塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会部の県警担当から文化部の将棋担当へと異動を命じられた男。無職で住所不定のプロ棋士を目指す男。このふたりが嫌われ者である理由は「彼は性格が悪かった」。2回この文が出てきて笑いました。
将棋のことはほとんどわからないのに、胸が熱くなるシーンがあります。例えるなら、『シコふんじゃった。』で竹中直人が勝利を収めるのを観たときと同じような感覚。映画館で拍手が起きたことを覚えています。本作でも思わず立ち上がって拍手したくなりました。
将棋担当になったことは左遷以外の何物でもなかったわけですが、でも確かに、事件事故だけでは紙面は埋まらない。あらゆる面をつぶさに読みたい気持ちにさせられます。 -
Posted by ブクログ
近頃は小説や映画などでも題材として取り上げられることが増えたLGBTQだけど、本人の苦悩や性を換えていくことの苦労が丁寧に綴られている本作はとても引力があったし物語としても充実した内容だった。
物語の始まりは主人公の白水翔太郎が小学生4年生の頃。同じクラスになった真壁くんの顔を見た瞬間、翔太郎は恋のきらめきと痛みを知った。
思いをひた隠しにしながら、小さな希望すらも打ち砕かれる人生。仮面の下、翔太郎はずっと女の子になりたかった。
そして最後の章、24年後の春に優しく温かい秘密が明かられる。
自分の意図とは関係なく、生まれた時の性と本当の性が一致しない苦しみというのは、そうじゃない人間からし -
購入済み
映画楽しみです!
大泉洋さんと被らせ最後まで楽しく読ませていただきました。
最後の大逆転は気持ちよかったのですが、道中スカッとする事が少なかったので、途中途中騙している速水の姿が欲しかったです。
映画のキャスト陣も最高ですので期待しています。 -
Posted by ブクログ
ぐわわ、せつない。こんなラブストーリーも描けるのか、塩田武士。本作の雪乃はノルウェイの森の緑に次ぐ俺のライフタイムベストヒロインに入るよ。しかも主人公の名前が恭平。主人公が雪乃の事を好きでたまらなくて、いちいち自分の持つ愛情に気づいたり、細かく傷ついたり、共感できる心理描写が良すぎた。雪乃がめちゃくちゃ奔放に振る舞ってたのも、犯罪者たちに身を寄せて生きるしかなかった彼女が初めてさらけ出せる相手に会ったからなんだと考えると、胸が締め付けられる。たった数ヶ月で失った彼女と12年ぶりに会って、また暮らして、いついなくなるのか怖くて、ってのも読んでてハラハラせつなかった。過去と現在の同じ月を並べて同じ