塩田武士のレビュー一覧

  • 騙し絵の牙

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    帯の「本に携わるすべての人に読んで欲しい」に「そうそう!」と声をあげたくなる。

    作家、編集者、版元、版元内部の騙し合いと戦い、そして書店や読者。
    本を作ったり、触れたり、読んだりできることの幸せを噛み締められる一冊。

    タイトルが内容となかなか繋がらなかったけれど、ありがとう、ガッツリ納得。

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    2025年11月24日
  • 罪の声

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    私には少し難度高めだった
    グリコ森永事件を題材にしたフィクションなので少し堅く重めなストーリー
    エンタメ性よりドキュメンタリー性が高い作品

    もしかしたら加害者家族や親族にも巻き込まれ散り散りになるような悲惨な人生があったかもしれない、犯人個人の思想や復讐に巻き込まれた家族まで人生をめちゃくちゃにされるほどの罪が果たしてあるのだろうかと思わせる作品でもあり面白かった
    事件が未解決で裁かれないからこそ周りも一生許されない交われないような辛さがあるのかも

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    2025年11月16日
  • 崩壊

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    ネタバレ

    途中までは先が気になって面白く読めたけど、動機がイマイチ理解できず。

    以外、かなりのネタバレです。



    私の小さな脳みそで考えた動機は以下のとおり。
    【家族が崩壊した原因が、同級生の父である議員に父親の贈収賄疑惑を相談したことであることを知られたくなかったから】

    上記のような動機なら、手紙や自伝の原稿を盗んだことは納得できる(最後に出てきた手紙をどこから盗んできたのかは謎)。

    ただ、父親をバックアップしていた不動産屋の息子を脅迫した理由がわからなくなる。脅迫する理由なくないか?
    殺害した議員の娘(中学の同級生)が自殺を図った理由も謎。警察が被疑者の父親が逮捕された時の写真見せただけで自

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    2025年11月11日
  • 罪の声

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    第14回本屋大賞第3位
    第7回山田風太郎賞
    第40回週刊文春ミステリーベスト10第1位

    登場人物やエピソードが多いのでaudibleに向かなかった。話が頭に入ってこなくて何度も戻って結局メモして整理できたので、なんだか物語を追って終わって疲れた。
    物語はグリコ森永事件をベースにしたフィクションで、実際の事件を調べたらかなり小説が忠実に時系列を追っているのだとわかって驚いた。
    エピソードが細かくてもっと少なくていいように思っていたけど、だからこのボリュームになったのかと納得。
    事件記者の阿久津が、次第に被害者や事件によって人生を狂わされた人々の気持ちに寄り添っていくところが良かった。

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    2025年11月05日
  • 朱色の化身

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    序章として昭和31年福井県芦原大火から始まる。
    大火の描写は作者が実際に取材し、得た情報のままであるらしい。

    時を経て令和の世、失踪した謎の多い女性を記者である男性が時代を遡りながら探ってゆく。

    取材の返答の話し言葉中心で展開され、読みやすいが、登場人物と証言や調査で明らかにされることが各々で生み出されるため、混乱しそうになるが、全てが点であり、線となって昭和の芦原にたどりつくという緻密な作品の作りに息を呑んだ。

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    2025年10月29日
  • 崩壊

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    塩田武士『崩壊』PHP文芸文庫。

    単純極まりない殺人事件を描いた警察小説。

    どうにも殺人事件の本筋とは遠い所でストーリーが展開していくばかりで、余り面白くなかった。

    そもそも関西弁を操れる登場人物が描かれる小説が苦手というのも要因かも知れない。また、主人公の刑事も含め、殆どの登場人物の家庭が崩壊していたり、大きな失敗をした苦い経験に苦しんでいるという嫌な設定にも拒否反応が出ているのかも知れない。


    関西のとある地方都市で、贈収賄で財を成したと噂される市議会議長の嶋田洋輔が自宅のガレージで殺害される。所轄のベテラン刑事である本宮宣親は県警捜査一課の刑事の平原優子とともに容疑者の手掛かりを

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    2025年10月24日
  • 罪の声

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    途中、登場人物が多くてあたまがごちゃごちゃしてきたけれど、後半でスルスルまとまってきて、面白かった。後味も、あたたかいものが残る終わり方。

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    2025年10月20日
  • 盤上のアルファ

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    将棋を知らない人でも挫折を乗り越えようとする
    再チャレンジするそんなストーリーは展開も早く面白い
    一方で秋葉という記者
    真田はどのように奨励会や師匠の千田と出会ったのか?
    そして‥
    と思ったら、続編がある事を知り安堵!「盤上に散る」

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    2025年10月15日
  • 歪んだ波紋

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    短編集かと思ったら連作で、それも微妙に絡み合って、とてもややこしかった。で、結局何だったのかがよく理解できないまま終わった。私の理解力の問題でしょうが・・・

