塩田武士のレビュー一覧

  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    辛く切ない、暗い部分がある物語だが、読み応えがあった。
    別府や京都、私に馴染み深い土地が出てきて、ちょっと嬉しい。
    SNSで他者を誹謗中傷する行為は、弱い未熟な人間がやることで、本来、強い人間なら振り回されることはないのだけど。
    振り回されちゃうんだね、芸能人として成功していても、弱い人間だったから。
    天童も美月も、生い立ちが影響してる。

    登場人物は、家族や恋人では、ないけど。それと同等なお互いをリスペクトし合うような愛で繋がっているのがよい。
    物語には、恋愛が付き物みたいなところがあるけど。
    私も年齢的に恋愛とかから卒業してるので、年齢や異性や肩書きに因らない、人間関係に憧れる。

    自分軸

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    2025年12月07日
  • 存在のすべてを

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    導入から、のめり込むまでには少々時間がかかるけど、でも、のめり込むと息ができなくなる。
    正しさって、なんなのだろうか。
    ひとつの事件を写実的に描かれているけれど、そこには終わりのない哲学的なものを感じた。
    「不可能だから、信じられる」

    0
    2025年12月07日
  • 存在のすべてを

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    なぜ早く読まなかったのか…

    散りばめられた沢山の点と点が、少しずつ丁寧に線になっていく
    それが一つも無駄ではなく、一字一句読み進めていかなくては…という気持ちになる話だった

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    1991年に神奈川県で発生した「二児同時誘拐事件」
    誘拐の手口
    警察の捜査手法
    記者の動き
    序盤はこれらが事細かく描かれている

    担当刑事、担当記者も30年が経ち、誘拐されていた男児は画家として脚光を浴びていた
    30年の謎を記者が紐解いていく
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    そもそも実際の元の事件がどの程度モデルとなっているのか気になりながら読みつつ、調べたらネタバレにるかもと調べることもできず、貪るよう

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    2025年12月06日
  • 踊りつかれて

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    SNSの使い方、昔と今の社会常識ギャップ、愛。一つの作品で色々なことを考えさせられる本でした。

    特にSNSの使い方はもっと問題に挙げるべき課題だなと感じました。

    0
    2025年12月05日
  • 存在のすべてを

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    読み終わった時、何とも言えない幸福感で満たされた。人生って、お金を儲けることだけじゃないんよね、どう生きるかなんよね。

    0
    2025年12月04日
  • 存在のすべてを

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    あ〜〜なんというお話
    一気に読み終えました
    そうじゃないと、気になって気になって
    上手いな〜〜お手上げ
    ありがとうございました

    0
    2025年12月01日
  • 存在のすべてを

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    昔起こった二児同時誘拐事件について、様々な人物の目線を織り交ぜながら真相が読み解かれていった。
    読んでて物凄い衝撃がある!とかではないけど、とにかく丁寧に書かれていて、感情を揺さぶられた。
    誘拐のお話で泣きそうになるとは、、
    読み終わった後でタイトルを改めて見てみるとすごく深い意味が込められていることが分かる。
    読んだ後も余韻がずっと感じられるような作品だった。

    0
    2025年11月30日
  • 存在のすべてを

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    ミステリーがベースなのにまさに写実的な作品でした。最後の1ページまで綺麗で丁寧で、登場人物の心境にこちらも心が揺れました。
    忘れられない作品になりました。

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    2025年11月26日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    写実主義という美術のカテゴリを知ったのは最近のこと。
    本物らしさを追求して手を入れ続けるのものだそうだ。

    主人公(ネタバレ含むのでぼかします)を
    サポートする人たちが、
    自身の人生をかけてサポートする様子が書かれている。

    予定された大団円かな?と
    ちょっと美化しすぎな気もするけど、
    キャラクターの一言に重みがあって
    読み応えのある作品。

    長い作品を仕上げるのに体力が必要と思うけど、
    この読後感は、丁寧に人物の心情を書いたからなんだろうなと。
    ありがとうございました。

    0
    2025年11月26日
  • 存在のすべてを

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    分厚い本なのに、読みやすく、先が気になって一気に読んでしまった。一つの事件の真相を突き止める話がここまで人と人とのつながりや愛情に涙がとまらなくなるとは予想してなかった。私のベスト1⭐️

