塩田武士のレビュー一覧

  • 盤上に散る

    Posted by ブクログ

    これは盤上のアルファの続きと言ってよい、前作の登場人物ふんだんに出てくるし。主人公の女と、チンピラくずれコンビが真剣師を探す話。いろんなとこで登場人物がつながっていくところが面白い。この作者の文章は重厚さはないけどいい意味ですんなり読めるので、展開がはやくて時間がかからないのもいい。
    そして最後、25年前と同じ、駒をかけた大勝負、タイトルのとおり散るのかと思ったら散らない。謎も全て解けて読後感スッキリです。

    0
    2019年10月31日
  • 盤上に散る

    Posted by ブクログ

    処女作「盤上のアルファ」の続編。塩田さんの作品はいくつか読んできましたが、ストーリィよりかは生き生きとしたキャラクタ描写が好きみたいだ。そのキャラたちがストーリィを動かしているんだという感じがとても良い!“昭和”というスパイスがより魅力的にする(^^ また京都、嵐山が物語のキープレイスなのも個人的に良き。星四つ半。「罪の声」への期待が俄然高まるっっ!!!(←某ドラマキャラwww

    0
    2019年08月31日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    労働組合エンターテイメント小説
    それぞれ 一癖も二癖も
    あるような登場人物の
    描かれ方が おかしく 楽しい
    地方の新聞社につとめておられたころの
    経験がそのまんま見事に活かされている

    おそらく、
    そのモデルとなった「お人」たちも
    読みながら苦笑されておられることでしょう

    最後まで
    興味深く読ませてもらえました。

    0
    2019年06月26日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    大阪の中堅(?)新聞社、上方新聞の記者である武井は、ある日曜にボーッとしていたところを、上司の寺内に捕まる。そこで突然、組合の教宣部長を任命されるが、そもそも組合とは何をするものなのか…。

    塩田武士を読んでみたいと思って買ったものの、相変わらず何も考えずにあらすじも読まずに手にとったので、「あれ?応援団とちゃうんかい?」というのが最初の印象である。よく見たら「団交」と書いてあったな。

    書き始めは、若干「雑」であるため、「七分丈がまだ立っていた」と服装で人物を描写するなど、誰のことやねん?という書き方が引っかかる。

    それも、組合の12人の同士と会うまでの話。そこからは全キャラクターが例外な

    0
    2019年05月27日
  • 女神のタクト

    Posted by ブクログ

    関西弁全開の作品を読むといつも、関西人以外の感想が気になります。内容以前に関西弁がひっかかって読みづらくはないのだろうかと心配に。生粋の関西人としては、こりゃもうたまらん。稀にある、読むに耐えない関西弁ではなく、正しい関西弁。

    『拳に聞け!』で魂を射抜かれ、過去の作品に遡り。パンチパーマのオッサンを漆黒のブロッコリーに例えるセンスにもう脱帽(笑)。自信を失ったマエストロが破天荒な女に引きずられてステージに戻る。

    前半はさんざん笑わされ、『天城越え』で涙腺ゆるみ、オーケストラの演奏を文字で読んで完全に涙。好き。

    0
    2019年05月12日
  • 盤上のアルファ

    Posted by ブクログ

    NHKプレミアム(BS)連続ドラマの原作。配役は、記者秋葉が玉木宏、棋士真田が上地雄輔。原作では、秋葉はもう少し硬派で、真田はもう少しふてぶてしい。原作の場所は神戸。神戸市民としては身近な地名が出てきてとても楽しい。ドラマには登場しなかった女流棋士の加織や真田の棋士仲間たち(犬を含む)との絡みがお気に入り。続編が読みたい!

