塩田武士のレビュー一覧

  • 踊りつかれて

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    読み応えあった。
    SNSは見るだけで、一切自分発信はしていない。
    限られた文字数の中で、真実や伝えたいことが伝わらない、伝えられないとも思うし、責任も持てない。
    でもそれは普段自分が発する言葉も同じであって、言葉の与える影響は、SNSだけに限らないとも思う。

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    2026年08月08日
  • 氷の仮面

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    最後に驚き。イバラの道を辿ってきた翔太郎の、でもその裏には親の愛が隠されていた。自分の禁断の淡い恋心が叶いはしないけれども報われた。終わり方がとても好き。
    ネトフリのthis is AIを思い出させた。

    自分の家族に性同一性障害に悩む兄弟や親がいたら、自分はすんなり受け入れてあげられるかな…と考たし、自分がもしそうだったらかつての友人にカミングアウトとかできる勇気があるのかな…とも考えたけど、どちらも正直躊躇が先になるなと思った。
    父が恋人ならいいのに、息子を受け入れられなかった気持ちもよく分かった。

    この本の登場人物はみんな温かい。その人をその人として受け入れることができる、そんな風にな

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    2026年08月08日
  • 罪の声

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    面白すぎる。今まで読んだ小説の中で一番好き。

    社会派ミステリー。
    有名な事件の日時、脅迫文の内容、報道について、忠実に再現してるから、超リアルでめちゃくちゃ面白い。
    個人的に、関西の馴染み深い地名が沢山出てきたのも良かった。主人公が関西弁やと親近感わくし。

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    2026年08月05日
  • 踊りつかれて

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    SNSの誹謗中傷を取り扱った小説、現代に必要な一冊
    塩田武士氏、やはり凄い、面白い!!

    長過ぎるかな、とも正直思ったが、感動的な最後で全てチャラ
    「弁護士は人間に興味を」という先輩からのアドバイスを頭の片隅に残しつつ、弁護することになった音楽プロデューサー、瀬尾政夫の関わる人々の人生を紐解いていく作業、まるッと最後に繋がり鳥肌モノ…
    罪の声のようにその作業が塩田氏の作品の醍醐味かな

    宣戦布告文を書いて、ネット社会の奴隷達に制裁を与えた、として捕まった瀬尾政夫。
    そこには晒されて心が折れた芸人、天童ショージと、奇跡の歌姫、奥田美月への愛や無念など複雑な感情があった。瀬尾を弁護することになった

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    2026年08月01日
  • 踊りつかれて

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    刺さったフレーズを登録するのが好きなんですが、多すぎて断念しました。いずれ購入すると思います。本作と『イン・ザ・メガチャーチ』、必読です。SNSとかいう、得体のしれない巨大な力を窺い知るという意味で。

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    2026年07月27日
  • 存在のすべてを

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    未解決に終わる誘拐事件から始まる30年。3年後に祖父母の下に戻る被害児。空白の時間を追い続ける元刑事、新聞記者。
    壮大な流れの中で展開される人間ドラマ。
    本書のテーマでもある写実絵画。「存在」に対する哲学、筆者自身の作品にある実在感につながっているのだろう。

    ずっしりと重くでも明るい読後感。

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    2026年07月25日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    誘拐事件を主軸に展開される、よく練られたストーリー、30年の間社会情勢を織り交ぜ、最初は犯人を追う刑事目線から、誘拐に巻き込まれた一種共犯者とも言える追われる側目線に変わり、終盤でその人生が劇的に交差する。写実画の芸術性がストーリーと程よく絡むうまさ。
    後半での育ての親との別れは涙なしでは読めません。作者の実在の犯罪による「罪の声」を想起するがこちらは完全にフィクションであり、その分自由に描かれている印象です。
    他の作品も気になります。

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    2026年07月24日
  • 罪の声

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    登場人物が多くて混乱するかもしれませんが、グイグイ話の展開に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。

    ☆5をつける本は厳選してます。それくらオススメ!

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    2026年07月24日
  • 存在のすべてを

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    前半は、未解決誘拐事件の真相を追う警察と新聞記者の執念を描いた刑事ドラマだったが、途中から被害者の同級生を主人公とし、別軸でストーリーが進行し、 後半では事件の真相が当事者目線からのヒューマンドラマとして心動かす。
    登場人物が多くお話がポンポン飛んで、ついていくのが大変だったけど、最後には全部つながって、静かな感動が押し寄せる。とても読み応えのある作品だった。

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    2026年07月23日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    『罪の声』と同じく凶悪犯罪の深層を記者が取材していく展開で進んでいくが、ストーリーの奥行きが想像以上だった。
    2児同時誘拐の対応を巡る警察の緊迫感、なぜ記者をしているかを自問し続ける門田の執念、美術界や画廊の現実と絵を描く意味など、細かい描写で描き切っていく。
    何より後半は貴彦と亮の絵についての対話が印象的だった。逃走の中でようやく「絵描き」になれた貴彦の語る「存在」の大切さが胸に迫る。
    『罪の声』では、凶悪犯罪に巻き込まれた子供たちの抱えた傷がテーマだったが、本作は誘拐による疑似家族期間が、亮の人生を支えていく。「たとえ会えなくても、絵でつながることはできる」という貴彦の言葉が最後まで響く、

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    2026年07月23日
  • 拳に聞け!

