塩田武士のレビュー一覧

  • 存在のすべてを

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    自分が記者になったみたいに、バラバラのピースが埋まっていく感じがゾクゾクして、新たな情報が出てくる度に鳥肌が立った。
    あと、とにかく朔太郎がかっこよすぎた。

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    2026年03月23日
  • 踊りつかれて

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    装画から文章までとても美しい本。
    内容は現代のSNSの汚すぎる掃き溜めについて。
    匿名ってここまで品格を落とせるんだなぁ、と現実に目にする炎上や誹謗中傷で日々感じている。
    そしてこれだけ炎上や誹謗中傷を繰り返しても、全然減らないし社会的制裁もなし。
    今作のような行動に出られる人はほぼいないだろうけど、やりたい気持ちの人は多いだろうなぁ。
    人のふり見て我がふり直せ、でSNSを利用する時は全方向に不快感を与えないように、を第一に考えないとだね。
    毒にも薬にもならない、他の人にとってはどーーーでもいいことをつらつら書く場だと思っているし。

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    2026年03月22日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

    30年前に起きた前代未聞の二児同時誘拐事件の真相を当時関わった新聞記者が追うというのがメインストリームの小説。だが、単なるミステリー小説ではなく、人間ドラマを描くのが主眼となっている。
    久々に、読後余韻から抜け出せず、温かい思いと切ない思いがせめぎ合い、放心状態となるような読書経験となった。タイトルが秀逸である。真に通じ合う人とのつながりというものに思いを馳せ、登場人物一人一人が愛おしく感じられた。そして、人生や仕事というものについても考えさせられた。また、写実絵画の魅力も感じた。

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    2026年03月22日
  • 踊りつかれて

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    ネットによる誹謗中傷と芸能界の光と闇。
    一人の天才少女に魅せられた音楽プロデューサーはなぜ犯行に至ったか。
    緻密に貼られた伏線と圧倒的な情報量で描かれた犯罪小説。最後まで息もつかせぬスリリングな展開と大きな感動。

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    2026年03月21日
  • 罪の声

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    ネタバレ


    元の事件のことは知らずに読み終えたので、最後のコメントを見て驚き。
    とても読み応えがあって、1日あくと細かい日付や登場人物がすぐに分からなくなる。戻りながら読んだので時間がかかったけど、本当に読んでよかった!
    事件との関与が明らかになっていく中、真実が気になって、どんどん読み進められた。

    報道の正義には正直あまり共感できなかったけど、
    結果あの親子が再会できたのはよかったのかな。

    叔父さんの動機がくだらなくて、なのに未解決事件のまま時効となってしまうまで警察を手こずらせたというのがこわいと思った。動機がくだらないところが逆にリアル。

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    2026年03月20日
  • 踊りつかれて

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    「宣戦布告」のタイトルと共に、強烈な言葉が読み手を惹きつける。「よく聞け、匿名性で武装した卑怯者ども。」
    不倫したことを火切にSNSで誹謗中傷され、自殺した売れっ子芸人の天童ジョージ。週刊誌につきまとわれ、有る事無い事書かれて、テレビから消された歌手、奥田美月。この2人の仇を取ると「宣戦布告」に書いてあり、同時にこの2人を誹謗中傷して追い詰めた83名の個人情報がばら撒かれた。逮捕されたのは有名音楽プロデューサー瀬尾。その弁護を引き受けることとなった久代。天童、奥田、瀬尾の人生を辿っていくこととなる…

    前半から、本当に面白くめちゃくちゃ惹きつけられる!本を読むとどうしても展開が気になり、早く読

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    2026年03月20日
  • 罪の声

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    ネタバレ

    ここまで重厚でな小説は初めて読みました。登場人物の多さに時々混乱しましたが、それが却ってリアリティーを醸し出しています。物語が進むにつれての登場人物達の心境の変化は考えさせられるものが多くありました。

    俊也は母親から頼まれた探し物を世紀の未解決事件のテープレコーダーが自分の父親の遺品から出てくる。その関係性を探っていく過程では真相を知りたいと思う気持ちと血縁者が犯罪に関わっていて欲しくないという気持ちが一緒にあるように思えた。
    新聞記者の阿久津は当初「事件の犯人」を見つけるために文字通り靴底をすり減らし取材に明け暮れる。しかし、いざ犯人に辿り着き動機を聞くと中身が空っぽな空虚な理由だった。

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    2026年03月20日
  • 存在のすべてを

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    ネタバレ

     かつて起こった一つの事件とその裏にある空白を追いかける記者、彼が真実を捉えて描き出した記事から物語が始まる。3年間の被害者にして現在の写実画家の空白、その同級生、断片的に語られる物語。様々な人間の人生模様と立場を巡りながら近づいていく前編(一人一人の人生や考えがよく作り込まれている、写実の細部のように書き込まれているのだ。顛末や経緯が描かれなかった人々も作り込みから明かされなかった物語が感じはれる。例えば誘拐犯である野本兄は犯罪者に堕ちた理由も過程もわからないが過去での弟や幼馴染との交流と現在の振る舞いに見えるその残滓が何らかの深みを感じさせる)、その中で写実画の知られざる魅力と現代との親和

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    2026年03月18日
  • 踊りつかれて

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    『インザメガチャーチ』でガツンとやられたところにこれ…途中読んだ『逃亡者は北へ向かう』も相まって身が持たない。

    序盤は歌手と芸人に匿名でネットリンチした人間の素性を公開するところから。

    正義の名をかざしたストレス発散、目の前にいても言えるのか?というような叩きは社会問題だと思っているけど、作家もそこを看過できなかったんだろうなと思った。

    白状すると、突き止める様子が怖くなってとあるネットコメントを全部削除しました。
    その時にフォロー機能があることを知ったんだけど、なぜか何人もにされていて怖くなった。

