塩田武士のレビュー一覧

  • 踊りつかれて

    購入済み

    幾重もの真実が明かされるたび、くちびるを強く結ばなきゃならなかった。

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    2026年06月29日
  • 起点

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    この間読んだ赤川次郎さんの550円文庫シリーズ。
    4つの短編がそれぞれ個性的で面白かった。
    人間が「ちっちゃ!」な上司。
    交通事故の謎を解こうとする新聞記者。
    高校の同級生の遅い結婚とその訳。
    多分未来(作者が祖父として登場)に孫の大学の課題に付き合う?

    なんとなく話は始まるのですが、その先はとても面白いです。

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    2026年06月26日
  • 踊りつかれて

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    話のテンポが良く、最初から最後まで引き込まれながら読むことができた。なかでも印象に残ったのは、個人情報を公開された被害者よりも、事件を起こした加害者の心情だった。

    なぜそこまで一人の人に尽くせるのか。その理由や背景が気になり、真相を知りたくて読む手が止まらなかった。物語が進むにつれて、それまでバラバラだった出来事が少しずつつながり、点と線が結びついていく展開も面白かった。

    また、本作ではSNSの手軽さと、その一方で持つ凶暴さも描かれている。さらに、芸能界という特殊な世界で生きることの大変さや苦しさも伝わってきた。

    あとこれは今でもそうだが、写真はあくまで一瞬を切り取ったものであり、その前

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    2026年06月23日
  • 存在のすべてを

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    塩田武士『存在のすべてを』。
    『本屋大賞第3位』。
    ひさしぶりの塩田武士。

    30年前に起きた2児同時誘拐事件。
    未解決のまま時は流れ、3年後、ひとり、祖父母の元に現れた被害男子・内藤亮。

    そして30年後、当時、若手新聞記者として事件に関わっていた門田は、旧知の当時の担当刑事・中澤の死をきっかけに、内藤亮の現在を知ることに。
    未解決となり、意外な結末となった2児同時誘拐事件の真相を追い続けた中澤の執念を知った門田は、事件の真相を知るために再び取材を始める…

    3年間の空白はなんだったのか…
    誰が⁇
    だんだんとつながり始める…
    真相が見えてくる。
    そうだったのか…

    貴彦はどこに…
    再会して欲

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    2026年06月23日
  • 存在のすべてを

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    2024本屋大賞3位
    半分までは場面が色々と切り替わって登場人物もバラバラで、そのたびに頭を切り替えなくてはならず、ようやく物語に入り込めたのにまた場面が変わるのか、と読むのを何度も投げ出したくなった。それらの点と点が繋がり始めてからは一気に読めました。切なくて深い話、誘拐事件の関係者,当事者の事情、心の動きが手に取るように伝わり、最後まで読んで良かったと、感じました。温かい心の持ち主の心の琴線に触れることで、登場人物と共に私も救われました。

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    2026年06月21日
  • 罪の声

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    私はグリコ森永事件のことはよく知らなかったけど、未解決事件と聞くとわくわくしてしまう。実は…なんて話もあると、都市伝説的な面白さで、つい読み進めてしまう。にやついている。読後、自分の浅はかさに気付いて、嫌になった。

    加害者と被害者、それぞれに家族がいて、みんなが未解決事件だと面白がっている間にも現実を生きている人がいる。罪を犯した訳ではなくともどんな未来も描けなくなっている人もいる。

    俊哉パートの方にぐいっと引き込まれるのに対して、阿久津パートは関係なさそうなところが多かったり、後半ものすごいスピードで事件の内容が分かったり犯人が独白するもんだから、なんだかご都合主義的になってきたなと思っ

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    2026年06月20日
  • 踊りつかれて

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    ネタバレ

    SNSの炎上で人生を喰らわされた人の復讐をする主人公。その狂わされた2人との過去、関係性が明らかになるにつれ感情移入が強くなった。現代の問題匿名性の正義、そこからの結末が驚く結果だった。一気読みでした。