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    さすが塩田先生
    軸を一本通しながらも、時々クスッとさせるシーンを盛り込むことで、緊張と緩和を見事に織り交ぜていました。
    不思議なことに、終章を読んでいるとき、ビートたけしが歌う浅草キッドの歌詞の中の一節「夢は捨てたと言わないで」がリフレインしました。

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    2026年07月22日
  • 存在のすべてを

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    真実は、空白の期間の中にあった『深い愛情』。

    『踊りつかれて』以来の1年ぶりに手にしました。
    平成3年に起きた二児誘拐事件。
    その中の一人、内藤亮が行方不明となり3年後に戻ってくる。
    内藤亮はどこで何をしていたのか。
    『空白の3年間』の真実を追いかける、新聞記者の門田と内藤亮を探す土屋里穂が行き着く先。

    亮を育て上げた『深い愛情』という『真実』。

    どういった形で戻ってこようと、子どもの心に傷がついたままになる。
    だけど状況は違った。亮を支え才能を認め、血がつながっていなくても、亮と一緒に限りのある時間の中で、貴彦と優美は愛情を注いでいたことに尊さを感じ、
    別れ際のシーンでは(犯罪ではある

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    2026年07月22日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    表紙も油絵ということで、流石と言わざるを得ない。犯人は誰かというミステリーではなく、「空白の3年間」に焦点を置いているのは、僕の大好きな「容疑者Xの献身」と近しいものがある。貴彦が亮に伝える「これから世の中がもっと便利になって、楽ちんになる。わざわざ行ったりしなくても、何でも自分の思い通りになると勘違いする人が増える。だからこそ、存在が大事なんだ。写実の絵は考え方や生き方だから。」は、まさに令和を象徴していると思うし、自分も実のある存在を示せるような、生き方をしたいなと思う。また、地味に響いているのは酒井さんの苦労のない人生は振り返り甲斐が無いよ。大事にしていきたいなと思う。

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    2026年07月22日
  • 存在のすべてを

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    読んでいて涙が出そうになったのは、永遠のゼロ以来。家族 信頼 どこにでもありそうで見えないけど大事なものの尊さを教えてくれる。読んでいたら幼少期に美術教室に通っていた先生を思い出して検索。実家近くの場所にアトリエを構えていた。。。お盆に会いに行く予定。

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    2026年07月19日
  • 踊りつかれて

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    珍しく朝から降雪の長崎。塩田武士さんの『踊りつかれて』を読み終えて涙がとまらない。この作品が広く読まれることは、SNSでの誹謗中傷の抑止力になるのではないか。少なくとも自分は決してやるまいと思った。丸山圭子さんの『どうぞこのまま』、とても良い曲だった。ラストの仕掛けは、ズルすぎた。

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    2026年07月12日
  • 存在のすべてを

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    涙は必至。
    私が感じたのは、家族愛、けれど違う形の家族愛。子どもの視点、親の視点、第三者の視点で見方は変わり、どの視点も最後は1番良い着地点にはしたいが、世の中、そういうことにはならず、何かを諦めないといけない。
    何が正解かはわからないが、野本の選択肢は最善であったと信じたい。

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    2026年07月11日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    いやー凄かった。
    最初は2児同時誘拐??で惹き付けられて
    中盤は一体亮はどんな人に育てられたのか?
    気になって気になって仕方なくて、、、

    やっぱり亮、優美、貴彦3人で暮らしてる描写がこの小説で一番好き!!
    もっともっとこの3人の生活を読みたかった、、、
    宝物みたいな三年間、、、切ない。

    雅彦が許せないけど優美と貴彦に亮を託した事だけはGJと言いたい。

    映画楽しみだなぁ。

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    2026年07月10日
  • デルタの羊

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    塩田武士さんの小説の中(読んだ中で)では初めてのテイストだった
    とてもハッピーエンドだったからか
    本当の強さは優しさにあるというが、アニメを愛する登場人物たちに贈る言葉のような気がした

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    2026年07月10日
  • 存在のすべてを

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    二児同時誘拐事件がおこり
    真相がどうなるか
    ヒリヒリハラハラで
    終盤涙が止まらなかった
    親じゃないのに子供を愛し守る気持ちにすごく心を鷲掴みにされた
    ただ貴彦の幸せを祈ります

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    2026年07月09日
  • 起点

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    『罪の声』『存在のすべてを』などの社会派ミステリーで有名な塩田さんの初期に書かれた短篇をまとめた短編集。

    真面目な社会派ミステリーばかり書いていたのかなと思っていた塩田さんが、初期には『小さい上司』や『仮縫い』みたいなユーモアのある作品も書いていたのかとビックリ。

    特に『仮縫い』なんかは、私の大好きなバカな高校生男子がものの見事に描かれていながらも、感動してしまうし、『鈍い火』なんかは、最近の作品の原点となるような感じがするし、『起点』は、近い将来、こうなるかもなと思えてしまう。

    講談社の「STORY IN POCKET」シリーズは、200ページ足らずなので、ちょっとした出先でも読めるし

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    2026年07月08日