塩田武士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SNSの「正しさ」の炎上社会に反撃する物語。しかしこの小説自体でメタ的に反論しているので、物語であるとともに思想書・社会論のような作りになっている。
物語はかなり昔のストレートな「美しい話」のようになっているが、これも思想書としての著者の「論法」なのかもしれない。
実際には、この「正しさ」を克服する方法も目処もあまり論じられていないかもしれないが、今後の社会への一石には充分値する作品。
人を責めて蹴落とす快感、堕ちてゆく人間をせせら笑う優越感、自分は地に足がついているという肯定感。そんな胸焼けのするような感情のパーツを寄せ集めてできたのが「正しさ」422
SNSの最大の罪は、バラバラにあっ -
Posted by ブクログ
かつて一世を風靡したけれどスキャンダルで姿を消したアイドルと不倫報道からメディアで誹謗中傷を浴びて命を落とした人気芸人
復讐のためにブログを立ち上げ、2人を貶めた83人の個人情報を晒した音楽プロデューサー
なんてグロテスクな世の中になったのだろう
いまも罵詈雑言はweb上にあふれ、永遠に残り続ける
物語の中で起こるフィクションは実社会でいつ誰が起こしてもおかしくない
実際に起こったとしても時間とともに消化され、また新たな火種が現れる
こんな漂白された無菌状態の潔癖な世の中じゃ明るい未来なんて描けない
これは平和なのか?
世界はさらに歪な方向に向かっている -
Posted by ブクログ
読むのがキツすぎる、辛すぎると思うところもあったけど、全体としてはぐいぐい引き込まれた最後までとてもよかった。
有名人に対するネット上の誹謗中傷は目に余るものがあるし、現実でもそれが原因で失われた命がある。「枯葉」のしたことは過剰で罪にも問われることだけど心情的にはすごく理解できる。
作中のアイドルはあの人っぽいなとかイメージを重ねたり、昭和のテレビ業界をリアルに想像したりしながら読むのもおもしろかった。笑えると言う意味でのおもしろさではなく。
たくさんの登場人物が出てくるけど、それぞれの人たちのドラマが読み応えがありおもしろかった。現代的なテーマだけでなく、ほかにもいろいろ中身の濃い小 -
Posted by ブクログ
映画化されるらしい。だから読んだわけでもないけれど、ものすごく良かった。今のところ今月暫定一位作品。
平成3年12月、6歳の立花敦之くんが誘拐された後、ほぼ同時期に4歳の内藤亮くんが誘拐された。お金の受渡しはうまくいかなかったが、立花敦之くんは倉庫で生きたまま発見された。3年後に内藤亮くんが帰ってくる。
それからずいぶん経って、担当だった刑事は亡くなる。内藤亮が現在画家をやっていることがスクープされる。あとからわかったが、内藤亮くんが行方不明の期間に家には亮くんからの葉書も届けられていたらしい。抜けた乳歯まで綺麗に保管されていて、誘拐されてから戻ってくるまで、丁寧に育てられていたようにしか -
匿名
購入済み現代のSNSの問題を直接的に描いていて、考えされられる作品だった。
SNSやってる奴はとりあえず読んだ方がいい。
でも、それで終わらず物語としても面白かったし、綺麗にまとまっていたと思う。 -
Posted by ブクログ
これが映像だったら目が離せないだろう…。
緻密に練られた設定が身代金受け渡しの場面において
この小説をまるで立体化しているかのようだった。
二児同時誘拐事件
誘拐された少年のひとり、立花敦之は
誘拐後、保護され、
のちのひとり、木島亮は3年後に戻ってきた。
その空白の3年間に何があったのか。。
結局。事件は未解決のまま時効を迎えるが
関わっていた刑事が亡くなり
弔問に来ていた元捜査員らの情報により、
誘拐されて戻ってきていた木島亮が、
名を変え、画家になっていたことが判明。
その情報から
当時容疑者であった人物の弟が画家だったことで、
事件の担当をしていた記者の門田は、
真相を求め奔