塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
事件の真相の先にある
あまりにも切なく美しい「愛」の物語_
誘拐事件を追う重厚な社会派ミステリーだと
思ってページをめくったら…最後は全く違う種類の
あまりにも深くて切ない涙が流れました!
物語は過去に起きた
悲惨な男児誘拐事件から始まります
当時の歪んだ事実、時効、そして現代
新聞記者の執念の取材によって
少しずつ過去のパズルのピースが
嵌まっていく展開は
息をするのも忘れるほどの緊迫感でした!!
真相の先に待っていたのは
一人の少年を包み込もうとした
「至高の愛」の形でした
タイトルの『存在のすべてを』という
言葉の本当の意味を理解したとき
胸が震えるほどの感動が押 -
Posted by ブクログ
斜陽と言われる出版界の物語を、大泉洋さんのあてがきで描いた傑作エンタメ。
会社員である以上、組織の歯車、組合、社内派閥、同僚、部下、同期等の社内的なことは
本来の業務やビジネスパートナーと同等以上の重みがある。
それに家庭内のことも加わるから30代後半〜40代の会社員は大変だ。
どの分野でも重要な役割と責任があるからなぁ。
〜仕事でストレスが生まれるのは、多忙であるか否かが原因ではない。報われるか否かの問題である。
その通りだと思った。
そして、どんなにデジタルな世の中になっても(便利な世の中になっても)結局はあらゆるものは人が創るということ。
今後で言うなら、AIがどん -
Posted by ブクログ
ネタバレ読後の感想を一言で言えば、踊りつかれ果てました。
闇の深い作品は読み続けるのが辛い——だったら読むな、という話ではあるが。
本作を描くにあたっての塩田さんのエネルギーの源泉は、おそらく「或るカナリアのさえずり」と題した論考にあると思う。
承認欲求をこじらせた人々がSNSに群がり、タイパ・コスパ重視のお手軽な「正解っぽさ」のフィルターバブルとエコーチェンバーに染まって、不祥事を起こした悪者を吊し上げるという浅はかなルサンチマンを享楽する構造——その批判が作品の底流に流れている。
特に、お笑いに詳しくもないSNS大衆のド正論がテレビのお笑いをじわじわとつまらなくしてきたことへの怒りが伝わってく -
Posted by ブクログ
『子どもを犯罪に巻き込めば、その分、社会から希望が奪われる。「ギン萬事件」の罪とは、ある一家の子どもの人生を粉々にしたことだ。』
テープに使われた3人の子供
被害者である彼らの歩んできたその後の悲しい人生
俊也と阿久津が、同時期に別々の局面から「真実」へと辿りついていく
『金がほしいわけでもなく、権力や資本主義に一矢報いるためでもなく、ただ砂上の楼閣を建てるためだけに青酸菓子をばら撒いたとでも言うのか』
記者としての阿久津の苛立ち
「事件を起こして、あなたの言う“社会”を見せて、世の中は変わったんですか?」
「あなたには正義がない」
被害者であり、巻き込まれた子ども
特に、翻訳家にな