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    2026年06月18日
  • 踊りつかれて

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    本屋で『踊りつかれて』という題名に惹かれて購入。

    言葉のチョイスや文章の卓越性が非常に優れていて、何度も何度も繰り返し読み込むことで自身の語彙を幅を広げたい。
    また、美月という歌手の描き方が非常に洗練されていて読者を心を惹きつける。

    塩谷武士さんは、新聞社で働いていたようで社会学的な視点で物事を見ているなと思った。自身の社会学という興味と重なる部分があり、大変読んでいて面白かった。人の闇に触れることは、自他の境界が曖昧になりやや危うい領域というのも小説の中にあり、なるほどと勉強になった。
    この本を何十回も読み込むことで、今の時代の見方が大きく変わりそうだなと思った。自身の考えへと落とし込み

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    2026年06月16日
  • 騙し絵の牙

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    出版業界を舞台にした編集者の闘い。
    仕事とプライベートの葛藤、社内の争い。
    ハラハラする展開からエピローグでは一転、落ち着きつつも全てがつながる感覚。
    痛快かと思ったら混沌、でも少し優しくなれるような小説でした。

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    2026年06月12日
  • 氷の仮面

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    時間も忘れて物語へ没入。紆余曲折ある人生をたった400ページで、読者を巻き込みながら駆け抜けていく。
    テレビで見かけるユーモアたっぷりのドラッグクイーン様たちも、人知れずどれだけ泣いてきたんだろう、涙を笑いに変えていくまでの歴史は壮絶だったんだろうなと胸が締め付けられた。
    舞台が大阪なので、街並みが移り変わっていく描写も面白かった。関西人や関西好きにもおすすめ。

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    2026年06月11日
  • 踊りつかれて

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    もう目が止まらない!と思うほど夢中で読めたわけでは全然なかったし、美月の幼少期の話とか辛すぎて思わず飛ばしてしまった。ゆーて一気読みではある。
    塩田さんの書く物語は、元々新聞記者さんだったからなのか?わからないけどリアルだなと感じる。
    登場人物がリアル。思わず、その人どんな人なんだ?と検索しそうになったほどに。
    前作でもそう感じた。まだ2冊しか読んだことないけど。
    誹謗中傷とは、人間が自己の嫌悪する自分を自分自身と捉えられない弱さによって起こっているとわたしは思っている。
    だからこそ簡単に他人をメタクソに言える。つまりご本人をメタクソに思っているということを露呈している。
    なのでそう思えばお気

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    2026年06月11日
  • 起点

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    ネタバレ

    レビューとして問題があると思うで、ネタばれにしています。
    その問題は、自分の感性の問題なのか、はじめて合わない作家に触れたのかが、まだ検討がつきません。
    まず、四作のうち、「仮縫い」以外は読みました
    小さい上司は、読み出した時には、カネ使っちゃったよ、という後悔を少し抱きながら、読み終えるとキレイなカタルシスがあり、カネ払わなきゃ読み切れなかったから、買って良かったなぁと思えました、面白かったんですよ
    鈍い火も面白かったです ちょっと生理的に苦手な感じのする主人公のおかげで、作品へ意識を注げて、ああ面白い短編だったなぁと有料の水準の小説を読んだ快感がありました
    その次に、「仮縫い」を読もうとし

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    2026年06月10日
  • 存在のすべてを

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    2児同時誘拐からはじまる物語だからミステリーなのは間違いないのだけど、読み進むにつれ、誘拐犯が誰なのか、捕まるのか?なんてまったく気にならなくなってしまうという不思議な話。
    岩井俊二も写実絵画をモチーフにしたミステリー書いていたけど、結構、相性良いのかも。

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    2026年06月10日
  • 踊りつかれて

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    【炎上が人生を狂わす】
    冒頭部分が息苦しすぎて、途中離脱していたのが、最近のSNS上での某炎上事件を垣間見て、続きを読みました。

