塩田武士のレビュー一覧

  • 存在のすべてを

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    鳥肌

    点と点がじわじわと繋がってゆくあの感じ
    家族の在り方はひとつではなくって
    幸せに生きられるためにはこうすべきだったのかもしれないし、しないべきだったのかもしれない。そんなのはもう分からなくって、考えれば考えるほど良い方向を見失ってしまうものなんだと思う。

    存在のすべてを、鳥肌だった

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    2026年09月15日
  • 罪の声

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    読むのに時間がかかってしまいました。そのせいもあって詳しいことを覚えていなかったため、読んでいて分からなくなることもありました。株の話や分単位の犯罪計画までは追えませんでした。
    ただ、加害者も被害者も、その罪を一生背負って生きてきた人、事件と向き合い続ける人たちの生き方や覚悟まで描かれていたため、責任をもって最後まで読もう!と思えました。映画気になります

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    2026年09月12日
  • 存在のすべてを

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    2人の幼児誘拐事件から始まり、1人はすぐ保護されましたが、もう1人は3年後に保護され…

    時系列がバラバラで、分かりにくいのはありました
    文章も説明文みたいでクドく、読みにくくて纏めると3分の1くらいのページ数になりそうなので、映画化にはピッタリかと思いました

    感動する場面もありましたが、共感は出来ないのと、他に方法あったのでは?と思わずにいられませんでした

    亮くんが幸せでいてくれると良いな~

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    2026年09月11日
  • 罪の声

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    父の遺品から見つけたカセットテープ。 そこに入っていたのは、31年前の未解決事件で脅迫に使われた自分の声だった。

    導入はめちゃくちゃ良かった。 ただ、そこからが長かった。

    元になったグリコ・森永事件についてほとんど知識がなかったことも大きいと思う。 俊也と阿久津がそれぞれ事件を追っていく中で、次々と人名や過去の出来事が出てくるものの、「この人誰だっけ」「どこと繋がってたっけ」となることもしばしば。 調べれば調べるほど整理されるというより、しばらくは文字を追っているだけの読書になってしまった。

    やがて犯人グループや事件の全体像が見えてきて、「やっとここまで来たか」と思う一方、「そんな理由でそこまで大規模な事件を?」という思いも。

    それでもラスト、生島聡一郎が語る事件後の壮絶な人生には考えるものがあった。

    犯罪は解決しようが時効になろうが、それで終わりではない。 犯人にも家族がいて、何も知らずに利用された子供にも、その後何十年と続く人生がある。 俊也、望、聡一郎。同じように犯罪に「声」を使われた子供でも、その後の人生はあまりにも違った。

    たぶんそこがこの作品で一番残したかったものなんだろうと思う。

    ただ、いかんせん長い。 「次はどうなる?」とページをめくりたくなるより、情報を処理する疲れのほうが勝ってしまった。

    自分が生まれる前に実際にあった、グリコ・森永事件。 この本を読まなければ詳しく知ろうとも思わなかっただろうし、そういう意味では読んで良かった。

    まぁでも史実としてはね、残しとかなね。

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    2026年09月08日
  • デルタの羊

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    ネタバレ

    あらすじは読まず、
    冒頭の「アルカディアの翼」に惹かれて読み始めたら
    まさかのアニメ制作の話でビックリ

    正直色んな利権関係にさっぱりついていけず
    どこのだれながなんのあれなのかサッパリ分からなかった


    前半は三段もの入れ子構造になっていて
    引き込まれた
    構成が上手い
    渡瀬もフィクションかと思い込ませて
    実は友人だったなんて

    アルカディアの翼が読んでみたいなあ

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    2026年09月08日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    瀬尾さんの美月と天童に対する想いが真っ直ぐで筋が通っていて、私は真似できないけどこんな人もいるんだなあと思った。
    正直、炎上する理由はそれぞれ本人自身にあるから仕方ないけど加減はあるよなぁって感想。
    犯罪者になってしまったけど、瀬尾さんみたいに裏表なく目的にまっすぐな人は大好き!だから周りも瀬尾さんのことを悪く言わないし守るんだろうな!

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    2026年09月06日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    別作品の『存在のすべてを』があまりに感動してしまったので、新作は読まねば!と思っており、やっと読むことができた作品。

    インターネットに溢れる匿名の誹謗中傷や、承認欲求から他者を貶める行為など、現代の問題を題材にした群像劇。主人公の弁護士が、何も語らない被告人・瀬尾の思いを理解するために関係者たちから話を聞き、事件の真相を追いかけていく物語だ。
    あまりにもリアルで、実際に起きた事件をモチーフにしているのかと思うほど現実味があった。事件のきっかけとなった二人の芸能人の背景もかなり事細かに描かれていて、作り込みが素晴らしい。
    ただ、説明が少し長すぎるように感じた。判決後のエピローグで瀬尾が自身の思いをかなり長尺で語ってしまうところは、ずっと語らずに読み手に主人公を通して考えさせていたのに、そこで余白が埋まってしまったのが勿体なかった。もっと余韻を残したまま終わって、浸らせてほしかった。

