塩田武士のレビュー一覧

  • 存在のすべてを

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    たくさん視点が切り替わり、人物への印象がどんどんと変化していく作品だった。
    最後の最後まで展開し続けるストーリーで、飽きることはなかった。
    空白の三年間が亮にとって1番幸せな時間であっただろうと思われるのに、亮に愛情を注いだ善良な人間にとっては罪の意識から逃れることができないことが切ない。

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    2026年05月23日
  • 踊りつかれて

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    SNSの「正しさ」の炎上社会に反撃する物語。しかしこの小説自体でメタ的に反論しているので、物語であるとともに思想書・社会論のような作りになっている。
    物語はかなり昔のストレートな「美しい話」のようになっているが、これも思想書としての著者の「論法」なのかもしれない。
    実際には、この「正しさ」を克服する方法も目処もあまり論じられていないかもしれないが、今後の社会への一石には充分値する作品。

    人を責めて蹴落とす快感、堕ちてゆく人間をせせら笑う優越感、自分は地に足がついているという肯定感。そんな胸焼けのするような感情のパーツを寄せ集めてできたのが「正しさ」422

    SNSの最大の罪は、バラバラにあっ

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    2026年05月22日
  • 存在のすべてを

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    めちゃくちゃ良かった〜。
    後半は号泣だわ、亮君、貴彦、優美、3人には絶対幸せになって欲しい〜!
    父は写実画を描くことで、質感なき時代に実を見つめる 大切さを教えてくれました。
    亮君、いい子だね〜。
    塩田さんの小説はどれも臨場感半端なくて、はなしの中に自分も居るみたい凄くいい。

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    2026年05月22日
  • 存在のすべてを

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    こういうミステリーが読みたかった!
    最近はやりの、凝ったトリックにつぐトリックのプロットみたいなやつじゃなくて。
    人物描写がしっかりしてるもの。
    実は、前半ぼーっと読んでいたら、誰が誰だっけ?となってしまったので、読み直し、そのあとは一気読み。
    とくに後半は、そういう事情だったのかと想像して泣けた。
    塩田さんは、『罪の声』と『騙し絵の牙』が傑作だと思うけど、これも入るかな!

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    2026年05月22日
  • 踊りつかれて

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    かつて一世を風靡したけれどスキャンダルで姿を消したアイドルと不倫報道からメディアで誹謗中傷を浴びて命を落とした人気芸人
    復讐のためにブログを立ち上げ、2人を貶めた83人の個人情報を晒した音楽プロデューサー

    なんてグロテスクな世の中になったのだろう
    いまも罵詈雑言はweb上にあふれ、永遠に残り続ける

    物語の中で起こるフィクションは実社会でいつ誰が起こしてもおかしくない
    実際に起こったとしても時間とともに消化され、また新たな火種が現れる

    こんな漂白された無菌状態の潔癖な世の中じゃ明るい未来なんて描けない
    これは平和なのか?
    世界はさらに歪な方向に向かっている

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    2026年05月21日
  • 踊りつかれて

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    読むのがキツすぎる、辛すぎると思うところもあったけど、全体としてはぐいぐい引き込まれた最後までとてもよかった。

    有名人に対するネット上の誹謗中傷は目に余るものがあるし、現実でもそれが原因で失われた命がある。「枯葉」のしたことは過剰で罪にも問われることだけど心情的にはすごく理解できる。

    作中のアイドルはあの人っぽいなとかイメージを重ねたり、昭和のテレビ業界をリアルに想像したりしながら読むのもおもしろかった。笑えると言う意味でのおもしろさではなく。

    たくさんの登場人物が出てくるけど、それぞれの人たちのドラマが読み応えがありおもしろかった。現代的なテーマだけでなく、ほかにもいろいろ中身の濃い小

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    2026年05月21日
  • 存在のすべてを

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    誘拐事件から始まる社会派小説で事件の真相はと思っていたら 刑事、記者、家族と人間ドラマに深く入っていき とても良かった!
    亮君には幸せになってほしい。小説を読み終わってこんなに泣いたのは久しぶり。

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    2026年05月21日
  • 存在のすべてを

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    映画化されるらしい。だから読んだわけでもないけれど、ものすごく良かった。今のところ今月暫定一位作品。

    平成3年12月、6歳の立花敦之くんが誘拐された後、ほぼ同時期に4歳の内藤亮くんが誘拐された。お金の受渡しはうまくいかなかったが、立花敦之くんは倉庫で生きたまま発見された。3年後に内藤亮くんが帰ってくる。

    それからずいぶん経って、担当だった刑事は亡くなる。内藤亮が現在画家をやっていることがスクープされる。あとからわかったが、内藤亮くんが行方不明の期間に家には亮くんからの葉書も届けられていたらしい。抜けた乳歯まで綺麗に保管されていて、誘拐されてから戻ってくるまで、丁寧に育てられていたようにしか

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    2026年05月19日
  • 踊りつかれて

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    SNSやメディアはじめとした現代の課題や人が抱える暗い過去が題材の本だと思いながら読んでいたら違った。
    もちろんその側面もあるけど、間違いなくあまりに大きな愛だった。終章は圧巻。
    いつか映像化するだろうな。天童を粗品が演じてくれたらいいのに。
    存在のすべてをと同じ作者だったことを知り、納得

