塩田武士のレビュー一覧

  • 騙し絵の牙

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    大泉洋を想像しながら読むのは楽しかったし、イメージしやすかったな。最後のどんでん返しは想像してたけど、思っていたより驚きもなく、、なるほどな、くらいの感覚。
    題名が大袈裟なので、もう少しビックリするかと思った。そんなとこが少し残念。
    でも、読み応えはありました。

    紙媒体は大変だな。自分の仕事と重ねてしみじみ実感して危機感を感じたよ。

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    2025年01月07日
  • 朱色の化身

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    ネタバレ

    この読後のやるせなさは『絶叫』や『イノセント・デイズ』以来。
    芦原の温泉街を襲った大火から始まった人一人の人生を追う重み。ライターの大路が大勢の関係者に取材しながら明らかになっていく辻珠緒という女性の生き様と遡る母娘三代に渡る悲しい業に言葉を失くす。
    「男」に生活を依存してきたその結果と片付けるのは簡単だが、男尊女卑が当たり前だった時代背景を思えば彼女たちの生き方を責めることはできないな。
    できすぎたラストだったけど、ここからまた新雪のようにまっさらな辻珠緒の人生が始まってほしいと願わずにいられなかった。

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    2024年12月15日
  • 女神のタクト

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    仕事で地元オーケストラ団体と関わったことがあったため、金銭的に苦しい中、どの楽団も精一杯頑張ってる。その事実が伝わるこの小説があってとても嬉しく思った。

    まるで「のだめ」のような前向きにひたすら頑張ろうと思える、そんな作品でした。

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    2024年12月03日
  • 盤上のアルファ

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    テンポよく進んで読みやすかった。
    3人の共同生活あたりから面白くなったと思う。
    あの犬は最後どこに行ったんだっけ。

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    2024年11月26日
  • デルタの羊

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    11月-08。3.5点。
    アニメーターの物語。業界や手法がよくわかる。
    アニメ化しようとするが、声優のスキャンダルにより頓挫。
    復活はあるのか。。。

    作中作なのかと思いきや、意外な展開が冒頭から。読ませるテクニックがある。ラストに向けてどんどん熱くなる。面白かった。

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    2024年11月20日
  • 騙し絵の牙

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    大泉洋を当て書きしてるだけあって、イメージしやすかった。
    天性の人たらしが、色々な業界の人を巻き込むお仕事小説でした。
    小説畑で小説家を守りたい一心で営業をかけたり、社内政治に必死に立ち向かう速水に、ただ者じゃないなと、感じました。
    自分も紙媒体派だから、この問題はずっと議論して欲しいなあ。

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    2024年11月18日
  • 朱色の化身

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    ネタバレ

    大河過ぎて、登場人物も多く、かなり混乱しながら読んだ。そして、1人の人が持つ多面性により、さらに混乱を来したが、あれは伏線だったのか…と思わされるところ、はっとさせられ、思わず顔を上げてしまう場面が何度もあった。

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    2024年10月16日
  • 騙し絵の牙

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    主人公が昔の上司に似ていてニヤニヤが止まらなかった。出版業界の暗い雰囲気が主人公の軽快なトークがグイグイ読ませる。
    課の存続のために売上一億円が必須なんて蹴散らして自分の仕事を誠意をこめて対応したい。

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    2024年09月05日
  • 朱色の化身

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    1人の女性を探すため、インタビュー形式で話が進んでいくので割と読みやすかった。
    インタビューを通して"辻珠緒"の色々な面が見えてくる。
    実在に起こったことを基にしているのですごく見応えがあった。

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    2024年08月04日
  • デルタの羊

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    私だって「存在の全てを」を読みたい
    読んで待ちます、塩田さん8作目

    アニメ業界の内幕を描く
    アニメの制作過程とか、制作委員会系の話とか

    内幕と共に 過去のアニメ作品がぱらぱら登場
    会話にもアニオタっぽさ満載

    アニメに人生をかけていた(結局賭け続けた)男達が 最初に描いた夢をーアニメ化したい“アルカディアの翼”作中作品ー紆余曲折しながら叶えていく

    構成を工夫しすぎていて読みにくい
    再読すると たぶんすっきりすると思う

    そして、あとは読まずに待ちます「存在の全てを」

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    2024年08月03日
  • 騙し絵の牙

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    ネタバレ

    大泉洋を主人公にあてがきにした小説。
    小説を読むと、大泉洋よりはもう少し2枚目でシャープなイメージだった笑。
    最後は全ー部おいしい所をもっていった感じ。
    けど全ては大好きな本のためな気がした。

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    2024年07月28日
  • 歪んだ波紋

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    作り手も、そして受け手も何を信じれば良いか分からないし、こんな世の中でネットリテラシーを全員が身につけなきゃいけないの無理筋だな

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    2024年07月21日
  • 歪んだ波紋

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    情報が溢れている
    今の時代
    自分達で選択しなくちゃいけない

    なんて

    簡単に言うけれど

    新聞
    テレビ
    雑誌
    で書かれていたら
    もうそれは
    入ってくるんだよ

    だから
    流す側の責任って
    とても重い

    じゃあ
    簡単なネットニュース
    個人SNSはいいの?

