塩田武士のレビュー一覧

  • デルタの羊
    読書備忘録582号。
    ★★★☆。
    アニメ業界のお話。しっくりこない。作者はいろいろ取材したと思うが、やっぱりしっくりこない。
    アニメ業界はもっともっと進化している・・・。
    物語は「アルカディアの翼」という冒険小説の冒頭で始まる。そしてこの作品をアニメ化したいという十字架を背負った玩具メーカー社員の渡...続きを読む
  • デルタの羊
    業界もので面白いはずなのだけど、自分にはこの構造がはまらなかった。そうだったのか!とわくわくする方向じゃなくて、えー、そうなの…?になってしまってその後も疑う読み方になってしまったのが残念。
  • ともにがんばりましょう
    新聞社の労組話。所々での軽妙な遣り取りにクスっとしながらも、著者の体験に裏打ちされた迫真に迫った経営層との団体交渉場面は手に汗握る。
    寺内が男前過ぎる感があるが、主人公が憧れるロールモデルとしてはこのぐらいの設定で良かったのかもしれない。
    このテーマなら恋愛要素はいらないかな、と思いつつも映像化がも...続きを読む
  • 氷の仮面
    性同一性障害の主人公の子供の頃から大人になるまでの物語。

    周りの人に恵まれてた印象。
    初恋の彼、いい人すぎる!

    2021.4.20
    54
  • 氷の仮面
    ー 桜は、始まりの花。

    蘭の人生は、ある意味この小説の感極まるエンディングから始まる。

    女の子にどうしてもなりたい男の子、性同一性障害の翔太郎が蘭になるまでの物語。

    僕は身体的にも性自認も完全に男で、ヘテロセクシャルなので、正直蘭に感情移入することがなかなか難しかった。特に序盤は気持ちが盛り上...続きを読む
  • デルタの羊
    小説『アルカディアの翼』を渡瀬がアニメ化しようとする第1章、文月が1アニメーターとして働く第2章、第2章の最後に『トータル・レポート』として渡瀬の失敗の物語をアニメ化しようとしていることが書かれる。全てが同テクスト上で書かれるため、どこまでがフィクションで作品なのか、序盤は判別できない点は面白い書き...続きを読む
  • 氷の仮面
    初めて性同一性障害を知ったのは有名な学園ドラマだ。
    「性同一性障害ってなに?」
    その質問に母が「身体は女の子だけど、心は男の子なんだよ」と言ったのを覚えている。
    テレビを点ければLGBTのタレント、芸人が当たり前に映る。
    そんな彼らが語る、周囲と自らの認識のズレと、幼心にこび...続きを読む
  • 女神のタクト
    なんだかキャラクターの濃い人達がたくさん出てきて、すごいスピードで話しが進んでいったなぁという感じでした。オーケストラの再建がテーマですが、気負わず一気に読めるお話し。
  • デルタの羊
    自由から世界を生み出す - 塩田武士「デルタの羊」 ★★★☆☆

    非常に凝った作りになっていて、前半は可読性が悪いです。アニメと映像をうまく融合できれば映像化してもいいかもしれないかな。ただ金はかかるな。
    前半と後半で全然別の物語になっていて、前半はさらに2つ。アルカディアでさらに1つなので、4つの...続きを読む
  • 氷の仮面
    あんなに初恋の真壁君のこと思うかなーと不思議ですが、それが性同一性障害というものの所以なのか。
    段々と女になっていく蘭の変化が、目に見えるようで応援したくなりますね。
    後半、お父さんの過去が、え、そうだったの?みたいな感じで、この展開はないだろって感じ。
  • デルタの羊
     アニメが好きな私にとって、アニメの制作や製作の裏側を知ることができ、非常に面白かった。

     自分も好きなことに全力で向き合おうと思わせてくれた。

     
  • ともにがんばりましょう
    自分は本を読むのは好きだが、得意ではないです。
    この本は読むのに時間がかかったため、本の世界に引き込まれはしなかったです。
  • デルタの羊
    最初から本の構成が面白かった分、その後の収束のさせ方はちょっと物足りなさはあったけど、アニメの製作・制作の両面から業界課題を描いてて、なるほどそういうふうにアニメは作られているのねと初めて知ることが多かった。
    作中に出てくる表現などをもとに読み手がかなり想像力を必要とする作品なので、普段からアニメと...続きを読む
  • デルタの羊
    作中作とわかったところでまず納得。それがノンフィクションと判明してまた腹落ち。後半になるにつれて没入感が増した。そういえばタイトルの意味は何だったのか未だにわからない。
  • デルタの羊
    業界用語が多くてなかなか進まなかったけど、なるほどこういう事ね、という仕掛けに気が付いてからは面白さが分かってきた。
  • ともにがんばりましょう
    元新聞社の著者だからこそ描ける
    関西の地方紙を舞台にした労働組合小説‼

    臨場感、抜群、手に汗握る、団交(笑)
    強面の労担、北斗の剣を異名にもつ参謀など前に、社員の代表として、秋年末交渉に臨む広宣部長

    20年後にこの会社あると思うか?

    経営者と社員はいずれも船員、浮くも沈むも自分たち次第、明日を...続きを読む
  • 崩壊
    うーーーーん、面白かったんだけど、せっかくここまで種明かしするならちゃんと動機を犯人に語らせて欲しかった。自分が父を陥れた事が明るみに出るのを恐れての犯行、って俺は解釈したんだけど、解釈が分かれるラストにしないところを塩田武士のいい点だと思ってたので、星3つ。ミステリーと考えるとトリックも特に面白く...続きを読む
  • 女神のタクト
    風前の灯の組織を、突飛な人が登場してぐいぐいと立て直していく話って、読む前からワクワクするし大体面白い本が多い気がする。これも例に漏れず面白い本だったし、登場人物にも花が有ってとっても面白かった。
    暴力的で魅力的な主人公のキャラクターがとても勢いがあって、漫画的な勢いで動き回ってくれるのでスピード感...続きを読む
  • 盤上のアルファ

    文字通り将棋しかない人生の少年が、奨励会という修羅場で力尽き、退会後も将棋が忘れられず、修練を積んで三段リーグ編入試験へと臨むストーリー。まさにいま映画化されたばかりのしょったん、こと瀬川晶司の生き様が思い起こされる。

    挫折なしに三段リーグを突破してプロ棋士になるのももちろん険しい道だが、ドロ...続きを読む
  • 罪の声 昭和最大の未解決事件(1)

    興味深い

    グリコ森永事件!あの事件のことは今でも覚えています!子供のお菓子に毒を入れ金を脅し取ろうとした許し難い犯罪!その事思いながら読んでみると興味深くて面白かったです!