塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
470ページ、どっぷり浸かった。
私の2026年ベスト入りの予感。
匿名で「正しさ」を振りかざす怖さ。
画面の向こうにも、家族や大切な人がいるという事実。
誹謗中傷を受けたことがある人、
推しが傷つけられるのを見たことがある人は、
冒頭から胸が痛くなると思う。
日本人全員に読んでほしい、教科書に載せてほしい、と思う一方で
平気で誹謗中傷する人は
そもそも活字が読めないんだろうな、とも思ってしまった。
ひたすらSNSの怖さを描いた作品かと思いきや、
登場人物それぞれの生き様や背景がとても丁寧に描かれていて
多少の中だるみはあるものの
最後まで読んでこそ、強く刺さるものがある。
きっと一 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ重量感がすごかった。
ページ数にも勝る、ぐるぐるした感情のボリューム。
朝井リョウさんの「正欲」「イン・ザ・メガチャーチ」とか、塩田さんの「存在のすべてを」とか。
加害者と被害者の表裏一体感や、人間が一側面で語られない物語に、最近惹かれます。
正しさと邪悪さ。
現代、正しいことを正義として振りかざす風潮。
ネットリテラシーでは、「罪にならないこと」をルールとして学ぶけど。本質はそこではなくて。
平たい言葉でも、抉られることもある。
特に、自分軸じゃ生きれない業界。
他者評価がその人の全てになる世界。
主要人物、どの立場になっても苦しかった。