塩田武士のレビュー一覧
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もう目が止まらない!と思うほど夢中で読めたわけでは全然なかったし、美月の幼少期の話とか辛すぎて思わず飛ばしてしまった。ゆーて一気読みではある。
塩田さんの書く物語は、元々新聞記者さんだったからなのか?わからないけどリアルだなと感じる。
登場人物がリアル。思わず、その人どんな人なんだ?と検索しそうになったほどに。
前作でもそう感じた。まだ2冊しか読んだことないけど。
誹謗中傷とは、人間が自己の嫌悪する自分を自分自身と捉えられない弱さによって起こっているとわたしは思っている。
だからこそ簡単に他人をメタクソに言える。つまりご本人をメタクソに思っているということを露呈している。
なのでそう思えばお気 -
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ネタバレレビューとして問題があると思うで、ネタばれにしています。
その問題は、自分の感性の問題なのか、はじめて合わない作家に触れたのかが、まだ検討がつきません。
まず、四作のうち、「仮縫い」以外は読みました
小さい上司は、読み出した時には、カネ使っちゃったよ、という後悔を少し抱きながら、読み終えるとキレイなカタルシスがあり、カネ払わなきゃ読み切れなかったから、買って良かったなぁと思えました、面白かったんですよ
鈍い火も面白かったです ちょっと生理的に苦手な感じのする主人公のおかげで、作品へ意識を注げて、ああ面白い短編だったなぁと有料の水準の小説を読んだ快感がありました
その次に、「仮縫い」を読もうとし -
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【炎上が人生を狂わす】
冒頭部分が息苦しすぎて、途中離脱していたのが、最近のSNS上での某炎上事件を垣間見て、続きを読みました。
「まだ続きあるの?」と次から次へと真相が掘り起こされ、冒頭の炎上が浅いできごとのように感じられるほど。
プロとして芸を磨いてきて人たちが、どんな思いでステージに立っているのか…
それがわかれば、簡単に誹謗中傷は書き込めなくなるはず。
それなのに、なぜこの世は「踊りつかれた」人々で溢れるのか…
塩田武士さんの小説は、実在の事件をもとに作り上げられているものが多く、この作品もあの芸人の炎上事件?あの人気歌手?などモデルを探してしまうけど、やはりフィクションで。
そ -
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前作「罪の声」で示された緻密な構成力と、社会派ミステリーとしての説得力が強く印象に残っていたため、本作にも自然と期待が高まった。その期待を大いに上回るように、読み始めてほどなく、物語の世界に引き込まれていく。
物語は、誘拐事件に関する取材メモという生々しい導入から始まる。その臨場感と先の読めなさが、どんな結末へ向かうのかという期待と不安を同時に抱かせてくる。
未解決事件の真相を追う新聞記者という軸は王道でありながら、展開は決して予定調和に収まらない。思いがけないところから糸口が見つかり、そこから一気に物語が加速していく。この過程で示されるのは単なる事件の真相にとどまらず、何を拠り所として生 -
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読後の満足度が高い。
サスペンスかと思ったけど、ストーリーに厚みがあって読み応えがあった。
瀬尾が人生を通して関わった、美月、天童、久代それぞれの、ひたむきで実直で哀しいくらいキラキラした浮き沈み。
そのキラキラが、不特定多数のただの不満のはけ口に、面白半分に、ズタボロに潰されて沈まされるなんて…。報復に値する。
とてもリアルで、社会派の読み物としても、芯が通っていると思う。
訴えたいばかりに焦点をあてるのではなく、その一人ひとりの背景まで丁寧に描き、その後も人生は続いていく…という流れは、とても入りやすかった。
時代で変化はあれど情報社会への憤り、ノンフィクションかと思う慟哭、子供目線での淡 -
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さえない中年のオッさんについての短編集。第2話の「鈍い火」が好き。永久保存版として売られないことが決まった。これは割と栄誉な一冊である。
第1話 啓太は広報課の新人だった。小山田という小狡いおっさんが係長。ピントは外れているわ、ケチだわ、妙な嘘つくわと困った人だが、病気の家族の面倒を見る優しい一面もあると知る。
第2話 育郎は育ちすぎてデブである。ベスパで移動している。今日は業務上過失致死の判決を聞いて記事を書く。執行猶予がつくかどうかが焦点だ。ただ裁判の場で知ったのは、引かれた子供が育郎の知合いの子供だったということだ。
第3話 若かりし僕たちのマドンナ、高木由美子とリンネンが結婚した -
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文庫550円シリーズ。
薄い本だけど、550円以上に楽しめました。
短編なので合間にも読みやすい。
一番、塩田さんらしい作品だなと思ったのは『鈍い火』かな。だんだん嫌な展開に進んでいくけど、後を引かない終わりかたなので、イヤミスみたいにならなくて良かった。
『仮縫い』は冴えなかったはずの旧友の結婚話から主人公も再生していく物語。
『小さい上司』は何か笑えるダメ上司。"小山田"ってネーミングもいい。
↑ここまでは40歳代の冴えない登場人物が活躍している物語。作者自身も40代なので、自身の経験と照らし合わせているのかな~と思った。
『起点』だけは未来設定。
罪の声(2 -
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30年前に起きた2児同時誘拐。
囮と思われた1人は無事に保護されたものの、本命と思われたもう1人は行方しれずのまま事件は未解決となり、誘拐が起きてから3年後突然被害者男児が祖父母の家に戻ってきた。
その事件を追い続け解決に至らぬまま亡くなってしまった元刑事、その思いを引き継いだ新聞記者が、執念で真相に迫っていく。
どうして被害者は戻らなかったのか、そこに何があったのか、読み進めていくうちに何ともやるせない気持ちになって、被害者加害者という言葉だけでは片付けられなかった。
そしてこの話は、もう1人の主人公であるギャラリストの女性の視点からも書かれているが、そちらの視点が果たして必要だったのかどう -
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塩田さんの作品はとても好きです。過激な描写がなく真摯で品の良さを感じます。
所々で、マスメディアへの不信や警告みたいなものを感じるのですが、最後の書評を読んで凄く納得しました。
小説は正義と不正義の狭間にあるものをすくいあげ寄り添う事の出来る数少ない媒体であり、作者は、危うくて弱いけれど個人の尊厳を手放そうとしない個人の姿を書いていくだろうとありました。
長い序章の先にある、ラストの風景はとても美しくすぐにでも雪の舞い降りる朱色の橋に立ってみたいと思いました。
しかし、車から降り立った咲子さんの発する言葉を聞きたかったと思った私は、次の章があるのを期待していました。
珠緒さんの穏やかな行先が描