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    2026年05月16日
  • 踊りつかれて

    匿名

    購入済み

    現代のSNSの問題を直接的に描いていて、考えされられる作品だった。
    SNSやってる奴はとりあえず読んだ方がいい。

    でも、それで終わらず物語としても面白かったし、綺麗にまとまっていたと思う。

    #深い

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    2026年05月15日
  • 踊りつかれて

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    思うところ大いにあり。特に匿名で誹謗中傷を繰り返すネット社会には正義はない。社会の混乱と未来を思えば、禁止もありなんとも思うほどだ。確かに今は、コンプライアンスや個人情報保護が叫ばれるようになったが、悪用するものには瀬尾を行ったようなペナルティも許されるべきである。

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    2026年05月14日
  • 踊りつかれて

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    素晴らしい。
    最初はネットで匿名で誹謗中傷を行うゴミについて、私も思うところが言語化されていると興奮して読み進めた。
    ネットに生息する魑魅魍魎共がこれを読んで改心しないだろかと思ったりもしたけど、そんな奴らじゃ無いよなぁー。
    さらに素晴らしいのは、そういった魑魅魍魎共への批判に終始するだけではなく、この事件にまつわるそれぞれの人生のストーリーに読み応えがあったこと。
    ドラマチックで物語としてとても惹かれる。
    自分の思いの言語化と惹きつけられるドラマ。
    文章の表現もとても好き。
    ラストも良かったなぁ。
    私の好きなタイプの小説でした!

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    2026年05月14日
  • 存在のすべてを

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    久しぶりに、読みながら読み返すを繰り返した。残りわずかとなってからは、終わるのが惜しくて、いったんページをとじたりした。そのくらいこの小説に心を奪われてしまった。ありえないようなシチュエーションが腑に落ちる経験も久しぶりだった。内藤亮と土屋里穂の初恋のときめきと大人になってからの微妙な距離感は懐かしさで涙ぐんでしまった。ミステリの体裁をとっているが文字通りの愛の物語だった。松本清張『砂の器』をモチーフにしたイメージを感じながら読んでいたが、途中からそんなことも忘れてしまってストーリーに没入していた。何度も読み返すだろう。圧倒的な⭐️5

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    2026年05月13日
  • 存在のすべてを

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    誘拐、絵画、空白の3年
    それを追う記者と、複雑に絡み合う人々
    最後の最後まで貫く二人、そして別れ
    様々な視点や目線で物語は展開します。
    やっぱり切ないか?
    ジョージウィンストン「Longing/Love」をBGMに…

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    2026年05月13日
  • 踊りつかれて

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    存在のすべてをでも感じたが、1章と終章でもつ印象が全くかわる。
    SNSには他者を追い詰める誹謗中傷が溢れている。眺める側の人間だが、その言葉たちがある日突然自分1人に向かって降り注いでくると考えたら恐怖でしかないだろう。
    それを想像すること、匿名は免罪符ではないということ、きちんと考えることが発信する人の責任だと思う。

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    2026年05月10日
  • 罪の声

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    はじめはバラバラのパズルのピースが思いがけないところで繋がっていく。事件の真相を暴くことが本当に正しいことなのか。過去を白日の元に晒して終わりではなく、今と未来を考えて前進する。数少ない偶然が誰かの救いになるのなら。これから映画を観てきます。

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    2026年05月09日
  • 罪の声

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    グリコ森永事件がモデルの作品。確かに、あの声の子供は実際にいるわけで、その子たちの人生はどうなったのかと考えた。面白い作品だった。

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    2026年05月08日
  • 存在のすべてを

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    久々に、ページをめくるのが惜しくなる感覚の小説に出会いました。面白かった。
    誘拐事件に対する警察の捜査や新聞記者の対応ノウハウの詳細さ、画家&画廊&画壇の実態の精密な描写、時の流れ(過去と現在)とシーンの組み立てのバランス、どれも秀逸でした。長編映画を見終わった気分です。

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    2026年05月08日
  • 存在のすべてを

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    全容は一体なんなんだと、かなり最後まで想像できない故楽しめた。
    野本優美からの視線だけで作られたスピンオフを観たいが、今の所この役を演じれそうな若い俳優が思いつかないのが残念でならない。

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    2026年05月08日
  • 存在のすべてを

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    これが映像だったら目が離せないだろう…。
    緻密に練られた設定が身代金受け渡しの場面において
    この小説をまるで立体化しているかのようだった。

    二児同時誘拐事件

    誘拐された少年のひとり、立花敦之は
    誘拐後、保護され、
    のちのひとり、木島亮は3年後に戻ってきた。
    その空白の3年間に何があったのか。。

    結局。事件は未解決のまま時効を迎えるが
    関わっていた刑事が亡くなり
    弔問に来ていた元捜査員らの情報により、
    誘拐されて戻ってきていた木島亮が、
    名を変え、画家になっていたことが判明。

    その情報から

    当時容疑者であった人物の弟が画家だったことで、
    事件の担当をしていた記者の門田は、
    真相を求め奔

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    2026年05月07日