    「まだ続きあるの?」と次から次へと真相が掘り起こされ、冒頭の炎上が浅いできごとのように感じられるほど。

    プロとして芸を磨いてきて人たちが、どんな思いでステージに立っているのか…
    それがわかれば、簡単に誹謗中傷は書き込めなくなるはず。
    それなのに、なぜこの世は「踊りつかれた」人々で溢れるのか…

    塩田武士さんの小説は、実在の事件をもとに作り上げられているものが多く、この作品もあの芸人の炎上事件?あの人気歌手?などモデルを探してしまうけど、やはりフィクションで。

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    2026年06月10日
  • 女神のタクト

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    神戸を舞台にした作品が読みたいな〜って思って辿り着いた一冊。
    失職、失恋した明菜が舞子の海岸で白石と音楽で意気投合してから怒涛の勢いで楽団を蘇らせるために話が進んでいく。
    登場人物一人一人の超個性的な人柄と一つのゴールに向けて困難をクリアしていくノリと勢いが読んでてとっても面白い。
    最後の最後にタイトルの伏線回収がされて、ちょっぴり涙ぐむ素晴らしいお話でした。

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    2026年06月09日
  • 踊りつかれて

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    すごいものを読んだと思った。これを読んで欲しいと思う人はいるけど、その人達はこの本を読まないだろうと思った。

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    2026年06月09日
  • 存在のすべてを

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    前作「罪の声」で示された緻密な構成力と、社会派ミステリーとしての説得力が強く印象に残っていたため、本作にも自然と期待が高まった。その期待を大いに上回るように、読み始めてほどなく、物語の世界に引き込まれていく。

    物語は、誘拐事件に関する取材メモという生々しい導入から始まる。その臨場感と先の読めなさが、どんな結末へ向かうのかという期待と不安を同時に抱かせてくる。

    未解決事件の真相を追う新聞記者という軸は王道でありながら、展開は決して予定調和に収まらない。思いがけないところから糸口が見つかり、そこから一気に物語が加速していく。この過程で示されるのは単なる事件の真相にとどまらず、何を拠り所として生

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    2026年06月07日
  • 踊りつかれて

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    読後の満足度が高い。
    サスペンスかと思ったけど、ストーリーに厚みがあって読み応えがあった。
    瀬尾が人生を通して関わった、美月、天童、久代それぞれの、ひたむきで実直で哀しいくらいキラキラした浮き沈み。
    そのキラキラが、不特定多数のただの不満のはけ口に、面白半分に、ズタボロに潰されて沈まされるなんて…。報復に値する。
    とてもリアルで、社会派の読み物としても、芯が通っていると思う。
    訴えたいばかりに焦点をあてるのではなく、その一人ひとりの背景まで丁寧に描き、その後も人生は続いていく…という流れは、とても入りやすかった。
    時代で変化はあれど情報社会への憤り、ノンフィクションかと思う慟哭、子供目線での淡

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    2026年06月07日
  • 起点

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    さえない中年のオッさんについての短編集。第2話の「鈍い火」が好き。永久保存版として売られないことが決まった。これは割と栄誉な一冊である。

    第1話 啓太は広報課の新人だった。小山田という小狡いおっさんが係長。ピントは外れているわ、ケチだわ、妙な嘘つくわと困った人だが、病気の家族の面倒を見る優しい一面もあると知る。

    第2話 育郎は育ちすぎてデブである。ベスパで移動している。今日は業務上過失致死の判決を聞いて記事を書く。執行猶予がつくかどうかが焦点だ。ただ裁判の場で知ったのは、引かれた子供が育郎の知合いの子供だったということだ。

    第3話 若かりし僕たちのマドンナ、高木由美子とリンネンが結婚した

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    2026年06月06日
  • 踊りつかれて

    Posted by ブクログ

    久しぶりに、「本ってすごい!」って思える一冊でした。愛以上のものを感じれた。あっという間に読めました :)

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    2026年06月06日