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    2026年09月06日
  • 存在のすべてを

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    とある誘拐事件を起点として、様々な人と人の絆を描いた長編小説です。存在とは、そして生きる事とは何かを考えさせられました。前半は時間と視点が頻繁に変わるので、話について行くのが大変でしたが、中盤以降は楽しく読み進められました。

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    2026年08月30日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    ネットの「踊りつかれて」というブログに、宣戦布告として告発文が載せられた。

    ネット掲示板やSNSでの匿名性のたかいところでの、批判、中傷、罵詈雑言・・などなどに対して。

    天童ショージという芸人が自殺した。
    彼は才能ある芸人だった。マイク一つで人を笑わせた。
    あるとき不倫をしてしまい、それが糾弾された。ネットではものすごい攻撃があり、週刊誌は毎日家をはり、奥さんと子供にまで危険が及んだ末、自殺してしまった

    奥田美月という歌手がいた。
    16歳からアイドルとして活動していた。幼い頃バレエで培った体はダンスにも生かされていたし、アイドルらしからぬ歌声は神から与えられた才能だった。
    だが、彼女も不倫疑惑の写真をすっぱぬかれた。打ち上げ終わりにスタッフたちと共演者との飲み会のあと、よろけて腕を組んだ数秒をとられ、きりとり、週刊誌に載った。その後、追われる身となり、最後、記者に「害虫!!」と叫んだテープが出回わった。そして、彼女は行方不明となった。

    その2人をネットなどで糾弾した83人をブログに氏名、住所、年齢、職業や学校などの情報を載せた。
    今度はこの83人が、糾弾される番だ!

    で、この犯人はすぐに特定されて、瀬尾という音楽プロデューサーが名誉棄損で逮捕された。その弁護を久代奏(かなで)が受け持つことになった。
    瀬尾は多くは語らない。
    そこで奏はこの事件の真相を知るべくいろんな人に話を聞く

    ってシーンが全体の半分ぐらいまで。
    そこで、天堂ショージがどんな思いでお笑いをしていたのか、美月がどういう姿勢で歌を歌っていたのか、瀬尾はどれだけ二人に力をそそいでいたのか・・が語られます。

    正直、ここまでそこそこ退屈だった。「わかったわかった」って気持ちもありつつ読んでいた。
    でもここからどんどん面白くなっていく。
    美月と瀬尾の出会い、そのころの美月の家庭環境がヘビーすぎてやばい。
    よく、「歌」という神様のプレゼントがあったよって思う。
    そしてそこから、天堂ショージとのつながりには「えぇ~そういうこと!?」ってなる。
    だから、音楽プロデューサーがお笑いの天堂を支援していたのか~。

    ラストは少しほろっとした。

    私はSNSで中傷するとかしない(と思っている)し、だからか私のSNSに流れてくるのもとても平和なオタクと、読書の話しかないんだけど、
    旦那のSNSは結構、荒れた話題も多そう。

    平和がいいや、平和が~

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    2026年08月28日
  • 罪の声

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    面白かったです。元々映画を見たことがあって、面白かったので原作も読もうと思って買いました。読むまでに随分時間がかかってしまったのですが、そのおかげでうろ覚えの部分が多くて逆に先入観なしで読むことができました!笑
    内容も文体も割と硬めな印象でしたが、意外にもするする読めてしまいました。当時を生きていない私でも知ってる事件が元になっているからでしょうか、緊迫感や興奮が直に伝わってくる感覚が面白かったです。私はあまり元の事件の概要を知らなかったのですが、「キツネ目の男」の似顔絵くらいは見たことがあります。彼の存在が都市伝説のようなものではなく生身の人間だということを実感できる描写に、少し恐くもなりました。
    被害者でもあり、加害者の親族でもあるという立場。複雑な心境がとても細かく描かれていて、とても感情移入しやすかったです。
    また塩田さんの作品読もうと思います。

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    2026年08月24日
  • 起点

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    『罪の声』『存在のすべてを』など、無骨で濃厚な人間模様を描いてきた塩田武士の珍しい短編集。短くても人を描く巧さはさすが。でもやっぱり、この作家は長編でどっぷり浸かりたい。

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    2026年08月16日
  • 起点

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    事件を解決するようなドキドキ感はないけれど「人」とはどういうものなのか、くすっと笑いながら、ほろっと感動しながら考えた。
    いろんな面から一人の人間を知り、心の動きと行動がどのように結びつくのか意識をしっかり持ちながらニュースや身の回りの出来事を見つめていきたいなと思った。

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    2026年08月16日
  • 起点

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    塩田武士さんの短編集は珍しい!と思って手にとった一冊。以下、収録4作品と簡単なレビュー

    「小さい上司」
    社会に出ればこんな人おるよなぁ。
    けど誰しも会社での姿が、プライベートと一致するとは限らない。知らない一面にも配慮するのが、大人のたしなみなのかもしれない。

    「鈍い火」
    4つの中でミステリー色が高めの作品。
    拗らせた男の執念というのか、事件の真相にゾクリとさせられた。

    「仮縫い」
    文句なしに面白くてラストは心温まる。高一男子の頭の中を覗いているようで初々しくて可愛らしい。
    そしてタイトルセンスが抜群!