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    2025年11月25日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    時間の流れが長く感じるほど
    じっくりと読ませる一冊
    読むほどにじわじわと心に染み入る一冊
    映画化されるとのこと
    上映開始前に再読しよう

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    2025年11月23日
  • 存在のすべてを

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    親子愛の話。
    空白の3年の告白のシーン、そして別れのときは感動して読んでて涙が出た。

    結局、人は人なんだなと。
    優しい人は犯罪に巻き込まれて尚、やさしく愛を持って生きていて、その苦しさ、不運さとともに、もがき幸せを目指す その情景に感動した

    0
    2025年11月22日
  • 存在のすべてを

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    背景や描写の説明が冗長なことも含めて「写実」的であり、「存在のすべてを」実感させ、また喪失させていく。
    ミステリーというよりもヒューマンドラマなお話。トリックやドンデン返しを期待する方にはオススメできない。内容としては素晴らしく確かに映画化向き。2027年に西島さん演じるモンデンが楽しみ。

    0
    2025年11月22日
  • 踊りつかれて

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    SNSの誹謗中傷を受けて自殺した芸人、週刊誌の記事のでっち上げにより姿を消した歌手。この2人の復讐を「枯葉」と名乗る人物がしていくのだけど、、
    ただ復讐していくのかと思われたが、もっと深くて。2人の人生が丁寧に描かれていて、ほんとに存在するかのような感情になりました。そして最後にそれぞれ繋がりがあったことが分かり感動でした。
    塩田武史さん。いつも描き方がすごいなって思ってます。

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    2025年11月19日
  • 踊りつかれて

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    ──誰かが死ななきゃ分かんないの?
     
     
    第173回直木賞候補作。ここ最近の中で一番これを読みたかった。
    前作『存在のすべてを』でかなり重厚な物語を見せてくれた塩田武士氏。かなりハードルは上がっていましたが、杞憂でしたね。

    本作は、昨今のSNSなどを中心とした“匿名の刃”により、一人は芸能界を去り、一人は自らの命を絶った。そんな二人を心から大好きだったと語る人物により、SNSでの繰り返される誹謗中傷にて重罪認定した83名への復讐劇。宣戦布告と題したブログに、氏名、性別、住所、職場、どんな誹謗中傷を行なっていたのかを事細かに調べ晒し上げた。

    だけどこの物語の深みは、ただの怨恨物語ではなく、

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    2025年11月18日
  • 踊りつかれて

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    面白かった。

    序盤のワクワク感は凄かった。本当にその通りだと思った。俺はSNSは見る専なんでそんなことは無いけど、テレビが面白く無くなったのは本当にこのせいだと思う。

    後半ちょっとしんどかったし、謎が色々分かったがそれでも死者は返ってこない。切ないなぁ。

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    2025年11月13日
  • 存在のすべてを

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    不幸な境遇にあった子どもに不器用さはありながらも愛情を持って接する育ての親の優しさに感動しました。目下で不幸があったとしても愛情が未来に継承され、暖かい家庭が築けると良いなと思います。

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    2025年11月08日
  • 罪の声

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    あの「グリコ・森永」事件をベースにした物です。どこまで真実なのか?どこまでフィクションなのか?読んでいてこれはと思わせることが沢山ありますね。よくここまで書けたなと。読んでいて、どっぷりハマってしまいました。非常に興味深く読める小説ですよ。

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    2025年11月06日
  • 存在のすべてを

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    とても深く突き刺さる素晴らしい本でした。

    なぜ絵を描くのか、なぜ記事を書くのか、その本質に迫る本だと感じました。

    表面だけ見ても決して気付けない、『存在』、『実在』の重要性を説く話でした。

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    2025年11月03日
  • 存在のすべてを

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    久しぶりに本を読んで泣きそうになりました。写実を中心に少しずつ紡がれていく感じもとても素敵だと思いました。

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    2025年10月29日