あらすじ
製作委員会、制作会社、ゲーム、配信、中国、テクノロジー、コロナ後…… これが日本のアニメの“リアル”!
「俺たちはあまりに善人だ」
「誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」
アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する。
しかし業界の抱える「課題」が次々と浮き彫りとなり、波乱の状況下、窮地に追い込まれる。
一方、フリーアニメーターの文月隼人は、ある理由から波紋を広げる “前代未聞のアニメ”への参加を決意するが……。
アニメに懸ける男たちの人生が交差するとき、【逆転のシナリオ】が始動する!
※本電子書籍は『デルタの羊』の第二章までと「ダ・ヴィンチ 2020年12月号」の特集記事を合本にしたものです。
感情タグBEST3
引き込まれる
この本は色々なテーマから成り立っている本で要素が多いのにかなり物語の世界に引き込まれるおかげで読みやすくとても面白かったです
冒頭から引きずり込まれる
アルカディアというアニメ世界が冒頭にあることで、すぐに物語へ引きずり込まれた。アニメの世界を作り上げていく素晴らしさに感動した。
唯一世界的競争力を持っていると
★★★★★
冒頭部分が異世界転生ラノベ風の物語だったので、びっくりしたが読み進めていったら「ああそうだったのか」と納得した。モノづくりがどんどんだめになってゆく日本で唯一世界的競争力を持っているというアニメづくりが、このような過酷な労働を主なっている人達に支えられている ということを改めて感じた。このままでは日本に残された唯一のものづくりであるアニメもそう遠くない将来だめになってしまいそうな気がする。本作はそのような問題提起をするのに、とても適した作品である。