塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりの塩田作品。
新聞記者("元"を含む)を主人公にした短編集ですが、それぞれの登場人物が巧みにリンクしています。
誤報、黙殺、虚報-。
正確さの求められる新聞記事による誤りによって人生が変わっていく人達。
自らが発信した情報の重さに気付く記者達。
彼らが複雑に絡まりあった後に見えてくる恐ろしい存在とは。
世に溢れる様々な情報をどう受け止め、どう考えるべきかというテーマに大変興味があるので、この作品もとても面白かったです。
マスメディアの在りかた、私たちがニュースに求めるもの、発信された情報の扱い方。
現代社会の課題の1つをテーマに、レベルの高い短編集に仕上げている -
購入済み
唯一世界的競争力を持っていると
★★★★★
冒頭部分が異世界転生ラノベ風の物語だったので、びっくりしたが読み進めていったら「ああそうだったのか」と納得した。モノづくりがどんどんだめになってゆく日本で唯一世界的競争力を持っているというアニメづくりが、このような過酷な労働を主なっている人達に支えられている ということを改めて感じた。このままでは日本に残された唯一のものづくりであるアニメもそう遠くない将来だめになってしまいそうな気がする。本作はそのような問題提起をするのに、とても適した作品である。 -
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Posted by ブクログ
アニメ製作業界の抱える問題と、製作に人生を懸ける人たちの情熱と苦悩をリアルに描くお仕事小説。
◇
アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する決心をした。まず3年かけて原作小説『アルカディアの翼』の作者を説得し、テレビアニメ製作委員会を組織するところまでこぎつけた
ところが制作会社の買収問題や、原作者の希望で主演予定だった声優のスキャンダルが発覚し、計画は頓挫してしまう。
そして渡瀬の盟友の文月の方も出資者の撤退や制作スタジオの倒産で打つ手がなくなり、失意のうちに郷里に帰ってしまった。
八方塞がりに見えた渡 -
購入済み
映画も観たくなりました
塩田武士さんの小説にある歪み。
今回も遺憾なく発揮されており、一気読みしていまいました。
「罪の声」「デルタの羊」「歪んだ波紋」と読んでいますが、未知の領域へ丁寧な取材がなされたと感じるわざとらしくない文章に好奇心が止まらず、読み進めることが出来ました。
映画の登場人物相関図を見るとかなり内容が変わっているようですが、それはそれとして楽しみたい! -
購入済み
罪の声
どこまで真実でどこからファクションかわからないくらいにリアルな設定と展開で話に引き込まれました。終わりに近づくに連れて、読み終わってしまうのがもったいない気持ちになりました。
色々と考えさせられる部分もあり、読んだあとの余韻で2回楽しめた作品でした。 -
購入済み
原作の良さを十分に伝えている
塩田武士の原作がとても面白かったのでコミカライズするとどのようになるのかと興味を持って読んでみた。丁寧な絵柄で原作の良さを十分に伝えている。文字にすると半ページ使って表現するところを、漫画の一コマで表現しているようなシーもあって、漫画の絵の表現力を改めて感じた。
ストーリーに関しては原作が優れているので言うことはない。