    インターネットの怖さがわかりやすく、小学生の子どもにも読ませたいと思ってたら、中盤は尼

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    2026年03月17日
  • 存在のすべてを

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    余韻がすごい。

    人が「空白の3年」と一言で片付けてしまうその3年の中に、こんなにも暖かくて優しくて胸が締め付けられる愛があったなんて。素晴らしい作品でした。

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    2026年03月16日
  • 踊りつかれて

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    前半(特に音楽関係のところ)はなかなか話が進まず、読み進めるのに苦労した。しかし、後半は一気に読めた。
    SNSについて考えさせる小説、ということになるのだろうか。誹謗中傷を書き込む人には是非読んでほしいと思うが、彼らに限らず、現代を生きる全ての人、SNSを利用する全ての人に「想像力」が求められているのだと思う。他人を貶して今だけ、自分だけが楽しければいい、そんな人間が増えていまいか。相手の心の痛みを想像する力を我々はなくしてしまったのではないか。
    それがSNSに原因があるのかはわからないが。

    後半は面白かったし、SNSについて考える機会になった点でも読めてよかった本。だから、星5つ……かとい

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    2026年03月15日
  • 踊りつかれて

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    じゃあ理想的なネットやメディアの在り方はどんなものなのかと思い考えたが全然答えが出ない
    誹謗中傷や他人への攻撃が0になったらそれはそれでクソつまらなく無価値になると思う
    だからといって放置して良い話かと言われると全然そんな事はない
    良い感じにしてくれっていうのが本音だが、それが出来たら苦労しないよな

    自分に出来ることは色んな人生があるという事を常に念頭に置いておくことだけやな

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    2026年03月14日
  • 踊りつかれて

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    しんどい。腹立つの、しんどいわ。
    「罪の声」の塩田武士氏らしい悲惨な被/加害者の惨状が臨場感溢れる文章で書かれていて目を覆いたくなる程に人間の悪意が凝縮されている。

    実際、奥田美月の様に悲惨な生い立ちの有名人は居ないかもしれない。しかしマスコミや記者、パパラッチに人生を壊された有名人は実際に数多くいる。それに加えてSNSで誹謗中傷を受け、人生を終わらせた人もいる。この作品はただのフィクションではないし、限りなくノンフィクションに近い作品で多くの人が読むべきだと思う。(しかし悲しい事にSNSで誹謗中傷するような人間にはそもそも小説を読む力がない気も···)

    「独白」の章は特にキツイ。
    一人の

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    2026年03月14日
  • 踊りつかれて

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    SNSがない方が、人は幸せになれるのでは?と思う。近年、スポーツ選手や芸能人への誹謗中傷が酷すぎて、見ていられない。
    SNSはもうやめた。なくても困らないことが分かった。

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    2026年03月09日
  • 存在のすべてを

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    『罪の声』が好みのタイプど真ん中!の社会派推理小説で、本書も期待値を上げて読みはじめたけれども、やっぱり本作も大満足。場面場面が自然と目に浮かび、映像化して欲しいなぁ、するなら主人公は誰かなぁと、思いながら読み終えて検索してみたら、映画化されるんですね!しかも西島秀俊さんで!楽しみです!

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    2026年03月09日
  • 存在のすべてを

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    幼児同時誘拐事件が発生。身代金の受け渡しに失敗し、当時4歳の内藤亮は帰らず。その3年後、亮は突然家に帰ってきた。その身なりは失踪前よりも整っていて、この3年で抜けた乳歯も木箱に丁寧に保管された状態で。
    しかし亮は空白の期間のこと一切語らない…
    記者の門田は、この事件を一人で追い続ける。次第に見えてくる事件の真相と、その真相にはある夫婦が関係していた…
    塩田さんの作品は、まるで経験したかのような、一歩一歩地道に取材していく描写のリアルさに驚かされる。
    この作品は感想書き始めると永遠に長くなりそうなので、ここで止めておく。
    映画化必須だなーと思っていたら、実際に映画化されるらしい。これはぜひ映像で

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    2026年03月09日
  • 存在のすべてを

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    殺伐さというか現実と暖かさ愛情が両方感じられる本。各方面の各方面への愛情と優しさが素敵
    この作家さん、他の本もボリュームがすごいけど
    ドラマを見ているみたいに読み進められる

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    2026年03月08日
  • 存在のすべてを

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    最初の怒涛の展開から一転して中盤は淡々と描かれる。半分も読んだ頃から世界観に引き摺り込まれていき、2/3にもなると読む手を止められなくなるような本だった。
    今まで読んだ本の中で一番好きかもしれない。

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    2026年03月06日
  • 踊りつかれて

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    正しさとは何か?
    表現の自由とは何か?
    完璧な正解はあるのだろうか?
    ネット上で自由に表現できる現代
    自分が発言する事で誰も傷つけてないと
    いう事はないと思う。だからこそ自分の発する言葉に責任持つ必要があるし、その覚悟のない人は公に言葉を発してはいけないのではないか?
    ゴシップを流す者それを楽しむ者が共存する事で嘘の世界が作られ誰かが傷ついていてもそれは自分とは関係のない人だからと
    何事もない様に過ごせるそんな日常を送っているだろう事に皆んな気付いていないと思う。
    本当に難しいテーマではあるけどこの作品は多くの人に読んでもらって、自分なりの正しさを見つけて欲しい

    ラストは愛に溢れていて良かっ

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    2026年03月05日
  • 踊りつかれて

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    ネット上での誹謗中傷に対する問題提起から、そういえば昔こんな事件あったんじゃなかったかしら?って事件、昭和の懐かしい歌番組まで盛りだくさんの内容で引き込まれました。

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    2026年03月05日