    いや
    そうじゃない

    いつ
    自分の言葉が誰かを追いつめたり
    いつ
    自分が言われも無い犯罪者にされるか
    わからない


    色んなストーリーが
    あったけど
    伝えるべき人が伝えない
    「ゼロの影」誤報と沈黙
    もゾッとした

    そして
    短編かと思っていたら
    ちょっとずつ繋がっていて
    最後に歪んだ波紋が
    起こる…

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    2024年06月28日
  • 朱色の化身

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    私だって「存在の全てを」を読みたい
    読んで待ちます、塩田さん、7作目
    デビュー10周年作品っぽい
    新たな手法で描き出す「リアリズム小説」とのこと

    フリーライターの主人公が、元新聞記者の父親から一人の女性の行方を託される
    その女性の行方を探す事は、彼女の人生をたどる事になった
    彼女に関わったあらゆる人達へのインタビュー形式で 人となりを形成させていく
    数多くのインタビューから彼女の祖母、母親への繋がる
    そんな感じなので、母娘3代のその時の社会情勢なども織り込み、変わった形式の大河小説風
    おそらくは、かなり大変な執筆だったのではと思われます
    取材も多いし参考文献も多いし
    あくまでリアリティを目指

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    2024年06月20日
  • 崩壊

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    私だって「存在の全てを」を読みたい
    読んで待ちます塩田さん、6作目

    2013年の作品
    初期の書下ろし
    何だろうか、ストーリーは面白いと思うのです
    市議会議長が、殺害される
    まあまあ経験のある刑事と若手美人刑事がバディとなる
    家族とかマル暴と巡りながら、ひとりの青年が容疑者としてあがり、追い詰めていく
    この青年が高校生の時の父親の過ち、そこからの離散

    〈主な登場人物〉の紹介ページがあり、22人の名前がある
    多いなと思うし、読みながら人物を読み取るのが大変かも
    序章が、面白くてこれは良作かもと思ったのですが、それが青年の殺人の動機付けに生かされてない感じ
    いろんな人物の不幸な過去が多いので、青

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    2024年06月08日
  • デルタの羊

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    現代のアニメ制作に関わる人たちのお仕事小説のパッケージをとりつつ、労働環境のあり方を問う。文体はあくまで軽やかだが、サブカルに近しくないと一部読むのがきついかも。それくらい攻めてる。くせが強い。読者層をどこに定めてるんだろ…。声優の炎上で作品制作が中止になるとか、あまりにリアル。
    ネタバレにならない程度に書くと、美味しんぼとドラゴンボールと進撃の巨人とプリキュア、ほかにもいくつもの作品がオマージュされている。デジタル化が進んだアニメ制作が地方都市と親和性が高い、というのは地方在住者の実感としても感じているところ。

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    2024年06月01日
  • 騙し絵の牙

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    映画は観ていないけど、大泉洋さんをイメージして読むと、映像がはっきり思い浮かぶ。
    一部大泉洋さんらしからぬシーンもあったけど(笑)

    ミステリーではなくお仕事小説なので、読むスピードが遅くなってしまったけど、最後は感動も。再会してほしかったなぁ…
    麗子像は吹き出してしまった(笑)

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    2024年05月18日
  • 騙し絵の牙

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    主人公は大泉洋がモデルとあって、会話が面白い。お気に入りは「そっちはどんな感じだ」「タイタニックだよ」「メガヒットか」「映画じゃねえよ。沈みそうだってことだよ」
    ただ内容はめっちゃ暗い。

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    2024年05月17日
  • 歪んだ波紋

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    私だって「存在のすべてを」を読みたい
    読んで待ちます塩田さん、5作目
    第40回吉川英治文学新人賞受賞

    元新聞記者である作者が、報道媒体として終わりが近いとも思われる新聞での誤報と虚報による歪んだ情報の対応を描く連作短編集。
    誤報により人生を狂わされる人というストーリーは、とても好みです。また、元新聞記者の社会派小説なの?と言われようとも、突き進んでいただきたいと思っているですよ。
    どうもプロローグ的な部分が足りなくて、話の流れに乗りにくい。エピローグ的部分が多すぎてまとまりがなくなってしまう。きっと、今、ステップアップ直前の作品で存在のすべてをでガツンとくると期待する。

    「黒い依頼」
    ひき

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    2024年05月04日
  • 盤上のアルファ

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    新聞記者秋葉とプロの将棋士を目指す真田の話。腐っていた秋葉が熱くなっていく様が大変良く何故か秋葉を応援したくなる。けどこの仕打ちは流石に可哀想で肩入れした分言葉が出ない。あー将棋の小説や漫画を読むたび将棋を知ってたらもっと深く読めるのにと後悔する。

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    2024年04月13日