丁寧に紡がれる筆致が、これぞ小説の醍醐味。
    ・土屋さんの描写は必要か(親子愛に焦点を絞ってもよかったのではないか)1人目の誘拐も必要か、
    その過大かもしれない要素が、少し気になった。

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    2026年05月17日
  • 踊りつかれて

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    匿名のSNSで自分は安全圏にいながら人を傷つけたり陥れたりする現代の社会問題を題材にした、自分を省みはっとさせられる小説。

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    2026年05月14日
  • 踊りつかれて

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    SNSでの誹謗中傷。匿名性による、歯止めのきかなさ。見えない相手への言葉の暴力に対する想像力の欠如。

    考えさせられる社会派小説でした。

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    2026年05月14日
  • 存在のすべてを

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    たまたま本屋さんで見かけて買ってみるかーというくらいで買いましたが大作で凄まじい内容でした。

    途中であれこの作家さんの名前自分の本棚で見かけたような。。。

    と思って調べたところ罪の声の作家さんでしたか。そりゃどうりで大作なわけだわ!と思いながら読みました。

    罪の声もそうでしたがまぁ入り組んだストーリーを考えられてて何回か戻ったりしないと難しい部分もちょっとあります。

    ラストは含みを持たせてる部分や、あの人はいったいどうなったのだろうかとあえて描写がなかったりと、そこもまた良かったです。

    来年映画化ということでどこまで映像化できるのか気になるところですが観に行きたいと思わせる内容でした

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    2026年05月14日
  • 存在のすべてを

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    登場人物たちの繊細さ、「絵」の素晴らしさがとても伝わる。
    個人的な話で、今ちょうど絵画教室に通っていて、絵とは?に興味がある時期に読めて良かった笑

    映画化決定→読んでみるか。は結構あるけど、この本を読んで、人を虜にする絵が出てくる→どんな絵よ?→映画化してくれぇ。という、本を読んだ結果映像が見たい感情に初めてなった。

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    2026年05月16日
  • 存在のすべてを

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    大作でした。
    終盤は何度も涙しそうになりました。
    最終章は一度では理解出来なかったので、2回読みました。

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    2026年05月12日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    ・「産みの親より育ての親」。野本夫妻と内藤亮の別れるシーンが切なかった。
    ・後半からテンポよく物語が動いていった。前半は登場人物が多く出てきて、戸惑ってしまった。
    ・野本雅彦がとにかくクズで、腹立たしかった。
    ・映画映えしそうな作品。映画化が楽しみ!

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    2026年05月10日
  • ともにがんばりましょう

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    地方新聞社入社6年目、引っ込み思案であがり症の武井。
    委員長の寺内に労働組合本部に引っ張られ、経営陣との団体交渉を経て成長していく物語。
    言葉は知っていても、初めて知る団体交渉の裏側にへぇーと思うばかり。

    「文句を言うことは誰でもできる。しかし、交渉本部に求められているのは結果だ。」

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    2026年05月10日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    塩田先生の作品は今回で4冊読んだ。過去の事件を記者、同級生が遡って真実を追い求め、このGW期間にあっという間に読んでしまった。絵画やその当時の日本社会など様々な観点が組み込んでいて、最後は優実の現在には驚きと貴彦がどうなったかは気にはなる。ぜひ映画もみたい。

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    2026年05月09日