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    2025年10月12日
  • 罪の声

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    久しぶりに大きな世界観の犯罪小説を読んだ。登場人物も多く、話の展開も上下左右に大きく舵がきられて、輪郭も理解できないまま、とにかく読み進めた。実際の脅迫事件にヒントを得たというこの小説。脅迫電話の声の主と、新聞記者が、別々に事件を追っていき、やがてお互いが交わり、事件の真相に辿り着く物語だ。事件関係者のその後を追い、ほとんどの人たちが非業の死を遂げたり、不幸な人生を歩んでいる。過去を未来へと繋げる希望を手繰り寄せようとする二人の執念は感動的だった。

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    2025年10月12日
  • 罪の声

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    引き出しの中にあった、幼少期の可愛い声のテープ。実はその声が、未解決事件に使用された脅迫状で、、、。一つの真実を知るために、新聞記者が真相に迫る。

    本書を読んで、新聞記者は世の中に必要だなと思った。本当の真実によって、救われる命があるのだと実感。

    一方で、文春や暴露系インフルエンサーはどうだろうか。エンタメによって消費されてしまった人物の後先の人生など考えていないのだろうか。その点が新聞記者との違いであり、改めて記者に魅力を感じた。

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    2025年10月02日
  • 罪の声

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     思わず、グリコ事件の真相ってこうだったの⁈と思ってしまうほどの考察力。こう考えることもできるか、当時の警察はどう筋立てしてだんだろう?と考えながら、構成は面白いと思った。

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    2025年09月29日
  • 歪んだ波紋

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    マスコミ、警察の現場と「真実が報道されないジレンマ」を描く5章からなる長編。各章が複雑に絡んでいるので、ミステリー感覚で読み流すなら、満足しにくいかも。報道の中立性が守られる続けることを祈ります。

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    2025年09月11日
  • 拳に聞け!

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    ネタバレ

    元芸人で今は便利屋バイトの省吾は、ボクシングジムの立ち退き仕事をきっかけに、ボクサー親子とともに日本タイトルの夢を追いかけることになる。他人の夢に一喜一憂するうちに、捨てたはずの自分の夢にも再び火が灯っていく――。



    読みやすく肩のこらない文章で、隙あらば差し込まれるコメディシーンはカット割りやせりふ回しまで脳裏に浮かぶようだった(貞次郎はマキタスポーツのイメージ)。
    主人公はあくまで新田ジムを立ち退かせようとしていた省吾。いわば部外者なのに、なんとなくずるずると関係者になっていく様子がユーモラスだった。
    個人的には、さびれたジムを背負って闘う若きボクサー・勇気にもっとスポットを当てて、そ

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    2025年09月03日
  • 騙し絵の牙

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    あてがきの作品を読むのは新鮮!面白かったです

    出版業界の厳しさがリアルに伝わる…もっと紙の本を買いたい…
    私は普段のんびり事務仕事をしているので、彼らの仕事ぶりが恐ろしく感じました…すごいな

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    2025年08月30日
  • 雪の香り

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    京都の街が好きな人には良いかもしれない。自分はそうではないので長々と随所に挟まれる風景描写を読み飛ばしながらなんとか読み終えた。
    映像化には向いてそう。
    ハッピーエンドだが、果たしてベールに包まれていた黒い過去が明らかになった後も主人公は同じように雪乃を愛せるだろうか。否だと思う。

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    2025年08月30日
  • 歪んだ波紋

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    何を信じるのかが難しい時代になったな。
    情報の暴走を自分たちで促進して、信じられるものが減ってきてる現実は自業自得なのかなぁ。

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    2025年08月24日
  • 朱色の化身

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    辻珠緒。

    関わった人間の証言を読み進めるも、捉え所のないよく分からない人物としての印象が強くなっていく。
    この女は一体、何者なのか?なぜ失踪したのか?それが気になってほぼ、一気読みに近かった。
    そして浮かび上がってくる様々な角度から見た、珠緒の表情と過去の因縁。

    因縁は、珠緒だけに限らずその母、さらにその母をも時代とともに巻き込み、飲み込んでいたとは。。。
    時代とは時に残酷であると感じた。
    そうしたくなくても、そうしないと生きていけない時代の中で抑圧され必死に耐える。。。今の時代もそうであるが、女性はいざと言う時の職をやはり持っておくべきた。

    この本を手に取ったのは舞台になっている芦原温

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    2025年08月14日
  • 盤上に散る

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    様々な登場人物が過去の柵とともに複雑に交錯する。その過去がいずれも暗く、読み終えてスカッとした気分にはなれない。伏線回収の展開は面白い。

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    2025年08月06日
  • 盤上に散る

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    『盤上のアルファ』がめちゃくちゃ面白くて、続編があるというので喜んで読んだ。
    全くの続編ではないが、前作の“その後”もわかる記述があってスッキリ。

    話としては登場人物が一部重複してるだけで別の話だったが、どうなるんだろうと引き込まれて一気に読んだ。

    前作を読んでる方が登場人物に親近感はわくと思うが、こちらだけ読んでも十分理解できるし、楽しめると思う。

    塩田さんはあと1作読んだことがあるだけだけど、幅が広そうな作家さんで、他の作品も読みたい。

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    2025年07月14日