    0
    2026年01月12日
  • 雪の香り

    Posted by ブクログ

    『崩壊』に続き、塩田作品四作目。過去と現在、それぞれの変化、京都の町並みや季節の移ろい。と謎の女・雪乃の変化の対比が良かったです。彼女の過去を知ったとき——さぞ大変だったろうな、と。最後はああなってしまったけど、それで逆に解放されたのかなと思うとジーンときました…。えらい遠回りした感もありますが、エピローグはとても良かったですね^^ 二人の今後の幸せを願いたい!最後に一番好きな場面の紹介を——[p99〜p112]。

    0
    2019年05月07日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    まったくの個人的事情から書かせて頂くと、もう10年近く前、労働組合のない会社から組合活動が真っ赤に燃え上がる会社に転職しました。身の回りの単語すべてが不可解で、オルグなんてきっと怪しげな集まりなんだろうと新人ほぼ全員でサボって怒られた、なんて事もありました。

    あの頃この本に接していたら、もうちょっと上手く立ち回れたかなあ、と(笑)。労使交渉という取っつきにくい分野に果敢に手を出したエンターテイメント小説です。政治的に何か訴えるわけではなく、一方で活動の時代錯誤感を嗤うわけでもなく、ただひたすら読み物に徹する姿勢はこのジャンルではむしろ稀有と言ってよく、純粋に面白く、ためになりました。

    ただ

    0
    2018年11月02日
  • 盤上のアルファ

    Posted by ブクログ

    盤上のアルファ / 塩田武士

    「秋葉、人事っちゅうのは何で決まるか知ってるか?」
    「好き嫌いや。おまえは嫌われてる。」

    「この寒い中、裸1つで追い出そうっていうんですか?
    僕の格好見てください。タンクトップですよ。
    死んだらどうするんですか?」
    「灰になるだけや。」
    「しびれるわぁ」

    かくして、嫌われ者の記者とタンクトップは出会うこととなった。
    将棋に命を懸けた男が巻き起こす、男臭く熱い真剣勝負の物語。

    「キリストとおまえの共通点ゆうたら、髭ぐらいのもんやろ」
    「あと、薄着やな」
    「どうでもええわ」

    ゆかりある神戸の風景に
    関西弁のツッコミが効いていて
    どんどん物語に引き込まれました

    0
    2018年09月03日
  • 崩壊

    Posted by ブクログ

    『女神の〜』に続き、塩田作品三作目。バブル時代を題材にした刑事モノ。素直に面白かった!優子の本宮に対する態度の変化が個人的には良かった。初めはブスーっとしてたのに、後半なんて仲良くお酒を呑む仲までなって—— 。輝の犯行動機については最後に手紙が提示されたが、個人的には「?」でしたね。何故この時に殺したのかはよく分からないな、と。次作は『氷の仮面』か『雪の香り』あたりを読みたい^^

    0
    2018年07月28日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筆者の作品は初めてであったが、人物描写が的確で、関西弁もナチュラル、文章全体のテンポもよく、他の作品も読みたいと思った。株式会社における労働組合と経営側の交渉模様を描いた作品で、実際に労使交渉に関わる仕事をしていた私にとっては、緊張感やスピード感などが非常にリアルでとてもおもしろかった。ただ、労働組合の動きの中で比較的ポピュラーな春闘やストライキではなく、その前段にあたる「交渉」というコアな部分に焦点をあてているので、なじみのない人からすると「???」という部分もあると思う。おそらくそういう人のことを思って描かれたのであろう若干の恋愛模様が、私には余計なものに思えたので★-1とした。

    0
    2018年03月30日
  • 女神のタクト

    Posted by ブクログ

    『盤上のアルファ』に続き、塩田作品二作目。割りと早い段階から引き込まれたから良かった!退屈な時間は短ければ短いほどいい。主人公・矢吹明菜のキャラがとても良い。すぐ手を出し、足を出す暴力女w と、内股の世界的マエストロ・一宮拓斗、ブロッコリー別府、ニュージーランド人キオラなど個性豊かな楽団の職員、演奏者たち。特に主人公と別府の掛け合いは爆笑必須!笑いあり、涙ありで楽しかったなぁ^^ 解説者も書いておりますが、自分が知らない世界を知れるというのはホント楽しいですね。今回は楽団運営のイロハ?を知れたのは良かった。一度クラシックコンサートに行きたい!そう思えた作品でした♪

    0
    2017年10月07日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    前半が軽くて笑っちゃう場面多いのに後半は重くなる(よい意味で)本でした。初めてのパターンだったな。これは。面白くてかつ心に響く本であった!!

