塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私だって「存在の全てを」を読みたい
読んで待ちます、塩田さん、7作目
デビュー10周年作品っぽい
新たな手法で描き出す「リアリズム小説」とのこと
フリーライターの主人公が、元新聞記者の父親から一人の女性の行方を託される
その女性の行方を探す事は、彼女の人生をたどる事になった
彼女に関わったあらゆる人達へのインタビュー形式で 人となりを形成させていく
数多くのインタビューから彼女の祖母、母親への繋がる
そんな感じなので、母娘3代のその時の社会情勢なども織り込み、変わった形式の大河小説風
おそらくは、かなり大変な執筆だったのではと思われます
取材も多いし参考文献も多いし
あくまでリアリティを目指 -
Posted by ブクログ
私だって「存在の全てを」を読みたい
読んで待ちます塩田さん、6作目
2013年の作品
初期の書下ろし
何だろうか、ストーリーは面白いと思うのです
市議会議長が、殺害される
まあまあ経験のある刑事と若手美人刑事がバディとなる
家族とかマル暴と巡りながら、ひとりの青年が容疑者としてあがり、追い詰めていく
この青年が高校生の時の父親の過ち、そこからの離散
〈主な登場人物〉の紹介ページがあり、22人の名前がある
多いなと思うし、読みながら人物を読み取るのが大変かも
序章が、面白くてこれは良作かもと思ったのですが、それが青年の殺人の動機付けに生かされてない感じ
いろんな人物の不幸な過去が多いので、青 -
Posted by ブクログ
私だって「存在のすべてを」を読みたい
読んで待ちます塩田さん、5作目
第40回吉川英治文学新人賞受賞
元新聞記者である作者が、報道媒体として終わりが近いとも思われる新聞での誤報と虚報による歪んだ情報の対応を描く連作短編集。
誤報により人生を狂わされる人というストーリーは、とても好みです。また、元新聞記者の社会派小説なの?と言われようとも、突き進んでいただきたいと思っているですよ。
どうもプロローグ的な部分が足りなくて、話の流れに乗りにくい。エピローグ的部分が多すぎてまとまりがなくなってしまう。きっと、今、ステップアップ直前の作品で存在のすべてをでガツンとくると期待する。
「黒い依頼」
ひき