塩田武士のレビュー一覧

  • 存在のすべてを
    やっと読み終わりました。物語の構成が素晴らしい。しかしだいぶ分厚い。

    追記
    Longing / Love、いい曲ですね。
    Geroge Winstonはちょうど一年前の今日、亡くなられたんですね。ご冥福をお祈りいたします。
  • デルタの羊
    現代のアニメ制作に関わる人たちのお仕事小説のパッケージをとりつつ、労働環境のあり方を問う。文体はあくまで軽やかだが、サブカルに近しくないと一部読むのがきついかも。それくらい攻めてる。くせが強い。読者層をどこに定めてるんだろ…。声優の炎上で作品制作が中止になるとか、あまりにリアル。
    ネタバレにならない...続きを読む
  • 罪の声
    昭和の未解決事件、「グリコ・森永事件」を巡るとある新聞記者と加害者の親族が主人公の物語である。真実を究明することで救いを得る人がいる一方で、犯人の親族という人が苦しむことのせめぎ合いがあると感じた。
    事件によって直接的に苦しむという側面だけがクローズアップされがちだが、実際そうではなく事件に賛同する...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    映画は観ていないけど、大泉洋さんをイメージして読むと、映像がはっきり思い浮かぶ。
    一部大泉洋さんらしからぬシーンもあったけど(笑)

    ミステリーではなくお仕事小説なので、読むスピードが遅くなってしまったけど、最後は感動も。再会してほしかったなぁ…
    麗子像は吹き出してしまった(笑)
  • 騙し絵の牙
    主人公は大泉洋がモデルとあって、会話が面白い。お気に入りは「そっちはどんな感じだ」「タイタニックだよ」「メガヒットか」「映画じゃねえよ。沈みそうだってことだよ」
    ただ内容はめっちゃ暗い。
  • 罪の声
    前半から中盤まではなかなか読み進められないが後半は気になって読みきってしまいました。
    何日にもわけて読んだのでもう一度読み直したいです(笑)
  • 罪の声
    前回初めてこの人の著書「存在のすべてを」を読み、興味を持ったので、今回2冊目です。

    パターンが同じでした。前半は話がややこしく、よく分からないまま読み進め、後半は感動が待っている。

    自分には少し読みにくい作家さんかもしれません。もう少し頭が良ければもっと満足できる気がします笑
  • 罪の声
    グリコ・森永事件の裏で本当にあったのではないかと思ってしまう位のリアリティ感。
    読み応えは抜群でした。
  • 歪んだ波紋
    私だって「存在のすべてを」を読みたい
    読んで待ちます塩田さん、5作目
    第40回吉川英治文学新人賞受賞

    元新聞記者である作者が、報道媒体として終わりが近いとも思われる新聞での誤報と虚報による歪んだ情報の対応を描く連作短編集。
    誤報により人生を狂わされる人というストーリーは、とても好みです。また、元新...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    私だって「存在のすべてを」を読みたい
    読んで待ちます塩田さん、4作目
    2018年本屋大賞ランクイン作品
    って、文庫裏に書いてあるから
    調べたら6位(…どう評価するかよくわからない)

    大手出版社で廃刊の危機に遭ってしまうカルチャー雑誌の編集長の奮闘
    出版業界、編集者の仕事と生活ぶり、クセ強めの作家達...続きを読む
  • 罪の声
    実際起きた事件を元によく練られていて読み応えがありました。
    少し中だるみの部分があり挫折しそうになりましたが、後半は30年以上の時が経っているからこその展開で見事に回収されていました。最後も気持ちの良い終わり方で良かったです。
  • 盤上のアルファ
    新聞記者秋葉とプロの将棋士を目指す真田の話。腐っていた秋葉が熱くなっていく様が大変良く何故か秋葉を応援したくなる。けどこの仕打ちは流石に可哀想で肩入れした分言葉が出ない。あー将棋の小説や漫画を読むたび将棋を知ってたらもっと深く読めるのにと後悔する。
  • 朱色の化身
    昭和から現代に至るまで その間に起きている社会問題 貧困 暴力 男女差別 格差 アルコール依存 ゲーム依存 など数多の問題を母娘三代の人生を通して描いている。
    正直少し盛り沢山すぎる感じもした。

    ライターである大路の取材による各人の証言で珠緒という人間が外側から形作られていくのが面白かった...続きを読む
  • 朱色の化身
    ライターの大路亨は父に頼まれ、辻珠緒という女性を探し求める。
    彼女と関わり合いのあった人々と会うが、彼女は行方不明となっており本人に会うことが出来ない。
    行方を探すうちに明らかになっていく珠緒とその母、祖母の物語。
    昭和31年の芦原温泉で実際にあった大火が元になり、数奇な運命を辿る珠緒の姿が浮き彫り...続きを読む
  • 氷の仮面
    電車の網棚に置いたまま
    ブックカバーと一緒に
    東京駅に向かっていってもうた

    あと30ページぐらいだったと思われる
    このパターン3回目
    ブックカバー無くすのも3回目

    読み進める途中
    ちょっと面白いかとおもったけど
    中盤の、まさに中だるみが長すぎて
    飽いた
    まあ最後まで読めなかったが。
    そこが残念
  • 罪の声
    事実を元にしてるのでどうしても登場人物や起こる事象の数が多い。
    読むのにカロリーが必要だった。
    大どんでん返しという訳では無いが、記者目線で少しづつ真実のピースが埋まっていくのが楽しかった。
  • 盤上のアルファ
    私だって「存在のすべてを」を読みたい。
    塩田さん読んで待ちます、2作目
    2010年小説現代長編新人賞受賞
    2011年将棋ペンクラブ大賞受賞

    不遇な少年時代を送ったアマ棋士。三十三歳にして、アルバイト解雇され無職となる。
    知り合った新聞社の文化部担当記者の家に転がり込み、プロ棋士になるため最後の挑戦...続きを読む
  • 騙し絵の牙
    大泉洋に当て書きをしたということで興味を持って読んだ本。
    最初の方はあれをしてこれをして誰々が出てきてと情報が多い感じがしていまいち情報が頭に残らなくてどうしようと思ったけれど、中盤頃からはそんなことも無くなって読みやすくなった。
    ものまねだとか人脈を大事にして広げていく感じとかが自分がイメージする...続きを読む
  • 罪の声
    グリコ森永事件の記録をとことん調べ尽くし、事件のディティールに関してはなるべく事実に即して書かれているので迫力がある。さすが記者出身といった感じの圧倒的調査量には脱帽。

    しかし、面白いのはそのノンフィクションの部分ばかりで創作が事実を超えていない。物語の底に流れる価値観がなんとも古臭く、私には阿久...続きを読む
  • 崩壊
    罪の声や騙し絵の牙などの作品を読んで面白かったので、これにもだいぶ期待をしていたのだが、イマイチだった。美人刑事を相棒に捜査を進めていくが、美人設定は必要だったのか謎。警察ものは最終的に殺人の動機や至るまでの経緯とかで面白いと感じるが、崩壊に関してはちょっと動機としては弱いような気がする。いつか再読...続きを読む