塩田武士のレビュー一覧
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最後に驚き。イバラの道を辿ってきた翔太郎の、でもその裏には親の愛が隠されていた。自分の禁断の淡い恋心が叶いはしないけれども報われた。終わり方がとても好き。
ネトフリのthis is AIを思い出させた。
自分の家族に性同一性障害に悩む兄弟や親がいたら、自分はすんなり受け入れてあげられるかな…と考たし、自分がもしそうだったらかつての友人にカミングアウトとかできる勇気があるのかな…とも考えたけど、どちらも正直躊躇が先になるなと思った。
父が恋人ならいいのに、息子を受け入れられなかった気持ちもよく分かった。
この本の登場人物はみんな温かい。その人をその人として受け入れることができる、そんな風にな -
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SNSの誹謗中傷を取り扱った小説、現代に必要な一冊
塩田武士氏、やはり凄い、面白い!!
長過ぎるかな、とも正直思ったが、感動的な最後で全てチャラ
「弁護士は人間に興味を」という先輩からのアドバイスを頭の片隅に残しつつ、弁護することになった音楽プロデューサー、瀬尾政夫の関わる人々の人生を紐解いていく作業、まるッと最後に繋がり鳥肌モノ…
罪の声のようにその作業が塩田氏の作品の醍醐味かな
宣戦布告文を書いて、ネット社会の奴隷達に制裁を与えた、として捕まった瀬尾政夫。
そこには晒されて心が折れた芸人、天童ショージと、奇跡の歌姫、奥田美月への愛や無念など複雑な感情があった。瀬尾を弁護することになった -
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ネタバレ『罪の声』と同じく凶悪犯罪の深層を記者が取材していく展開で進んでいくが、ストーリーの奥行きが想像以上だった。
2児同時誘拐の対応を巡る警察の緊迫感、なぜ記者をしているかを自問し続ける門田の執念、美術界や画廊の現実と絵を描く意味など、細かい描写で描き切っていく。
何より後半は貴彦と亮の絵についての対話が印象的だった。逃走の中でようやく「絵描き」になれた貴彦の語る「存在」の大切さが胸に迫る。
『罪の声』では、凶悪犯罪に巻き込まれた子供たちの抱えた傷がテーマだったが、本作は誘拐による疑似家族期間が、亮の人生を支えていく。「たとえ会えなくても、絵でつながることはできる」という貴彦の言葉が最後まで響く、 -
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真実は、空白の期間の中にあった『深い愛情』。
『踊りつかれて』以来の1年ぶりに手にしました。
平成3年に起きた二児誘拐事件。
その中の一人、内藤亮が行方不明となり3年後に戻ってくる。
内藤亮はどこで何をしていたのか。
『空白の3年間』の真実を追いかける、新聞記者の門田と内藤亮を探す土屋里穂が行き着く先。
亮を育て上げた『深い愛情』という『真実』。
どういった形で戻ってこようと、子どもの心に傷がついたままになる。
だけど状況は違った。亮を支え才能を認め、血がつながっていなくても、亮と一緒に限りのある時間の中で、貴彦と優美は愛情を注いでいたことに尊さを感じ、
別れ際のシーンでは(犯罪ではある -
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ネタバレ表紙も油絵ということで、流石と言わざるを得ない。犯人は誰かというミステリーではなく、「空白の3年間」に焦点を置いているのは、僕の大好きな「容疑者Xの献身」と近しいものがある。貴彦が亮に伝える「これから世の中がもっと便利になって、楽ちんになる。わざわざ行ったりしなくても、何でも自分の思い通りになると勘違いする人が増える。だからこそ、存在が大事なんだ。写実の絵は考え方や生き方だから。」は、まさに令和を象徴していると思うし、自分も実のある存在を示せるような、生き方をしたいなと思う。また、地味に響いているのは酒井さんの苦労のない人生は振り返り甲斐が無いよ。大事にしていきたいなと思う。
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『罪の声』『存在のすべてを』などの社会派ミステリーで有名な塩田さんの初期に書かれた短篇をまとめた短編集。
真面目な社会派ミステリーばかり書いていたのかなと思っていた塩田さんが、初期には『小さい上司』や『仮縫い』みたいなユーモアのある作品も書いていたのかとビックリ。
特に『仮縫い』なんかは、私の大好きなバカな高校生男子がものの見事に描かれていながらも、感動してしまうし、『鈍い火』なんかは、最近の作品の原点となるような感じがするし、『起点』は、近い将来、こうなるかもなと思えてしまう。
講談社の「STORY IN POCKET」シリーズは、200ページ足らずなので、ちょっとした出先でも読めるし