    「起点」
    斬新な視点にビックリ!こんな時代がくるのか?
    内容よりも塩田さんの未来予測?が気になってしまった。


    どの作品も、独立した作品でテイストが全く異なり、飽きずに楽しめる作品。
    私は特に「仮縫い」が好みだった。
    ただ、展開は面白かったが、長編でじっくり読ませる塩田さんの割に、構成が少しもたついてる印象を受けた。

    塩田武士さん初読みには、出来れば長編からオススメしたい。

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    2026年08月16日
  • 起点

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    時々読む手が止まってしまう。作風が好みと合わなかったかなと思います。長編で有名な作品があるので、それは読んでみたいなと思っています。

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    2026年08月10日
  • 起点

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    スナック愛凛巣に行ってみたい
    そしてボトルを入れる
    もちろん銘柄ほ啓太と同じ富乃宝山だっ!

    みんなのマドンナ、テーラー青木の看板娘こと青木由美子はなかなかの苦労人
    リンネンと再婚して確かな幸せをつかんでほしい

    なんかシジミシジミするなぁ
    しみじみやっ!

    人生で一番大事なんは「続ける」ことや
    野々宮先生の甲子園球場での言葉が、数十年の時をこえて甦ったっ!
    そして、心の襞にもぐりこんでいく…

    そこにペーパードリップのコーヒーがあるから…そう、そのポットのお湯でコーヒー淹れて
    十年以上の空白をものともせず、祖父は孫にコーヒーを淹れさせる
    しかも、元気だったか?の一言もない
    なんて、きままな爺なんだっ!

    もの書きを目指すんやったら、常に人の胸の内に答えを求めろ
    意味がわからない僕は小首を傾げた
    そのまま、首は折れた

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    2026年08月09日
  • 起点

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    「小さい上司」(2013)
    「鈍い火」(2011)
    「仮縫い」(2013)
    「起点」(2026)
    4話収録の短編集。

    すべて単行本に未収録の文庫オリジナル作品。

    冒頭の「小さい上司」は、タイトル通りケチでセコい“小さい上司”が主人公。
    時代が変わっても、こういう人はいるよね……と苦笑しつつ読んだ。

    「鈍い火」は一転して、男の怨念がじわじわと迫ってくる。
    読んでいて思わず身を引くような、静かな恐ろしさが残る。

    「仮縫い」は雰囲気ががらりと変わり、ほのぼのとした温度感。
    多感な5人の高一男子の青春と未来の姿に思わず笑みがこぼれる。

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    2026年08月09日
  • 朱色の化身

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    とにかく沢山の人が出てくるので、名前が覚えられず大変でした(笑)
    1人の人間を色々な人から見た時に、どう映るかというのが好きなので、この本は私の好みでした。

    それにしても男運がなさすぎて読むのが辛かったです。

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    2026年08月06日
  • 氷の仮面

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    性別違和があることで、こんなにも人生が囚われていくのがなんだかとても辛かった。踊ったり歌ったりすることが好きで、それを仕事にできたといえど、それは夜の店で宝塚にはなれない。大抵の人がなれないんだけど、可能性が最初から0であることの辛さ。結婚や出産、同僚と温泉に行くこと、誰かと付き合うこと。性が一致していればできることができない。
    真壁くんがめちゃくちゃかっこいい。それを超える人は難しいかもしれないけど、蘭も幸せになって欲しいな。

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    2026年08月03日
  • 罪の声

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    グリコ森永は追ってるので読んどいた。ひとつの解。
    40年前の事件なんで犯人たちは4死んでるか高齢なんだが、カセットテープの子供たちはまだ40~50代で生きているんだわな。

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    2026年07月30日
  • 起点

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    短編でも魅せる人間ドラマ。
    ​『罪の声』や『騙し絵の牙』で知られる塩田武士さんが、多彩な切り口で人間の業や心理を描き出す短編集。
    ​
    ​『小さい上司』: 絶妙な小物感が漂う上司の哀愁と日常を描いた一編。
    ​『鈍い火』: ある交通事故の裏に隠された意外な真相に迫るミステリ。
    ​『仮縫い』: 結婚を控えた新郎新婦の、一筋縄ではいかない馴れ初め。
    ​『起点』: 未来のいつか、塩田さん自身が取材を受けるというユニークな設定。

    ​それぞれの世界観にぐっと引き込ませる筆力は「さすが塩田武士」の一言。特に『小さい上司』に描かれる上司の、なんとも言えないリアルな「小物感」は最高です!!

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    2026年07月27日