塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語としての価値というよりも、
「今のSNS社会の風潮って、どうなんですか」
「匿名性に隠れた、責任を持たない加害者/殺害者になっていませんか」
という、過渡期ならではの空気感を痛烈に批判する強いメッセージを感じた。
冒頭に提示される「宣戦布告」。
これは作中の犯人・瀬尾によるブログの文章だが、
著者、あるいは登場人物が現実社会に対して投げ込んだ、“意見の火炎瓶”のようにも見えた。
芸能人への誹謗中傷、匿名性の陰に隠れた暴言、
承認欲求や優越感を満たすために人を叩く愚かさ。
さらに、過激な意見や陰謀論的見解を、
単純な真実として盲目的に信じてしまう構造。
そうしたSNSにおける現代人の傾向 -
Posted by ブクログ
ネタバレ巻末にて、
本作品はフィクションですが、モデルにした「グリコ・森永事件」の発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状の内容、その後の事件報道について、極力史実通りに再現しました。この戦後最大の未解決事件は「子どもを巻き込んだ事件なんだ」という強い想いから、本当にこのような人生があったかもしれない、と思える作品を書きたかったからです。著者
とある。
なので、読む前にwikiなどグリコ森永事件について概要知識を得てから読んだ方が話に入りやすい。
参考文献や取材で得た情報など、wikiには載っていない詳細なことも書かれており、創作も混じえてあるだろうが、興味深く読める。
登場人物が多いのと、それぞ -
Posted by ブクログ
ネタバレ小山内甫
関西人。大手出版社「薫風社」の営業。
二階堂大作
デビュー40周年の作家。「将軍」のコードネームで呼ばれる。
坂上実
海外での知名度も高い大物漫画家。
三島雄二
担当する大物漫画家五人に声を掛けエージェント業を立ち上げた。出版社からの執筆依頼を仲介したり、原稿料や印税の配分について出版社と交渉したりする代理人ときて、業界の荒波を泳いでいる。
速水輝也
大手出版社「薫風社」。月刊誌「トリニティ」の編集長。出版社に入る前、三年だけ全国紙の新聞記者をしていた。
戸塚健介
薫風社の広報局。
柴崎真二
トリニティの副編集長。
篠田充
編集部。見合い結婚した妻との間に一人娘が生まれ -
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題名の「アルファ」とは、狼の群れのボスを指すことだったとは。
第1章は、文化部に左遷された新聞記者秋葉隼介が、不本意ながら将棋のタイトル戦の取材に行くまで。
第2章は、不遜な将棋棋士真田信繁の生い立ちなどが綴られる。母親に逃げられ停職のない父親は借金取りに追われるという悲惨な生活の中で、終生の師ともいえる大門に出会い、ますます将棋にのめり込む。
そんな将棋漬けの信繁が中学の時に恋をしたとの唐突な描写があり違和感を覚えるが、終盤になってこのことが見事に回収されており、納得感が。
前半は、重苦しい展開で読み進むのに躊躇するが、後半は信繁がプロへの編入試験を目指す展開となり、一気に読むペースが上がる -
Posted by ブクログ
ネタバレ途中までは先が気になって面白く読めたけど、動機がイマイチ理解できず。
以外、かなりのネタバレです。
私の小さな脳みそで考えた動機は以下のとおり。
【家族が崩壊した原因が、同級生の父である議員に父親の贈収賄疑惑を相談したことであることを知られたくなかったから】
上記のような動機なら、手紙や自伝の原稿を盗んだことは納得できる(最後に出てきた手紙をどこから盗んできたのかは謎)。
ただ、父親をバックアップしていた不動産屋の息子を脅迫した理由がわからなくなる。脅迫する理由なくないか?
殺害した議員の娘(中学の同級生)が自殺を図った理由も謎。警察が被疑者の父親が逮捕された時の写真見せただけで自 -
Posted by ブクログ
塩田武士『崩壊』PHP文芸文庫。
単純極まりない殺人事件を描いた警察小説。
どうにも殺人事件の本筋とは遠い所でストーリーが展開していくばかりで、余り面白くなかった。
そもそも関西弁を操れる登場人物が描かれる小説が苦手というのも要因かも知れない。また、主人公の刑事も含め、殆どの登場人物の家庭が崩壊していたり、大きな失敗をした苦い経験に苦しんでいるという嫌な設定にも拒否反応が出ているのかも知れない。
関西のとある地方都市で、贈収賄で財を成したと噂される市議会議長の嶋田洋輔が自宅のガレージで殺害される。所轄のベテラン刑事である本宮宣親は県警捜査一課の刑事の平原優子とともに容疑者の手掛かりを