    0
    2017年10月02日
  • 雪の香り

    Posted by ブクログ

    京都の事物を背景に、ポンポンといきかう関西コトバにあふれる、若さの軽み。こんなカノジョがいたらどうヨ、という妄想にも寄り添う。テーマ全体は「青い」という印象。

    0
    2018年10月14日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    会社員だった頃は組合のある企業に勤めたことがなく縁がなかったが、派遣社員として働き始めた会社は組合活動がそこそこ活発で、ある日ストが行われた。
    朝から会議室に閉じこもる社員を尻目に、残った部長と派遣社員2人で一日中電話対応の嵐。電話の向こうの取引先に怒鳴られながら、部外者の私はどんどん心が冷え切っていった。新聞社ではないが同業界の会社だったのだが、あの裏側にはこんなにドラマチックでないにせよそれぞれの人間ドラマがあったのかな、と読み終えて少しだけ共感できる自分がいた。
    関西人ノリのちょこちょこ差し込まれるツッコミが小気味よくニヤリとさせられ、最後は組合活動という未知の世界ながら登場人物の”志し

    0
    2017年04月01日
  • ともにがんばりましょう

    Posted by ブクログ

    デフォルメ、カリカチュアライズは一部にあるが、全体的にはリアルで生真面目な「お仕事小説」。ただ、題材はふつーの仕事ではなく(いや、仕事というわけでもなく)組合役員としての組織活動、団交などを取り上げている。塩田の神戸新聞勤務での経験に取材とのこと。

    0
    2018年10月14日
  • 存在のすべてを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。正直、前半は私には刺さらず、読むことが苦痛に感じたときもあったが、後半の展開は心に沁み入るものがあった。
    血のつながりに関係なく愛は存在する。一方で、血がつながっていてもクズとは距離を置くべき。

    0
    2026年04月11日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    「宣戦布告」としてSNSで誹謗中傷をした人の個人情報を晒すというあらすじに惹かれて読みました。

    今の世の中の不寛容さ、匿名性・集団心理の恐ろしさ。その問題提起はすごく良いのですが、それ以外も盛り込まれ過ぎていて、少しぼやけてしまった印象が否めません。
    自ら犯罪者となってでも闘いたかった理由を描く必要はあったのは理解できますがそこが長すぎて、直木賞の評言で京極夏彦さんが仰っている通り、テーマが中盤以降徐々に薄れていってしまった気がします。

    けれど現実世界でもまだ結論が出ていない問題だから仕方ないのかもしれませんね。

    本作の中に「これまで歴史を作ってきた人間が、こんなおかしな状況を放置し続け

    0
    2026年04月04日
  • 罪の声

    Posted by ブクログ

    未解決事件に新聞記者とテーラーの2人の主人公が迫るミステリー。
    本作は未解決事件であるグリコ森永事件をベースに30年後に主人公2人の視点で、次第に事件の真実が明らかになっていく…
    実際のグリコ森永事件も同じような裏があったのかなと思うほどリアルな設定。
    登場人物の人間関係も濃密で、読み応え抜群の一冊。

    0
    2026年03月30日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    素敵な表紙と踊りつかれというタイトルからの宣戦布告のはじまりに惹かれて読みました。
    誹謗中傷によって苦しんでる人がいて社会問題にもなっているので読んでとても勉強になった。
    専門用語も出てきて調べながら読んで、なるほどと思いながら読みました。
    天童ショージの独白は読んでいて、あぁ、もうだめかもしれない、、と私も一緒に思ってしまいしんどかった。
    匿名なら芸能人とかに悪意のあるコメントや正義を書いてみようとか、そもそも書きたいと思ったことがなかったのでP271の、瀬尾さんの発言が心に残りました。
    私たちはニュースや投稿を目にするとすぐに内容にのめり込んでしまう。
    憂さ晴らしに人を利用していないか、追

    0
    2026年03月22日